辿り着いたこの街で
老いていくのだ
運が良ければ
最後の日まで

そのことが
頭の中ではっきりしていて

どこまでも
美しい
晩秋の遊歩道
春は誕生
柔らかな朝の
穏やかで優しい光を浴びる
芽吹く喜びと安らぎの声共に
静かにそっと瞳を開ける

夏は青春
光り輝く昼の
目を奪う緑と青が騒ぐ
生きる力の喜びをを感じながら ....
鏡の向こうの世界から  
足音も無く  
こちらに歩いてくる{ルビ女=ひと}は  
軽やかにも手をあげて  
({ルビ今日=こんにち}は…)と、旅人の僕に云う  

裸婦の姿のその女に   ....
さみしい
さみしい
さみしい

と言っていたら
一人づついなくなった

いとしい
いとしい
いとしい

と繰り返しても
もう誰もいなかった。
次に接近するのは60才後半かな?
その次は90才近く?



そんなんで大丈夫?
って、
年季が入っているから
大丈夫なの。



衝突して
どちらかが消滅するま ....
三日に四日はバカ あたし世界中を旅するの

大学病院小児科病棟の主
チエちゃんは言う

イチロウにやる!

僕と同い年の女の子
チエちゃんはいつも上から目線

僕は週に一度か二度
グリコのおまけを ....
冬の透明で静かな風と共に
奴らはやって来た
この世界に存在する
あらゆる現代詩を見つけ次第
容赦無く始末する謎の集団
その名も現代詩バスターズ
今のところ奴らの目的は不明
昨日も
ある ....
ありがとう
過去へ照り返す言葉だが
同時に現在からリズムをつないでいく言葉でもある
この原野に幾つもの植生が交替していく間
地図のない遠い行路を本能だけで突っ走っていった
あなたの内 ....
誰もこの道を通るものはいない
帰りのおぼろげに浮かぶ道を思う
だけどそれは たどりつくには遠すぎる道
そして歩いていた この疲れ果てた体だけが


遠くに消えかけた防波堤 その縁に
 ....
ススキが風にゆれる狭い道の際に
錆びた譜面台が立っていた
譜面の代わりに
たっぷり枯れ葉を置いて
クスクス笑いながら先を行く

気がつくと
辺りはモノクロになっていて
鉄条網に囲まれた ....
  テナガザルが白い顔をひきつらせて けらけらと笑っているような
  摩訶不思議な雨が きょうは降っていた
  いたるところで石を打ち 草を濡らし 心をかなしくして



  きの ....
言葉の宇宙さかさから読む 泣いてスベスベマンジュウガニ 私たちは

不幸には過剰に反応するが

幸福には恐ろしく鈍感である
キーを叩き。明朝体を墜し、青白む紙の上へ
滲み、昏い余白を点し、未到の雪のうえを歩
く、ポーチライトが続々と消えて、踝に光だ
けを纏い、潜り、息を止めて、そっと近づき。
加速度をつけた空が硝子 ....
ひとはそれぞれの色を持つ
混ざるもの混ざらないもの

それぞれの色がキャンバスのうえで混じったり混ざらなかったり
様々な色調とタッチでそれぞれの場所を見つけて収まりひとつの風景をなす

そ ....
   透明な空に
   透明な鳥が
   飛んでいる

   草を蹴って
   跳ねる子供が
   捕まえようと
   手を伸ばす

   晴れた空は入口
   空想の世界への入口 ....
昔とおんなじだったというのは
本当には少し違っていて

こうだったら良かったのにって
ふたりだった



会えば楽しいけれど
別れたとたんどっと疲れたり、

約束して ....
散り敷かれた落葉に半ば埋もれかけている公園のベンチが私に語る。
この人間の抜け殻のような落葉達のお陰で私は寒さをしのげるのだ、と。
お前はお前のその心を寒さから守ってくれるものを持っているか、と。 ....
叔母さんが亡くなった
いとこが
「顔も見てやって」と
お棺のふたを開けてくれる
御顔を覗くと
少しも苦しそうでないので
ホッとして
「おばさん」て小さい声で言って

お葬式には少し慣 ....
夢の中の白いシャツに墨汁の雨降らせている 「今」という車窓から 地球を覗き込むと、中心は相変わらず たぎっている
「まいど」という だれかの声は きっと 
腕時計型端末を耳に当てて 
 最新の黄昏方をしている 


黄砂も ....
優しい言葉を書き殴る
恨みの滲むペン先で
心を繕う紙切れで
爛れた肌は隠せない

冷たい文字を書き流す
泉に溜まった涙から
紙を流れる心の小河
運ぶ落ち葉に ....
みんな眠ってしまった
わたしは静かな夜を履いて
よく乾いた死骸をひろいあつめる
時間、音、大型ラジオ
そういうものたちを

きっとある
この夜の留め具になる死骸が
みればすぐに ....
一限目から必殺技の名前考えている 愚かな自分を鏡に映す
冷え切ったからだにのこる温もりをさがしてみる
かつて確かにあったその感触を思い出してゆく

暖かい手を心に紡いでみる
たぶん忘れてはいない筈のことばを捜して
記憶を暖 ....
天気は病みあがり
光が降って
かろうじて息を
吹きかえす


空気は冬じたく
影が伸びて
ひそやかに息を
吐いて吸う


世界の境が裂けるとき
時は遠く
ときはなた ....
表情の少ない
甥と姪が泣いている
眼を腫らしてはにかんでいる

泣くことなど想像もつかなかった
山男の義兄が
もう少し生きて欲しかったと泣いている

葬儀の場は
涙の大きなプールで
 ....
懐かしむ 振り返る過去が増えてくる
決してしがみつくものはなく 黄昏は生まれながらにもっている

私の夕刻の風

四季の問わない八方へ広がる 無菌空間の感情
誰にも晒されない 寂しさをずら ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
散歩- Lucy自由詩11*13-11-23
四つの季節- 龍九音自由詩3*13-11-23
裸婦像の声ー高村光太郎展にてー____- 服部 剛自由詩413-11-23
ひとり- クナリ自由詩12*13-11-23
彗星- 鵜飼千代 ...自由詩17*13-11-23
三日に四日はバカ- 北大路京 ...自由詩613-11-22
グリコのおまけ- ichirou自由詩10*13-11-22
現代詩バスターズ- 左屋百色自由詩10*13-11-22
- 葉leaf自由詩6+13-11-22
2012年、青森の港で- 番田 自由詩313-11-22
有意義な時間- ichirou自由詩213-11-21
古くからの漁法を使って- 草野春心自由詩413-11-21
言葉の宇宙さかさから読む- 北大路京 ...自由詩313-11-21
泣いてスベスベマンジュウガニ- 北大路京 ...自由詩313-11-21
鈍感- hiroto22自由詩3*13-11-21
疾走する文字列- hatena自由詩4*13-11-21
colors- 梅昆布茶自由詩1213-11-21
霊感の鳥- まーつん自由詩9*13-11-21
あのね- 鵜飼千代 ...自由詩14*13-11-21
冬に立つ- ヒヤシン ...自由詩9*13-11-21
お葬式- Lucy自由詩16*13-11-20
夢の中の白いシャツに墨汁の雨降らせている- 北大路京 ...自由詩413-11-20
世界の半分に捧げる歌- るるりら自由詩19*13-11-20
鏡の前の詩人- まーつん自由詩6*13-11-20
夜の金具- はるな自由詩713-11-20
一限目から必殺技の名前考えている- 北大路京 ...自由詩713-11-19
ただこころのなかで- 梅昆布茶自由詩1113-11-19
十一月- シホ.N自由詩4*13-11-19
葬式- ……とあ ...自由詩22*13-11-19
懐かしむ風- 朝焼彩茜 ...自由詩11*13-11-19

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