趣味で生きているんです
死ぬこともできるかもしれないが

くだらなくとも
生きてゆくことが
せいいっぱいの趣味なんです

まだまだ生命活動を続けたいと
こころが言っているようなので
 ....
「えへへ、それでね
「肋骨を開くと、クリスタルドームみたいになってるの
「果てなく消えていくための扉があるというわけ
「この世界は全て心の出口
「なら入り口は
「それは私だけ
「私だけの秘 ....
言葉と言葉を継ぎ合わせる
赤い夜の拒絶の淵

別れの白い花びら
漂う岸辺

波の上に
なぜか海鳥が湧く
船の灯りは夏の夜の饗宴

古から
空に浮かび続ける訳を
尋ねる旅人
満 ....
ふと見上げた夜空に
月が浮かぶ様も

眺められぬ
日常下にて 

ツキを探すことばかりに
かまければ 

星空と見紛うこと 
いと哀し

つきはまるいと
だれが きめた
 ....
最初は風だ
いつもと違う風が吹く
これから強さを増すと感じさせる
風がブルンと唸る

そして陽光
青い空が翳りを見せる

しばらくの静寂
静かに移動する雲
灰色が浸透し

雨垂 ....
 盂蘭盆会

暮れてゆきそうでゆかない
夏の空に
うすももいろに
染まった雲がうかぶ
世界はこんなにも美しかったのですね
なんども見ているはずの景色なのに
まるで初めて見たように思うの ....
雨樋から伝わる 激しい水が
白く染まる

そもそも液体は 透明であるのに
疑問が浮かぶ

しとしとと そんな音など
一度も聞いたことが 無かった

耳を掠めるのは 何時だって
 ....
わたしのお父さんには ふたつ 顔があります

男と同じだけ働いて 子どもを産んで 社会活動をしなさい
というお父さんの顔は真っ暗闇に覆われて
そばにいるのに目を細めていくら探しても
なんにも ....
夏の夕べ
赤に染めぬいて
剥がれ落ちる太陽

燃えているのですか

綺麗な空の色
堕ちてゆく
ふたり

曖昧にうなずき
グレーを好み
ただ誤魔化しているだけの
わたし

 ....
降る花だと思ったものは
薄く小さな血の皿だった
数えつづけ 数えつづけ
眠っていた


歪んだ光の水たまり
かけらのかけら
あつまりのあつまり
波と光の 指あ ....
抱えた罪は握り潰して
なにもなかったように
素知らぬ振りをして
涼しい顔をして
通り過ぎる
決して後ろを振り返ることなく
悪びれもせず
嘘に嘘を重ねて
罪悪感の欠片も覚えることなく
 ....
 


細い山道を車でずっと行ったところに
美しいたたずまいの
お店はあった
自家栽培の
オーガニック素材を使った
家庭料理を食べさせるという

その界隈で作られている
陶芸作品 ....
微かな風にも
焦がれるように
敏感に

強いうねりにも
折れることなく
身を委ね

ガウラの茎は
細くしなやか

背伸びするように高いところへ
花をつける

蝶々のように
 ....
 夜のテラスに薔薇が咲く。
 花びら、それは鮮やかな血の滴り。
 消える事の無い悔恨だ。
 それは私らの繋がりにも似ている。

 夜空に瞬く星々はじっと見つめる目の玉だ。
 恐るべき幻 ....
蝶の翅が木漏れ日に輝いて酷く
目を楽しませるので
葉にとまり休む一瞬の隙に捕まえた
手の上で誇らしげに鱗粉を散らす

ひとつひとつ虫ピンに飾られ美しく並べられることは
小さな石の墓標も失い ....
ポップコーンが弾ける音
それが聞こえるだけでも
この耳は楽しいらしい

高層ビルがまた一つ建ち
そのアシンメトリなフォルムは
夜空をいびつに捻じ曲げ
火が花開く空間を奪ってしまった

 ....
あの日僕らは
夏をいっぱいに浴びながら歩いていた
中空を惑星のようにめぐる虹色の夏の果実を
気ままにもぎとっては
かじりながら歩いていた
ふと蝉の声が途絶えたとき
目の前に幕があらわれた
 ....
僕たちの友情はいつまでも
変わらない 乾き物なので
宅配に託しました
三百キロ離れた 友人の住むところへ

僕たちの友情は
花に胸をちぎられて歩きました
高い雲の下を
電線がゆるく垂れ ....
しろく燃える膚のぬくみに
なぐさめられる
ほどこしようのない夜も
あかつきには埋もれて
身体で濾過をする
そむいたところから
咲いてゆく
花のにおいは
もう
饐えている
 ....
しゅわりとした甘さに
酸っぱさを ちょいと足して
おちゃらかほい

網アミのストッキングじゃあ
縞しま模様はむつかしいのと繰り返す

まだらに焼きたいの応え
懐かしい鯛焼きのソース ....
 黄昏時に降る蝉しぐれ。
 巡る思いは故郷に焼かれ、
 砕ける波には顔が現われ、
 存在すらも消えてゆく。

 幼子の手を引いて寺の参道をゆく。
 夢かうつつか幻か。
 奥手に望む海 ....
ひらひらと横切ってゆく蝶々
つかまえようとして
伸ばされた小さな手
初めての夏という季節の光
街路樹の葉が落とす濃い影
見えない風の気配
蝉のなきごえ

お母さんの胸に抱かれた
その ....
羊の群れが見上げる先に
生きもののあつまりのかたちの曇
黒い太陽は白くなり
鉛のように口をつぐむ


平たい国に咲く花が
丸い虹や風へと傾き
水を覆い揺れている
夜を ....
夜半の馨を残して
朝焼けは落ちてゆく

頬に残らなかった
昔日の跡を眺める

三面鏡の奥で波紋が広がる
優雅な尾鰭が翻る

昼下がりの葉の翳り
白昼夢に耽溺し
蝸牛が休んでいる
 ....
薔薇の蕾は美しい
少しづつ開いていく姿も
この世のものとは思えないほど艶かしく美しい

だが咲ききって
たちまち黒ずんでいく花芯も露に
剥がれ落ちるのを待つさまは
あまりにも見苦しく
 ....
木洩れ日は幹にもえうつり
いおのように游いで
あおいだ瞬きは
そらにとけて微睡んだ
しらむ
コンクリート
放たれていく君の足音の
つめたさに脳が
あせばみ
ふりかえり、照射す ....
背中を左右に開いて
川の水が溢れ出した

(孤独な独白が掘り起こされる)

胸骨の狭間を裂いて
海の水が零れ出した

(虚言を齎す陽が差し込む)

真白い骨が尖ってゆく
鏡の中で ....
結びつけること

束縛であろうとちいさなゆびきりであろうと
いつもばらばらになろうとしているものを
とどめようとするきもちがすきなのだ

水引って結んであるでしょ
封印でもありたんなる飾 ....
二重に急落する坂を
ブレーキを絞りながら降りて
ようやく
斜度も緩んで気も緩んで
幅広の川の光が射し 鳥の声が差し
剛健なる自転車は
ただならぬ志操にて縁石にまぐわい
すっ飛ぶ地面と夏に ....
愛をもたない人形のように
冷淡で詰まらない男

観念世界の海を漂い
非現実をいきる

ぬくもりを抱きしめることもなく
暮れてゆく日々

ザクロのように割れた心から
赤い血が噴き出し ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
趣味で生きているんです- 梅昆布茶自由詩2317-8-9
きぐるみのモノローグ- 由比良 ...自由詩217-8-9
つぎはぎの詩- 星丘涙自由詩5*17-8-9
楕円の月_- 藤鈴呼自由詩1*17-8-8
雨が続く夜- 坂本瞳子自由詩2*17-8-7
夏のあとさき- そらの珊 ...自由詩18*17-8-6
土砂降りの多い街- 藤鈴呼自由詩1*17-8-6
黒いぐちゃぐちゃ爆弾- 田中修子自由詩9*17-8-5
それは空- 星丘涙自由詩2*17-8-5
あゆみ_そまる- 木立 悟自由詩317-8-5
そこな女- 坂本瞳子自由詩1*17-8-5
落ち葉の色のマグカップ- Lucy自由詩4*17-8-4
風に揺れるガウラ- Lucy自由詩4*17-8-4
形象- ヒヤシン ...自由詩4*17-8-4
墓標- 日々野い ...自由詩317-8-3
都会の夜空の下- 坂本瞳子自由詩1*17-8-1
夏の至聖所- 塔野夏子自由詩11*17-7-31
僕達の友情- オイタル自由詩417-7-29
みずうみ- むぎのよ ...自由詩517-7-29
さくらんぼサイダー- 藤鈴呼自由詩2*17-7-29
黄昏時- ヒヤシン ...自由詩4*17-7-29
青信号に変わるまでの時間に- そらの珊 ...自由詩18*17-7-28
雨と手のひら- 木立 悟自由詩317-7-28
御使い- 黒崎 水 ...自由詩517-7-28
グレーピンクのモーツァルト- Lucy自由詩7*17-7-27
ambroid_summer- むぎのよ ...自由詩317-7-27
朝昼夜)顔のない花- 黒崎 水 ...自由詩5*17-7-26
水引- 梅昆布茶自由詩12*17-7-26
すっとび- オイタル自由詩317-7-26
ザクロ- 星丘涙自由詩7*17-7-26

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