人生は短い寝る 春になるとあらわれる
円い緑の丘がある

その丘はいつも
すこし遠くにあらわれる
だからそのてっぺんに吹く風を
わたしは知らない

その丘の上の空は
昔に書いた詩たちが
掠れて消え ....
誕生日
私の多面体の面が
またひとつ増えた

生まれた瞬間は
まんまるだったはずなのに
歳を重ねるごとに
ひとつずつ面が増えて

今では寄せ木細工にも似た
得体の知れない多面体 ....
石灰岩の岬で その木は咲いていた
岩礁を咀嚼する波しぶきで、真夏だというのに咲いていた 桜の木
あの花は  きっと永久の入り口を見たのだ

桜は黄泉を観ていた
泣いている人々のことは  ....
 仮想的で良いから、逆を考えるのだ。

 例えば「幸せ」を「不幸せ」の観点から見る。例えば「不幸せ」を「幸せ」の観点で。

 例えば「戦争」を「平和」の観点から。「平和」を「戦争」の観点から。 ....
儚そうにしているので
水をあげる

儚そうにしているので
そよ風に頼んでみる

儚そうにしているので
歌って聴かせる

儚そうな顔をやめないので
そっと立ち去る


ものかげ ....
雪を土の上に敷いていく その道を
スノーダンプに雪を積んで 水辺まで運ぶ

降り積もった雪の塊 
昼の熱にとけて したたり落ち
夕暮れに 冷め 夜に凍り 
朝には スコップもささらない
 ....
電源落として蜜柑2つと大きめのブラ 灰色の雲流れる

つむじ風にのって
花びらは舞い上がる
突然の驟雨に逃げ込んだ
小さな人々は花雲の下に

言霊は枝にとまり
とりどりの姿で色を流す
寂寥は懐かしさをまとい
風に身を ....
あめで桜が散っちゃうよ
濡れるのもかまわず
花の心配をするこども

通りすがりの
私に関係ないけれど
つい花をみるひとは
私だけでない通り道

散りながら
なお咲いている桜の木
 ....
 
与太話もひとくぎり

タバコくわえりゃ、そっと広告入りの百円ライター

泣いちゃうよ、マスター


 
都会のビルの中で
ポケットに手を突っ込み
吹き飛ばされぬように
掴んだ夢を
決して手放すな

悲しみや
喜びで
埋め尽くされた街角に
尖った言葉は
もう要らない
もれ出した嘘も
 ....
窓から覗く月は
今日も黄色い三日月
先端が釣り針のように鋭く尖り
獲物を待っているかのよう

窓に腰掛けた私に
まだ冷たい夜風は衣服をすり抜け
かろうじて温もりを残した心に
簡単に侵入 ....
*


紙でできた鳥は
もう、元通り
畳みなおした
オーバー/ネイム
清潔なベッドルームから
とびはてる浅いよるへ


**


つかいふるされた町
りょ ....
線香を蜜柑に挿して知らない人の墓 蜜柑を担保に金を貸りる手にトカレフ 桜など本当はどうでもいいはずの
酒を飲んで騒ぎたいだけの花見客どもが
急に降り始めた雨に悪態をつきながら
しかしどこかしら楽しげにはしゃぎながら
コンビニの中になだれ込んでくる

最近テレ ....
 寂びれきった家並みに囲まれながら
ぽかんと口をあけている 原っぱから
      一角を揺すらんばかりに
     こどもの喚声がこだまする
            それは──  
閻魔大 ....
満開のソメイヨシノ

春の強い風に散り
工場のタンクや配管に
まばらな花が咲く

工場の町の春景色


自家不和合性のこの桜は
開花して
ソメイヨシノどうしで
受粉して結実 ....
人々が果実のように生っている
呼ぶ声が開く匂いの輝きに
寄り添うように開きだす応える声
こんなにも血が発酵した生き者同士
互いの表皮には場違いな分電盤が
静かに接続されている
 ....
最近の子供は、外で遊ばない。
だからだめなのだ。
体も、心も、社会性も育たない。
家の中で、しょっちゅうゲームとSNS。
昔はこうじゃなかった。
最近の子供は、まったくだめだ。


 ....
コツコツコツ深夜の足音
ゴソゴソゴソ深夜の物音

何をしているのだろうと
訝りつつ目覚めれば深夜

安眠を妨げる足音や物音
決まった時刻に乱される

ドアを開け見渡しながら
誰もい ....
座禅

靴下を裏返すように
自分の端をつまみ
引っ張ってひっくり返すと
私は
闇に包まれ
遮音され
触覚も
痛覚も
温点と冷点もなく
声を出すことも
食べることも
匂いを嗅ぐ ....
夜道を歩いているとひんやりした腹が出る
ひんやりした腹 ぷるんと豆腐のよう
またぎ越していけばいいのにそれができなくて
地団駄踏んでるわたしの胸の奥に
おたまじゃくしがわらわら湧いてくる
こ ....
風でドア開かない

そのままを吹き飛ばせ

細胞レベルで利己的な

ぼくらはだれもが


散るさくらの下見ゆく

葉桜だろうがさくらはさくらさ

ブルーターピーシート抱えて
 ....
「え」を「ゑ」と書く女といて鏡の中 誰もが夕暮れには傾いて見える
家へ酒場へあるいは虚空へと

夕暮れに姿勢がいいのは
電信柱と案山子だけなのかもしれない

僕はきみに傾いてゆきたい
いつかきみの傾きとぶつかるまで
書き終わった手紙を読み返して捨てた
それを書き出すために書かれた一行がいかさまだった
さめたコーヒーを飲み干して
家並みに一滴、零す

静けさのなかを一台の車が走り去り、日付がカチッと変 ....
 
下を向いて歩いていたら
電柱にぶつかった

下を向いていたのだから、あたりまえだ

ぶつかったところを触ったら
赤い血が指先についた
ひどくぶつかったのだから

血が出ても、あ ....
食べ物買うのに言葉はいらない
ましてや売る人の心など

風邪薬は効き目を買う
心配そうな言葉など鬱陶しい

陳列棚から取り出した飲み物
黙って値段を示せばいい
すぐに飲もうと だれと飲 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
人生は短い寝る- 北大路京 ...自由詩714-4-8
春の丘- 塔野夏子自由詩6*14-4-7
多面体- nonya自由詩27*14-4-7
【嵐】_根を張る- るるりら自由詩17+*14-4-7
- ドクダミ ...自由詩214-4-7
その花は- もっぷ自由詩914-4-7
麦わら帽子のスノーロード_- 砂木自由詩14+*14-4-7
電源落として蜜柑2つと大きめのブラ- 北大路京 ...自由詩314-4-6
花冷え- 山部 佳自由詩214-4-6
雨宿りの桜- 朧月自由詩214-4-6
泣いちゃうよ- 殿上 童自由詩13*14-4-6
街はたゆけし春は鍬の柄の熟まん- オダ カ ...自由詩4*14-4-6
三日月- ミツバチ自由詩5*14-4-5
/how_to_world- ねことら自由詩614-4-5
線香を蜜柑に挿して知らない人の墓- 北大路京 ...自由詩314-4-5
蜜柑を担保に金を貸りる手にトカレフ- 北大路京 ...自由詩514-4-5
PINK- 大覚アキ ...自由詩1014-4-5
白い松明(ひとつの救い)- 信天翁自由詩414-4-5
恋い焦がれてソメイヨシノは咲く- ichirou自由詩15*14-4-5
分電盤- 葉leaf自由詩914-4-5
バブルス_チルドレン- クナリ自由詩10*14-4-5
足音・・・- tamami自由詩1714-4-5
不立文字- ichirou自由詩10*14-4-5
夜道にて- 春日線香自由詩814-4-4
虚しさのお手伝い- 吉岡ペペ ...自由詩214-4-4
「え」を「ゑ」と書く女といて鏡の中- 北大路京 ...自由詩814-4-4
夕暮れ- 梅昆布茶自由詩2514-4-4
手紙- 末下りょ ...自由詩4*14-4-4
「あたりまえの、その先に」- ベンジャ ...自由詩8*14-4-4
余計なお世話だけれど- イナエ自由詩18+*14-4-4

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