めまいがする
にじんでいる
なみだがとまらない
さけびたいのに
おれのせいなのに
こころなんて蟻さ
きよらで柔らかな生き物に
知らぬまに踏み潰されている
....
生まれたばかりの子に気を使わせている
)))))ゴキブリが這いまわる
((目がまわり
)夜がまわる
助けてよ
熱がまわり
わたしの部屋の時計が止まる
風がまわる
猫もまわる
壁は空と
屋根に止まり
花の咲き ....
搾りだした言葉と色
空に舞い
螺旋状に登っていく
あちらではシャボン玉
ただよい
ただ酔い
宵へと破れる
朝日夕陽星空
月明かり
新月
夜から朝へ
繰り返し
繰り返し
梟が鳴 ....
赤
ひたすらに赤
ぐわわっと
縦にぶちまけた
線をひくように
ただ飛沫が四方に遠くはねるように
強く強く
身体の中にある赤
アスファルトに
ぶちまけるわけにはいかないから
もう一度 ....
どんな奴でも
長生きして
120歳ぐらいまで
長生きして
頭もちょっとしか
ボケなければ
当たり障りのないこと
例えば
キノコは木の子
それとも土の子
種がないのに生えて来る
....
高原に風がそよぎ、象徴の塔の輪郭を撫ぜる時、
私の感覚はあるひらめきと邂逅する。
詩作の種は私の心に蒔かれ、芽を出すのを静かに待つ。
風がその種を遠くに運んでしまわないように見守りながら。
....
素晴らしい朝が来た。私は心から生を満喫する。
創造の苦しみから解放された輝ける朝。
鮮やかな緑もたおやかに流れる川のせせらぎも私に優しく、
一杯の珈琲に込められた生の息吹に歓喜する。
....
生まれてから
綺麗って
一度も言われたことは
ないし
むしろブスって
言われたりするけど
それはみんな
あたしに嫉妬しているか
本当に美しいものを
見たことがないだけなの
あるいは ....
一度も私のものだったことがない君を
果てしなく喪いつづけている
その喪失が胸に生む波紋の美しさに
{ルビ彩=あや}なす言葉でうたわずにはいられない
撹拌されて
まじりあう
フラスコの中の
時間が
わらわらと踊っている
次第に
重さを帯びた幸せは
底で沈殿する
浮かびあがる
透明な
うわずみ
いたずらさせないと泣いちゃうぞ
イヌのように
わんわん わんわん
泣いちゃうぞ
いたずらさせないと泣いちゃうぞ
ネコのように
ニャーニャー ニャーニャー
泣 ....
暑い暑いと胸元はだけ
えりあし抜いて横座り
片手で団扇あおぎつつ
茗荷の香る素麺すする
今さら色気もなかろうに
....
陽が照らしつけるバス停の 屋根の下で涼む僕の
隣に座っていたどこかの会社員さんは
今 自販機の側に立って得意げに煙草なんか咥えている
吐き出す煙が空の雲に溶けてすぐ見えなくなる様は
この空を何 ....
1.
○月✕日
今日は朝が来なかった
うちで一番早起きの祖父が
起きて来なかったからだ
その日は一日中
「おはようございます」を
誰も口にしなかった
2. ....
ひとりごとを聴いている耳がある
福の種をききながら、ビールをぐびぐび
柿の種を、一粒、二粒、
あれあれ、福の種未満に見えてきたよ
*YouTube 福の種 (チャクラ)
http://www. ....
おんがくをきくのにあきたから
文字の海でおよいでみる
文字は静かな刺激がここちいい
肌にあわないときもあるし
おなかにあわないときもある
だけどどれもしずかでしみいる
そんな文字はわた ....
うみのかみさまは
波のうえのぼくじょうで
たくさんのひつじたちと暮らしています
うみのかみさまは
わすれっぽいので
ときどきながされてしまうひつじたちのことを
いちいちおぼえていません ....
冷房の効いた部屋では落ち着いて眠れない夏
棚に置いた幾つかの花瓶には底のある大きな口が空いていて
這い出そうと暗い肌触りの途中で待ち構えている
ずる賢くて冷たい虫たちの気配を感じる触手
使 ....
ひとはうまれたしゅんかんから 死にむかってはぐくまれる
死ぬための生 それが真実かもしれない いきるよろこびは死と明暗なのかもしれない
ものごとにはじめとおわりがあるように
人にもで ....
後悔してる?
してない
なら仕方ない
自分で自分にきく
だれもいない海の波のように
わた飴を頬ばる
浴衣の肩越しで
はちみつ色に ほころぶ
花のゆくえを
やさしく見つめている
ラムネ壜の底で
眠っている夏を
起こさないように
そっと
指をつなぐ
きみの輪郭 ....
月面が皮をめくったので ようやく続きが読める
少し片目くらいの 透き通ったグレイを添付した曙の空の色のページ
わくわくしながら好奇心を胸の中心に 持ち上げてゆく
決して極秘の大人には成れない ....
せみしぐれが
腕組みのまどろみを誘う
青春時代の囁きは
追憶の底に沈殿し
壮年時代の呟きは
回想のなかに溶解し
初老時代の轟きは
....
喉元を過ぎた熱さは
記憶の端に刻まれることもなく
ボトル半分の濁り水とともに
朝焼けの彼方に消えていく
問題と解答を丸暗記するだけの
退屈な学習にも飽きて
何度も同じ過ちを繰り返し ....
生きている
やさしいから
目につくことがある
傷つくことがある
こころが折れそうな
日々の機微を
吐き出したくて
みんなときどき意地悪になる
でも大丈夫 ....
ねえ お味噌汁の具って なにがいいと思う 君が尋ねる
そうだなあ なめこや納豆汁 かぶなんかもいいね
僕は味噌汁の中に青汁をいれて飲んでいる 青臭さが消えてのみやすいから
そんな ....
妄想も思い出にしている
おとこに捨てられた、
だからノラ猫になった
夜空をみあげにゃあと啼いては
まんまるお目目に三日月うつし
うろついた夜の街には
千鳥足の奴らがい ....
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