見よ 夕焼けを照り返すほの暗い進化の井戸に化石した都市はうずくまり
たわわな花火をしげらせ枝はしなだれて
反転する視界に渦巻く積乱雲のふもとの石の階段
奈落の淵にさえずる木の実の色のように君の思 ....
木枯らしが黄の葉っぱを掃いている

このまえ歩いた道が逆走する

みんなに優しくなれそうな気がする


優しさは引き出しのようなものだ

創造力ではなくて

想像力の引き出しのよ ....
風ががなりたてて
俺の顔に針をばら撒いて逃げていく
夜の奥底で
妊婦の腹の中を撫で回して
気狂いが舌を垂らす
側溝を鉛と血が混ざっては
冷たく流れていく
俺はそこに花を落とす
煙草で焼 ....
始まりも終わりも無い
延々と続く円環の
その遍路の道すがら
ヒト欠片の奇跡を得ても
朝になればまた
別の風が吹いている

夜は一晩のうちに
孵化を繰り返し
星を産み出す役目を終え ....
目を凝らせば深い夜の底 空から雫が降ってくる
そんな日がすきだ
同じものがからだのなかにある

こわれた玩具の痛みをしらない街に棲む
風に翻って反転する記憶の陰翳を編む

この電話も壊れてるんだ
だから意味を ....
コカ・コーラの缶とペプシ・コーラの缶が

深夜

ゴミ箱の底で睦言を交わしている

互いの肌の色を褒めそやし

互いのバーコードの形を讃え

標準化されることのない個別の愛 ....
陽の当たらない玄関の
下駄箱の上に置かれたガラスの水槽
その中に金魚が一匹 

夏の宵
太鼓の音や提灯に囲まれた広場の
入り口で掬い取られて 
運ばれてきた

  たくさんの兄弟と泳 ....
こぼれた言葉が夢を覚めさせない もうずっと遠い昔に
絶望から一歩を踏み出して
歩いてきた僕だから
これ以上裏切られることもないし
やけのやんぱちにもならない

光りあふれ
花咲く道の途切れる先に
真っ暗な口を開け
 ....
彼女が住む耳をふさぐ 過去というのは時々取り出して

いろんな気持ちで見つめるもので

それはけっして変わらない物でもなく

案外に不確かなあやふやな物

省みて幸せな様に

省みて強くな ....
カンカラカンカラ
缶が転がる
隙間風が差し込む
心に

吹きっさらしの道で
からから
鳴る、耳ざわり

誰もが目指す高み
手を伸ばしても届かない高み
高みから同類は見下ろす
見 ....
コンビニを出ると
タクシーに ひかれそうになる
青い光だ
熱のない

遠い大地で
祝福されたその光に
私は
音もなく追われてる

ふと
私はあなたを想う
強い光だ
だけど
 ....
世界は敵意と悪意で充ちている
暗黒の嘴で抉り喰われる民族とは 何か?
殺戮と暴力と攻撃が融和を汚辱する
固執する差別が残忍な狂気を産み
権力という傲慢の手袋を嵌めて扼殺を繰り返す
憎悪の布に ....
頭が痛いと君は言う。

私が死んだらという話はしない約束だが、つい君は口にする。その度に僕の手に握られている砂粒が少しづつ隙間からこぼれ落ち、風に吹かれて飛ばされてゆく。
そのあと、僕の心は痙攣 ....
遠い砂漠から汽笛が聞こえる
旅人は足跡を創造する
風が砂と 錆びた金属の骨を運び
空気の帯びる熱の温度が上がる

一歩踏み出すと砂が落ちてくる
目の前にある白い黄金の丘
その向こ ....
何も言わない方法を探す

嘘を言うほど
本音だけを聞き取られていたようだ

彼は人が本心を語るという幻想を持たない


言葉には本心という前提がない?
なぜなら本心は常に言葉を介さな ....
宵の口は足早に過ぎ
暗幕の街に窓のかたちの灯が燈る
風に揺れず
風に消えず
暗幕の街の灯が増える

眠りにつけば ひとつ ひとつ
灯は夜に吸われて
それでもいくつかは燈り続ける
暗幕 ....
日本には
人を斬るに便利な言葉がある

新しいゲームが欲しい子は
「みんながやっている」と刃をちらつかせる
優しい親は ゲームのできない我が子が
「みんなに」虐められそうな気がして
つい ....
教育を受ける権利
発言する権利
投票する権利
を放棄する自由

国民主権
平和主義
基本的人権
を軽視する自由

歴史の途上で
辛酸と苦闘と犠牲の挙句
民衆が手に入れてきた
 ....
「ようやく」

女の子の目蓋はどこまでも  この丘に取り残されて馬と
落ちていく女の子の目蓋は  羊は交尾を始めるのだろう
どこまでも落ちていく2か  か乾いたパンの形の雲と乾
ら1が引かれ ....
マリアのような透明なひらひらを身にまとい
夜の月のようなぼんやりした光を放つその体

それはクラゲ
それは漂う生き物
それはただある生き物

しびれを起こし
火傷を追わせるその聖母は
 ....
さようなら 罫線の檻のなかで
疵になって庇う
今日の予報は雪だから
紙の片隅に 小さな文字を連ねて
誰かにとってかわるまで
あなたの日々の目印に
わたしは金の栞紐
{引用=得意ではない、
飛びかたをためしていた鳥の、
シルエットを真似て、
あるいはそういうタイトルの、
詩をかいて、
昨夜の微熱は冷えて、
花びらのような咳をした、
踏切がおりたままで ....
いやだなあ
濡れると冷たいから

多分ね
綺麗に見えるようになったんだよ
彼は言った
月が綺麗なことはむかしから知ってる
けれど
そうだね
色んなことが過ぎて
声も失った
あの時 ....
狸の死骸を突いている鴉は
国道の真ん中で ダンプに踏み潰される
黒い羽は飛び散って
自分も狸と同じように 一塊の肉になる.


通り過ぎる助手席の婦人は 眼を背ける
汚らしい物を見て ....
無限大をよこちょにかぶって
生真面目な顔して散薬を調合する
あるいは坩堝をかきまわす
半分だけ金に変わった銅貨が
あなたの夢想を具現する

それが真実の科学の結婚で
あなたの欲するも ....
水溶性キネマ


記憶の階段を一段一段昇るたびに
潮のように満ちてくる

おじぃちゃんの机のうえには
馬の毛
たぬきの毛
頬にやわらかいリスの毛
お米にも描けそな ....
月のひかりが

ぼくのとこまで染みていた

あお黒く白んでいた

その月明かりだけを頼りに

ぼくはクスリを探していた


ぜんぶ誰かが通った道だ

ぜんぶ誰もが通った道だ
 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋の階段- Lucy自由詩1514-12-17
木枯らしの道- 吉岡ペペ ...自由詩314-12-17
その青銅- 北井戸 ...自由詩214-12-17
Pressed_Flower- 衣 ミコ自由詩3*14-12-17
目を凝らせば深い夜の底- 北大路京 ...自由詩214-12-16
モノローグ- 梅昆布茶自由詩1114-12-16
コーラ- 青井自由詩314-12-16
冬の金魚- イナエ自由詩16*14-12-15
こぼれた言葉が夢を覚めさせない- 北大路京 ...自由詩614-12-15
絶望のあとに- Lucy自由詩19*14-12-15
彼女が住む耳をふさぐ- 北大路京 ...自由詩314-12-15
症例:回帰の病- 雨の音自由詩314-12-15
寛解- 日々野い ...自由詩1*14-12-15
青色エレジウム- umineko自由詩15*14-12-14
ぼくには世界を救う力がない。でも世界を変えたいと必死に思う。- 南無一自由詩6*14-12-14
ため息- ……とあ ...自由詩8*14-12-14
砂漠のテメレール- 凍月自由詩6*14-12-14
_- やぶうち ...自由詩214-12-14
暗幕の街- 舟月夜自由詩314-12-13
言葉の切れ味1「みんなが」- イナエ自由詩8*14-12-13
自由の国- Lucy自由詩12*14-12-13
Love_Letter- 竹森自由詩414-12-13
水に沈められた聖母の肖像- 日々野い ...自由詩2*14-12-13
罫線の檻- 舟月夜自由詩414-12-13
ふゆのひかりについて、- mugi自由詩6*14-12-13
橙の月- 凛々椿自由詩414-12-13
肉食動物- 藤原絵理 ...自由詩614-12-12
タロットカードのいちまいめ- 佐々宝砂自由詩3*14-12-12
水溶性キネマ- るるりら自由詩15*14-12-12
- 吉岡ペペ ...自由詩314-12-12

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