高山の峰に
一輪のスミレが咲いていた
そのスミレはピアノの音を奏でた
薄い空気に澄み渡る音

スミレのレの音を聞きたい
スミレのレの音は
誰にも出せない音
スミレのレ音を聞くと
私は ....
涙は跳ねてイルカになる
そして旅に出るんだって
浴槽のなかで
そう思っていたこと
未だ信じている


真夜中に飛んでいる
飛行機の音を聞きながら
ふと思ったこと
きみのいない世界っ ....
空白に惑う夏の圧力に臥して
緑の原を日の泉で浸す
触ることは出来ない 耳に聴くことも
nothings
あるいは
母親およびあなたへ

時を開く場合には
目の前に現われる
星座たちの絆をほぐし
新たに繋ぎ変えて
造り直さねばなりません

5000年かけて
出来上が ....
ピアノ弾くあなたの指を
私はじっと見つめている

ときに優しくときに激しく
流れるように囁くように
指は{ルビ水面=みなも}を
夜の水面をはじいて動く

私のためにだけ{ルビ一夜中 ....
歩いていました

水平線は見えません

とても見たかった水平線は
霧に隠れて 今日は いません

知っていました 本当は

ここは霧の浅瀬
いつもいつもけむっています

 ....
私はここに存在している
どんな時も
あなたが頁をめくれば

私はここに存在している
あなたが笑っている時もあなたが泣いている時も
私は笑っているあなたを泣いているあなたをここから見ている
 ....
8月の夜が湿気に

汚れては波止場で吠える

中華街から

仕事に出掛ける女姿

触れたのは埃かぶった

アロエのぐんせい植木鉢


ピアノの連弾

サックスの軽快

 ....
路地裏の子供たちに混じって
じぶんをせいいっぱい主張するそら君
機関車トーマスが仲間らしい

いつもよだれや涙がいっぱいのそらには
お菓子やいちごやそんないれものもあるんだろうね

そう ....
車窓にうつるのは

素っ頓狂なぼくの顔だった

見つめていると

悲しそうな顔になっていった

町明かりが点々としている

みんなきょうは楽しかったのか

みんななんか成長でき ....
  夜半、
  食器棚の中に
  銀色の双眸を宿した
  生温い女がはいっていて
  その白い吐息は
  ガラスの扉を曇らせていた



  他にはいっていたのは
  腐っ ....
  あなたの狭い部屋の
  ヤニ臭いキスと
  ヤニ臭い枕
  抱きしめられるたび
  ごんごんと揺れる古いギター



  それは嫌い
  私のしかめ面に
  気づかない ....
「砂浜にて」
                  木の若芽

海はにぎやかに人に満ちた
ビール 浮輪 潮風
波打ち際を走ってみた
かもめになる準備のように体が軽く
潮の匂いが強くただよう ....
歌祭りのうた
              木の若芽


朝風に揺れながら目覚めてゆく


そちこちに大きな蜘蛛の城ができあがった
破れそうな飛んでいきそうな薄い紗に
澄んだ水滴の玉飾 ....
夕焼けは葡萄酒
そしてウミネコたちは翼を広げる

水平線、
海と太陽が
昼と夜を描き分けるその場所で
羽ばたきは燃える

わたしの視力が
永遠に追いつけないその場所で
世界の一部始 ....
静謐な森で鼓動の残響に身を浸していると
自分はひとりではないのだな という気がして
振り返ると金色の目を光らせた
絶望が口をあけてたたずんでいた

それから半刻ほど あるいはもっと長い時間
 ....
 
 
家の隣は空港だった
何機もの大型ジェットが
毎日離発着していた
やがて、空港は遠くに移転し
跡地には都会ができた
あの空を飛ぶ飛行機には
手が届かなかったのに
今では窓から手 ....
私は小さくありません
ですが
大きな海でもありません
私は目的です

太陽が家のシーケンスから
顔を取り出す場合は
光をあびてください
光に言及してください

割れ目チップ
およ ....
にわとりが先か
たまごが先か

目の前に
にわとりがいる
くふぇー くふぇーと
鳴いている

足踏み鳴らして
鳴いている

その存在感は
命の叫びは

あたしが先よ
とで ....
ところであなたの結末は
空に聳える塔の上
さらに伸ばした指の先
白い雲の浮かぶ場所
光の中で交差する
きらりと光る紛い物

ところで自分の結末は
八五番の緑色
赤い豚の急降下
離島 ....
湖は空を映している

それは私と息子の関係に似ている

澄み切った青色の空を
湖はより澄み切った夏色で

そういう風に生きて欲しくば
そういう風に生きていこう

叶うかどうかは ....
みられたい自分と
見える自分が
違うのはよくあること

いいかっこしたいけど
どこか抜けている
誤字のような間違いをして
気付かないままでかけてしまう

そんな今日のはじまりに
あ ....
横断舗道を
小学校六年くらいの
男の子たちの集団が
渡っていく

夏休みが始まったばかりだというのに
どの子も
こんがりと日焼けしていて
プールでもいくのだろうか
子犬がじゃれ合うみ ....
カーッ カーッ カラスが
近所中に響き渡る声で
仲間に何か伝えてる

ピュー ピュー 小鳥のヒナが
か細い声で おかあさんに
ごはんをねだっている

ミャー ミャー ふけネコが
でか ....
a,

波打ち際にしゃがみこんで
砂浜にいくつも円を描く
白いスカートの裾は
潮にひたひた濡れて揺れて
手の甲に透けた
青い筋がきゅっと強張る
最初の晩から此処へ来て
明日には帰 ....
雨を押すと出る
水彩の
青空


夕方の
爬虫類の



波に奪られた
光に奪られた
警告


白墨
白の絵の具
何も描けずに打ち寄せる

 ....
けものの時間が人から生えて
見知らぬかたちをなぞりかがやく
断崖まで 河口まで


海へ至る昼
白く傾いで
高さは低さ
流れなだらか


板たち 鳥たち 兄妹 ....
蜂をしゃぶったのどに光が当たる
竹ひごで編んだ身体に風が吹く
シャーベットカラーの臨終に手足が跳ねる
沖あいでこいびとが放ったブイが海中へ消える
香水と星とが同時に蒸発する
水のようにド ....
 夜間高速
肘から先の宇宙は
少年時代に繋がっていて
綿菓子みたいな青春が
笑顔で僕を待ってる

 螢
てらてらと鳴いている
光は人の絆を蝕む
川に小舟を浮かべるよう
やさしく空へ ....
今夜は静かだ

エアコンの音だけが響いてる

何気ない風の音に耳を傾けている

眠れない夜はいつもそうだ

ただ静かな夜で

闇だけが押し寄せてきて

何も見えなくて

漆 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
スミレのレ- 灘 修二自由詩2*12-7-26
涙はイルカになる- マーブル自由詩812-7-26
七月のアフロディテ- 瀬崎 虎 ...自由詩112-7-26
nothings- 和田カマ ...自由詩1*12-7-26
小夜曲- ルナク自由詩612-7-26
霧の浅瀬- ルナク自由詩512-7-26
一陣の風- yamadahifumi自由詩712-7-26
8月の波止場- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-26
そらにあう- 梅昆布茶自由詩1912-7-26
車窓- 吉岡ペペ ...自由詩412-7-25
生温い女- 草野春心自由詩812-7-25
Love_And_Hate- 草野春心自由詩412-7-25
砂浜にて- 木の若芽自由詩212-7-25
歌祭りのうた- 木の若芽自由詩212-7-25
防波堤- 風呂奴自由詩412-7-25
朝まで- 瀬崎 虎 ...自由詩112-7-24
都会図鑑3- たもつ自由詩612-7-24
ゲーリー・ゲーリー- 和田カマ ...自由詩4*12-7-24
にわとりが先- 朧月自由詩512-7-24
結末- ……とあ ...自由詩17*12-7-24
夏色の湖- 小原あき自由詩10*12-7-24
誤字- 朧月自由詩612-7-24
街角の風景- そらの珊 ...自由詩10*12-7-24
- マリエ自由詩612-7-24
海の家- peau自由詩12*12-7-24
ノート(ひとりの子)- 木立 悟自由詩612-7-24
降り来る言葉_LX- 木立 悟自由詩412-7-24
浄化のシステム- 平井容子自由詩1912-7-23
さみだれ- さひ自由詩412-7-23
静かな夜に- 月乃 姫 ...自由詩312-7-23

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