熊の冬眠のように
僕は夢の中でぐうぐうと眠りたい
この世の全てを失って
打算と利害を放棄して
愛したいだの愛されたいだの
何かが足りない、何かが大きすぎる
そんな言葉を捨て去って
僕は永 ....
    ?

チョークが飛んでこようが
ゲンコツが落ちてこようが
眠いものは眠い
教壇から届く声は
しだいに消えていき
酸素の足りない魚の様に
先生の口だけがパクパクと動く
教室の隅 ....
僕は君と二人
コーヒーを飲んでいる
テレビの中では音と映像が入り混じり
ネットの中では人々が
様々な罵り合いを演じている
僕は君のために
二杯目のコーヒーを淹れる
君は微笑って、コーヒー ....
次の
風をつかまえて
兄弟たちは
ひとりぼっちの旅に出る
誰にも頼れない冒険
もう二度と
会うこともない
その
さようならは
白いの光のなかで
美しい羽になる

ダン・ド・リオ ....
幽かな雲がどろっとしていて なぜか黄色味がかっていて
馬鹿な耳にヘッドフォンをかぶせて温めて

たくさんの音が たまりたまり流れ
はしりはしり よくわからないまま 冷める

あかい肉とその ....
…それから劇場が宙を舞うように…
なんて、素敵な気分を味わえば
タキシードだって欲しくなる
一日を斜めにはしる雨
煙をまく緑芝の匂い
車道から電車通りを直線に過る
いつもの美術 ....

あなたは樹木
草原に立ち
両手を広げ


あなたはグラス
降り注ぐ声を
すべて 
受け止め


あなたは交差点
別々の人生が
いつしか
ひとつに


ひら ....
大きな街の
大きな駅の
大きなロータリーで
人 独り独りのたましいが
何事もなかったかのようにのたれ死んでいる

 昨日まで
 そこには花が咲いていて
 春でもないのに咲いていて
  ....
乾燥注意報だらけ
途方に暮れる街角
掌がからっぽ、というわけじゃない
     
するべき宛はある
ありすぎる
したい宛はある
ありすぎて
踏み出せない

なにもできない
白々と ....
池の彫像が凍り
ダイアモンドの降る夜
人々は平等に薔薇を持ち
生と死にかわり
玄関前に立っている

その問いに
正しく答えることはできない
そのまま立ち去ることも
できない


 ....
丑二ツ
闇底の寝屋
戸板の合わせ目の
線なす月影に蒼く透け
枕辺にうずくまるおんな
痩せさらばえ
ざんばらと髷ほどけ
何処から入り来たやら
長い鉤爪震わせて
寝入る頭骨に額つけ
中 ....
なああんた。
私を舐めてるだろう。
なんで舐めてるんだ。
怒ってない。
ただ知りたい。
私のどこがきにくわない。
あんたのどこにひっかかった。

私はあんたが知りたいんだ ....
雲よ 雲はゆく
波よ 波はゆく
鳥よ 鳥はゆく
風よ 風はゆく

さすらいのはて
ふりだしに
戻ってゆく
               降らずの空は高すぎて
               手を伸ばしても届かない
               花曇りの憂鬱ならば
              ....
干からびた石像の腕組み
褐色に統一された甲虫が貼りつく髭海苔
汽水へと至る流れ
浮き草は毟るだけ毟り取ればいい
空気もそれぞれが渇いていた
医者は煙草を止めろって言うけどね
 ....
            疲れちまったと吐き捨てて
            ビールをあおり
            憂さを晴らせるうちはいい
            吐き出す言葉す ....
早春の風に吹かれ
岬の花畑にポピーがおどる
忙しそうなみつばちの羽音は
波のようにくり返す
 「フリージア、フリージア、・・・」
みなが一度にゆれて
気まぐれなもんしろちょうは、そっと ....
僕の前に、一つの丸い窓がある。 

春の嵐にずぶ濡れて 
身を{ルビ撓=しな}らせながら、葉をきらめかせ 
必死の思いで立っている 
ひとりの木 

それは今夜も 
世界の何処かで{ル ....
「西へ進めば、黄金がある。」

どこからともなく
番犬の鳴き声
風が揺らす針葉樹

昼間のひと気は
万人の睡魔のうえで
蒸発してしまった

夜空は雲を
ネズミ色に塗り絵して
雲 ....
破滅は近い
人間収束をしよう
発散は嫌だ
人間が生きて良かった
話を作ろう

良い事をする。
人の為に働く
心の純度を高める

死後は安らかに眠ろう
何の心配もなく
笑顔で楽し ....
私のDNAの塩基配列に
「ケ・セラ・セラ」という
遺伝子情報が組み込まれている
膨大な螺旋構造の宇宙には
母から降ってきた星屑が潜んでいる


突然の父の入院で
しばらくぶりに会った母 ....
おさんぽカーには幼い顔が幾つも並び
桜の木の下をゆっくりと進む

時おり吹き抜ける風の冷たさに

ぐずる子がいて
あやす保母さんの肩には桜の花びら舞う





手を繋ぎあう ....
空が俄かに かき曇り
夥しい白波の下で
大口を開けている 黒い うねりに
咀嚼されていた 北への道程で
私が見たものは
岩礁というより 貴女でした

幼い日 貴女の名を 保護 ....
           人のまばらな駅のホームで
           うなじが捉えた陽だまりは
           やさしいまでに背を撫でる
           電車がくるまでに ....
家族三人が長年住みなれた
今は空き家となっている家を片づけた
古くなったテレビや炊飯器  
使い込んだ家具や食器
過去の時を刻んだカレンダ−
それらはわたしたちのまえにいつも置かれていた
 ....
子どもの手は

なんて小さいのだろう

なんて温かいのだろう


子どもの手は

どれだけ希望に満ちているのだろう

どれだけ可能性に満ちているのだろう


子どもの手は
 ....
真新しい衣をまとい
力強く咲き誇れば
華やか、と喜ばれる

あの日の私は
傲慢だ、と
責められたのに

一週間で飽きた衣を
はらはらと脱ぎ捨てれば
はかない、と褒められる

今 ....
 
ものに名をつけるのは ひとの営み

ときに名をつけるのは ひとの奢り

ことに名をつけるのは ひとの悲しみ



  
昼下がりの美術館で
まったり
はったり
ほっこり

コーヒー片手に
本を読む
陽の光
水槽の泡

フサカ
貝ミジンコ
ザリガニ
ウシガエル
モールの画材屋で
ホルベインの水彩セットを買った
施設に行くと
祖母は食堂のテーブルで
ニンニクの皮を剥いていた
お誕生日おめでとう
リボンをつけた木箱を渡すと
高かったでしょう?10万 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
起こしてくれ- yamadahifumi自由詩712-4-11
万の葉の煌き- wako自由詩3*12-4-11
伽藍堂- yamadahifumi自由詩212-4-11
たんぽぽ- そらの珊 ...自由詩11*12-4-11
うん- 十二支蝶自由詩212-4-11
抽象に雨もふれば- アラガイ ...自由詩5+*12-4-11
- umineko自由詩23*12-4-11
たましいだまし- そらの  ...自由詩512-4-11
またも街角で- 木原東子自由詩18+*12-4-10
問いかけ- mizunomadoka自由詩512-4-10
憑依- salco自由詩10*12-4-10
あんたへ- 田園自由詩6*12-4-10
雲よ雲- そらの珊 ...自由詩4*12-4-10
憂鬱を土に還し- 石田とわ自由詩6*12-4-10
灰色の堰- アラガイ ...自由詩5*12-4-10
残骸を投げ捨てろ- 石田とわ自由詩7*12-4-9
フリージアによせて- とり自由詩212-4-9
ひとりの木_- 服部 剛自由詩512-4-9
深夜- 風呂奴自由詩112-4-9
人間の意義- ペポパン ...自由詩5*12-4-9
ケ・セラ・セラ- 渡 ひろ ...自由詩38*12-4-9
陽春のひと- 恋月 ぴ ...自由詩26*12-4-9
Mへの_手紙- るるりら自由詩20*12-4-9
陽だまり- 石田とわ自由詩8*12-4-9
片づけられない荷物と_燃える火と- わすれな ...自由詩6*12-4-9
- ここ自由詩512-4-8
チェリー- 御笠川マ ...自由詩312-4-8
名をつけるのは- 殿上 童自由詩28*12-4-8
池のほとりで- ペポパン ...自由詩3*12-4-8
四水園- mizunomadoka自由詩612-4-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474