走らなくとも 進まさせて頂きに目を瞳をやる 

戦ぐ四季の桃色と空色 それらの 彼 彼女らの感情はわからない

されど感じずにいられない 目に瞳に入れずには澄まされない

清さかな ひたす ....
ひび割れた指先から 
冬の滴がしたたり落ちて
大地に染みこんでいくとき
温い風に梢を揺すられ 
慌てたまんさくは
葉芽を出すことも忘れて
よじれた花を開いてしまった

北の風に身をよじ ....
影と影は
こんなにもたやすく
ひとつになれる

犬とわたし
樹とわたし
電信柱とわたし
あなたとわたし

昼に束ねられていた
よそよそしさは
夜がくれば
溶け
すべての影と影 ....
みてあのこまだ
舟なんかつくってる
とさされたゆびを
はじから折って編み込んでいく

わたしはかなしかった
夜でも朝でも
ま昼にはいっそおそろしかった
からだじゅうに溜まった水が
 ....
町には

消えた犬がいました。

町には

増え続ける猫がいます。

町には

人がいます。
波のように。
何かに導かれ住みつき、何かと共に去っていきます。

そうした後、 ....
舟が
天の使いが
父を迎えに降りてくる

モニターの
緑の輝線
彼の何かを告げている

母と私は部屋を出て
お向かいの
やけににぎわう居酒屋で

白身魚の天ぷらと
焼き鳥とサ ....
ミスターメリット

おまえにあるのは

在り方じゃなくてやり方

ミスターメリット

おまえにあるのは

在り方じゃなくてやり方


雪の河

ハイドロスリップ

死 ....
死が救済なら この繊細な肌 の下に潜む心を
いますぐに いますぐに

死が制裁なら その精彩を欠いた瞳の奥の闇を
いますぐに いますぐに

意味もなく生を与えられた
飾りつけの観葉植物も ....
そろそろ携帯ぐらい出さないと
異次元感がK点を遥かに越えているぞ
(かさいノリすけ 談)

それはともかく
息子も娘も孫さえも
ブリキの太鼓状態なのに
てめえだけその歳で
声変わり ....
飲み過ぎて真っ赤なフューチャー とりとめもないものは
落葉に埋れたもう書けなくなった詩人の詩
ズタズタになった絵描きの指
潰れた歌うたいの肺
断裂した走者の腱


バルコニーに
数日前に行方知れず ....
溶けたカラメルが
ゆっくりと べったりと 
頬に 絡みつく

気持ち悪いから
手を払いたいのだけれど
腹が痛いと 繰り返すので
邪険にも 出来ない

ジャンケンで決めよう ....
その果実には色がある

制約のもと
つかのま限りの色がある



その果実には形がある

どの角度でも
どの経過でも
思いのほかに柔軟な形がある



その果実には香 ....
早瀬のそばの竹やぶに
住んでおりましたので
笹舟を流しては遊んだものです
手を離すと同時に
それは勢いよく
旅立っていきました
赤い橋をくぐるまでは
なんとか目で追うことができましたが
 ....
別段輝いた瞳でもなかったけれど

思い出せば

あの頃の私は舞台に立つ

特別何かできたわけでもなかったけれど

思い出はまだ息をしている


現在は死ぬ

過去は蘇る

 ....
夜の風に呼びかけられて
居心地の良い部屋を捨てる
駄目な方へと向かう本能
どこかで赤ん坊が泣いている

綺麗な花を上からのぞいても
ダ・ヴィンチの要塞都市を連想する
そんな思考に石を投げ ....
つむじ風は南南東に駆け抜ける
収束しない想いを切り裂くように

二足歩行の夜は遅々として眠れぬ夢とともに
進化論の樹を遡り霊長類の高みへとたどり着く

昨日のことはもう知らない
知る必要 ....
彼にすべてを委ねつつ
掴んだ栄光何故悪い
あの時交わした約束を
信じた私が馬鹿なのね

日陰歩んだ人生を
一か八かでやり直す
みんな優しくしてくれた
嬉しかったの死ぬほどに

さむ ....
食事のさなか、に
トマトが
夏を浴びせる


緑が育った泥んこ、が
味に乗り
深い陽の薫りを放つ


食卓、のうえには
季節が舞う、のが
正解



てんでに、 ....
もてあましプライバシー ちびちびやってます虚無僧ソプラノサックス 空気があっても
水があっても
土があっても
風があっても
それだけでは命は生まれない
初めの何かがないと

その何かを
私たちは

と名付けた

愛は命という愛の流れを引き起 ....
土脉潤起
つちのしょううるおいおこる


雲がほどけて
雪がこぼれる

北がやぶれて
風があらぶる

音がとだえて
水がいてつく

光がとおのき
命がしずまる

雪 ....
初めての学芸会は
サルカニ合戦の
蟹の役だった
いとこのよっちゃんは
猿だった

元の話は
硬い青柿をなげつけられて
つぶれた蟹の卵から
子蟹が出てきて
助太刀を得てみごとに
親 ....
いつも 
車両に乗り込んだ人は
先から乗ってきた人に
目で挨拶を交わしたきり
閉じたままの窓の外へ
視線を泳がせたまま
死んでしまう

いつも
死んだ人間が運ばれていく車両に
今日 ....
息を吸いながら力の限り叫ぶ

この
邪悪な怒りを吸いながら
叫ぶ

この
涙を吸いながら
叫ぶ

この
鼻水を吸いながら
叫ぶ

この
叫び声を吸いながら
叫ぶ
 ....
スーパーで並んでいたときのこと

小学校一年くらいの男の子が
母親とおぼしき人に
何やら言いに行ったかとおもうやいなや
ばしっと音が響きわたるほどの勢いで
頭をはたかれた

理由はわか ....
暗い宇宙のフカクから 、つめたくやわらかな雪は
降り積もる


目線と
平行するように 、
コンクリイトの
壁を這う
白の
ヤモ



星のような手足と三日月のような尻 ....
なけなしのリカちゃんをつかんでいくと

Kちゃんはかならずドレスをぬがせ

こっちの方がかわいいよと 着せてくれた

虹色のドレス

たからものの王冠

確かにかわいくなった
 ....
かつて肉屋の男を愛したことがあった
男は肉屋だけあって包丁を使うのがとても上手で
朝から晩まで肉を切り続けているのだからそれは当然で
肉を包む新聞紙からじくじくと漏れている
冷たくべとついた血 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
讃える春- 朝焼彩茜 ...自由詩10*14-2-24
早春素描- イナエ自由詩11*14-2-24
影と影- そらの珊 ...自由詩14*14-2-24
破裂- はるな自由詩414-2-24
- 臀部と昆 ...自由詩314-2-24
舟の儀式- umineko自由詩21*14-2-24
ミスターメリット- 吉岡ペペ ...自由詩214-2-23
救済- ねこ歩き自由詩114-2-23
波平声変わりするの巻- 花形新次自由詩314-2-23
飲み過ぎて真っ赤なフューチャー- 北大路京 ...自由詩514-2-23
とりとめもないものは- ホロウ・ ...自由詩3*14-2-23
妖艶な虫かご- 藤鈴呼自由詩7*14-2-23
パウダー・フルーツ- 千波 一 ...自由詩214-2-23
笹舟- そらの珊 ...自由詩17*14-2-23
セピア- cidle自由詩314-2-23
夜の風- 自由詩1314-2-22
つむじ風- 梅昆布茶自由詩1614-2-22
さむらごうちの唄- 花形新次自由詩3*14-2-22
西洋料理の、はなし。- うわの空 ...自由詩314-2-22
もてあましプライバシー- 北大路京 ...自由詩314-2-22
ちびちびやってます虚無僧ソプラノサックス- 北大路京 ...自由詩514-2-22
みんな愛から生まれる- ichirou自由詩7*14-2-22
土脉潤起- nonya自由詩17*14-2-22
勧善懲悪- Lucy自由詩13*14-2-22
いつもの車両に- イナエ自由詩12*14-2-22
息を吸いながら力の限り叫ぶ- ichirou自由詩8*14-2-22
ただそれだけのこと- そらの珊 ...自由詩20*14-2-22
絶滅のための夜- 末下りょ ...自由詩2*14-2-22
リカちゃん、- フユナ自由詩3*14-2-21
肉屋- 春日線香自由詩114-2-21

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