誰がこまどり殺したの
そう問うてみても
こたえはなかった
誰もおぼえていないのだ
すずめも 雄牛も ヤマバトさえも


夏祭り
遠くに母を見つけて
手を降ったあなた
振り袖で
回 ....
この一瞬に 私の命をどうか 吹き込んで下さい
神様•••

夢や希望を リアルと呼べない虚しさを
笑う人がいる

悔しくて 叫びたい気持ち 嗚呼!
 ....
身の丈にあって泣いている うああっ、芸術じゃ!芸術なんじゃ!
お前らには分からんのじゃ!
絶対に、絶対に手は出させんぞ!

これは
世田谷にあるゴミ屋敷に住む老人が
強制執行の際に
都の職員に対して発した言葉です ....
目は開くが光が差さない
肩は動くが負うべき荷がない
節くれ立つ指はしなるが絡めるべき手がない

そのように漠々と日々は吹き過ぎ
引きずった片足は轍を伸ばす
山頂を目指す人々は皆
片足 ....
妻が一歳の周をつれて
立ち寄った鎌倉の教会に、入ると
お告げの鐘は、夕焼け空に響き渡り――
グレーのベールを被った修道女等は
晩の聖歌を歌い始める  

祭壇に姿を現したのは  
私達に ....
心臓を取り除きましょう
そうしましょう
部屋中をかけまわる生命体と
わたしを殺す針から逃げるために

心臓を取り除きましょう
そうしましょう
となりのあいつの番犬と
垂れ流したお経から ....
  女の手は 梨を食べたばかりで、少し濡れていた
  夜風を正面から浴びて 枯れ草たちが咽び泣いている
  角をもたない鹿が そこを踏み分けて奔り
  しだいに速度を緩めて止まる
   ....
きのう
確かに
雨が降っていた
雨の音が聞こえた
眼の奥のほう

爪を切ったから
すきまかぜ
爪先から入ってくる

おかげで冷たい匂いがする
偽物の血と混ざって•&# ....
夕陽のあたる湊町
古い煉瓦の倉庫街
漂うあの歌 あの旋律は
港の悲しいエレジーで
昔の俺(おい)らの子守歌

港近くの襤褸アパートで
親父も知らずに育った俺(おい)ら
酒場の女のお袋は ....
        コツコツとくつおとがする
          メトロノームのように
       たぶんハイヒールなのだろう
        スタスタとくつおとがする
           び ....
玄関にやたらシーサーがある ゴメンで済む社会にして警察をなくします 遠くにある、かすかな記憶を掘り起こし

これが何か?何なのか?が見えず

苦しむ日々を受け入れた・・・・。

その一方で

毎日が透明になり

都庁の上から、空へと消える夢を見る・ ....
雷鳴の 母屋で人形をつかって話す
をんなたちのわらい声の
おおきい波 小さい波と
宴の忘れられた花として
ほこりをかぶった酒瓶がふたつ
影を曳いている


あやつり あやつられる会話
 ....
次女の髪を梳いた櫛に付着していた
薄茶のフケのようなもの
それが動いた!
二ミリにも満たない生物が
私に与えた衝撃
一体どこでうつされたのか?
GHQが散布した白い粉によって
やつらは絶 ....
虫歯を気合で治そうとしている 地獄の土地をころがして
ノートの上にビルを建てるのです



そのビルには
様々なものが激突するだろう
砕けたガラスに反射するのは
真実だけではないだろう
女子校は雪に埋れても
ス ....
ぼくはまだ生まれていなかったから知らないけれど
シーボルトさんはこどものお年玉に一両あげていたでしょうか

ぼくの祖母さんは裏藪で竹の皮を集めて
一厘とか五厘とか 子どもだったお父さんの小遣い ....
人は、日々の食事を摂っています。  
心には(言葉の食事)が必要です。

もし、あなたが
本屋の棚に並んだ背表紙へ
伸ばした手を、引き寄せられて
開いた本の活字等の
一文字ずつを、よく視 ....
選択肢がない街の
未来図は完成しない

更新されることが前提だから
豊かさは新しさに両替される

> 懐かしさは噛み終えたら
> 紙に包んで捨てましょう
> それ ....
海岸線を走ると
凍てついた汽水の上に
オオワシが
見える

車通りのまばらな国道に吹く風は
きょうも横なぐり

どんなに晴天だろうと
いや、澄めば澄むほどに
ハンドルを
とら ....
高校進学説明会で
ある高校の教師が声を張り上げ力説した
「うちを受験する生徒は 
 学業成績は悪い。問題生徒も多い。
 私たちが試験場で見たいのは 織田信長です。
 ご存知でしょう
 うつ ....
黒いアイリスは
男の喪に服した女だ

ジョージア・オキーフが描いた
花の絵は
どれも女の顔に見える
花が儚く美しいという概念は
もしかしたら幻想なのではないか
もうこれ以上
対象に接 ....
新しい言葉を綴ることは
新しい土地を開墾するように
そこへ種を蒔くように描いてゆくこと

自由を描くことは難しい
だれも自由の光をみたことがないから
それでも描こうとする

愛を定義す ....
うちの工場の隣が倒産した

風が強い日の
人間の後姿

ぽつり ぽつり
人間の後姿

くしゃみが怒っている
人間の後姿

咳が泣いている
人間の後姿

吐き捨てられた
人 ....
ふしぎな生きものが対岸におりましたので
わたしは急いで脱ぎました

なるべく丁寧に急いで
わたしはあらわになりました


しかしながら
湯茶の用意が整っておらず
先方はやや訝しげ ....
そいつは道の真ん中に転がっていた
雨の日だった
合羽を着て自転車を漕いでいたので
私の視界は悪い
遠くから黒い物体が見えた時
壊れた黒い雨傘だと思った
もっと近づくと
黒い長靴に見えた
 ....
みぞれ ゆき はれ みぞれ ゆき
ねえ
殺して よ
きっと気持ち良くて
笑ってしまう



ひらり ひら り


には
まだ早く
濃色花蕾累々と
香り温くも木洩れ日なく
 ....
友達を
失った日に
眠りに落ちていく
ベッドの上

手には でも
何もかもある きっと
ないものとしての
何かがある

自分を
探している時
眠りに落ちていく
ベッドから ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14283)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
こまどり- フユナ自由詩6+*14-2-2
強がりな命- シズクに ...自由詩2*14-2-2
身の丈にあって泣いている- 北大路京 ...自由詩514-2-2
ゴミ屋敷アート- 花形新次自由詩214-2-2
同伴者- 由木名緒 ...自由詩11*14-2-1
神のいたずら- 服部 剛自由詩414-2-1
そうしましょう- ノブ子自由詩114-2-1
エーテル_18- 草野春心自由詩414-2-1
- シズクに ...自由詩5*14-2-1
挽歌- ……とあ ...自由詩9*14-2-1
白いサウンド- 信天翁自由詩214-2-1
玄関にやたらシーサーがある- 北大路京 ...自由詩4*14-2-1
ゴメンで済む社会にして警察をなくします- 北大路京 ...自由詩614-2-1
妖怪- 梓ゆい自由詩114-2-1
むかえにゆく- 川津 望自由詩314-1-31
ミクロの脅威_マクロの奇跡- 夏美かを ...自由詩23*14-1-31
虫歯を気合で治そうとしている- 北大路京 ...自由詩714-1-31
あとがき- 左屋百色自由詩9*14-1-30
スケール- イナエ自由詩8*14-1-30
言葉の食事- 服部 剛自由詩6+14-1-30
35_41_22_N_139_41_30_E_2014- nonya自由詩15*14-1-30
トーチカ- 千波 一 ...自由詩314-1-30
そとづら- イナエ自由詩6*14-1-30
閉経- そらの珊 ...自由詩24+*14-1-30
新しいノート- 梅昆布茶自由詩27+14-1-30
後姿しかない_- ichirou自由詩4*14-1-29
対岸- 千波 一 ...自由詩614-1-29
【_どこへ_いった?_】- 泡沫恋歌自由詩20*14-1-29
春韻- 凛々椿自由詩914-1-29
セール品はいらない- 番田 自由詩314-1-29

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