一日に関して
使用される時間の箔は
旅人の首筋に降りかかり
その歩みを止める

魅惑される獲得は
馬の口への旅
正しく終了した
多くの古代文明


海岸
通過

クモの ....
「月光魚」
                 木の若芽


鳥と木と宇宙を愛しながら
魚のように生きるのもいいな

ああ
今夜月の光をあびたい

月明りの森を泳ぐ魚になって

 ....
「散歩」
               木の若芽


秋の清冽な青空に
高い木のてっぺんが
威儀を正して並んだ
あそこへ行こう

セコイアだった
大好きなやわらかい緑はすっかりなく ....
…それは母音だけでいい
かきくけこ )と
(さしすせそをもぎ取り
ありふれたモノの中から
たちつてと )と
(なにぬねのを選びだせ
男たちから錆び付いた二文字を取り除き ....
下校途中のスクールバスに
突如乗り込んできた男達
怯える少女達に男が
「どの子がマララ・ユスフザイか?」と訊いた
まだ愛くるしさの残るきれいな瞳を持つ少女が指差された
次の瞬間彼女の頭と肩 ....
夢で大人にお辞儀する子ども
互いに正座している
どこの子だろうか
黙ったままうつむいている
何のために向きあっているかもわからない
目覚めが近づいて
シルエットがゆれだす

夢の白い網 ....
赤ちゃんがいると
赤ちゃん言葉をしゃべりたくなるのは
ちょっとだけ
赤ちゃんになると
楽しくなるから

みんな赤ちゃんの頃があったのに
記憶はないから
二度目の赤ちゃん役をやってみる
 ....
燕が飛ぶを 見られない町

群れ飛ぶトンボは どこだ

ただドス赤い 夕焼けの

ビルの隙間の 底の闇

嵌り込んでいるのは 何?

コンクリートで厚化粧した

お ....
月は夜の命醒めた情熱が空に浮かんでいる

張り出した枝の先に引っかかってなにを思う

そらが墜ちてくるまであそぼうか

朝のひかりを待たずに逝ってしまう
幾千のしじまの響きをたずさえて
 ....
瞳が見ていた
僕は知らないふりをした
頭の中へ届かないように努力をした

だけど上手くいかなかった
思い出した途端に
黒曜石の帰り道だ
恐ろしいほど星が綺麗だ
恐ろしいほど無数の小さな ....
9.8ニュートンの
朝を
蹴っ飛ばしたら
空元気いっぱいで
胸を張って
間違いだらけの
午前に
歩き出す

早くも重さを感じ始めた
午前を
乗り切ったら
不様な前のめりで
 ....
{画像=121014170013.jpg}



遠くから聞こえてくる音楽
幾つものの輪が拡がって
自分の心のどこかで繋がっている

初めてスキップをした時、
いつだったんだろう?
 ....
4.

酸素を少しとりこむのは
恥ずかしいことですね
ちょうどの互いの離れ方で
手をつなぐように指をのべたら

網膜を傷つけつづける雪
夢、虹、鳥、花、川、愛、心、光
光、光、光 ....
我が家では去年の秋から
家電品が壊れるという【 連鎖 】が始まっている

最初に洗濯機が壊れた
スイッチを入れても作動しなくなった
もう7年は使っている 
そろそろ寿命だったのかな
洗濯 ....
 
しまったって感じで今頃朝顔が咲いた

いいんだよ

夏を閉じこめた種はまた蒔いてあげるから



 
サンズイに雨、
雨がふると
淋しくなります

しとしと言う雨も
ざあざあ言う雨も
ぽつぽつ言う雨も
どんな雨だって
淋しくなります

地面の下に埋めた
あなたの骨は
永久に芽を ....
蜘蛛は謙虚だ
もっとたくさんの空間を
占領したっていいのに
わずかな場所に住んでいる

ある日物干しざおの上にいたので
なにをしているのかきいたところ
子供をうんでいるという

次の ....
{画像=121014021730.jpg}

春を待てずに 窓辺にて

花ほころびを 愛しむ日

過ぎ去りし時 在りゝと

時にあらずに 致しこと

咲いて萎れて はらゝと

 ....
人を幸せにするのは
自分には荷が重過ぎる
自分の事もできないのに
人の事ができるはずがない。

身の程知らずの大馬鹿者である。
自分にしかできない事をする。
自分の事はきちんとやる。
 ....
「ないしょだけど」
           木の若芽


草木や鳥が好きで好きで…
空と雲が好きで好きで…
こういう話を始めると
わたしの目は緑色になり
髪から葉のついた蔓がのびてくるの ....
坂道の途中
ぽつんと一つ、ゴミ箱一つ
昔ながらの黒いゴミ箱
黒く塗られたゴミ箱一つ

ゴミ箱の蓋に
膝を抱えた子供が一人
ぽつんと座り
虚空を睨む子供が一人

唇咥えた子供が一人
 ....
  銀色の泥棒が気配を殺し
  しとしと駆けてゆく
  暢気なマーチのような
  秋枯れた並木道



  なにか、この先必要なものを
  玄関口に忘れてきた
  そんなふう ....
希望はどこにある
学校では教えない
学校では平等を熱心に教えるから

紙面を探している
昨日までの絶望が長く語られている

今は夜ではない
だから空が静まっている
おしゃべりな残像は ....
アミン大統領の食人気質は
如何ともし難く
側近のムガベ君(仮名)だって
デザート用に取っておかれただけで
明日はホイップクリームまみれの身かもしれない

わたし待つわ
いつまでも
待つ ....
やまびこは
いつだって待っている

誰かが
自分の方へ
声をくれるのを待っている

やっほーに
どれだけの意味があるのか
ないくてもいいし
もちろんあってもいいのだが
ただ
や ....
月が青くて
やけにざらつく夜は
次の昼間に
訃報が届く

大きなカセットを
持て余しながら
余生のたるみを
巻き上げるんだ 昔は、君も俺も少年だったな

ヴィデオホームシステムブル ....
ふたつの色の丸が見えると
きみはしずかに笑いはじめる

先端のなくなった世界で

分厚い空気をくぐり
人びとが屋根をたたみだす
鳥が
まっさかさまに飛びだしてゆくと
いよいよきみ ....
どこか遠くからきたりんごが
台所に座っていた

母親が小言をいう
父親がだまってテレビをみている
そんな普通の家庭に
憧れる私の目の前に

この時期しか売られないんですよ
売り場の女 ....
僕は子供の頃金太郎飴がすきだった
でも一緒に暮らそうとはおもわなかった

金太郎飴よりは
それぞれ違ったいろいろな飴が
食べたかった

あまり関係はないが古い知り合いの井上さんは
 ....
それはつややかで
長い眠りを経て
化石が光輝く石になるように
半透明のクリスタルのように濡れて
小さな歯茎から芽を出した

そろそろと目覚め始める頃

歯のない人生にさよなら
歯のあ ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 和田カマ ...自由詩3*12-10-15
月光魚- 木の若芽自由詩412-10-15
散歩- 木の若芽自由詩312-10-15
月と哭け__(序文)- アラガイ ...自由詩5*12-10-15
今宵は4つの瞳のために祈ろう- 夏美かを ...自由詩16+*12-10-15
夢の続き- 殿岡秀秋自由詩712-10-15
ばいばい- そらの珊 ...自由詩15+12-10-15
窒息空間- ドクダミ ...自由詩312-10-15
鳥獣戯画- 梅昆布茶自由詩1412-10-15
瞳が見ていた- うみこ自由詩3*12-10-14
重力- nonya自由詩18*12-10-14
スキップ- beebee自由詩30*12-10-14
4- いつも神 ...自由詩312-10-14
【_連鎖_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-10-14
しまった- 殿上 童自由詩23*12-10-14
淋しい林- そらの珊 ...自由詩1712-10-14
蜘蛛は見ていた- 朧月自由詩312-10-14
時に非ずの- ドクダミ ...自由詩512-10-14
自分には荷が重過ぎる。- ペポパン ...自由詩9*12-10-13
ないしょだけど- 木の若芽自由詩312-10-13
空き家- ……とあ ...自由詩11*12-10-13
玄関口- 草野春心自由詩512-10-13
希望探し- 朧月自由詩412-10-13
愛しのアミン大統領- 花形新次自由詩112-10-13
やまびこ- そらの珊 ...自由詩10+12-10-13
Video_Home_System_Blues- 竜門勇気自由詩1*12-10-13
笑いはじめる- はるな自由詩312-10-13
りんごの夢- 朧月自由詩912-10-12
金太郎飴- 梅昆布茶自由詩16*12-10-12
野蛮人にお成りなさい- そらの珊 ...自由詩7*12-10-12

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