孤独がからまって底に沈んでいる 夏の葉がそのままの

あめあがりのみどりに

あたたかく包まれながら

夜の遊歩道をたどる

いい匂い

みぎめのほうが

いい匂い

柔らかくしかさわれなかった

ぬ ....
 {引用=松田聖子との同時代はもはや左腕の種痘痕のみである。
                     哲学者 猿田川愕膳}
  具足の季節
          作詞:三浦徳子
        ....
【現象学】


それが親切なのか、意地悪なのか、世の常なのか、わからない

存在と時間
わたしにとって、治療をすすめるということは
意識的な時間を増やしていくということ
無意識で動くこ ....
年寄り病気の金魚をドブへ流した
最後ぐらい川で自由にと母は言った
反論したけど決定事項、せめて幼い弟が気付かないよう
油の浮いた黒い水に沈むのを黙って見ていた

空いた水槽には、父が買ってき ....
土曜日の午後
コーヒーショップに子象が入ろうとしたが
ドアに胴体がはさまって
そのまま動けなくなってしまった
店の外から象使いの少年と通行人が
しっぽを掴んでエイヤッと引っ張っている
 ....
{引用=
文月二十日
 解剖のひつようもなく
 わたしの うちに
 命の 砂時計の残りをたしかめる日


オメデトウ 
 オメデトウ


神々が休むことのないように
 あゆみを ....
蛇口をひねると水が出た

コップから溢れても水は出続けた

いつからかそれが当たり前になり

有り難みも薄まってしまった


母を頼ると愛をくれた

母は無償の愛を与え続けてくれ ....
真夜中に水を打つ音が響く 銀河を泳ぐ魚だ 闇と光のはざまを 滑らかに泳ぐ生き物

それは大宇宙の命の迸り 新しい生命を育む 循環だ

オーロラに彩られ 奴らは泳いでゆく

生命の慈し ....
ぼくの頬を撫でる風は、彼の息吹だ
空に輝く太陽は、彼の瞳だ
向こうにそびえる山並みは、彼の肉体だ

彼は語る

空を震わすあの曲に
ぼくらのこころも震えたならば
彼の歌声を確かに聞いた ....
訊かれてないから答えられない 小学生ぐらいの女の子が下校中一人で

自分に課したルールで遊んでいるのか

罰ゲームか何かなのか

後ろ向きで住宅街をゆっくり歩いている

月面遊泳のようなスローモーションで

ラ ....
胸が裂けた
君のほのあかるい口笛が響く
それを掬う手つきで
詩を書こう

涙が音楽をとじこめている
どこかで聞いたことがあるような
ないような
1?だけ浮き上がる
空を描くように
 ....
アスファルトが
ジリジリ焼ける
額には汗が滲み
前髪が張り付いて
醤油に浸した海苔のようだ
ヨ、コ、ヤ、マ
最後に絞り出した言葉
「ノックの前に髪はナシ」
「ノックは瞳にして」(サミン ....
本を破り捨てたことなんて初めてだった
そんな自分に驚いた
それほどまでにわたしは疲れていたのだ
それほどまでにわたしは一生懸命だったのだ

一歳四ヶ月の息子はまだ歩かない
育児本なんてクソ ....
うなぎはぐねぐね
おやじもぐねぐね

むすめはげんきだよ
わすれてるんだろ

いつのまにかいないことが
あたりまえになったけど
おやこだよ

わすれるな
わすれてくれるな
ぐね ....
    

     焦げつくほどの灼熱の道
     このまま歩いて行けるだろうか
     じりじりと焼かれ続け
     息絶えてしまうのではなかろうか
     あぁ、それでも
 ....
今夜もまた私の血液を机上の黒い薔薇に注ぐ。
私は時々赤を見るのが無性に嫌になる。
他人の鮮血も、この机上の赤い薔薇も。
だから私はそういう時、この薔薇の赤い花弁を自分の濁った血液で汚すのだ。 ....
ラピスラズリの夜空に燦々と煌めく星々は私に宇宙を感じさせる。
際限が無く広大で、静寂な美しさに溢れている。
昼間とは別の顔にただただ魅入るばかりだ。
目の前でたゆたう蝋燭の炎に私の心は打ちの ....
夜に図鑑にない華を
枕元にアタシの側に
横たえておくね

シックなスモーキー
衣装と心はぶれない
一次元から生まれた
精鋭の英

華冠を編む様な乙女
シックでスモーキー
存在の賜 ....
 
忘れもん、いっぱいしてきたなぁ

でも、どうせやったら

この涙もどっかで忘れてきたかったなぁ



 
健全な三途の川を選んでいる 愛情表現持て余している 上塗りされた夏空の
組まれた手の
ゆびの
一本一本が
解かれてゆくように
光が
そこかしこに
ばらまかれ
熱を分けあう潮騒が
とおく
攪拌されてゆく



カンナの花が
 ....
叔父が川で釣ってきた魚を
金魚の水槽に入れておいたら
次の日には金魚が一匹いなくなっていた
その次の日にはもう一匹
さらに次の日にはもう一匹
しまいには金魚はすべて消えてしまって
うす黒い ....
               130721


切り倒されて朽ちた幹には
王子様のような茸が生えて
胞子を出して枯れるのだと
教えられて育つ
屋根 ....
 僕は一人では立てない
 見えない杖があり
 支えられている

 絆は 時に
 ロープとなって
 絶望の海から
 僕を 引き揚げ

 時に 鎖となって
 生贄の十字架に
 僕を  ....
死体って本当に動かないんだ
父さんの死体は 父さんと言っても動かず
とても不思議だった

死体だけども 父さんと変わらずに呼び
唇を水に浸した綿で拭いたり
保冷剤を取り替えるのを 成る程と ....
産まれたときにきっと
何かの試験に落第した僕は
その試験に合格していたら
そもそも存在することすらなかったはずだ
今日も僕は生きていくために
右手に落第し
脳髄に落第し
血液に落第す ....
LDだの、ADHDだの、自閉症スペクトラムだの
九歳になったお前に 世間は余計な名前を被せたがる
だけど お前に授けた唯ひとつの名前、
それはマリだ
英語ではMarie
表記上 e が入る
 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
孤独がからまって底に沈んでいる- 北大路京 ...自由詩713-7-24
あめあがりのみどりに- 吉岡ペペ ...自由詩313-7-23
2013夏_聖子超人伝説- salco自由詩10*13-7-23
現象学- はなもと ...自由詩513-7-23
かわいい金魚- フゥ自由詩3*13-7-23
あんた誰?- 壮佑自由詩25*13-7-23
文月の紙ひこうき- 月乃助自由詩13*13-7-23
母なる湖- 中村 く ...自由詩7*13-7-23
天空の魚- 梅昆布茶自由詩913-7-23
彼は語る- ゆったい ...自由詩513-7-23
訊かれてないから答えられない- 北大路京 ...自由詩613-7-23
うしろ歩き- 灰泥軽茶自由詩1013-7-22
Conductor- うめぜき自由詩513-7-22
熱中時代熱中症編__PARTⅡ- 花形新次自由詩113-7-22
育児本- 小原あき自由詩12*13-7-22
うなぎおやじ- 朧月自由詩313-7-22
夏おんな- 石田とわ自由詩17*13-7-22
黒薔薇- ヒヤシン ...自由詩7*13-7-22
真夜中の瞑想- ヒヤシン ...自由詩5*13-7-22
韻華と眠る- 朝焼彩茜 ...自由詩813-7-22
忘れもん- 殿上 童自由詩16*13-7-21
健全な三途の川を選んでいる- 北大路京 ...自由詩613-7-21
愛情表現持て余している- 北大路京 ...自由詩313-7-21
夏の影/素描- 佐東自由詩9*13-7-21
水槽- 春日線香自由詩213-7-21
星からおちた小さな人- あおば自由詩10*13-7-21
境界線- まーつん自由詩8*13-7-21
わたす- 砂木自由詩18*13-7-21
試験- 葉leaf自由詩213-7-21
マリはマリなのだから- 夏美かを ...自由詩40*13-7-21

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474