家を出たとたん
タピオカころころ雨粒ころころ
大きな傘さしチャリに乗る
ぱらぱら降ってすぐ止むかんじ

春風ちょっと強いかな
子供が傘でちょっと浮いている
楽しそうに笑って
台風かね台 ....
さからう ゆだねる
かいなく よそごと

こらえて の こす
そしらぬ わたり

ひより びより さえずり ともし
むかえて ふりだす
くさむら やぶやら
   「砂浜に抜ける路地」を一つ拾ってきて、波の音
   を額縁に飾る。愛という言葉で何を隠したいのか。
   行間には関係性だけがあって鞄には入らない。み
   んな事情を抱えていて、 ....
底に沈む写真を拾いに
多くのひとが海に潜る


千切れた髪を集めたひとは
烏賊に
折れた指を集めたひとは
海星に
破れた耳を集めたひとは
貝に
余った骨を集めたひとは
蟹に

 ....
からからのバッテリー乾涸びた空の青さを思うんだ
幻のアトランティスだってもうちょっとしっかり存在しているはずなんだ
蹴り上げた空き缶が乾いた音で転がってゆくのさ

指の数を数えて確かめる鏡を見 ....
僕の人生はなにで満たされているのか
空虚あるいは無意味な時間
それとも成熟した果実の様な退廃なのか

すっかり一人に慣れてしまって恋さえもわすれてしまった様だ
リュックを背負った男が山に登る ....
やってもやらなくても苦情くる 人の心を物に例えるとしたら
ランプだろう

例えば
やる気ってのはランプの火みたいなものさ
燃え上がるそのさまは美しく
見る者にも強さを与える

だが頑張れば頑張るほど
頭も体も熱く ....
次の冬のために
てぶくろを洗う
寒くなると
きまって血流障害を起こす
私のやわな指先を守るための
カバーたち

毛糸で編まれたもの
外国のお土産でもらった
ムートン製のグローブみたい ....
 一


 セミの抜け殻が立ち上がり
 自分を置き去りにした
 主を探し始める

 何も見えない目で
 広がらない翼で
 動かない足で

 命が生まれ変わる度に
 脱ぎ捨てられ ....
吊り橋の真ん中で二人は懐中電灯を消した
月も山の木立に光を隠した

手を延ばせばそこには異性がいた
何時も顔を合わせている相手だったが

不意に訪れた二人だけの世界に戸惑って
互いに黙っ ....
生まれ変わったら
サラサーティになりたい
サラサーティになったら
貴女にピッタリ密着して
一滴も漏らさずに
すべて吸収したい
そして
貴女を
多い日でも
安心させたい
ぐっすり
 ....
人は誰しもイメージできないものにはなれない
イメージは壁の向こう側にある

まずは壁の向こうにあるイメージを
壁によじ登って見ることからはじめなければならない

壁を登るには成長する必要が ....
肉体からでしか

たとえそれがおんなじことであっても

それぞれの肉体からでしか

ものごとは考えることが出来ないのだ


肉体とは

肉体そのもののことだ

環境のことだ
 ....
いつも物思いに耽っているではないか
夜が明けるときの音が嫌いだ
それにしても静かな音楽が聴けなくなっている
もちろん騒音に酔いしれることもない
鼓膜は伝わる息を避けている
要するに ....
ここはもう戻れない金平糖の国
甘さを装って溶けることのない呪詛
が降り積もり降り積もり見た目ばかりは
綺麗だろう有り難かろうときょうも恩を売っている

色とりどりに騙されたふりをして
住人 ....
ひとりにひとつ星があれば
遠慮なく願い事ができる
かなわなかったと怒ることができる

なまえをかこう
しるしをつけよう

星には手が届かないから
だから
私は木がすきなんだ

空 ....
私、どうして結婚するのかしら

5年付き合った
それは極々、至極フツーの流れ
誰も疑いすらしない、いたって当たり前のことなの

もうすぐ妻になる

きっと心の持ちよう
今より妻になっ ....
生まれ変わったら
水虫になりたい
ジュクジュクの
しつこい
水虫になりたい
水虫になって
貴女の
薬指と小指の
間に潜んで
貴女のことを
感じていたい
貴女の匂いを
嗅いで
 ....
海藻の匂いが漂い
干し蛸がぶら下がる漁村の道を
おとめは エシエシ笑いながら歩く
焦げ茶色に焼けたうなじを
苦い潮風が打つ
塩をまぶしたような髪をほつらせ
おとめは よだれを拭きながら ....
或る深夜観たいものがある訣でもないのにTVを点けた
想わず眼を見張ったそこには見慣れた歩行器を必死に
掴もうとするいつかのぼくがいた

もちろんそれはぼくではなかった
ぼくと同じ脳梗塞で倒れ ....
スフィンクスのように座る 両手で胸に秘密を暖める

手っ手ないない

そのポーズは誰でもする 人と思っている飼い猫だろうが 
自由を選択した逞しい野良子だろうが

手っ手ないない

 ....
町境のしじまの軒先で
酒盛りをやっているというので
おともなく
どんなもんじゃといってみると
みな斬られて死んでいた

付近の田んぼから蛙の声がする
ひとばんじゅう
ただししじ ....
春の風は遠くから来ます
夏の風は遠くへ行きます
あこがれ、とは違う
何処か知らない所へと
私を誘います

秋の風は通り抜けます
冬の風は通り過ぎます
喪失を知らしめ
懐かしい者どもと ....
 
 
夜、本から紙魚が出てきて
僕を食べる
文字じゃない、と言うけれど
紙魚はお構いなしに
僕の身体を食べる
だから負けずに
僕も紙魚を食べる
本当は枝豆の方が好きなのに
食べ続 ....
    


僕は要約されたさまざまものを

毎日のように読む

どこかの他人の人生のエピソードや

海外の生き別れた子供達のエピソード

政治家のインチキとかその正しさについて ....
 
 家のともしび

 明々と

 営み知らす

 陽も落ちて

 杖も悲しや

 コツコツと

 骨の芯まで

 響くのは


 路傍の菫

 葉は蒼く

 ....
ホットミルクと、
現実はよく似ていると

誰かが言っていた

十秒の間に、
差異はないと思っていたけれど

確実に膜を張っていて

ぬるま湯の妄想と
冷たい空気の間 ....
僕は隣人部の部員
立派に友達がいないんだ
一緒にお茶したり指相撲大会や野球拳や花札などを
誰とも楽しめないんだいっそのこと親兄弟も縁を切って生きようか
残念系の人間としては情けない良果である
 ....
シロツメクサが、あちらこちらで群れている
時折たんぽぽの黄色い花びらが見え隠れして
まるで、簡単すぎる間違い探し


花冠を作れないのはわたしだけ
細長い葉っぱを千切ったり
ありの行列を ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨もよもよ- 灰泥軽茶自由詩1113-5-19
むい- 砂木自由詩12*13-5-19
そよ風を折りたたんで- 空丸ゆら ...自由詩1713-5-19
- 茶殻自由詩3*13-5-19
充電器が欲しいんだ- 梅昆布茶自由詩713-5-19
実現されない夢について- 梅昆布茶自由詩513-5-19
やってもやらなくても苦情くる- 北大路京 ...自由詩513-5-18
灯し火- Neutral自由詩8*13-5-18
カバー- そらの珊 ...自由詩20*13-5-18
夏の閃光、記憶の抜け殻- まーつん自由詩13*13-5-18
吊り橋- イナエ自由詩11*13-5-18
サラサーティになりたい- 花形新次自由詩513-5-18
壁を越える方法- かわぐち ...自由詩2*13-5-18
責任- 吉岡ペペ ...自由詩313-5-18
長い休符- アラガイ ...自由詩8*13-5-18
金平糖- もっぷ自由詩313-5-17
星の木- 朧月自由詩813-5-17
結婚- 石川きよ ...自由詩313-5-17
水虫になりたい- 花形新次自由詩613-5-17
おとめ- 壮佑自由詩14*13-5-17
頑張れオッサン!- HAL自由詩8*13-5-17
手っ手ないない- 朝焼彩茜 ...自由詩913-5-17
午前二時に牛歩- mizu K自由詩5*13-5-17
便り- salco自由詩29*13-5-16
紙魚- たもつ自由詩1013-5-16
要約- yamadahifumi自由詩513-5-16
いまごろに- ドクダミ ...自由詩213-5-16
膜の境界線- 秋助自由詩113-5-16
アップルパイを捜して- 梅昆布茶自由詩613-5-16
昭和ノート- あ。自由詩413-5-16

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