朝、昼、晩
食べて 「おいしい!」で おしまい?

朝、昼、晩
触れて 「おもしろい!」で おしまい?

朝、昼、晩
聴いて 「うれしい!」で おしまい?

味気ない つまらない ....
たくまずして誰かの憎しみをかってしまう
ほどこうにほどけない結び目
ただそれが君だっただけだ

おそらく罪状はかぎりなく
妥当な理由もあればやや不適切なものまでさまざま
あえてぬれぎぬとは ....
海辺の小さな町は
人がすれ違うだけの
狭い路地しかない

何か食べ物の匂い
古い畳の匂い
苔の匂い
それから年を経た人間の匂い
灰色の板塀越しに
苦い烏瓜の実が生り
この庭に人はい ....
  朝早くに
  古臭い詩をわたしは書いた
  潮水に濡れた岩間を縫って這うように歩く
  数匹の蟹の節足のことなどを



  カーテンのあちら側で降っている雨が
  薄笑い ....
サラサラと嘲りながら
指の隙間から
零れ落ちていったのは
砂で出来ているのを
忘れかけていた
いくつもの季節と朝焼け

パタパタと蔑みながら
手のひらから
飛び立っていったのは
 ....
      夏をたたむ
      両手でしわをのばし
      ていねいに
      色濃い影をおとした夏も
      洗濯され、たたまれると
      頼りないほど薄っぺらだ
 ....
不要になった
60歳以上の老人を
一人捨てるごとに
30円を徴収するという
姥捨て税法案が
国会を通過する見通しとなった
国会周辺では
これはあまりに安過ぎると
反対する60歳以上の老 ....
自称詩人が
詩投稿サイトに
自称詩を一編投稿する度に
5億円を徴収するという
自称詩人税法案が
国会を通過する見通しとなった
国会周辺では
これに反対する自称詩人が
自称詩の路上朗読会 ....
ひとつの恋愛が始まると
いくつかの虫歯が
できてしまう

歯医者に行くのを
忘れてしまうこともあるけれども
夜中に眠る前に
歯磨きもせずに
お互いの話をすることに
夢中になってしまっ ....
パン屋の前で「パン食べよっかな」の声が口から漏れた 戸惑い 落ち着き 秋霖に身籠る

乳酸菌をひたすらに欲していた
カルボナーラとシチュウをクリーム類を欲していた

浜辺の神秘の窓を拭くように その波は眠気を誘っていた

 戸惑い 不思議 ....
透明なビルの屋上で俺は点を数えてい
た。雨で視界がぼやけても間違いなく
点を数えていた。三角の屋根の上で私
は線を引いていた。毎日たくさんの線
を引いていた。紙の城の上で僕は面を
つくってい ....
さようなら言葉達
私のちっぽけなボキャブラリーは
ずいぶん前に尽き果てた
書き連ねる文字は
すべて似たり寄ったりで
表現する風景も
どれも同じになってしまうから
ここで別れを告げましょう ....
今 感じていることの ほとんどが 予感 だ





予感に生きていて 



自分から 予感を 取り除いたら いったい


何が 残ると いうのだろう





 ....
かーさん ももいろひよこ かってや
めっちゃ かわいーやんか
そらいろも いるんやで
にじいろも いるんやで
ハートマークも いるんやで

息も絶え絶えのひよこたち
鳴いてるんじゃない
 ....
エプロンをつけたおじさんのような
がらがら声のおばさんのような
二人組が立ち止まり
暑いのか涼しいのかさっぱりわからないねえと
言っている横を

私はTシャツ一枚で通り過ぎていくのだが
 ....
古いノートに書かれた文字を
辿って行くと
余白にぶつかって
そこから先へ進めなかった私がいる

もう書けない
諦めてしまおうと
何度も思った

余白の裏に
余白の隅に
挫折の名残 ....
とんぼをみない秋

あの
まっすぐでもなく
ふらふらでもないとんぼの泳ぎを
真似てみたい私の歩み

目的が
ありそうな顔をしてゆくこの道

噂をしなさんな
だれかがささやく

 ....
雛菊をみていた
毛氈のような緑に
ところどころ陽に照り映えてある白

海をおもいだしていた
流木の漂白された肌が
曇天に無色をそえる

時間の重さをはかる
手のひらの中の一握りの ....
野良の黒豹にうちのキリンが噛みつかれている 骨壷抱きしめ寝落ちるまで酒飲んで泣いている そそられる
そそられる
珈琲の匂いって
そそられる

そそられる
そそられる
給食の匂いって
そそられる

そそられる
そそられる
雨の匂いって
そそられる

そそら ....
「ねえ、これは骨?」

チキンナゲットを食べ慣れているお前達に
フライドチキンを与えたら
飢えたライオンの子供のようにそれを貪りながら
何かを思い出したように下の娘が訊く

「そうだよ。 ....
わからん人はマングーズの居酒屋で眠っていなさい

そう呟いていた あのとき



左胸の 踵ラリアット食らわすぞ

脅し文句の伝染 敗北の日



何か 心が 伝えたく ....
  冷蔵庫の中で
  鶏卵の形状はときに難解だ
  それは石油や民主主義やマックブックが難解であるのと
  何ら遜色ない次元での難解さ



  女は夜、井戸で桶に水を汲み
  ....
頭の悪そうな男女が
やりたいままにやって
子供が出来た場合
子供ひとりにつき5000万円の
税を徴収するという
妊娠税法案が
国会を通過する見通しとなった
特に目立った抗議行動も見られな ....
グレープフルーツナイト
ぷかぷか浮かび上がれば
魔の時間だ コウモリのお通りだ
合図になる 目が覚める!

パイプをくわえたフクロウ
迷子の泣きべそオオカミ
花冠ひっかけたトナカイが
 ....
底から
蒸発した
温かい水が
蓋裏で
冷たい水になる

ほんの少し
傾けただけで
それは
ふたたびのしずくとなって
ほとばしる

涙の成り立ちを
まぶたの裏で描きながら
わ ....
 

あなたの ちいさな裸形に わたしは慎ましく泣いた
蒙古斑の青さが 赤子のあなたを
きわだたせていた 
ゆがんだ顔だと 云った人もいたが
あんな うつくしさを わたしは それ ....
若い頃の苦労が役に立っていない
ただのみきやさんのおすすめリスト(14283)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ソフトレイン・パーク- komasen333自由詩1*13-10-12
結び目- 梅昆布茶自由詩1613-10-12
路地- まんぼう ...自由詩313-10-12
古臭い詩- 草野春心自由詩10*13-10-12
無力- nonya自由詩20*13-10-12
ながい夏- 石田とわ自由詩21*13-10-12
姥捨て税- 花形新次自由詩113-10-12
自称詩人税- 花形新次自由詩613-10-11
虫歯と恋愛の関係- りゅうの ...自由詩11*13-10-11
パン屋の前で「パン食べよっかな」の声が口から漏れた- 北大路京 ...自由詩413-10-11
秋霖に身籠る- 朝焼彩茜 ...自由詩15*13-10-11
それぞれの現代詩- 左屋百色自由詩12*13-10-11
さようなら言葉達- ミツバチ自由詩313-10-11
なんつって- 八男(は ...自由詩313-10-11
夜市- そらの珊 ...自由詩17*13-10-11
秋のはじまり- 灰泥軽茶自由詩1413-10-11
余白- Lucy自由詩13*13-10-10
とんぼとり- 朧月自由詩413-10-10
時間の重さ- 梅昆布茶自由詩1913-10-10
野良の黒豹にうちのキリンが噛みつかれている- 北大路京 ...自由詩6*13-10-10
骨壷抱きしめ寝落ちるまで酒飲んで泣いている- 北大路京 ...自由詩213-10-10
欲求- hiroto22自由詩5*13-10-10
食卓- 夏美かを ...自由詩27*13-10-10
一食触発- 八男(は ...自由詩313-10-10
難解さ- 草野春心自由詩613-10-10
妊娠税- 花形新次自由詩613-10-9
グレープフルーツナイト- サトウチ ...自由詩5*13-10-9
十月の扉- そらの珊 ...自由詩18*13-10-9
自立する_貴女に- るるりら自由詩20*13-10-9
若い頃の苦労が役に立っていない- 北大路京 ...自由詩713-10-9

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