130920
先輩の意地が後輩を外側に吹っ飛ばすのだと
評論家は結論づけた
ひ弱な先輩が
頑健な後輩と対峙したら
どんなに意地があっても
どんなに卑怯 ....
【記憶の塩漬け】
 



すべての壁は白い  それぞれの壁が白さの中にも蔭を落し
直線で構成された 迷路
一陣の風がふいて 一粒一粒の白砂が
皺やよじれとなり集まり
 ....
01「…ドゥ, シュビドゥワ, ドゥ,シュビドゥワ, duドゥ… シュビドゥワ, ドゥ,シュビドゥワ, duドゥ…」

メチャクチャ,に壊され,た〜 居酒屋,の中央 それは 善… そ ....
咳をしても独り
月を見ても独り
詩を詠むも独り


ああ、
なんだか今日は
濃密な色の夜だ


咳をしても独り
月が満ても独り
詩を読むも独り


ああ、
なんだか今日 ....
 空は
 白紙に似ている

 私たちの
 頭上に開かれた
 広大な空間

 人は そこに
 想い想いの
 絵を描く

 でも 私は
 そこに描き得る
 どんな夢も
 持ち合 ....
午後と午前が一瞬だけ相槌を打ち
手渡される密書
時間を知る者だけに閲覧を許される

一日を均等に二分割したのは人間だけだが
月と太陽は有史以前から
地球に影を描いて輪切りにしていた
 ....
あの日、
そうです。あの日からわたしは詩をつ
くれなくなった。何も浮かばないので
闇が静かに明けてゆくのを待っていま
す。ほら、ありふれているだろ。君の
言葉は素晴らしい。必ず朝を呼びすべ
 ....
天気予報が
いい具合にはずれて
空に陽が差してくる

中学校の校庭
トラックに引かれた真新しい白線
「出陣」の文字が描かれた入場門
砂埃の匂いがくしゃみを誘う
テントの下に置かれたキャ ....
サーカスも消えた広場に
日付が変わった南瓜の馬車
燃え落ちた隕石
既に 青くない地球


十二色のクレヨンを握り
極彩色のテレビに見とれている児


やり過ごされていく毒の風に晒さ ....
ただ風が吹くのも 君がいれば 君がいれば

シャボン玉が飛ぶでしょう
鳥や木が歌うでしょう
花達が踊るでしょう

ただ風が吹くのも 君がいれば 君がいれば

白い雲が流れる
日の丸が ....
うどんの出汁をとった

ご飯の炊ける匂いが嫌になったから

ツルツルと食べられるものが良かった


掛け布団を洗った

柔軟剤の匂いが嫌になったから

今夜は少し寝苦しい夜だな
 ....
きっと目に見えないほどの

花びら5まい広げる花を

見つけるのだろうね

やっと つった足指を

起きない体反らせて

伸ばしてみても

それがそんなミクロの花には
 ....
ナポレオン と 書いて あるのに
オレンジ色の
細長い 
ケチャップ色の麺を 想像して しまったので
慌てて 伸びを してみた

こないだ作った ミートソースみたいだ
なんで ナポリタン ....
花の{ルビ陰=かげ}は柔らかな光に包まれている
そこは決して暗くはなく
日差しを柔らかなぬくもりに変えて
まぶしさを穏やかさにする

花の蕾に包まれて私は眠りたい
ベッチンの様な花びらの中 ....
大きな雲は
空の広さを証明する

こんなに空が深くて
澄んでいることを

青空だけでは
はかりしれない
知ったようなことを
ほざくのが
気持ちよくてね

その代償は
賢者からの軽蔑

ハイヒールの踵で 不意に
背中を蹴られるような気分さ

気の利いた冗談を
言えるようになりたいんだ ....
愛は長い嘘よ、と
つぶやくそばで光が鳴り
きみの髪を一本ずつ太陽が染めていく

壁の穴には吸殻が押し込められ
干上がったダムに不発弾
鳥がまっすぐ秋を飛ぶ
子どもたちが歌うメロディを ....
からくりをひらくと
蜘蛛と草が居た


蜘蛛が草に話しかけると
からくりは動き
草が蜘蛛に話しかけても
からくりは動かなかった


からくりを閉じた
ほんのわずか ....
秋の午後を脅かして
突然の雨
雷の轟音に
台所から急いで
手をエプロンで拭きながら
昼寝している児のもとへ
布団に起き上がり
今まさに泣きだそうとしていた彼は
私の胸にかじりつく
よ ....
柔らかい楕円の香り
肌を透かせる真白な木綿
多角形の雨おとにふれた
水彩のゆびさきは筆跡を整え
ゆるやかに乱され
空白に孕んだ風を
あたたかい命と錯覚する

あかい器官をひとつ
平原 ....
風のなるほうへ歩くよ
誰かを傷付けてしまったわたしを
きっと忘れないために

だからね
あの月が静かに輪郭を失って
カフェオレのような夜に溶けていたこと
あなたも忘れないで


雨のふるほうへ走るよ ....
歳を取るということは
感覚を鈍くすること

子供の頃
あんなに嫌いだった
トマトを肴に
酒を飲むこと

許せなかった
髪を嗅ぐ仕草を
見過ごして
口説いてしまうこと

嘘をつ ....
 ダダ漏れのDark Matter 鉛色の重力
街を歩いてもアスファルトに走る無数の亀裂
から滲み出てくる闇を見つめるだけだ

   ああ この皮膚がすべて剥がされても
  感じているか ....
{画像=130917162815.jpg}

この幸せが
たとえば うつろいだと言えば
消え去ったあと
笑ってしまえる

この幸せが
たとえば とこしえだと言えば
消え去ったあと
 ....
「お父さんは、いつもむっつりしてたけど
 家族は結構大切にしたんだよ。
 日曜日の度に色々なところへ
 連れて行ってくれたんだから。」
 
週六日精一杯働いて
やっと巡ってきた休日なのに
 ....
たったひとつの科白で終えるとき
誰もいない薄暗い部屋を飾ろう
もし手向けられるならば
二度と咲かない蒼い薔薇がよく似合う
使われない硝子が棚の底に
染み付いた煙は放置され
黒い黴が支配 ....
夜に虫が鳴き出して 少し肌寒い風が吹き始める
街のみんなはわざとらしく思い出したかのように
「寂しい」と呟く
僕は月の窓から覗く君の視線を気にしながら
新しい洗剤を買いに行く
白く清潔な泡が ....
世界中の人の優しさと勇気を紡いで毛布にしても
それでも尚うずまく悪意を包み込むことなど
きっとできはしない
あなたの胸の愛おしさは
卑怯さと狡猾さと悪意で守ってもいいと思う
そしてそれを本当 ....
夜中どれだけ風が強く吹いても

虫たちの鳴き声はやまなかった

不安にふるえながら

ぼくはそのことに感心していた

遠ざけられたらまたおかしくなる

なのに秋の虫たちはやまなかっ ....
ちかちか鳴る信号を無視して走っていた
向こう岸で恋人たちがまっている
わたしの心臓を四等分するために

海は干上がって
愛ばかりがのこった
だからこんなに走っても
満たされること ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
昼下がりの意地っ張り- あおば自由詩7*13-9-20
【音】塩時計には音がない---三篇のオムニバス- るるりら自由詩15*13-9-20
,ドゥワ(シュビ)- アラガイ ...自由詩5*13-9-20
咳をしても独り- 自転車に ...自由詩213-9-20
天と地が出会う場所- まーつん自由詩913-9-19
二分割- 乱太郎自由詩19*13-9-19
わたしは詩をつくれない- 左屋百色自由詩14*13-9-19
遠景- そらの珊 ...自由詩13*13-9-19
午後の祈り- Lucy自由詩19*13-9-19
ただ風が吹くのも- 北大路京 ...自由詩813-9-19
私の子供は3cm- 中村 く ...自由詩8*13-9-19
それならば- 芦沢 恵自由詩20*13-9-19
桃太郎ゴールドトマト- 藤鈴呼自由詩3*13-9-19
花の陰- プル式自由詩1113-9-18
今日の空- Lucy自由詩12*13-9-18
馬鹿は嫌いですか- まーつん自由詩10*13-9-18
金色- はるな自由詩6*13-9-18
ノート(からくり)- 木立 悟自由詩613-9-18
雷雨- Lucy自由詩12*13-9-18
花茎- sample自由詩613-9-18
謎解- 自転車に ...自由詩513-9-18
歳を取るってこと- 花形新次自由詩7+13-9-17
賛歌- 壮佑自由詩17*13-9-17
夕空の虹- そらの珊 ...自由詩13*13-9-17
無口で運転の上手い人- 夏美かを ...自由詩30*13-9-17
終幕の薔薇- アラガイ ...自由詩16*13-9-17
洗剤- ボトルシ ...自由詩313-9-17
生きる- ボトルシ ...自由詩313-9-17
秋よ、秋の虫たちよ- 吉岡ペペ ...自由詩513-9-17
反射- はるな自由詩513-9-16

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