こんな時にはあの砂場
バケツとシャベルと連れ立って
こんな時にはあの池の
ドロドロ具合よよみがえれ

シロツメシロツメ踏みしめて
むしったっても罪知らず
隣の畑のレンゲ草
この子の次の ....
手紙を入れて
春の小川へ流してやるのだ

壜はゆらゆら流れて行って
コルクの栓もしだいに腐り
水が浸み
河口近くに沈むだろう
それとも海へ流れ着き
波に揉まれ
誰も聞かない音をたて
 ....
それについては因縁がある
なにせ前世の仇だから

うららかな冬の日
わたしはそいつを探して山にきた
皮をなめして枕にしてやろうと思ったのだ
鉄砲をかかえ 神社の脇を通った時
昼寝している ....
静かに落ちる
柔らかな子宮壁に
着床する種のように
或いは
夜という
高濃度の詩を含んだ海へ

魂だけが
えら呼吸を忘れてはいない
無意識という
立方体の
泡を
吐く

水 ....
告別式が終わった後
私は港公園にいた
公園の小山の頂上から見る景色は
重く深い



荼毘に付された
血と肉は
二酸化炭素となって空に溶け
骨は
長い間の雨水で骨壺から溢れ出し
 ....
 
北の海

冬のモノトーン

旅に出ます、なんちゃってさ




*平成22年3月 詩集「十二色入り」より
しあわせがサラサラと
指の間から
零れ落ちていく
静寂

音も立てないで
苦しみもしないで
描いた文様は
風に吹き消される

伝わらない思いを
伝えようとあがいた
その言葉 ....
いつもの店のいつもの席で
ちょうどよく酔ったその後で
独活の酢味噌和えという旬のものを
うすうす噛んで
うすうす僕は
ひっそりとニンゲンをやめるのだった


右の席からは仕事の話
左 ....
テレビのリモコン見つからず新聞を読む 虜になっちゃいそうと言う声の虜 南スーダンの戦闘のど真ん中で
スーダラ節を歌って来い
この反戦平和野郎!
わかっちゃいるけど止められないって兵士に
銃撃されりゃ目覚ますだろう
ぴいひょろ
ぴいひょろ
横笛吹きながらしゃがみこんでいる少女
音程なんかどうでもよくて
鳴き虫って呼ばれちゃっても
いまはただ悲しくって
ぴいひょろ
ぴいひょろ

あまのじゃくのつむ ....
   私っぽい 
   と変換しようとしたら
   綿しっぽい 
   になったので 
   採用します


夢の中で元妻が
やっぱり子供をつくればよかった
と笑いながらいうので
 ....
点滴を全身に浴び
刺さるたびに針のむしろに治療されます

感謝しましょう
よりよい私になるために針山地獄は苦い良薬

最近のゴッドハンドは
神様のサイコロにさえメスを入れます

まも ....
二度迎える零時には
広く全ての主語を解き放ち
わたし、や、ぼく、を
発音しないように
気をつけながら、
静かな旱魃に横たわって
そっと
息を引き取る

砂丘の青さに
ためらいの ....
霧を燃して
橋を渡る
斜めの羽の
風はらう午後


遠く枯れた森を乗せ
空と地の歪みは波打っている
二本の指でひらいた手帳に
交互につづく文字と焦げ跡

 ....
バカの症状を抑えるために
大量の抗生物質を投与した結果
耐性を身に付けたバカが発生した
耐性バカにつける薬は最早なく
そこかしこでバカが
猛威を振るうようになった
今のところ予防するしか
 ....
てめえっ
上等じゃねえか!

おもてにでよう!


天気はイマイチ 
おなかが空いた
弁当工場
煙に誘われ
ノソノソ ダラダラ
アパート這い出て
歩く

居酒屋定食満足満タ ....
{引用=一昨日の夜のこと}
薄緑の籠に

シャツや下着が

溜まってきたので

洗濯機にそれらを

雑多に放り込み

湯船に張った

冷めかけたお湯に

ホースを通したと ....
誰も手をつけないハート型のクッキーがある 売春宿から助けだされた女の子

お話ししようとしたけれど

おまえらどうせいつか帰るやろ、

黒い瞳はただ暗く

敵意や失意にみちていた

そうだ、その通りだ、いつか帰るよ、

 ....
心の目が開くと
世界を流れる時間が 減速する

親しんでいた散歩道の背景から 
隠れていたものたちが 押し寄せてくる
 
バス停を囲む 豊かな街路樹の葉たちが 
輝く葉脈の意味を 語り始 ....
騒いでいる状況じゃない
ことぐらいは分かっている

騒いでいる間に人生が終わる
ことなど無いこともわかっている

それでも騒ぎたいときがあるだろう
騒いでいるときは不安や苦悩を忘れること ....
子どもっておもろいな
おしあいへしあい
わざわざさむい日に

「あらてののケンカちゃうか?」

そんでもたのしそうやで

「だからたのしくケンカできるって
 子どもっておもろいやんか ....
鼻かぜ夏の詩集「びた一文」を読んだ
私を強く惹き付け
離さない魅力的な一編がある
それは「夏かぜ鼻」という架空の詩人について
書いた詩だ

「夏かぜ鼻」

夏かぜ鼻の詩集「バラの包みの ....
流れる 高い所から 低い所へ
流れる 流れる 目から 頬へ
流れる 重力に逆らえない
流れる 水流
楽しい時 嬉しい時 川を踊るように
流れる 流れる
悲しい時 一粒の雨 一粒の泪
流れ ....
 さっぱりわかりませんの
 もう何が何だか
とヘロデヤ
眉根を寄せて声をひそめる
ご近所さんと同じくさっぱり
「いや? 何かフツーのお子さんでしたよ?」

 母ひとり子ひとり
 懸命に ....
愛の映らぬ鏡があろうか

愛無き涙も
愛無き悔いもないならば

愛の映らぬ鏡があろうか



その背がいかに重くとも
その背がいかに暗くとも
それを見据えるお前の眼だけは ....
人生を下手投げ 朝 目覚めたら
鳥の巣箱の中にいた
市会議員選挙の告示のニュースが
母屋の方から聴こえてくる
体を起こし 何となく上を向いて
首を伸ばしてお口をあんぐり
母がテントウムシを口移ししてき ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
こんな時には- もっぷ自由詩214-1-27
- Lucy自由詩17*14-1-27
むじな- 春日線香自由詩314-1-27
腐食- そらの珊 ...自由詩16*14-1-27
時よ_止まれ- ichirou自由詩8*14-1-27
演歌になった日の色- 殿上 童自由詩14*14-1-27
誤解あるいは放棄- 藤原絵理 ...自由詩9*14-1-26
独活(うど)と白湯(さゆ)- 八布自由詩914-1-26
テレビのリモコン見つからず新聞を読む- 北大路京 ...自由詩214-1-26
虜になっちゃいそうと言う声の虜- 北大路京 ...自由詩114-1-26
スーダン節- 花形新次自由詩114-1-26
ふううふう- 乱太郎自由詩12*14-1-26
綿しっぽい- ichirou自由詩10*14-1-26
不治の病に逝きつつうつつ- 木屋 亞 ...自由詩2*14-1-26
旱魃の夜- hahen自由詩314-1-26
凍徨軌- 木立 悟自由詩414-1-26
耐性バカ- 花形新次自由詩114-1-26
おもてにでよう!- ichirou自由詩9*14-1-25
そうやって生きている- 中村 く ...自由詩13*14-1-25
誰も手をつけないハート型のクッキーがある- 北大路京 ...自由詩414-1-25
曖昧に耐えて- 吉岡ペペ ...自由詩114-1-25
心の目が開くと- いねむり ...自由詩4*14-1-25
お祭り騒ぎ- イナエ自由詩13*14-1-25
おしくらまんじゅう- そらの珊 ...自由詩12*14-1-25
鼻かぜ夏- 花形新次自由詩214-1-25
水流- 佐白光自由詩214-1-25
サロメくん2- salco自由詩514-1-24
子守唄- 千波 一 ...自由詩314-1-24
人生を下手投げ- 北大路京 ...自由詩414-1-24
遠雷- 壮佑自由詩31*14-1-24

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