キャンバスにぶちまけられた
黒い染みは
ロールシャッハテストの染みではなく
怒りの沸点を超えた悪意の染み出たものです

俯瞰して眺める自分の視点は
この惑星の遙か三萬キロ上空にある
季節 ....
提灯鮟鱇の雄は
雌より大分小さくて
交尾したらそのまま
張り付いて同化してゆくと聞いて
蟷螂の話以来にたまげた
溶けてゆく、ってのがいい
おれもできれば
この闇を一緒に泳ぎきれる
そん ....
ヌンワは、シーラカンス・ダイオウイカ・リュウグウノツカイなどの深海生物を原料に、様々な調味料と合わせて練りこみ、竹や金属の柱に巻きつけ焼くなどの調理を加えた食べ物。琉球古武術で武器としても用いれられる .... 意志の炎は愚かな星で死亡します

それは重要なことであった

従って、私は2回言った


{引用=
馬鹿であるもの あなた ダイスをする星?
なにが愚かであるか あなたがダイスを ....
満月踊り狂う木曜日に
ブロッコリーを茹でたらもり
もりもりもり
みどりの森が鍋からあふれ出し

ああ気がふれるほどあふれ出しもり
もりもりもりもり
森みどりの森くらい森こわい森
みどり ....
夕方過ぎに家を出て
魚を買って戻る途中に
なにか気がかりがあるように思う
何だったか思い出そうとして
何のことだったかわからなくて
吹きつけてくる風が
二の腕のあたりにうすら寒い
手提げ ....
あなたの世界を見た

ふたりが好きだった歌は

違う歌だった

私もいなかった

だれもいなかった
僕は仕事ができない
パソコンのキーボードの代わりに
ピアノの鍵盤を叩いてしまう

僕は仕事ができない
上司に報告するたびに
一時間の講義を行ってしまう

僕は仕事ができない ....
パーティーには 有名な中華料理店が選ばれた
難しくて名前が覚えられないメニューたち
箸で触るだけで肉汁が溢れ出すシューマイ
自宅に独り私を待つ母に
到底食べさせてやれない、そのシューマイ

 ....
人柄 カラカラ 空っぽ
人柄 ヒトヒト とんでもない
人柄 ラカラカ ラカンさん
人柄 トヒトヒ 内緒だよ

活字が押し寄せてくる

読めない本を積み上げて
土のうの代わりにしよう
 ....
待つということは
ときに苦痛をともなう
その時間を
固いベンチで過ごすのならば
背中は痛むし
柔らかなベッドの上だとて
安らかともいかない
点滴につながれた腕は夢の中でも痛むからだ

 ....
独り旅立つ

生まれた命は

ただ死刑を待っている
素直に受け入れないジレンマに慄く

あたりまえなのを受け入れたがらない
あの手術から十五年
ぼくに何の使命が在るのか解らない ....
魂は存在するのか
聞かれたから答えた
聞く方も
答える方も
大切なモノを失っている
あくまで他愛もない質問
あくまで他愛もない答え
互いにさ
人の左胸には鳥籠があり
鳥籠が在るんだか ....
海の青は虚構
掬っても透明
僕らは
海と少し溶けた
白い壁の内側で
生きてゆく

「たまに夢を見るの
黒いふちどりの報せが届いて
涙で海ができてるの
君が死んだら悲しいな」

 ....
【酒場にて】
俺のような誇り高い男はな…
そのとき彼は一段と高らかに笑った
そして転げ落ちていった
何処までも転げ落ちていったのだ

私は月明かりの映える窓際で
杯から転げる音を聞いてい ....
パクリパクリ

月は太陽のパクリ

チンパンジーは人間のパクリ

ナポレオンはいいちこのパクリ

エジソンはドクター中松のパクリ

モーツァルトはキダタローのパクリ

パクリパ ....
(誰かが見ている)

そんな気配で
窓を振り返ると
一匹のしらすの目があった。
思い出した、
弁当箱いっぱいの
ぎ ....
(鍵はどこだ、鍵はどこだ、)

誰かが後ろをついてくる。

(鍵はどこだ、鍵はどこだ、)

何かが握られている気配 ....
(明るさに滲みた空があり
 されど傘は閉じられず
 雨はぽつりぽつりと降っては消えて
 湿りを立って眺めるばかり)

秋雨のうっすら青いなかを
ほのかに明るいほうへはからずも振れて
ふわ ....
 
夕暮れだろうか、明け方だろうか。
深い森の中に薄紫色の光が差している。
薄い霧のかかるどこか懐かしい空間で
いくつもの死と生命の誕生とが
上品な絹のように織り交ぜになっている。
遠くか ....
人 人 おまえは
ひと
噛み砕き
噛み砕かれ
野にあいた
暗い穴の淵に横たわる


天気雨
小さな蜘蛛が隠れる場所
風が
少しずつ少しずつ
強くなってゆく

 ....
しだをもらった
めずらしい種類のものだというので
別に鉢を新調して植えつけてやる
さほどうまくはない手つきで
子供の手指ほどの根を土に埋めて
ひとまず一鉢を仕立てる
それを枕辺に置いて眺め ....
久し振り
雨粒 一つ 一つが
ゆっくりと 煌めいて
わたくしに
挨拶をして くれているかの ような

錯覚
それでも
嬉しくて

幾つもの 笑顔が
惑いながら
揺れた  ....
ポエジーは
朝の光りだ
目覚めれば
其処に在る
生活に在る
卓袱台にだ
靴を履いて
路傍の歌に
耳を澄ます
空を見上げ
今日を思い
店頭の魚の
記憶を辿り
海を目指し
陽が ....
大根の葉についた青虫を
箸でつまんで地面に捨て
それを踏み潰す
青虫を見つけては
箸でつまんで地面に捨て
それを踏み潰す
そして小さな畑を一周する

朝の仕事を終え
しばし畑を見つめ ....
人は
なんどころんだら
上手に歩けるようになるのだろう
人は
なんどないたら
上手に笑えるようになるのだろう

だいじょうぶだよ
まるでごむまりのように
やわらかいきみをだきしめる
 ....
夜、雪が降り止んだ頃、夜行性のノウサギはいっせいに跳ねだす
カンガルーのように飛び跳ねる後ろ足の腿の筋肉は巨大で
前足と後ろ足は途中で交差し、雪原を跳躍する
むき出した前歯をそっと樹皮にあてがい ....
ふと 空を見上げると
蒼かったのだと気づく
鼓動も、息も、体温も
みなすべて、海鳥たちの舞う、上方へと回遊している

ふりかえると二つの痕がずっと続いている
一歩づつおもいを埋め込むように ....
白 白い白 白い日



白い目と白い手を
白い夢の白い瞼を白に開き白い壁の白さに列なる白い花瓶に白い花の
白い髪に白く書きつけた白のかわりの白い手紙
白い名は白とは呼ばれずに
 ....
解体工事中の廃ビルから
鉄材が鳴り響く音が
突然、微かに聞こえた
それは完全に想像
理由も無い幻聴

壊れた仕掛けを隠すハリボテも壊れた




くたびれた様子で
うつらう ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
老人の悪意- ……とあ ...自由詩6*15-10-7
提灯鮟鱇- もり自由詩2*15-10-7
ヌン○- 北大路京 ...自由詩215-10-6
大事なことなので2回言いました- 北大路京 ...自由詩415-10-6
もり- ふるる自由詩10*15-10-6
気がかり- 春日線香自由詩415-10-6
人絵- mizunomadoka自由詩415-10-6
僕は仕事ができない- 葉leaf自由詩515-10-6
晩餐会- 為平 澪自由詩13*15-10-5
身に染み渡る人柄- 小川麻由 ...自由詩3*15-10-5
死を待ちながら- そらの珊 ...自由詩15*15-10-5
やがては- レタス自由詩315-10-5
25gの落下_夜明け鳥鳴く頃- 秋也自由詩315-10-4
虚構- 瑞海自由詩4*15-10-3
還暦小詩集- 宣井龍人自由詩20*15-10-3
パクリパクリ- 北大路京 ...自由詩1015-10-3
しらす- あおい満 ...自由詩14*15-10-3
レシート- あおい満 ...自由詩415-10-3
秋の花- 駱駝一間自由詩2*15-10-3
幻光- ヒヤシン ...自由詩9*15-10-3
水へ_水へ- 木立 悟自由詩515-10-3
しだ- 春日線香自由詩215-10-2
明日の花- 藤鈴呼自由詩2*15-10-2
あしたのひかり- もっぷ自由詩615-10-2
呟き- 小原あき自由詩815-10-2
ごむまり- そらの珊 ...自由詩1815-10-2
ノウサギとテン- 山人自由詩7*15-10-2
秋の詩篇- 山人自由詩6*15-10-2
描線- 末下りょ ...自由詩3*15-10-1
ハリボテ- 凍月自由詩5*15-10-1

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