小枝の別れめに すごした雪が溶けかけている
のしかかられた小枝は いつも 問いはしない
さまよいながら 降り募る 重さにただしなり
折れたら落ちる 回る季節に巡りを てばなし
花芽を ひとつ連 ....
曇り空だから 
そんなに 映えない 姿だったけれど 

透過100パーセントで 描いた 
背景のような 
美しい虹が 掛かっていた 

出勤時 車窓から眺めた 
一瞬の 煌 ....
わたしは覚えている
あなたはわたしの詩をよんで
あなたはわたしの言葉をよんで
これがすきだと
はにかむように笑ってくれた

わたしは覚えている
あなたは太陽の下で
あなたは吹雪のなかで ....
仕事のときは訛っていたよね 向かい合わされた二つの椅子の一つに座る
誰かの温もりがまだ残された椅子に
浅く、前屈みに

向かい合わされたもう一つの椅子に
客人が座る
深く、めざめに
もたれ

客人の手の甲に ....
私に背中を見せたまま
茫然と立ち尽くしている人を
振り向かせたいから
静寂の悲しみを震わせるために
遠くまで聞こえるように
私は心を刻むのです


私の影に隠れてしまって
ひざを抱え ....
若い頃の情熱は妄想に支えられている

世界をコントロールできる術がどこかにあるのではないか?

そんな妄想に支えられてぼくらははニートになる

老いを発見するようになると

コントロー ....
*一番


今強いか
今弱いか

正しいのか
卑しいのか
楽しいのか
苦しいのか
進んでいるか
落ちているか
見られていいか
誰も見ないか

隣の人は善人か
そのまた隣 ....
放射冷却の夜があけて
風もなく
日中の気温は上がる

この穏やかな春霞
雪どけの水蒸気
あふれる陽光に
紛れ込んだ
毒の微粒子

笑顔に溶かした
敵意のように
言葉に塗られた殺 ....
夜明け
窓を開けると
空に明星が瞬いている

テーブルにこぼした煙草の灰を
手で掬いとっているうちに
夜が終わっていく

春先の
暖かい雨は降り止み
朝日が微かにひかる
神経が泡 ....
蝶の影
枝のかたまり
倒れた船から
ひろがる色


午後の空
ひとつの鈴
森が鳴り
去る光


色のない径
曇と交差する
草笛 石笛
穂に似た雪


 ....
きみの王国には
ママとパパがいて
きみの法に翻弄されている

きみの王国には
どんなものでも住めるから
かえるもクマもお友だち
くるまも絵本もお友だち

きみの王国には
 ....
向かいのホームから出たのが最終電車だったようです さて、私はこの気持ちの良い夜を吸い込もう。
満天の星空もろともだ。
あなたも私も輝ける朝を待っている。
何をしようが何もしまいが朝は来るのだ。

 
私はしばしば夜の香気に身を委ねる事があ ....
明日は4つの家族が集まる

父母と2人の妹と私の5人の元々の家族
そして
今の私の家族と妹たちの家族が加わり14名

多分

母は元々の家族に酔い
派生した新しい家族に緊張し心配する ....
妄想の糧まで尽きる月末に

腹を空かせた迷い子一つ

曖昧 実入る殻すら生らず

奇行 愚行を繰り返し

削れる魂さえも無し

マタニティーブルー今日もまた

孕む言葉に背を向 ....
   携帯は見ない
   家事はいっさいしない
   仕事のことは考えたくない

   窓も開けないで
   一日中 ボーとして
   無為の時を過ごしている

   病気じゃないけど ....
赤い星から届く光と熱を糧として成長した生命
闇に怯える幼い生命をやさしく照らす黄色い星
人は太古から赤い星と黄色い星を崇め慕い
年を数え 循環する季節を知り
様々な物語を幻想してきた

 ....
外来魚泳ぐ歪なピラミッド つながれた指の
無言の理由を探りあって

にじむ光の
遠くを見つめるふりをして

みずからの域を出ない
ふたつの熱帯魚



あれは雨の日だった

つたない呼 ....
ああ!計り知れないメモリの揺らぎがムチと成す 刺激

悔しさではない 頼もしさと愉しさ 敬意に値する同じ縄張りのど真ん中で

 私は合掌している 知らず知らずに 指紋の行方を拝むほど
    ....
毒づきたくて見あげたはずの
夕焼けが綺麗で
たとえわたしがポエマーでも
言うことなんか何もないくらい
それはあらかじめ完成された一編の詩となって
目の前に広げられていたから
もう死にたくっ ....
ショーウィンドウの前から
ふわりと剥がれた影は
軽やかにステップを踏んで
もうひとつの影にくっついた

大きな紙袋をぶら下げて
せかせかと動き回る影は
スマホを耳に押し当てたまま
 ....
つまづく者を 見守る者は
つまづくことで何かを 掴んで来た者たちだ
つまづかないよう 見守る者は
つまづく度に何かを 失って来た者たちだ

石造りの壁に つながれたなら
不貞腐れてる間に  ....
流れの早い川の
真ん中ほど
石のうえに立つ鳥がいる

あれは
波乗りか
あれは詩人か

首をわずかにかしげ
未来を憂いている

橋の上にいる私に
尊い詩人が予言した
今のまま ....
帰宅する

幹線のJRの駅から田舎電車に乗り換え
一五分ほど奥まった田舎の駅
そこが自分の住む家の最寄り駅である。
妻と子が二人、義父母二人
六人が暮らす自分の家だ

自分の父母は随分 ....
深緑の忘却の中で私は啄木に深く共感する。
確実なものを求めていた私の何かが滝壺に飲み込まれてゆく。
逃げてゆくネズミの尻尾を追いかけるような真似はもうやめよう。
ただ素直に、誠実に生きよう。そし ....
お好み焼きや焼きそばを食べるとき
ちょっとご飯をひとくちふたくち
甘い粒々がほこほこ踊る
毎日食べているのにびっくり咀嚼する

私はものぐさなので
精米技術の進歩
お米はすすぐだけ
ボ ....
子猫を拾った公園
子猫といっしょに
風を切って揺られた

おなかと片手にやわらかさ
ねむくなった子猫
あたしも目を閉じる

上がって下がって
上がりきって下がる瞬間に
子猫が爪 ....
それはなかったことにして

ではなく ないことにして

これもなかったものと泣き

いや ないものと叫びたいだけで


火の粉が夜空を浮遊する


仰ぎ見るわたしの口 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
巡花芽- 砂木自由詩16*14-3-30
虹のたもと- 藤鈴呼自由詩3*14-3-30
おさななじみ- bookofheaven自由詩4*14-3-30
仕事のときは訛っていたよね- 北大路京 ...自由詩414-3-30
一つの空席のために二つの椅子を用意して- 末下りょ ...自由詩5*14-3-30
触発- 寒雪自由詩814-3-29
武器よ、こんにちは- 吉岡ペペ ...自由詩214-3-29
何もわからないのうた- なけま、 ...自由詩1*14-3-29
大気の中に- Lucy自由詩10*14-3-29
桜の樹の下へ- 小林螢太自由詩20*14-3-29
冬とまどろみ- 木立 悟自由詩414-3-29
きみの王国- 千波 一 ...自由詩514-3-29
向かいのホームから出たのが最終電車だったようです- 北大路京 ...自由詩814-3-29
美朝- ヒヤシン ...自由詩5*14-3-29
サクラサク- ichirou自由詩614-3-28
錯乱- 徘徊メガ ...自由詩2+14-3-28
【_仮病_】- 泡沫恋歌自由詩20+*14-3-28
宙の三原色- イナエ自由詩9*14-3-28
外来魚泳ぐ歪なピラミッド- 北大路京 ...自由詩314-3-28
キスからはじまる- 千波 一 ...自由詩614-3-27
貴様へ感謝の念を飛ばす- 朝焼彩茜 ...自由詩11*14-3-27
絶望はいつもまぶしい- ユッカ自由詩714-3-27
影の春- nonya自由詩20*14-3-27
つまづきの歌- クナリ自由詩7*14-3-27
川の上の詩人- 朧月自由詩214-3-27
不安−詩想との訣別- ……とあ ...自由詩17*14-3-27
廻る軌跡- ヒヤシン ...自由詩10*14-3-27
ご飯を炊く- 灰泥軽茶自由詩1314-3-26
ぶらんこ- 藤原絵理 ...自由詩6*14-3-26
赤い空_________「群青」四月課題『嵐』出品- 芦沢 恵自由詩24*14-3-26

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