僕は生まれ変わりました、
生まれ変わりは一つ一つが音符のようで、
人生は生まれ変わりのメロディーが錯綜している大音響です、
僕は何か遠くの方に不穏なものが墜落する影を目撃しました、
社会が墜落 ....
あるとき哀しみがやってきて
壁紙を引き剥がし読みかけの
テーブルの上の本を引き裂いてゆく

暗幕で覆われた部屋には夜しかない
そう曠野はいまこのこころに映る風景なのだ

それでも半額のシ ....
陽ざしが注いで
私の庭にも
優しい色の花が咲く

柔らかい雲が
少し動くと
空に向かって
胸を開いていた
白木蓮も
風に 花びらを
はらはら散らす
みぎひだり ほろけた蝶 比翼と過ごした私と猫と
靴ひもを 結ばぬ怠惰に 縁丸く濃紺に矢継ぎ早な窓辺から
線路沿いに不明な景色のなか
命ひとつを浮かせて身から剥がし終えたと

ひととせを十は巡 ....
人は
ひとひらの
花のように舞い
着地するまでの
風を感じ
陽の光を浴びて

寂滅の歓びの中に埋もれてゆく

歓びも悲しみも
大したことではなく

ひとつひとつの現象がただ通り ....
 ワルツの流れる部屋の窓から遠く海を望む。
 海は二拍子だと昔から思っていた。
 先入観を捨てた時、私の世界は広がった。
 まだ見ぬ出来事や光景がこの世には美しく溢れている。



 ....
ずっとずっと
灰を感じていました
くりかえしくりかえし
乾いては潤う
水を含んだ灰が
目と背に降るのを
感じていました



何も無いところから
火は火に手わ ....
ソースとかしょうゆみたいに
自然にテーブルに乗っかってたい
だれにも気にされないぐらい
自然に過ごしてたい
たまには大量に必要とされたい

いろんなことが起きる
普通の居間の
普通のテ ....
世界はさまざまなかってな基準に充たされていて

世界の涯からから零れ落ちるそれらの反響が
夜空に谺しているようなそんな夜だ

でも僕の基準をきみと決めたから宜しく頼むからね
それにしても僕 ....
次から次に丘にあがってくる人たちが
サーフボードを立てかけては去ってゆく
わたしはスプーンを数えながら
同時に色とりどりのボードの数もかぞえている


注文と
作成と
給仕の ....
柔らかな
背中の地図を這う指先に
明日を占い
地獄を垣間見て
白蛇のような舌先で
あなたを舐めつくす
不思議なその眼差しに
見入られて
心が波立つようです

巡りあったのはレタスの ....
束縛されない生なんて一時も無い
愛しきれたひとなんていなかった

孤独は平気だが
孤立しては生きてゆかれないから

哲学書を逆から読む
偏ったじぶんの人生観の途上で

ニーチェや仏陀 ....
新しい世界を観たカムパネルラは
ジョバンニの涙をみなかった
私たちは何故この車窓を見ているのだろう

カムパネルラは言った
母さんとともに青光りのする十字架の下へいくのだと

ぼくは何も ....
湿った黒髪の纏わりつく夜
子供のように無邪気な指先
で確かめる暗がりのなか憂
欝な鏡面のように光る素裸
のゼラチン質、顔を埋めて
息も絶え絶えに幾度となく
試みられる潜水、ふと見上
げれ ....
 
窓の外の、
引力や生き物の息遣いから生まれる
有機質の、音を
ラヂオの代わりに耳にいれる

いくつかの後悔や
選択の不安さに沿うように、して
またグラスの氷が揺れる


 ....
海になりたい

あなたの上に
覆いかぶさり

あなたの上で
おんおん
泣くんだ

あふれんばかりの
わがままで
あなたを
根こそぎ奪うんだ

行かないでって
言えばよかっ ....
海に向かって叫ぶことではなかった どこにもいない人
どこにもいなかった人の
残像
ひぐらしうずまくその中で
黒い影が夕日を浴びる

ですらない
どこにもいない人
行く場もなく
たった一人の夢の中
残像は生活し
 ....
リサは
草原に群れるヒツジを描いた

 青い空 緑の大地
 日本の大人なら
 ほとんどの人が知っている
 クラーク博士の指す牧場
 に居た薄茶色のヒツジ
 の群れ

 三々五々 ....
一滴の滴が山に落ちて
やがて渓を渡り
大海に流れ落ちてゆく

透明な魚たちの飛翔にまなこを落とし
明日を占い
龍脳の墨を摺り
静かに筆を走らせ過去をなぞる

今年も若葉は季節を知り
 ....
出会い頭の事故というのがある
この狭い家にも

トイレのドアを開けると
出会い頭の事故にあう

風呂に入ろうとして
ドアを開けると
その人はいつもそこにいる

襖を開け ....
液体の膨張がぼくを支配する
そのしぶきが吹き零れようとするのを抑える
漁火のように照る女の
光るふたつのオニキス
そこに浮かぶ小さな彗星の軌跡
じりじりと焼き爛れる腰の捻り
ぼくの血管の鉱 ....
銀の盆に乗せられて
運ばれてくるのは若さ

その生贄は
無邪気な言葉で今を語る

なんの考えもなしに
与えられた奇跡を浪費する天使たち

説く教えなどない隠者は
黙って美しいものを ....
蛹の中で身じろぎする幼生の
息遣いほどの微雨
清流に屹立する山岳の岩は
主たる寡黙な黙想に耽り
棲みつく生物たちの呼吸を内包する

母を疎う駄々としてか
広野に下りた者は口々に囁く
懐 ....
ごごお、ごごおう、
今宵もまた強く風が吹く

ごごお、ごごおう、
汚れた哀しみのコバルトの闇に
刃を剥く三日月さえも

ごごう、ごごおう、
吹き飛ばしてしまえ
赤くこぼれている花

昨日の天気予報

今朝はもう違うことをいっている

あそこで咲こうか

たねがどこ吹く風にまかれている


ゆっくりと悲しくなろう

ゆっくりと酔っても ....
昨日今日明日、
きのうきょうあす、
くりかえして、
くりかえして、
私たちの雑巾はもうぼろぼろだ。
日々雑巾を絞る。
木綿糸で繋ぎ会わせた縫い目からは、
明日の台所がみえる。
絞る手の ....
冷えた糖蜜の
途切れず
細く垂れるのを
吸いながら
暗闇に溶けて
見る夢は
疲労感なく
洒脱な世界へ
かろやかに
浮く
手など
近頃 じっと見たこと無いが
今朝 背伸びをしようと
上げた手を見てしまった

よじれた皮膚の連なり
幾重にもかさなった山脈のようで
これがわしの手かね

柔肌を撫でた歴 ....
雫が膨らんで
水の花を咲かせた
春というあいまいなかたまりが
名前を速やかに消し去った
ためらう太陽の灼熱に
逆らっていく風の翼が折れて
時間は無限に挫折を繰り返す
英雄の墓が芽を吹き
 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無題- 葉leaf自由詩316-5-7
窓から見える曠野- 梅昆布茶自由詩1416-5-7
五月- Lucy自由詩14*16-5-7
ねこの死んだ夜- 04自由詩4*16-5-7
花埋み- レタス自由詩1316-5-7
ワルツを聴きながら。- ヒヤシン ...自由詩3*16-5-7
夜のたより- 木立 悟自由詩616-5-7
最強調味料- 朧月自由詩516-5-6
基準- 梅昆布茶自由詩616-5-6
クロージング・タイム- 遙洋自由詩2*16-5-5
刺青- レタス自由詩1216-5-5
使命- 梅昆布茶自由詩1116-5-5
銀河鉄道より- レタス自由詩516-5-5
流星- 本田憲嵩自由詩216-5-5
真夜中のブレーメン- うわの空 ...自由詩216-5-5
海になりたい- umineko自由詩14*16-5-4
海に向かって叫ぶことではなかった- 北大路京 ...自由詩616-5-4
どこにもいない人- ふるる自由詩8*16-5-4
茶色いヒツジ- イナエ自由詩6*16-5-4
珠玉- レタス自由詩3+16-5-4
出会い頭の事故- 小川 葉自由詩716-5-4
沸点- 本田憲嵩自由詩216-5-4
AENGUS- ガト自由詩2*16-5-4
◎改行されゆく地平線- 由木名緒 ...自由詩12*16-5-4
吹き飛ばせ- 坂本瞳子自由詩2*16-5-4
島人のたね- 吉岡ペペ ...自由詩716-5-3
- あおい満 ...自由詩616-5-3
ゆめ- 木屋 亞 ...自由詩1*16-5-3
百年の恋も…- イナエ自由詩7*16-5-3
Spring_Song- 葉leaf自由詩616-5-3

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