なんと醜いものだろう
       ただの肉塊であったなら
       赦されたものを
       このなかには
       潜み蠢くものがある
       ....
         温かなみそ汁が
         食べたい
         薄い短冊の大根が浮かんだ
         真夜中のそれは
         少ししょっぱいだろ ....
あめが好きなので
わたしはあめを抱きしめた


かぜが好きなので
わたしはかぜを抱きしめた


にじが好きなので
わたしはにじを抱きしめた


ゆきが好きなので
わたしは ....
きっと誰しもの心にねこはいる。
ふ、とそのやわらかい毛並みに触れることがあるだろう。
ふ、とひらがなではなしをしたくなることがあるだろう。

きっと誰しもがねこになりたい。
ねこはあなたを見 ....
いない街の誰もがいる
でも いるのに 僕は 疲れていない
そして何であろうと描いていない
いないであろう自分がそこにいる


遠くから聞こえる 夜の 
暗闇の街の敗者である 僕は
 ....
帰宅早々インターフォンが鳴り
え? 宅急便?
受話器を取ると
「とりっくおあとりーと!」
子供達の雄叫びが両耳に飛び込んで来た
驚いた
かぼちゃランタンがそちこちに並ぶ時節
とうとうアク ....
君が嫌いな人を誉めた 夜がきた (おやすみ

夢の中で君に指と唇あげる

午前四時

君の左手首から現代詩あふれだす

月の裏から声

私は百年ぶりに私の声きいた

ざらざらしたものすべて

 ....
1

繊細な抒情と
硬質な抽象の狭間に
不意に出現する少年の輪郭


2

指さきから歌を零している
気づかずに どうしても
指さきから歌を零してしまう


3

羽搏 ....
もう十三回忌も過ぎたから
お参りする人もいないだろうと
連休を利用して彼岸でもないのに
墓参り

もう親戚も知人もいない
自分の出身高校だけある
両親の骨が埋まっている
団地のひとやま ....
残雪の山の息吹を彼方に見遣り、
今この胸に響く魂の鼓動。
笛の音に松の枝はそよぎ、
今此処に在る事の旅情を唄う。

遮る者も無く、また、憐れむ者も無く、
無頼の道の誘いにただその身を委 ....
月が私を見てる
あなたが月を見てる
私はあなたを見てる

奇妙な三角関係
猫が横切る
白いソファーに寝転んで、
あくび

静か過ぎる
日付が変わるま ....
みんなにさよならを言ってまわって
疲れて帰ってベッドにもぐる
時刻なんてわからない
黄昏だったか真っ暗だったか
なぁんにもわからない
ここはわたしだけの場所
やっとたどり着いた
今日の日 ....
あなたが風変わりな人と知ったのは
新緑の上野動物園の入り口で
二時間後にここに集合という言葉を聞いて
会社の人らと別れて一人
不忍池方面へ消えたときのこと

みんなで群れておしゃべりしなが ....
わたしは羊を追う
いや、追われているのはわたし

長針と短針の間に指をはさみ
どれほどの間、気を失っていたのだろう
どれほどの間、夢をみていただろう

子供のままの果実が落ちる
驚いた ....
  玉蜀黍よ、わたしは考えていた
  家にのこしてきた洗濯物のことや
  背広にしのばせた セブンスターの空き箱のこと
  やがて都市は赤く染まり
  猿はどこまでも愚かに
  皺が ....
履く人はいない
物語はない
存在すらしない

靴、
それは詩句の一つ、
風の薫りのようなものです
新しい 発見の出来る 場所が 大好き。
拳を 突き上げたように 見える
桑の木かと 思った 存在が 

真夏に 長い葉を 垂らして 
枝垂れ柳だと
気付ける 瞬間の ような。

★,。 ....
話題が見つからない夜ばかりである それは柔らかな矢印
ipodのイヤホンの片方は
彼女の耳へ繋がっていた
繋がるということは
繋がれるということとは違う
繋がるということは
ほんの一点で
存在を確かめあえること

僕 ....
チェス盤の上に立っている僕は

ポーン、哀れな駒。

号令が響くたび一歩前へ出る。

白を踏むたび孤独が深まり

黒を踏むたび恐怖が増す

可哀相なポーン、それが僕ら。

 ....
鰹と昆布出汁のお味噌汁には
豆腐とあさつきを浮かべただけ

甘めの卵焼きをクルクルと
上手に巻いている菜箸兄弟

グリルの中では塩鮭の皮が
薄く煙と音を立てている

起こしにやってく ....
あそこの靴屋は
きれいなかたちのかなしみを売っている

こどもに蹴られて傷んでいた
ひろいあげて
ショーウィンドウにふたつ
つみかさねた
朱欒の実

黄昏どきは
半透明の落葉とおん ....
街は誰もいなくなった
黒く消えた雨の中で見る 街の中
僕はいつも現れた
僕は どこにいるのか 何もわからない 


滴のどこに僕がいる
空を 広く見上げるカラスは 水色だ
地面の中 ....
埃の舞うホームに定期券ひとつポケットにいれて
私はいつもの電車を待っている

人の波は駅のホームに溢れては
電車に吸い込まれ、またホームへと溢れ出る
そうして流されては繰り返されていく
誰 ....
慌てふためく前に準備しな
そんな声に うながされて
希釈された安全な毒を
香水変わりに体に浴びせ
PUMAの靴を履けば 準備万端
あてのない お出かけさ

どこに行くのかって?
今更… ....
雨に道がひかっている

この街のそこかしこにぼくらがいる

傘をささずにぽつぽつとやられている

そこかしこにぼくらがいる


街路樹が霧を呼吸している

さわやかな別れに涼しく ....
滑り込みセーフ! って言っちゃうあなたって 幸せ

だってね 明らかにアウトだもの

ほら 入口からセーフのアチラが観えない?



「ふーん」



(ふーん )は負 ....
「今日アッキー帰って来るって知ってた?」

「知らない」



わたしからメールをしてみると
近所のマックから
パパにメールをいれたよう
「突然で用意していないだろうから ....
薄紫色の大気はひんやりと冴え渡ってそこにあった
南天の赤がこじんまりと眼の端に映るそんな朝だ

生きることはそうわるくもないさときどき意味のとり方を間違えるだけなんだ
そうみんな生のかけらを交 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わたしのなかの- 石田とわ自由詩14*13-11-1
しょっぱさのなかで- 石田とわ自由詩8*13-11-1
好きなので- とろり自由詩413-11-1
地球上のすべてのねこへ- 東雲 李 ...自由詩413-11-1
君に書いた詩- 番田 自由詩213-11-1
黒船- salco自由詩13*13-10-31
君が嫌いな人を誉めた- 北大路京 ...自由詩213-10-31
今夜は無題- 左屋百色自由詩10*13-10-31
少_年- 塔野夏子自由詩4*13-10-31
墓参りー千の風にならない人たちへ- ……とあ ...自由詩9*13-10-31
現代- ヒヤシン ...自由詩7*13-10-31
爪を噛む- 中山 マ ...自由詩413-10-31
カップ麺生活少女- もっぷ自由詩14*13-10-31
あなたの不安- イナエ自由詩6*13-10-31
frontier- 瑠王自由詩313-10-31
誰が誰かもわからない人だかりのなかで- 草野春心自由詩513-10-31
- もっぷ自由詩413-10-30
新しい_発見- 藤鈴呼自由詩2*13-10-30
話題が見つからない夜ばかりである- 北大路京 ...自由詩413-10-30
柔らかな矢印- そらの珊 ...自由詩813-10-30
マリーアントワネット- 月形半分 ...自由詩513-10-30
ごはんの時間です- 中村 く ...自由詩8*13-10-30
累卵- 神山自由詩713-10-30
板チョコの歯- 番田 自由詩213-10-30
ふるさと- 月形半分 ...自由詩413-10-30
希釈された安全な毒- 小川麻由 ...自由詩7*13-10-30
雨の街- 吉岡ペペ ...自由詩1313-10-29
普通人- 芦沢 恵自由詩23*13-10-29
おかえり- 鵜飼千代 ...自由詩11*13-10-29
うすむらさきの朝- 梅昆布茶自由詩1913-10-29

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