どこで
どうして
どのように

生きればいいか

ここで
こうして
このように

かろうじて生き



ここより
別のどこかへ

いまより
別のいつかへ

 ....
悲しみの

怒りの

境界線

を踏み越えず

誰に訴えることもなく

押し黙って生きる人

生きることの

ぎりぎりの場所で

踏みとどまっている人

見知らぬそ ....
ときどき

形容する言葉ひとつ

思いつかない

落ち込む

ただ 落ち込む

慌しさの空白に

ふと気がついたとき

落ち込む

とことん 落ち込む

どんどん  ....
黒い服についた 絵の具の白色

それは汚れでしょ

心を真っ白にして 無になって……

ムラサキ色の心が 決して

虫に食われた イチョウの葉であっては

ならないなんてね
 ....
庭にじっと佇んで 
土に根を張るあの花は 
いつのまに 
こちらに蕾を開くでしょう 

時というものが 
ぴたりと止まった
{ルビ永遠=とわ}ならば――? 

湖上にぽつんと浮かび  ....
懐には
恐るべき毒を忍ばせておかねばならない
ほんの一滴で
誰しもが息絶えるような毒を
一瓶
忍ばせておかねばならない

コルクで栓をして
いつでも取り出せるようにしておかねばならない ....
暖簾をくぐり、席に着く。
「もり大盛り」
静かに言う。
店員が厚手の湯飲みをことりと置く。
その半分を飲んでいるうちに蕎麦が運ばれてくる。
どんな蕎麦がくるのだろうか、初めて会う人を待つ ....
秋の
おだやかなひだまりを選んで
猫が
優しいけものの形で眠っている
堅いボンネットの上で
その寝顔はとても気安く
しばし駐車場で私もうたたねをする

ほんとの君の正体は
西方白虎だ ....
自分が

無から有へ

遠くからここへ

暗がりから

まばゆい場所へ

運ばれてくる

冷気を浴び

染みわたる

熱い珈琲

おはよう

おはよ
「お母さん、コンデンスト・ミルクっておいしいね!
 明日もまたこれ作ってね!」

娘達が練乳をお湯で溶いた飲み物を啜りながら言う

「いいよ。
 お母さんも子供の頃 これが大好きだったんだ ....
尾を引く
涙目
蜉蝣
明日からまたちゃんとやる

手招く人々
ぬるい足音
響く楽園
たかが地獄

踏ん反り返って
明日をみれば
何もできそうにない
そんな感じだけど、
そう ....
羞恥心と

顕示欲が

屋根裏部屋で

痴話喧嘩

悲鳴と

吐息と

自分の業が

転がってって

床がきしんで

いのちがいまに

抜け落ちそう

瞳を ....
なにがほんとうか分からなくなっていた

夢のなかで見たことなのか

現実に起こっていることなのか

ぼくはおかしくなっていた

たぶん夢のなかでの出来事だった

それを現実の出来事 ....
道の駅で白菜を買う

むいた白菜から虫がでてきた
さすがに新鮮なのはちがうねと
そうおもわなかったのは私のだめなところ

水に浮かぶ虫の姿を
ぼんやりみながら畑を想う
命のやりとりはあ ....
きょうレインボーブリッジを2度とおった
ゴールデンゲイトブリッジは世界有数の橋だが

カリフォルニアの海風は太平洋を渡ってきっと
お台場の空を見ているにちがいない

つかの間サンフランシス ....
セルフィッシュな心臓が
トマトゼリーの海を泳ぐ
すべての貝類は甘い味で
海亀は快速の血流に驚く
高濃度の脂肪が溶け出す
海底の静脈瘤の大噴火だ
もうとっくに満ちていると思ったら
まだ正面を向いていなかったのね

でも魂を物質化した細胞は 光を反応させてたわ
付き合いが長いのに 何も知らなく

ただ焦がれるしかない自由ロマン

 ....
歌いたくても歌えないよる
うたうたいは血と指で絵を描く
石のうえに

詠みたくても詠めないよる
詩人は枝をうちならす
懐かしいリズムで

描きたくても描けないよる
絵かきは文字を ....
くだり坂を転がりながら
ミートボールたちは言いあっている
きみの家を焼いたとしても、そうだな
つめたいパスタはおいしくないね


依然として玉ねぎは
玉ねぎをやめようとしない ....
夜を渡ってくる
飛行機のために
夜毎、灯りがともされる

ここへ舞い降りよと
目印となって誘導する

人はなぜ
夜を渡りたがるのだろう
  白い馬が
  眼をとじて横たわっている
  柔らかな草の緑
  露薫る朝につつまれ



  あなたの夢の頁は
  遠くからの風にはらり捲れる
  はじまりから終わりまで ....
痣のある朝に
カーテンをゆらし

重たい気持ちに
重たいからだがぶら下がっている

開封されない手紙の束が
いまにも崩れ落ちそうで
崩れ落ちない
ずっと
疲れたよ
って


ソファーに
ストンと座る



ぐてーっと
もたれかかって



90度回転
コロンとすると





美味しいご飯を
作っ ....
真夜中に降る 
明るい雨

君のいのちを引き継ぐもの

真夜中に降る 
明るい雨

君が育む 小さな鼓動

帰れない
という
幸せがある

夜のとばりが
光に変わる

 ....
領土をめぐる中国人たちのデモ

私の国の街宣カーたちのデモ

私の国の原発廃止論者たちのデモ

私の国の原発推進派たちはデモをしない


ひとつの考え方を

排除するような時にし ....
病気になろうと

ひとに見向きもされなくても

酸性雨に降られても

誰かに傷つけられようと

セシウムを撒かれても

ひとびとに伐採されようと


木はただ木だ

文句 ....
ゆっくりと昇る、長い長いエスカレーターに
静閑と座すドーベルマン
傍らの階段を
人間は忙しなく駆けていく

考える獣よ
お前は顎をあげ、頭上を見据え
エスカレーターの流れるままに
どこ ....
 
やさぐれた町に、カップ酒の男がひとり

あまりにしっくりしていて、存在すらわからない

そのポケットに色あせた息子の写真があるなんて誰も知らないし、興味もないことだ



 
マサカリ担いだ金太郎
今日はどこまで行って来た
どんなオイタをして来たの
熊を何頭ぶん投げて
何頭負かして泣かせて来たの 
お前の腹がけひんむいて
お尻をぺんぺんしてやろう
まるまる太い ....
黒のお茶に半月浮かべて
トースターでパンを焼く
焼く順番で喧嘩になって
お茶の色で喧嘩になって
バターが切れたと泣いて
わめいて 子どもの朝が
船出する 半月が笑った
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夢の向こう- シホ.N自由詩312-10-25
境界線- 三田九郎自由詩412-10-25
落下傘- 三田九郎自由詩2*12-10-25
ステンド・ハート- 芦沢 恵自由詩22*12-10-25
花の時間_- 服部 剛自由詩212-10-24
- 水瀬游自由詩212-10-24
「蕎麦っ食い」- 山人自由詩9*12-10-24
うたたね- そらの珊 ...自由詩6*12-10-24
モーニングコーヒー- 三田九郎自由詩312-10-24
練乳- 夏美かを ...自由詩19*12-10-24
それだけ- opus自由詩112-10-24
屋根裏- 三田九郎自由詩112-10-23
午前2時33分- 吉岡ペペ ...自由詩712-10-23
食うか食われるか- 朧月自由詩1012-10-23
レインボーブリッジを渡る風- 梅昆布茶自由詩1412-10-23
- 和田カマ ...自由詩6*12-10-23
彼女は月- 朝焼彩茜 ...自由詩812-10-23
夜たち- はるな自由詩612-10-23
3- ズー自由詩3*12-10-23
航空灯火- そらの珊 ...自由詩1012-10-23
白い馬- 草野春心自由詩8*12-10-23
痣のある朝- はるな自由詩312-10-23
美味しいご飯- 鵜飼千代 ...自由詩10*12-10-23
生まれくる君へ- umineko自由詩10*12-10-23
人間って奴はもう- 吉岡ペペ ...自由詩212-10-23
悔しければ泣くな- 吉岡ペペ ...自由詩512-10-23
サピエンス- 水瀬游自由詩312-10-22
男がひとり- 殿上 童自由詩21*12-10-22
金太郎- salco自由詩5*12-10-22
或る喜劇- もっぷ自由詩312-10-22

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