ガラスだった

熱ければ溶けて

寒ければ縮んだ

落とせば割れるし

転がせばすぐ傷がついた

でもガラスは


中学のときかさばるし重たかったから

よくわざと教科書 ....
どこまでもまっすぐな道が 
 枯れた牧草の なだらかな丘を超え
  ふと消えていく その向こう

金色の輝きが 青い空からあふれ出している

あまりに荒々しい 産声

私の体は 透過さ ....
かあさん
お空が ないてるよ
だれかが 
なぐさめてあげたらいいのに

かなしくなくても 
なみだはでるよ
なみだで
せかいを 
あらいながしたあとは
とつぜん 
正気にもどって ....
わたしの空には定規があてられている
電柱の先がじゃまでまっすぐ線が引けない
わたしの空には定規があてられている
わたしはそれを美しいと思っている

わたしの空にはすべての青が詰まっている
 ....
まっさらな砂地に
すり鉢状の穴
底では強靭なアゴが待つ
群れから離れた
迷い蟻たちは
落ちたら最後
もう戻ることはない
地獄に落ちた蟻の悲しみ
あなたは今まさに吸われている!
愛はウ ....
片目を閉じ
肌のうえを滑る水滴に
全神経を集中させると
夜の広がりがわたしのうちに
入り込んでくる
そしてもう内も外もなくなり
空洞のようでいて
そうではない夜の黒い底が
わたしと一枚 ....
いつも見ていた
流れていた 音楽が
街の向こうに
消えていく
{画像=120223235940.jpg}



欠けた塊の怒り


輝くような怒りはあるか?
物質のように堅い岩石のような怒り
傷ついて欠けてしまうような怒り
純粋で結晶していて ....
公的扶助の受給者の列を写せ
民は思う
なぜ、もっとしっかり生きないのか

貧困で餓死した親子の部屋を撮れ
民は思う
なぜ、生活の保障を受けないのか

国や自治体の生活保護行政の抜け穴を ....
リストカットは死にたいと云う
意思表示ではない

自分は死にたくない
誰か助けてくれと云うSOSなんだ

ぼくはその声なき叫びとして言葉を編む
その通奏低音には四つの言葉が流れている
 ....
自分も毛糸玉のくせして
プッチは毛糸玉と
戯れるのが好きだった

ふたつの毛糸玉は
所狭しと転がり回り
私は面白がってその糸を引いたものだった

小学生だった私と弟
そしてやっと歩き ....
でも
生きている
それでも
息して生きている

でも
考えている
それでも
感じて考えている

廃人が
灰になるまで
苦楽と暮らす

呟きを
つぶさにとらえて
書く ....
意地になって
石になって
一になる

意地になった
一の
石である


布団の中で
固まって
ストーブってあったたかったよなぁ
エアコンがあれば快適なんだろうなぁ
コタツって ....
なにもしなくて
いいんだ

どうすればいいか
わからないんだもの


わからなくて
いいんだ

だって
しらないんだもの


しらなくたって
いいんだ

すべてをしっ ....
ふと、目をやる

視線の先には 木蓮

ここ数日
一けた数字の寒さの日

もこもこに着込み
大判マフラーの間から
景色を見ていた

ベージュに近い2センチほどのつぼみ

 ....
きみは官能を嫌う
ぼくは官能を好む

きみは自叙伝を読む
ぼくは自叙伝を厭う

きみは武術を好む
ぼくは球技を好む

きみは楽観主義
ぼくは悲観主義

きみは太陽の下
ぼくは ....
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
三層に連なる眠りに寒さはおりて久しく
外気に触れた右人差し指は人肌を求めて冷たく
わたし まくら もうふ
わたし まくら もうふ
わたし 
 ....
静かな言葉のように

沈黙のように君が降り立つ時

一つの花が開く

世界は灰色だ

それを色付けるのは君

いつでも世界は言葉を待って

君を美しく輝かせてくれる
フロイトもユングも読んだことないけど
長いあいだ自分自身と付き合ってきたので
ある程度なら自己分析ができる

どうやら
私の中には大まかに
三人の人格が存在するようだ

{引用=Aの人 ....
僕は存在した
一人であることのなくなった 僕は
無数の繁みの中に見えていた
確かな イメージの世界から 逃げ出した
台所の流しの前に突っ立ってひとり
母が黙々と八朔を食べている 
手際よくむかれては口に運ばれる寸前を
遠慮なく横取りした 娘だった頃

母の顔はおいしそうでもうれしそうでもなかった
自 ....
全身麻酔の胸がメスで開かれ
肋間がスペーサーで広げられる
心臓に手が差し入れられる
教授クラスの執刀の下に
横たわるのは天皇であれ
一人の小さな老人の体だ
陛下も年を取った
平成になって ....
4月に、
生まれてくる女の子(らしい)、
ぼくの子供。
名前を考える。
妻の語感を甘やかしながら、
ぼくが整えてゆくことになるのだろう。


ばんび
って可愛いよね。
ざじ
 ....
こどものころ
やさしい
おばあさんがいた

となりのいえの
おばあさんだった

こしをまげて
わたしのあたまを
なでてくれた

おばあさんは
いつからか
いなくな ....
   野の兎
   降る雪ものともせずに
   跳ぶ

野兎にとって
視界のきく
晴れわたった銀世界は
好ましい環境とは言えない
狐や鷲、鼬といった
天敵の眼に自分の姿を曝してしまう ....
あなたの闘い続けた十三年に深い敬意を覚えます

妻と愛児を殺されるという
私には計り知れないほどの
かなしみと
ぜつぼうと
うらみと
にくしみの中で
司法という巨大な組織とも闘い続け
 ....
世界が美しい花のように開く時

人々は皆沈黙している

言葉がそれを讃え 音楽がそれを表す時

人の耳と目は沈黙している

君は

空が降ってきたかのように

目と耳を塞ぎ ....
うつくしい人の手はうつくしい形をしていて
やさしい人の声はやさしい響きで伝わって
かなしい人の瞳はかなしい色を浮かべ
さみしい人の吐息はさみしいあたたかさでした


冬の貧弱な太陽光だって ....
食パンのみみが
初めて出会う言葉は
まだ星空が出ている時間から
働き始めるパン屋のおじさんの
「上出来だ」の嬉しい言葉だろう

スライスされる前は
全身が みみなので
工房の全ての音が ....
昭和5年の夏、関西のとある町にて 
縁側に横たわり昼寝する 
少年が目覚めた頃、母親は 
まっ赤に濡れた{ルビ西瓜=すいか}を 
お盆に乗せて、持ってきた 

庭に立つ一輪の{ルビ向日葵= ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ガラスの教室- 吉岡ペペ ...自由詩712-2-25
生まれたばかりの光- いねむり ...自由詩112-2-24
お空の_なみだ- そらの珊 ...自由詩912-2-24
定規- ブロッコ ...自由詩5*12-2-24
愛はウスバカゲロウ- 花形新次自由詩2+12-2-24
鋒鋩- 瀬崎 虎 ...自由詩112-2-24
_- 番田 自由詩212-2-24
欠けた塊の怒り- beebee自由詩27+*12-2-24
オツタエシマス細胞- 乾 加津 ...自由詩16+*12-2-23
通奏低音- HAL自由詩412-2-23
雨とプッチと毛糸玉- そらの珊 ...自由詩14*12-2-23
精なき生活- シホ.N自由詩412-2-23
就寝前- 北村 守 ...自由詩612-2-23
だもの- 一 二自由詩712-2-22
つぼみ- 森の猫自由詩13*12-2-22
平行線- HAL自由詩712-2-22
もうふ- 凛々椿自由詩10+12-2-22
詩人へ- yamadahifumi自由詩212-2-22
【自己分析__】- 泡沫恋歌自由詩10*12-2-22
_- 番田 自由詩212-2-22
八朔- とろりす自由詩812-2-22
経過- salco自由詩7*12-2-21
女の子の名前- はだいろ自由詩8+12-2-21
更地- 小川 葉自由詩312-2-21
野兎- 杉菜 晃自由詩8*12-2-21
祈りをこめて- そらの珊 ...自由詩4*12-2-21
一艘の船- yamadahifumi自由詩412-2-21
きみは来る、風と一緒に- あ。自由詩7*12-2-21
みみ- そらの珊 ...自由詩26*12-2-21
向日葵の夢_- 服部 剛自由詩4*12-2-20

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