海水の温度を測る
文明から放出された熱は
深海にどんどん蓄熱されている

淡水の成分を分析する

組成を組み替えるために
それでも地球は周り続ける

体内時計で逢う時間を過ごす
時 ....
海岸線
寝惚け眼でうねる海を見ていた
夕暮の陽射しが一面焼き尽くし
やがて静かな夜を産む
汐風を受けた髪にも漆黒のそれは宿る

産まれたかったあらゆる命が波間に犇めき押し寄せるから
わた ....
それにしても遠くまで
神田の古本屋街
電車賃を足したらぜんぜん安くない
なるほどねえ
学びの為の資料は安くない
おまけに店主の狡猾さ
ソレに負けない
「どんな本がお入り用かね」
「醸造 ....
{画像=140920123249.jpg}




*

あなたはわたし わたしはあなた


愛を頂戴、毒をあげる。
言葉を頂戴、嘘をあげる。
声を頂戴、棘(トゲ)をあげる ....
秋の序章に向かって
目次だけが書かれた
決して埋められることない目次は
時間の鎖となって絡まりほどけない

人々は秋の巨大な意味を
道路の交わりの中に見失ってしまったので
夜 ....
わけを探してよけいに悲しい 両腕を広げて
カモメの真似をする
あなたは白く美しい両翼で
柔らかな曲線を描いていく
航空力学が及んでいない
理想的な空気の流れが
あなたの後ろで渦を巻く
僕は数をかぞえ ....
密着する
二枚の硝子の間に
挟まれ
光を透す
スライスされた脳細胞

彩色を施され
プレパラートになった私を
沢山の私達のあいだに
並べる
ゴムの手袋をはめた指

皮膚の記憶を ....
華が喋り出しそうで
まだ聴き慣れていない 違和感と魔訶過不思議

曼珠沙華が現れる 斜め左上の目先に
そんな時期を迎える 耳に凛とぶら下がる涼しげな季

岸に立ち臨み映える意気込みもほどほ ....
ちょっと長いけれど
暇だったら聴いてください


私は小学校五年の頃 
お化粧に興味を持ちました
鏡台に姉の化粧品が入っていたので
ある日 赤い口紅を塗って
三面鏡に映った自分を見てい ....
 山脈や湖が私の臓器である
 海流や雲海が指先から皮フに走り寄せる
 各地の毛細血管で猫が平和に
 寝ている欠伸している
 私は月の鏡を覗きこみ、睫毛にこんもり
 オーロラを ....
雨のなか傘を差す
魚みたいな子供たち
誰一人笑わないから
かえって可笑しい見開かれた目

視界に言葉が散乱する
散乱した言葉たちが産卵する
そこから魚たちが生まれてきては
身体をくねら ....
ゆっくり歩き始めるか そろそろ

ごくりと飲み干すラムネ瓶 からから

流されるつもりはないのだ さらさら

目的のない炎天下 だらだら

命の花が落ちそうだ はらはら

砂漠 ....
他人のように思えないが他人でいたい 畦道は緋毛氈 緩やかに
尖っていた葉を 柔かな色に変えて
稲穂は黄金色に 垂れた頭が揺れる
埋もれてしまえば 高い空はあの世へ


お寺へ続く 暗い石段の両側で
「死人花」と嚇された ....
純度だけは
高かった

未熟な幼い
私の愛を

貴方は
シャーレに入れ
蓋を被せて
純粋培養しようとしたから

それは
純度の高いまま
根深い憎しみに
変貌しました

 ....
夜空には前夜があった。
液晶に情報が重なってゆく
それと同じように。
細かい星がたくさん生まれては
次々と死んでゆく
君に影響されて書いた詩で
照らせる事があるとして、

9月の液体、 ....
たちのぼる
言葉と夜の境界へ
金魚がゆらり、にげてゆく

すべからく
広がりはじめる黒の祭に
あらがう手立ては
浅瀬にある

鮮やかで
にぎやかな
喪失のなかに
ある
 ....
9月の朝には
怒りの帆を揚げた船が行く
9月の夜空には
羽ばたきをやめない鳥たちが
どこまでも転げ落ちていく

お前は赤いサンダルで
落ち葉を何枚踏み躙ったか

9月の朝に
僕は卑 ....
やったことないモノマネ続けてやらされている ほんの
小指のつめほどの
ささやかな背に
滑らかに乗る
勤労の
まる

悠長に
せわしげに
その身に負わされた太陽の名を
あちらこちらへ
振りまいて
唐突に
発つ

 ....
【わすれがたみ】
ある夏の日
百合の花柱を
みつけました
薄紅に透ける花弁には
まっすぐな いのちの
いとなみが ありました
それは
ふと おもいだしたくなる
この夏の わすれがたみ ....
最悪の街の中で肩をイカらせ
水気を奪う干乾びたパンを囓りながら
落ち窪んだ目でナゼ季語を気にしてる

空っぽの心臓が埃にまみれて 見ろよ
単調な詩情に窒息してるぢゃないか
朝の七時に吊り革 ....
やわらかな鉛筆の芯で
ここにはいない君を
スケッチしました
身体をおおう毛は
鉛筆を少しねかせてふんわりと
ひげは鉛筆を立てながら
細い針金のように
それは君の
生きることにまっすぐだ ....
ドーナツに吸い込まれるまでは好きだった 冬の背中
冬の公園
冬の遊具
開くはずのない窓のまぼろし


そこに居ない声
大勢はひとり
冬の径
握りしめた楽器


明るい
ただひとりの窓
陽を浴びてい ....
チョークの音
ひとつ
ふたつ


左目が右目と喧嘩したので
花の冠は
明日にします


水の名前
鬼の名前
数え切れずに


ひとつひとつの花を見なが ....
僕は僕の言葉が好きだ
誰より僕の言葉が好きだ
誰の言葉より僕の言葉が好きだ

自己愛の塊
自己顕示欲の塊
醜い塊
醜いと塊は似ている
鬼の威圧感に息が詰まる
自分を好きなんてくそくら ....
窓をひらくと
月が見ている

見られる身にして
光の畏れ

  ☆

部屋の暗がり
ともす灯もなく

脳神経の
乱れるシグナル

  ☆

夜の孤独に
月の擬 ....
年老いていく 秋は黄昏の川に
燃え残った夢の残骸は 流れて
それでも 生きなければ ささやかな
喜びのために あてにはならない


忘れられた郵便ポストに 投函した
出しそびれた手紙 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
温度- 梅昆布茶自由詩12+14-9-19
夕焼けの海- ゆきむし自由詩6*14-9-19
孤独に学ぶ- ドクダミ ...自由詩514-9-19
バラッド3- beebee自由詩23*14-9-19
無言歌- 葉leaf自由詩2+14-9-19
わけを探してよけいに悲しい- 北大路京 ...自由詩814-9-19
Tシャツでは、すこし寒い- クローバ ...自由詩11*14-9-18
コレクター- Lucy自由詩12*14-9-18
妖しい華- 朝焼彩茜 ...自由詩10*14-9-18
【_私の化粧履歴_】- 泡沫恋歌自由詩27*14-9-18
太陽と背伸びする乙女- ヨルノテ ...自由詩614-9-18
雨中遊泳- こうだた ...自由詩10*14-9-18
疲れたのなら、ひとやすみ- 中村 く ...自由詩114-9-18
他人のように思えないが他人でいたい- 北大路京 ...自由詩1014-9-18
曼珠沙華- 藤原絵理 ...自由詩8*14-9-17
培養- Lucy自由詩19*14-9-17
この痛みは名前のない液体、- 左屋百色自由詩11*14-9-17
金魚- 千波 一 ...自由詩814-9-17
9月の朝に- Lucy自由詩11*14-9-17
やったことないモノマネ続けてやらされている- 北大路京 ...自由詩314-9-17
てんとう虫- 千波 一 ...自由詩1314-9-16
或る夏の日___三篇のオムニバス- るるりら携帯写真+ ...16*14-9-16
ブレイクショットⅡ- ハァモニ ...自由詩1*14-9-16
猫_【詩サークル_群青_八月のお題「猫」から】- そらの珊 ...自由詩2214-9-16
ドーナツに吸い込まれるまでは好きだった- 北大路京 ...自由詩1014-9-16
ノート(凍奏者)- 木立 悟自由詩414-9-15
ノート(連絡)- 木立 悟自由詩214-9-15
鬼が笑う- 狐ヶ崎自由詩214-9-15
月に見られる- シホ.N自由詩214-9-15
秋の向こう- 藤原絵理 ...自由詩8*14-9-15

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