この部屋は四角い
建物も四角い
紙は四角く切り取られ
電車は四角く走っている

土地は四角く区切られて
名前は四角く囲われる
レンジは四角く温めて
テレビで四角くものを見る

君は ....
ねぐせはなおさない
あんまりなおさない

はねっかえりの天然パーマ
したいようにさせておけ

校庭に 生徒を整列させるように
頭皮に 髪を整列させるなんて

そんなのナンセンス
ナ ....
          
喪服を着た父が 部屋の隅にいる
悲しいほど 
とても暗い場所に
かなり寝たので 夢だったのか ひどく汗ばんでいる
耳をふとんにあてると 父が階段を上ってくる気配がした
 ....
朝から僧侶が
歳末助け合い とかかれた登り旗を掲げて歩いていた

助け合え
助け合え と歩いていた

その脇で
道をはく老人がいた
うつむいて
ほうきを使う老人の
背に太陽が反射し ....
 
アン・ドゥ・トロワ アン・ドゥ・トロワ

壊れたトウシューズをどこかに置き忘れた少女がひとり、漆黒の夢の中

そしてその静寂がわたしにまとわりつく



 
檻の中にいる時より
人の中にいる時の方が

君はずっと孤独だ

誰かと語り合っている時より
一人で黙っている時の方が

君はずっと雄弁だ

誰かに褒められている時より
誰かに見捨 ....
白くて少しざらっとした
鉱石のような植物
そんな草原で

石の人は
静かに一歩一歩
歩いている

目的は有れど
既にその石よりも
風化し忘れてしまいそう

傍らには
背中から ....
駅でたくさんの人が下りたあとの座席に
包みが置かれている
忘れ物だ
ぼくはあわてて取って
フォームを歩いて
事務室にいって
遺失物の届出をしようとしたのだが
形のあるものでないと受け取れ ....
 かけおりてくる兵隊がいる
 指揮だけがあって四季のない顔のない
 丘のうえから
 いっせいに声があがる
 雲がわく


 あがる声には
 責任がないから自主性がない
  ....
本当の自由を求めて空を見る

名も知らぬ黒い鳥が
隊列を組んで空を渡っていった

翼があるから自由でいいねと
そんなふうにつぶやくのは
自分の翼で空を翔んだことがない人間が想うこと
あ ....
{画像=121201015630.jpg}

ゆるりゆるゆる ひらきます

さむさのゆえの ゆるやかさ

ゆびさえふれず ながめます

ゆうやけいろを すこしだけ

もらいこくなる ....
見上げる星よ、きみであれ

痛ましいほどに
疑いようもなく
きみであれ



忘れてくれるな、
燃え盛る目を

忘れてくれるな、
恥じ入る肩を



かろうじて ....
  
     
                   
ものを捨てる
なにかを捨てることに
ときにためらい うしろめたさを
感じながら
一方では恣意的な解釈を
遠いツンドラの泥土のし ....
正しさってなんだろう

正方形の角が 誰かの頬に食い込むとき
その痛みが 真四角の正しさを証しするのだろうか

正しさってなんだろう

まっすぐな線をまっすぐに歩くことが
そんなに尊い ....
ほぼ全裸の国技 老人ホームは
駅のホームみたいに
最終列車を見送る時がある

いろんなひとの
いろんな最後を
見送る時がある

いっぽ前まで
せいかつをしていて
静かに静かに
旅立つ時まで

 ....
グラスのふち いちばん
ぎりぎりのところに
つかまって
あなたが落ちれば
わたしも落ちる
わたしが落ちれば
あなたも

でもべつべつの
ところに

こぼれおちたさきで
明日 ....
紅いやら
黄色いやら
騒いでるんじゃない

山の中に勝手に入ってきて
ジロジロみて 
写真撮って
弁当食い散らかして
ゴミだけ残して帰る
観光客たち

俺は
おまえらに怒って
 ....
{引用= (stones)

  喜びは
  あなたの膝に
  置かれた石
   


 (eyes)

  漆黒の髪と
  睦み合う指の
  眩暈をもよおす
  数 ....
       

うしろからきこえる声
噛み切れば
冷たい雪を
ひとつひとつ積むだろう
棺の
かわいた脈動
その影を
一本の湿地の思想に
束ねている

あなたの
まぶしい眼光 ....
ぱし

ぺし

ぴちゃ


筆の先にたっぷりと
絵の素をつけて
カンバスに投げつける

あか

あお



だったもの


色を混ぜれば混ぜるほど
0に ....
 も吉と歩く


何もない冬の午後
も吉と歩く
はたちの頃 一年ほど日記をつけた
何も残せず ただ消えてゆく日々が
とてもこわかった
時間はたっぷりあったのに

いつもの散歩道
 ....
どこにも代わりのない
私だけの詩を描いてみたい
心のなかのもやもやがそう言う

私という存在が唯一無二のものならば
出てくる言葉もそうであるべきなのではないか
そうではないということは
 ....
めーだいまー

めーだいまー

電車で子どもが叫んでいた

駅名が踊り出す

乗客に笑みがこぼれる

明大前

よりなんかいい
おなかいっぱいだからいま本読むとたぶん気持ち悪くなる

書店を回遊しているとき耳に入った女子の台詞

そんなふうに思ったことはなかったけれど

満腹だと確かに本は読めないかもしれない

 ....
波には波より速く泳がなければ乗れない

パドリング、波、ボードに乗る、

波に着地するようにボードに乗る

ボードの先端が波頭に乗っている

波頭が白く砕け白く生まれ変わる

それ ....
月曜日が休みになった
連休などありえない流通業で日曜の休日も
夕方は次の日の積み込みに時間を割かれる

小学校と中学校の転入手続きが残っているのだが
嫁さんとの勤務シフトがあわない

ま ....
祭りのあとに目を覚ます GTPについてはね
私も言いたいことが
あるわけでして
ガンマだとか
なんだとか言いますけどね
その数値が高いからってですよ
酒やめろとか、脂もの食うなとか
そんなことね、あんた
出来 ....
命は異相にも存在する

断て断て

忍耐

断て忍耐

でも命を使うのは此処


ばら色の人生からまる

いばらの人生からまる

美しさは永遠からまる


命は異相 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
しかくいせかい- まーつん自由詩11*12-12-2
もじゃもじゃ主義- まーつん自由詩8*12-12-2
冬のおわりに_デッサン- 前田ふむ ...自由詩512-12-2
朝の道- 朧月自由詩312-12-2
アン・ドゥ・トロワ- 殿上 童自由詩15*12-12-2
ずっと、ずっと、ずっと- まーつん自由詩6*12-12-1
石の夢- 夜恋自由詩212-12-1
箱詰め電車- 殿岡秀秋自由詩912-12-1
丘にいる兵隊- 石川敬大自由詩11*12-12-1
胡蝶の夢- そらの珊 ...自由詩2112-12-1
喜びはゆっくりとして- ドクダミ ...自由詩412-12-1
約束の歌- 千波 一 ...自由詩7*12-12-1
蒼い思考_デッサン- 前田ふむ ...自由詩612-12-1
正しさってなんだろう- まーつん自由詩12*12-11-30
ほぼ全裸の国技- 北大路京 ...自由詩712-11-30
最終電車- 朧月自由詩412-11-30
ふち- はるな自由詩512-11-30
【_紅葉_】- 泡沫恋歌自由詩18*12-11-30
無へのコラージュ- 草野春心自由詩512-11-30
葬送-_デッサン- 前田ふむ ...自由詩512-11-30
まぜるな危険- Seia自由詩312-11-29
北の亡者/Again_2012霜月- たま自由詩33*12-11-29
アルビノ- そらの珊 ...自由詩17*12-11-29
明大前- 三田九郎自由詩212-11-29
愛情の胃袋- 三田九郎自由詩212-11-29
サーフィンが好き- 吉岡ペペ ...自由詩212-11-28
休日- 梅昆布茶自由詩2012-11-28
祭りのあとに目を覚ます- 北大路京 ...自由詩4+12-11-28
GTP交渉再開- 花形新次自由詩212-11-28
ばら色の人生- 吉岡ペペ ...自由詩312-11-28

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