双極に引き寄せられ
反発する
小さな砂鉄粒たち
私たちの紡ぐ言葉が
こんなにもありふれてしまうのは
あなたと私が
魂の目になって
互いを見つめ始めたから

最後に覚えているのは
 ....
火事のあとに遺体ひとつ

それが終なら

誰のための句読点だろう


昔の音楽ながれる

マイオールドフレンズ

消えやしないで

マイオールドフレンズ

昔の音楽ながれ ....
上司が休憩室に置いてったお菓子の山
これ食べて年末年始も頑張れ、と
社畜って何さ、畜生さ
ドナドナされて逃げ出したい

ベ○ースター、サ○ダせんべい
人気者は次々消費され
そんな中、机の ....


蓋をした心のすぐそば、吹き溜まる感情の渦が
縄張りを広げている。

やがて渦が傷を付けて、
肉腫となり生み出される
ふたつめの心。

夕方五時のサイレン
あの角を曲がると ....
「鮭がその身を傷だらけにしてまで
古里に帰る理由は
産卵の為でなければならない」

赤点の数学のテストの
裏に落書きをした
君がAで
ワタシがBだと仮定した場合に
導き出される答え ....
丘陵地帯の
新しい住宅街に
つま先立ち
迷うまひる

人ケない辻に
木陰のみ揺れている
せつな
魚眼ミラーの中で
ユルい坂道を
背泳ぎの君が行く
ぐったりと身を任せる
その体はじんわり痛んでいく
触るたびに鱗がはがれ

痛ましく考えていた、そのはずで
さわってはいけない、そのはずで
ああどうして、と水槽の外で息をついていた、そのはず ....
日本語の檻の中でもがいているのは
あれはいわゆる詩人です
なんとかして檻を破って
脱出しようとしているのです

けれども彼は知っているのです
あれやこれやの手練手管を使っても
すかしてみ ....
  誰のものともしれぬ侮辱が
  枯葉とともに足元に落ちていた
  ひからびた爪をもつ獣が屋外の
  潅木の陰で忍び笑いをしていたけれど
  あれで聞かれていないつもりだったのだろうか ....
あなたのポッケに手をすべりこませると

もれなくあなたの手もついてくる

ぱんぱん 幸せ ぱんぱん



 
年末の満タンの汽車の中は
タバコとナフタリンと
金属が焼けるような暖房の匂い
腰から下ばかりの景色がきゅうくつで
ひとりひとつの受け持ちバッグに
僕はうんこ座りでつかまっていた

突 ....
欲しい、捕まえる、逃がす

欲しい、捕まえる、弱らせる、逃がす



婚姻色がきれい(欲しい)
石で作った囲いに追い込む(捕まえる)
物みたいに強く握る(弱らせる)
逃がす
 ....
ひどく気分が折れ曲がっていた
一日中
言葉という言葉が俺の中を通り抜けていくが
残るものは一語もない
体中がふわふわして
生きている感じがしない
とても不快だ
「掴め!」
 ....
この国の政治家たちの世襲率はほかと比べてどうなんだろう

高いような気がする

北朝鮮とかわらないぐらい高いような気がする

韓国の財閥企業とかわらないぐらい高いような気がする

そし ....
     ときどき いたずら に
   玄関テレビホンを押してゆく
 おせっかいな通行人がいるもんだ
        知ってか知らずか 
   ご老人 呆けてはいませんか 
         ....
ねえ、知ってる?
氷河期はまだ終わっていないって

たとえば
冷凍庫の扉を
誰かが開けて
昼飯は冷凍パスタかそれともピザか
焼きおにぎりも捨てがたい
うーん、どうしようと
うっかり長 ....
砂は空を見る

短い時の嵐

過去と未来に分たれて

3分の1が残る

命が邪魔をする

エンタープライズに

人間は載らない
前を歩いていたあなたは
病棟をつなぐ廊下の途中で 
ちょっと振り返って
「じゃあね」と
奥の扉に入っていったきり…

少し左肩を上げ 
口の左端を上げてほほえむパジャマ姿の
あなた ....
オペラグラスに

映る舞台の上


心と体が

触れ合うような

愛を奏でる

あなたは綺麗だ


きっと私が

踊り続けても

辿り着けない
 ....
暗号化されたアートなるものを
読む、観る、聴く

体の芯を震わせる信号は
アナフィラキシーによって増幅される

農夫は頭蓋骨に侵入するたび
種をまき、水をかけ、肥料をやる
育つ苗に ....
積雪に隠れた
蕾のまま枯れた赤い花
その上を跳ねる
帰る巣を失くしたセキレイが
か細い声で歌う
新しい神話の調べ
誰にも愛でられないまま
続く仕舞が
私の庭で
月明かりの下で
等間隔で並んだハードル
一定のリズムで走り抜けながら
傍から見れば軽々と
それを飛び越えていく
到底私には太刀打ちできないと思わせる
人生が凝縮されたような
すばらしく難しい競技
もちろ ....
いつもおもってた
脱出しようかと

ちいさな小舟を手に入れたら
天候をみはからいながら
島伝いにたどって行こう

風を感じ雲の流れにのって
星が堕ちてゆくところまで

落雷のように ....
雪原で凍った
抜けないままの靴

住みついた雪ネズミ
いつからか
お喋りですら
怖くなってしまって
今に至るのです

ふわりと暖かい風が
背中を押してくれると
良いのですが
今は冷たくて どうもダメ
青い心は封を閉じているのです ....
  雨はいつ止むのだろう
  あなたの柔らかな胸のなかへ
  いっぴきの野犬をときはなちたいのに
  この雨はいつになれば止むのだろう
  決意にみちたやさしさよ僕を睨め
  凪より ....
漠然とした不安に
暑苦しいくらい重ね着させて
頼りない平気に
大袈裟な添え木をして
大丈夫という
お題目を唱えながら
見て見ぬふりの
巡礼の列は果てしなく続く

弓なりに反りかえ ....
自己愛に溺れ
生の卵を糧に
真っ白く継ぎ目の無い美しい理性

透かして見える血の筋の
隠し切れない本能
というすべて
を知って
私たちは人肌を保つのです
生まれてくる場所は
ヒナ ....
オルガンが響きわたる
神聖の声
共鳴ししびれる四肢
びりびりと降りそそぐ音の粒
光はそこから 神の光
体を染めあげる乱反射の彩り

その揺れる空
車窓から流れる街は
空に溶けた白雲は ....
まぼろしをみているのではない
みずうみが現れて問うのだ
「なぜ来たの」
「だってわたしのなみだがみえませんか」
躊躇わずに応えていた
確かに泣いていた
さびしさと
寒さに

いくども ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ボイド- 衣 ミコ自由詩4*14-12-30
マイオールドフレンズ- 吉岡ペペ ...自由詩214-12-30
おしるこ- たいら自由詩314-12-29
心の蓋トリオ- とよよん自由詩2*14-12-29
AI- 衣 ミコ自由詩2*14-12-29
魚を字に持つ街- 塩崎みあ ...自由詩3*14-12-29
白に赤- 日々野い ...自由詩214-12-29
惨敗- 浩一自由詩3*14-12-29
潅木- 草野春心自由詩414-12-28
ぱんぱん- 殿上 童自由詩18*14-12-28
帰省- 游月 昭自由詩114-12-28
_- nemaru自由詩2*14-12-28
- オダ カ ...自由詩2*14-12-27
切実な普遍- 吉岡ペペ ...自由詩214-12-26
芥子色の北風が吹いて②- 信天翁自由詩314-12-26
冷凍金魚はいつか解凍される日を待っている- そらの珊 ...自由詩16*14-12-26
Normal_death- mizunomadoka自由詩214-12-26
あなたは…- イナエ自由詩12*14-12-25
メタモルフォーゼ- ミナト螢自由詩214-12-25
凡脳- 游月 昭自由詩214-12-25
やさしい花とセキレイ- 衣 ミコ自由詩8*14-12-24
十二月の疼痛- そらの珊 ...自由詩15*14-12-24
エクソダス- 梅昆布茶自由詩1214-12-24
winter_shoe- mizunomadoka自由詩114-12-24
青い心- 瑞海自由詩6*14-12-23
雨の歌- 草野春心自由詩714-12-23
三日月の国- nonya自由詩16*14-12-23
蛇の道- 塩崎みあ ...自由詩4*14-12-23
炸裂する感受- 日々野い ...自由詩5*14-12-23
さざなみ- もっぷ自由詩414-12-23

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