新しいばんそうこうを貼って
おもてに出たらば
白いクジラが通り過ぎて
桃も潰れていた

夏休み~
誰もいない家の中
パスタを袋の中で折って
折って折って
折って折って
普通に美味し ....
朝は夢のお告げとともにやってきた。
都市のあらゆる時間の色を濃縮して色鉛筆を
つくり、その色鉛筆をもって描け。この目が
見るものすべてを丁寧にえがきつくすことで
立ち上がる都市。今この場所で、 ....
あの頃、彼の人影は発光した
暗闇に跪き、両手を組んで
あの頃、彼は両手を差しのべた
背後の照明に、照らされて
顔の無い客席へ

歌だけを残して
若い彼が世を去った
あの日から――僕は耳 ....
緑を渡り
砂を運び

波を煽り
渦を巻きあげ

静かな野辺の昼下がり
焼き付けられた青空の下で
見失った行先

迷子の風は
回帰へ向かう

忘れ去られた後悔の渦が
始まる ....
青い闇の中に
うすく光って浮かぶのは
吊された
右半身だけの
白いレースの婚礼衣裳だ

その左半身を
纏って逃げ去った美しい少年は
そのまま白い流星と化したという

そもそもその衣 ....
たしかだとは言えないんだが風の音とも音楽ともつかない
遥か彼方より開いたドアからやってくるもの

空っぽのそらの高みに燃え尽きようとする太陽
響きが海岸に打ち寄せるところに遠くからやってくる僕 ....
八月一五日、僕は早朝仏壇の前で線香を上げ

手を合わせ、妻の位牌に向かって詩の息を吹きかける。

随分長い間詩を書かなくなった僕は肺の中にたくさんの思いが膨らんでしまい

他人様には気づか ....
揚げすぎたコロッケがはじけた飛沫をたてる
これ以上もう無理の逃走本能がわきおこる
さまざまなバリエーションの試み
フジツ誠のお歳頃
透かしそこねた屁の具の香
あゝ、こんなさみしい呼鈴きいたこ ....
いきなり水曜におぼれる水に酔う
ふんでおくれ
ところう どころう


水びたしのことばは
町の名をいいまちがいながら
おたがいはりつき
電柱のほうにながれてかたまり

白々 ....
 悲しみのヴェールに霧が溶けてこの村に訪れる晩夏が眩しい。
 お前と過ごした最後の夏はこのフィルムに焼き付いて時を彩る。
 優しさは或る晩の静けさに紛れて、一枚の絵画には音も無い。
 描かれ ....
      僕は途方に暮れている
      渡したいものがあるけれど
      今日は誕生日でも
      記念日でもない
      項垂れるむこうに
      ぽっかり浮かぶ
 ....
あてもなく歩くには

新宿か公園か帰り道か

女子をスカウトする

大小の横断歩道の標示

雑誌を投げ俺を叩け

泣きながら歩くな道を

軽く一億を超えてる

屋上からつま ....
天皇陛下が
なんか
自分の考えを(生前退位とか)
言っていた
すげえな
天皇陛下は
天皇陛下っていう
日本の今の
役職を
やっているんだけど
その役職をやっていて
ああいう発言を ....
わたしはすきだった
ひずんだ道路に影が伸びるの

事実の寄せあつめっていうだけの現実で
出来の良すぎる絵みたいな空気のなかで
混乱したパレットみたいに素敵な部屋で
きみはひとりだっ ....
月が地球の影で

欠けているように見える

地球に住むぼくには

それあまりにもは遠い実感だ

命も宇宙もスケールが大きすぎるから

じぶんが世界に

どんな影響を与えているか ....
【紙屋町界隈】

ここには来れないあなたを
さがしています
わかりやすい たいどで
わかりやすいことばで
さがしてみます

街のあちこちにカメラを設置し
あなたの陰を
さがしてみま ....
貴方の声が
虫のように耳もとにささやき
私の皮膚を穿孔して
血管の中に染み込むと
私の血流はさざめき
体の奥に蝋燭を灯すのです
貴方のだらしのない頬杖も
まとわりつく体臭も
すべてが私 ....
黒い、毛の長いねこを飼っていた

みんなもらわれて
のこった一匹は
白くないしオスじゃなかったけど

玄関に出てきて見上げた
ママに「飼おうよ」って言った

味付け海苔がだいすきで
 ....
ふゆ
まっ白い雲のうかぶ空は
あおじろい怒りの気配
をたたえ そ

下を
煮えきらず
あるいていた
手に
侃々とたぎり
鳴る鍋は なく
白い白い
雲は浮かぶのが
「自由」と ....
光の傷 埃の羽
蜘蛛の巣の雨 風を鳴らし
昼に沈み
夜に揺れる


つぎはぎの声
低空に満ち
矢継ぎ早の虹
径を濡らす


止まっていた渦が動き出し
老いを増 ....
 西の空に希望を背負った夕日が消えてゆく。
 黄昏た公園で私は老人を見た。
 ベンチに腰掛け自分の両手を見つめている。
 その時初めて私にも皺だらけの掌があることに気が付いた。
 
 深 ....
番号


まとわりつく、鉛色の
番号たちを集めて燃す儀式
ながい鎖が一筋、見あげて残る
個の人に成れ

番号に生まれたわけではない
番号になりたいわけでもないだろう?
番号は美しく ....
哀しみと共に来り
哀しみと共に去っていく
あの人は誰?

夏の暑い日
爽やかな哀しみと共に
私に涼を与えてくれた
あの人は誰?

苦しみも痛みも
爽やかに消し去ってくれた
あの人 ....
演繹と帰納
対象化と止揚
ナボコフとアンヌ・ヴィアゼムスキー

ダーウィンとジグムント・フロイト
様々な世界観が駆け巡る

数学者は数理に没頭して
あまり感情の処理に脳の活動を割かない ....
時の過ぎるのを忘れ
畦道にしゃがみ
ひらく瞬間を待っていた
山の向こうに月が姿を現すころ
何かが限界をむかえるように
耐えていたがくが
プツリと裂けて
薄黄色い花びらが
ふるふる ....
目を閉じることに慣れきってて
目を閉じたことにすら気づかなくなってた



まだ光しかない
わたしの瞳の夜明けの香り
そこには勇気しか必要じゃないから

誰もがどうしよもなく ....
Letter

一枚にまとめられなくて
用意した二枚目の便箋
会えない期間に起きた出来事は 
旅行中に郵便受けに貯まっていた広告のように
整理がつかず   
君に何を伝えるべきかわから ....
燦く高音のトリル

壮麗な神殿のようなユニゾン

万華鏡が廻るようなアルペジオ

溶けるような
にじむような
甘やかな旋律 またその変奏

水のように澄明な和音

それ ....
僕は毎朝オニオンサラダを食べ続ける
家庭菜園で作った玉葱をもらったから

いつものスーパーの袋入りコンビネーションサラダではなく
ドレッシングは胡麻ときどき和風ときにはゆずポン酢がいい

 ....
 雨の雫が涙のように乾いた私の頬を伝う。
 黒、もしくは赤の色彩の中に、そう、それは夜だ。
 魅惑的な静まりの中でガラスの心を持つ者は
 人知れず暗闇に安堵し、一時の安らぎを得るのだ。
  ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14280)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
a_new_wwworld- ふるる自由詩8*16-8-18
透明で情緒的な朝の栞、-0.5度、そしてあなたは何がしたいの ...- こうだた ...自由詩2*16-8-18
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初夜譚- 塔野夏子自由詩4*16-8-17
からっぽの空- 梅昆布茶自由詩316-8-17
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ほ_°_ん_°- soft_machine自由詩216-8-17
水曜- 末下りょ ...自由詩4*16-8-17
晩夏- ヒヤシン ...自由詩3*16-8-17
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人ってたぶん- 吉岡ペペ ...自由詩116-8-15
ええと2- オイタル自由詩216-8-15
- はるな自由詩716-8-14
魔法- 吉岡ペペ ...自由詩416-8-13
紙屋町界隈- るるりら自由詩10*16-8-13
あな_二篇- 山人自由詩16*16-8-13
友だちのねこはどこ?- ともちゃ ...自由詩716-8-11
(なべ)- 「ま」の ...自由詩3*16-8-10
なごり_ひびき- 木立 悟自由詩516-8-10
黄昏時の老人- ヒヤシン ...自由詩8*16-8-10
番号は予感に眠れ- 乾 加津 ...自由詩6*16-8-9
暑い日- 渡辺亘自由詩216-8-9
原始のままに- 梅昆布茶自由詩716-8-9
待宵草_- Lucy自由詩17*16-8-8
わたしジェダイ- DFW 自由詩2*16-8-8
Letter- 自由詩216-8-7
真夏のピアノ- 塔野夏子自由詩2*16-8-7
オニオンサラダ- 梅昆布茶自由詩8*16-8-6
黒と赤- ヒヤシン ...自由詩4*16-8-6

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