なかなかはいはいしなかった周が 
ある日突然、棚に掴まり立ちあがった。 

「すごい、すごい」 
諸手を叩いて、僕は言う。 

「ぱ・・・ぱ・・・、ぱ・・ぱ・・」 
こちらを向いて、周が ....
街を歩くと
人がいる

海を泳げば
魚がいるし

空を飛べば
鳥がいるけど

街には人がいる

たくさんの箱の中に
住んでいるし

たくさんの道の上を
流れているし

 ....
家計は火の車4WD オバサン オバサンって ウルサイ!
今は若いアンタたちも
いずれはオバサンになるんだ
その時のために
オバサンの心得を教えておくよ

まず オバサンは
“ 絶対に負けを認めない ”
何 ....
土の時から切り倒された木が
障子の枠になり
冷たさと暑さをさえぎる

みあげていた空は
どこにしまいこまれたのだろう

根もなく 葉もなく
マストのように 飛行機のように

航海が ....
  遅い昼食を済ませて  
  苺の実を一つ齧る



  幾つもの
  目には見えない高い壁が
  頭のなかに聳え立ち
  増えたり減ったりしている
  煙草を一本吸う
 ....
     ワイルドストロベリー / 和名(エゾヘビイチゴ)
            
 
     苗を買って植えた
     幸運と奇跡を呼ぶといわれている
          ....
    あの男が死んだとき
    その亡骸をほしいとねがう
    ベッドに横たえて
    ともに眠り、
    おはようと朝をむかえる
    腐敗するその ....
子供はめんどくさい

紙おむつも高いし生活費がかさむ

でも先生なのだな


問いかけることを忘れて
処世に汲々としているぼくたちを
ときどき修正してくれる
大切な生き物だ

 ....
センター試験初日



豪華弁当を作り見送った
仕事中も気になる





あっちゅを学童に迎えに行って帰宅すると、
予備校から電話



「わたしは今仕事 ....
大気が町の底を冷やしている

鼻や耳をそれがかすめる

思い通りにならなくて

理屈で相手をやり込めようとしていた

なにを感じて生きてゆけばいいのだろう

あの怒りも

あの ....
本当に怒っているとき
誰にもそれを
気づかれたくない

本当に深く傷ついた時
誰にもそれを
知られたくない

本当に寂しいとき
誰にもそれを
見られたくない

だから
本当に ....
湯に首までつかると
毛穴という毛穴から吐息が漏れる
立ち昇る湯気が
表情筋をひとつずつ解体していく

たぷたぷ

あごの先端から始まった
温かいさざなみが
湯船のふちを円やかに乗 ....
冷たい空から降ってくる

鮮やかな光

あんまり冷たいから

女の子はしかめっつら

行き交う人々に注がれる

輝く肌は薄くて一枚一枚剥がれてゆき

筋肉が想う心が躍動し

 ....
あなたをぎゅっと絞り上げると
悲しみや後悔がぽたぽたと滴を垂らした

僕は舌を突きだしてそれを受けとめ
首を反らして飲み込んだ

夜のバーは光の島
僕はそこに流れ着いた遭難者
あなたと ....
ちょうど落ちてゆくさかいめに
じゅうたんをひいて
まつげを燃やして夜にのる

愚鈍なやつだといわれ
組みふせられるのがすきだった
目はつむらなかった
屈服するふりがじょうずで

 ....
絶望

この気持ちには

そう名づけるほかないのか

ざく ざく

目覚める者もまだだろう

夜明け前の残雪を踏みしめ

ざく ざく

終わり

その言葉が

何度 ....
廃屋になる少しまえ
きみょうに やねがかたむきはじめた
それは ただのきっかけだったが
終わりまで止むことの
許されない
狂ったアリアだった
ちょうつがいが蝶に戻って飛び立つころ
えんき ....
     星がみえぬと
     嘆くのならば
     夜ごとまぶたを
     くちびるで塞ぐ
     それは塩辛く
     わたしは夜に
     海をみる

 ....
  ながい歌のあとに
  みじかい言葉があった
  冬の夜の
  ひろい海のまえで
  そこらに捨ててきた
  古い自転車のことも忘れて
  ぼくたちは手をつなぎあった
  なが ....





雪の降らない土地に居て
テレビの冬を見ていると
ストーブの温かさも手伝って
たいそう眠くなる

目の前ではアナウンサーや住民が
寒そうに寒そうにしているの ....
歯の神経を抜いても
たまに何日間か痛みがある事があるという
神経は抜いたのに

それは痛みの記憶
抜いた神経の周りの神経が痛みを覚えていて
少しの間痛みを訴え続けるのだという

神経は ....
キッチンなどとハイカラにいわず
    おいらはお勝手というほうが
        なんとなくピンとくるなぁ
明治のおふくろさんの匂いが ただよってきて

リビングなどと気取っていわず
  ....
浅黒い皮膚の色 その足
足首に 色褪せた鈴つけて 何を呼び出すの

貴女がコマ送りで踊れば 揺るがす影響

ブレイズが時をかける様に弾む 弾力に緩めた苦しみを放ち
瞳の縁に貴女だけの境界線 ....
それは ふいにこみあげてきて
鳴り響く 主旋律となることはなく
深く沈み
日常の底に
寄り添うように流れて
かすかな音色をも
ひきたてる

だから
哀しみを抱いて生き続けることを
 ....
年に一度お楽しみ
村の外れの野っ原に
大きなテントが出現し、
チンドン屋が触れ回る


さぁさサーカスが始まるよぅ
このサーカスは面白いよぅ
そこいらのサーカスとはチと違う
空中ブラ ....
耳をすますと
遠くで 風が吠えている
近くで 何かきしんでいる
屋根
つらら
わたくしの骨

あおい湖の底に
沈んでいる蝋のような少女に
今夜も会いに行く
半透明の
永遠の
生 ....
いいよ
わからないでいてあげる

まつ毛の角度や
飲み干されなかったコーヒー
長いまま燃えつきる煙草
いつもと違う靴

あたらしいゲーム
みたいに
わからないでいてあげるよ

 ....
音楽用語だろうが
ゆるさとかのんびりとといった意味らしい

わざとリズムをはずすこと
あえてちょっと遅れる

もたもたでもないしとんがり過ぎもしない

ドラムの神様とと言われるスティー ....
日々を
いいかんじでこわしていく

もとから顔なんて無かったような場所で
もう
からだでなんかいたくない

意味となって
更新されていく
「でこぼこの部分」

何度もなでながら ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
喜びの日_- 服部 剛自由詩5*13-1-21
お散歩の効用- まーつん自由詩6*13-1-21
家計は火の車4WD- 北大路京 ...自由詩513-1-21
【_オバサンの心得_】- 泡沫恋歌自由詩17*13-1-21
乗る_部屋から- 砂木自由詩8*13-1-20
苺の実- 草野春心自由詩813-1-20
白い花と赤い実と祈りと水やり- 石田とわ自由詩9*13-1-20
ひとつの狂気- 石田とわ自由詩6*13-1-20
子供の詩- 梅昆布茶自由詩2013-1-20
大学受験狂詩曲- 鵜飼千代 ...自由詩14*13-1-20
町の底- 吉岡ペペ ...自由詩813-1-19
本当に怒っているとき- Lucy自由詩16*13-1-19
たぷたぷ- nonya自由詩27*13-1-19
冬の躍動- 灰泥軽茶自由詩12*13-1-19
遭難者- まーつん自由詩8*13-1-19
誰か- はるな自由詩213-1-19
再び- 三田九郎自由詩213-1-19
アナザー_ドア- そらの珊 ...自由詩1713-1-19
夜に海をみる- 石田とわ自由詩17*13-1-18
ながい歌- 草野春心自由詩1213-1-18
- 田園自由詩4*13-1-18
「痛みの記憶」- 桐ヶ谷忍自由詩113-1-18
_LDK- 信天翁自由詩213-1-18
秘蜜- 朝焼彩茜 ...自由詩713-1-18
ウッドベースの響きのように- Lucy自由詩11*13-1-18
サーカスのおはなし- ……とあ ...自由詩12*13-1-18
第四楽章- Lucy自由詩14*13-1-18
白い- はるな自由詩1113-1-18
レイドバック- 梅昆布茶自由詩11*13-1-18
ポイントいりません(ツイッター)- モリマサ ...自由詩513-1-18

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