目が覚めるたびにひとつの果実がつぶれる
一面に広がる光の前で
目を閉じることができない
生まれたままの姿で
死ぬことのできない光たち
僕が主食にする甘い果実をつぶしていく光たち
生死 ....
書き散らかした
言葉のきれはしを集めて
布団にしていたけれど
とうとう
足の踏み場もないほどになってしまったので
優しく重ねて
クリップで留めておく

クリップが
あなたの詩集だよ、 ....
{画像=121225075105.jpg}

なんだか「にぎりめし」って気分しない?

粗塩を手にまぶして聞くなよ

「ああ、君の得意料理だからな」と返す

成立してるのか? 会話とし ....
たたみかける波のように
訪れる悲しいできごとを
わたしたちは
もう 不幸せとは呼べない

昼夜を問わず
ドアは開けられ
手渡される花束
拒むことはできず
両手いっぱいに受けとめながら ....
眠れぬ夜がつづく
なぜに睡魔は訪れないか

こころに障ることもなく
日々は穏やかに流れつづける

それなのになぜ眠れぬ
それなのになぜ睡魔は訪れぬ

そのときにようやくに気づく
こ ....
その叫びは
のどもとを切り裂かれても
大地を揺るがしつづけた
橋の上の
絵巻の中の真理にも似て非なる
声を失った叫びよ
先端に棲みついた幻想が
路傍の杖を振りまわし
あらゆる影のかたち ....
夜の天幕はマグネット
キミが蹴ったつまらない石ころを
引き寄せて
星にすりかえる
朝が来るまで
せめて忘れたふりしてる

自分が永遠に満たされることのない
闇であることを

さみし ....
軍手の布地が手の水分を奪う

支給品は きゅと引けば地肌が見える粗悪品

レースの手袋じゃあ無いんだから

指紋の汚れを爪で掻き出そうとしても これは染み付いた汚れだ


あかぎれの ....
子供に絵を描いてみせるのは難しいよ

辛辣なんですよ子供って

でね

自分が子供だった時の

残酷なまでの無知と

まっさらな網膜の鋭敏をほんの少し

思い出したりするのです ....
耳もとに流れついたさまざまな木を
彫っても彫っても同じかたちにしかならないので
枕もとに置いたり
うなじにぶら下げたりしていたのだが
いつのまにかまた流れ去ってしまっていた
 ....
無量無辺のこのことを
寄る辺なき時代の卵白が包んでいる

さかさまつげを背にして眠る
わたしたちの
やさしい負けはいつの日も決まっていて
いつか必ず
だれの目にもとまらない場所で
 ....
海まで歩いて五分
日当り良好の 
離れの寝室の
大きな窓辺から
隣の国が見えてくる

そんな気がして
今日は霞がないから
風来坊になって
紙切れのように
軽く飛ばされてみた

 ....
子供が生まれて初めてのクリスマス・イブの朝
旦那がプレゼントは何を用意したか?と訊いたので
「絵本とぬいぐるみ」と答えると
「そんなんじゃ、全然足りない!」と言い放って家を飛び出して行き、
ま ....
ロマンティックが好きである
もう恋をする年ではないけれど
恋をした思い出なら
心のポケットにいっぱい詰まっている

怒りでベッドに
携帯投げつけたことも
男の背中をグーで
思いっきり殴 ....
暖かい所を探す 本能のままに我儘に
日向の窓辺 現在のテリトリーにマーキングはしないが

暖かい所を探す 倒れたロールケーキの様に包まる
日向の窓辺 洗濯物の揺れる影 本能のままに追いかけなく ....
朝日の足跡はみんなのあくび

夕日の足跡はみんなのただいま


とことことこ


雪の足跡は清水

花の足跡は蜜

夏の足跡は実り

北風の足跡は落ち葉


ぱたぱた ....
古いうたのような
夢をみていた

めざめのときは
薄い舌を何枚も層にしたような手触り

嘘も重ねて
私はいます

今日も
生きねばならない
おっくうだと
思う自分に
冬の空気 ....
夜たちと
あなたのことを考えていて
朝がきても
あなたのことを考えていた

世界は朝で

わたしは光の這う床に座り
あなたのことを考えていた

あなたの髪の毛や
皮膚や音を

 ....
‐‐‐‐ 悪いゆめより その魚は生まれた 


風は
葦原のなか
{ルビ老女=おうな}が こっくり
こっくり
囲炉裏に ゆれている


それは、川瀬の流れに ながされ ながされ
 ....
単純作業をするはずの機械仕掛けは

作業員を工場の雑務要員として従事させ

四六時中の作動をお守りさせた

切削油の匂いは余所ゝしく感じられ

切り粉は制作の結果と云う輝きを失い

 ....
風が冷たい
身体が冷たい
だけれども街から溢れだす明りは
なんだか暖かそう
溢れ出す人々は優しそう

私がぽそぽそとつぶやく
他愛のない言葉に
そうだよねと
頷いてくれているようだ
 ....
色褪せた革の上着を
ベッドに放り投げたら
背中に手を廻して
ドアを閉める
聖夜の街の冷気と
階下で呟く老人の声を消す為に。

部屋に漂わせるのは
大陸の端で
中年女が紡ぐような ....
会社の発送所に荷物がいっぱいでフォークリフトも空いてないし
積むのを諦めて明日にまわす

帰りにブックオフによって金魚屋古書店のコミックを買った
105円のコーナーだからきわめて安上がりなクリ ....
あなたが
愛してくれるのは
祈りだけにあかるい
ささやかな
ともしび

星には
なれない歌たちの
ひたむきな揺らめきを
あなたはそっと
抱きとめる


冬の香りが ....
あんたはわざわざ回り道をしているね
(無駄骨を屁とも思っていないのかなぁ)

兄貴は平然と死生にたかを括っているね
(根明なのかそれとも天邪鬼なのかなぁ)

お前さんは故意に人混みを避けて ....
空の彼方
とどまらぬ言葉たちの墓場があり
雲にたとえられて
蠕動している(墓場は成長している)

きみの不自由さを
解き放つものなど
他人の手からは
与えられはしないよ

ふっとわ ....
離れないのです

鼓膜から脳の髄まで焼き付いて

離れないのです

母無き子の嘆く声


消えないのです

あの小さな幼子の

必死でわたしの袖を手繰る感覚が
 ....
高い天井
絨毯に吸い込まれていく足音
息づかいさえ聞こえてきそうな静寂
ページを繰る音も
遠慮がちな小さな咳も
潮が引く様に遠のいて
異様な錯覚に陥っていく
あたりが歪んで
異空間に迷 ....
ちょっと待って!

手を伸ばして
あなたが触れようとしているのは
虚像かも知れない
想像を妄想で膨らませたあげく
はじけた残骸が飛び散って
憎しみに変わったりする

   世間では
 ....
雨上がりの用水路
垂直のコンクリートを
ハサミをふり上げながら
カニが器用に歩く
ご挨拶をすると
立派なハサミをさらにふり上げて
立ち止まった

   カニ君
   待って!
   ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
不眠- 葉leaf自由詩312-12-29
クリップ- そらの珊 ...自由詩18*12-12-29
男と女のにぎりめし- ドクダミ ...自由詩6*12-12-28
ほほえみ- Lucy自由詩12*12-12-28
美しい空白- HAL自由詩4*12-12-28
叫び/岸辺- 綾野蒼希自由詩3*12-12-28
マグネット- そらの珊 ...自由詩20*12-12-28
あかぎれ- ぎへいじ自由詩18*12-12-28
取り戻すのは簡単じゃない- ドクダミ ...自由詩2*12-12-28
ノート(49Y.12・27_Ⅰ)- 木立 悟自由詩512-12-27
陰をあたえる- 平井容子自由詩1712-12-27
海まで歩いて五分- subaru★自由詩21*12-12-27
サンタになんか永遠になれない- 夏美かを ...自由詩14*12-12-27
【_恋に遊ばれて_】- 泡沫恋歌自由詩16*12-12-27
昼寝子- 朝焼彩茜 ...自由詩612-12-27
足跡- 小原あき自由詩11*12-12-27
古いうたの夢- 朧月自由詩212-12-27
- はるな自由詩512-12-26
耳のない魚- 月乃助自由詩1412-12-26
荒業地帯のパペット- ドクダミ ...自由詩4*12-12-26
街の明りは溢れだす- 灰泥軽茶自由詩6*12-12-25
聖夜はファドの中に漂う- 御笠川マ ...自由詩212-12-25
金魚屋古書店のクリスマス- 梅昆布茶自由詩26*12-12-25
クリスタル・イヴ- 千波 一 ...自由詩5*12-12-25
気障な戦慄(三)- 信天翁自由詩112-12-25
言葉たちの墓場- 瀬崎 虎 ...自由詩312-12-25
母なき子を抱く- 川上凌自由詩5*12-12-25
昼下がりの砂漠- wako自由詩4*12-12-25
待って!- wako自由詩4*12-12-25
コンクリートのすき間に- wako自由詩3*12-12-25

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