セックスをもたらさないベッドがある
枕をはずして
もし何かをみつめてるとすれば
終わりのない色の
壁の終わり
空間にとっては軽すぎるものだろう

夕暮れに蛇をつかまえた
金はいつも夜に ....
*
リンパのようにはりめぐらされた
首都の地下の冷えたレール
そのところどころが表皮をかすめ
夜になると光る花を咲かせる

昇ってしまえばあとは降りるだけ
観覧車は僕らをどこにも
 ....
記憶外れの季節に 人生を四季で表すのならば
今 物覚えの幼さに悪さに切なさに 晩秋とでも
とどめを刺すかのように老いて置こう
それでも時々 灼熱の向日葵でありたいとも願う

どうであれ流 ....
最期のタバコ屋で最期の女に出会い
最期の言葉を交わして
いっしょに暮らそうかとも想う

いつも最期に出会いたくないので
のらりくらりいきている

挑戦状のないリングで闘争心のない犬と成り ....
まだ無名の星に
光が差しはじめた頃
静寂な空気の語りと
無重力の宇宙の波動は
無音を破ろうとして
互いに感覚の符号を送り続け
やがて瑠璃色となった惑星に
言葉を招き入れた
人間たちは歓 ....
子供が毛布ではなくシーツをかぶって昼寝した
白目もむいて寝てらぁ
首が座った赤ちゃんも万歳してねんねした
私の時間がやってきた
ネタもなくパソコンの前へ
寒い冬にオアシス化した次季の空
遮 ....
糖蜜工場が爆発したことによって
甘い蜜たちが
静かに街を流れ出しました
その粘度たるや
もう人の手にはおえない類のものです
アスファルトの上の蜜はそのまま冷えて固いかさぶたとなり
土の上の ....
真実を虚偽で割ることと、真実を水で割ることは
いったい、どちらが罪深い
しかし天秤が水に傾くことは当然である
たった今
目の前を蜘蛛の子が落ちていった

重力を欺けた試しがない

うち ....
あなたの静かな骨の上を一本の真新しい国道が通る
あなたの大きな悲惨の中を一つの真新しい意味が走る

眠るあなたの骨が今こうして車輪の下で砕かれていく

ぼくはその音を聞いているのだ
きみに ....
今日は博多への出張だ
大分駅からホームへ向か

う が・・・

あの階段を降りればホームへ行け


  
ない・・・・・

まるでエッシャーの階段の様にぐるぐると
次 ....
哂う 山茶花
唇の色合いを 秤にかけて
軽く 溜息

笹で 囲われた
冬の風景が
気に入らないと 嘆く

雪の 白さも
空の 藍さも
自らの 青さに 変わるだけ

竹藪は  ....
                 ――F.T.へ

君はとても複雑な静止画の連なりだった。複雑な君を愛する人は、きっともっと複雑な、例えば自然美の移ろいのような人なのだろう。君たちが複雑さを映 ....
もうへんな言い合いやめようよ
卵が先か鶏が先か黄身が好きか白身が好きかきみが好きだ瞳が好きだ

すべてから切り離されたような二つの瞳の端がさ
神々に触れてさ 、
震えて濡れてくのが好き

 ....
犬も歩けば棒に当たるというけれど
今朝から当たるべき棒が見つからないし
君が大切にしていた犬は
もうとっくにこの世にはいない
手を握り
お互いに年を取ったね、と笑う
話したいことは ....
ぼくの飼い主さんに二人目の赤ちゃんが生まれて

ぼくは今かまってもらえない

この前ぼくがうんちした時 溜息つかれた
まぁ溜息出ようがトイレきれいにしてくれれば
問題はないけれど

ぼ ....
夏の裏には
ドーナツ色の神様が転がっている
つきだす痛みは粒になってこぼれ、
いくつも束ねられた足音が、校舎の隅で鬼火になる
モルタル製の壁の隙間で、
待ち合わせが継続され、
薄青き者と薄 ....
これを普遍の景色としよう
よくありがちな光景だと
そしてここに抱かれる心までも
普遍だと判断されそうになる

自分の息を数え駅のホームで
あなたの訪れをじっと待ちながら
通る電車の影が落 ....
探偵気取りで
僕を追い詰める君は
実に卑劣な手段で
その機知を利用する

もちろん君のじゃないさ
僕のだよ

この僕の狡猾さを
叡智を
企みを
ものの見事に横取りして
明るみに ....
迷っているひとほどしをほしがる

おなかがすいたらしは遠くなる

絶望のとなりにしはある

しという文字はまがってる

それは釣るためひとを

私は釣られないぞ

そうおもった ....
わたしが眠れないとき
眠れないことを
わたしは
よく噛んでいる

わたしが眠れないとき
曲がった中指の先の届く距離に
耳の史蹟を
置く

わたしが眠れないとき
花花が群青色の香り ....
なにかを聞き返すときの唇は
え という音のかたちがいい

あ という風にききかえすと
無用な風がまきおこるし
結んでしまうと唇は
意思を表明してしまう

え というかたちは平和のかたち ....
 窓から覗いた二つの目が遠く潤んでいる。
 心は情景に溶け込み白茶けた街はとても静かだ。
 まるで初めて見るかのようなその街の光景はどこか異国の匂いがする。
 灰皿の上では吸いさしの煙草が紫 ....
濃くなる空
廃道には沖からの風
タイヤのない廃車
不可能な旅
消え去った日々
揺れるブイ
昔みた黄色いアドバルーン
多分、二足歩行するまえの記憶
今朝の愛についての討議
鮫と鯨みたい ....
エスカリエの沈黙・試論


、林檎を齧りながら
 本を読んで いました。

そして、静かに、

 手を伸ばせば取れるほど
 真近かに
 林檎は
 赤く光って いました。

今 ....
防波堤に打ち付ける、波
全てをさらっていく
泡沫が少し
澱みに残るだけ

日がやけに低い昼下がり
人の姿もなく
旅の友は、おねだり上手なカモメ
行先不明の私は
いつだって
迷ってい ....
渡しは
彼方に散らばる
穴多達を
犯すウィルス

キソはリズムに分解され暗号化
だけどお構い無しで
ノリノリのハイテンション

そんな瞬間がタマのコシにもあっていいけど、
物凄い弾 ....
大して明るくもない街灯が

スポットライトのように
道行く人の影を描く

おまえたちは
わたしからは丸見えだ

夜の道

わたしの道

四ツ辻から見渡す一本道には
ひと筋の闇 ....
ほんとうの自分のことを
わかってもらうことは
誰かをそっとこころのなかで
信じるということでした

あの日を 
僕らが生きていること
すでに静かな風が通りすぎるように
深い森林と広い草 ....
黄色い海があってもいいでしょう
膠を火にかける、独特の匂い、かき混ぜながら換気扇を回し
くつくつと沸く鍋底を見つめる
足りない色を数えて
描けない絵のことを考えていても仕方がないね

のめ ....


赤トンボたちが
飛行機のルーツのように飛行している
一日ごとに冷たくなる風が
透明に流れている青空の清れつさと
黄いろい木々の退廃を同時に包含している
秋の午後
パズルのピー ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
セックスしたかった- 末下りょ ...自由詩14*17-2-3
観覧車- カワグチ ...自由詩617-2-2
記憶外れの季節- 朝焼彩茜 ...自由詩9*17-2-2
最期のタバコ屋にて- 梅昆布茶自由詩1717-2-2
黙らぬはずの沈黙- 末松 努自由詩10*17-2-1
10分- 朝焼彩茜 ...自由詩617-2-1
糖蜜の街- そらの珊 ...自由詩22*17-2-1
道端挽歌- 北井戸 ...自由詩817-1-31
海辺にて- zitensha自由詩1217-1-31
博多へ行けない- 朝焼彩茜 ...自由詩617-1-31
夢の世界で- 藤鈴呼自由詩3*17-1-31
祝婚歌- 葉leaf自由詩317-1-31
フェーズ- 末下りょ ...自由詩2*17-1-31
初雪- たもつ自由詩1017-1-30
ほっとかれた猫- 朝焼彩茜 ...自由詩517-1-30
- うみこ自由詩2*17-1-30
普遍の愛- 日々野い ...自由詩317-1-30
恍惚二死ス- 坂本瞳子自由詩2*17-1-29
しの病- 朧月自由詩517-1-29
わたしが眠れないとき- オイタル自由詩1317-1-28
ほほ笑みのかたち- 朧月自由詩317-1-28
再生の日- ヒヤシン ...自由詩7*17-1-28
仮装して岸辺に- 末下りょ ...自由詩4*17-1-28
エスカリエの沈黙・試論- ハァモニ ...自由詩4*17-1-27
早春の詩集- 小林螢太自由詩15*17-1-26
叩く鍵盤のソルベ- 狩心自由詩4*17-1-26
猫の目- ガト自由詩5*17-1-26
そっと君から信じてもらう光景に- りゅうの ...自由詩22*17-1-25
藍に似た色- 青の群れ自由詩917-1-25
- 本田憲嵩自由詩16*17-1-25

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