泣き寝入りの眠剤二錠 機械に認識されない
音を掻き集めて
波打ち際で放したら
いつか何処かの
誰かに届くかな

潮風に揺れるウェルウィッチア
砂漠に朝露の雫が落ちる

遠くのあなたが
その音の階段を ....
嫉妬は黒ずんでゆく橙である。西の空を焦がしてゆく夕焼けのようにそれは魂に暗闇をもたらすだろう。
喜びはまぶしすぎる黄色い光だ。虫のうちほとんどは目が潰れている。
悲しみはうっすらと青いので、春先に ....
キリ/サク 無気力な朔月
キリ/サク 伐り株に咲く
キリ/サク 錐を交錯させ
キリ/サク 切り傷を裂く

ひとりきりの桜 キリ/サク
葦切が作曲する キリ/サク
麒麟の策略から キリ/サ ....
にぶい金色の肌が
冬の陽だまりを
そっとはねかえしている
アルミニウムの
浅い洗面器のうしろに
整列している
こどもたちの
頬はあかく

順番になれば
みないちように
そこへ温か ....
欲を言えば
あなたの顔を奪ってしまいたい
イコンのように象徴的に
星空の元 飽くなき{ルビ眼=まなこ}で見ていたい

不遇の理想の線上で
私の指は鍵盤を叩くけど
どうしてもあの旋律が紡ぎ ....
社会人の切符を手に入れて
孤独な戦場に出ていく君は
もちろん希望と自信を
瞳に漲らせ
不安を乗り越えていく

おめでとう
母さんは
君の速さで歩くことさえ
もうできないのに
心配ば ....
殺気だったあの子はいつも
冷たい目をしてる
さっきだってあの子が手に持つ
鋭い刃が光る

袖からのぞくボーダーの
赤と白のコントラスト
彼女それが映えるって
人より知ってる
ただそれ ....
ヨシノさんは江戸末期の
北豊島郡染井村で生まれた

生まれながらにして容姿端麗
娘盛りには五枚の花弁を振り撒いて
道行く人を虜にした

染井村のヨシノさんを
なんとしても手に入れた ....
あれから
もう一年くらいになるだろうか
久しぶりにレジでみたその女性の
艶やかな微肉はとれていた
(少し お痩せになられましたね )
聞き取り難かったのだろうか
もう一度 ....
町の
流れから
取り残されたものたちが
風に
捨てられたものたちが
身を寄せ合って
淀んだビルの谷間

愚痴は
爆ぜる気力さえ
失って
飲み込まれていく
夕焼けがビルの窓から覗く頃
わたしの時間が始まる

昼間着ていたスーツを脱ぎ捨て
わたしを取り出して
カフェの片隅に
あるいは
居酒屋の椅子に乗せる
消えて去る路と知らず
ある日と変わりなく
嗚呼
鮮やかに君が行く

小さな声にも手にも
既に懐かしむと知らず
嗚呼
朝陽をうけて君が行ってしまう

母はいつの間にか
太陽に近 ....
線香をあげるとき
仏壇に飾られたあなたの遺影の中で
あなたは結晶化していた
あなたは若いままでもう歳をとらない
あなたはいかなる光も言葉も感情も透過する
温かく透明な結晶だ

あ ....
概念、
私からつねに対極にはばたくものよ。
しかし私は、
あの斥力に呪われた手筈がないならば、
ひとときとして、
存続することは叶わないだろう。

思考をすることが悪であるとは限らない。 ....
気底花圏の馥郁たる相続、
常夜燈
その藍青の夜の臍に稔る畑
コリントの四季の修飾
つまり彫刻家達の唯美への指向へ狭窄して行く
石膏の残骸、
その薔薇の臓物が
裂罅より横溢し乍ら括られてい ....
飲み会へのお誘いメールにどのような文面で断るのが適切か算段しながら私はいつからみんなでなかよく大騒ぎする行事がこんなにも苦手になってしまったのだろうとかとふと思った。子供の頃はどうだっただろう。休み時 .... 氷の光 瞬く 水銀燈が凍っている 凍てつく波動がそうさせたのか?
通常の認識過程ではない それを私が知らないにしてもそれはそうなのだ 「暗闇坂」はもう暗くはないにしても そうなのだ

氷塊の光輝 ....
人を、愛、する、 ということに、疲れて、しまった、人の
愛、している、というものに 縋りってみたくて 家出した

「し」はいつも隣り合わせに居たし 
高速バスに頬づえつく、くらいの、考え ....
夜の瓶の底を叩いて
がんらんどうの静けさだ
木々は枝分かれした懐に鳥達をいだき
近づく黎明を覆い隠すように
小さな寝息を慰撫している

今日という日に、起こるべくして起きたとして
その内 ....
東口から出て
街道沿いにしばらく歩いたところに喫茶店があった
煉瓦製の防空壕のような店だった

バータイムになると円い小さなテーブルやカウンターの上に
高価な猫みたいな目をした店員が
ひと ....
      かなしみはいつだって
      握りつぶされた
      缶コーヒー
      むけられた怒りは
      やり切れなさと
      くやしさの色をにじませ ....
お父さんセンサー稼働中 んがしかし
やっぱりポンコツはたしてアナログ
溜息で曇るカレンダー
ようやくつきとめた洋子彷徨う大阪
 
西中島南方
北方面東出口は見つからない
最 ....
煙草を燻らしながら
想いの海に言葉をたずねてさまよう
軋む船はちょっと疲れているようだ

シフトをわずかにに緩めて波間をただよう
遠望する水平線にはゆっくりと一日がかたむいてゆく
 ....
どうしても
どうしても越えなければ
ならない壁がある
それが今だ
翼は手折られても
もう一度
もう一度生える
どうしても
どうしても越えなければ
ならない空がある
それが今だ
瞳 ....
女は二人目の子どもを男の手に渡すと
彼岸に渡った子を追ってすーっと消えた
こちらに残した子は 
父も祖父母も伯母もいて
大勢の大人に囲まれて
春も夏も秋もあって
冬も暖かい部屋
十分な食 ....
あんまりとやかく言わないでください
わたしはこの女というもののなかで
ぼこぼこと時間がたって行くのが恐ろしいのです
いつまでしても不自由で
片目を貝で塞いだように暗い
砂糖菓子の脆い沈黙 ....
 
あなたがわたしの中から消えてくれない

きっと、愛の言葉より 後悔が多かったから

きっと、愛の言葉より 口づけが多かったから



 
つばきの花が
ぽとりぽとりと落ちている
鮮やかな色
まわりの空気がしんとしている
ひとつ大事に掌に乗せ
匂いを吸い込むと
ふと綺麗なうなじが
日傘をさして横切ったような
滲む掌から消え ....
わたしと彼は
必要以上に
相手を干渉しないことで
バランスを保っている

言いたいことを言わない
訊きたいことも訊かない
分かっていても黙っている
そんな風に
相手に対して深入りしな ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
泣き寝入りの眠剤二錠- 北大路京 ...自由詩215-3-26
こわいろ- 衣 ミコ自由詩815-3-26
色愛- やまうち ...自由詩215-3-26
お題「キリ/サク」(即興ゴルコンダ(仮)投稿作)- とよよん自由詩4*15-3-26
消毒の時間- そらの珊 ...自由詩15*15-3-26
抒情としてのソラチネ- 由木名緒 ...自由詩415-3-26
初めて大海へ漕ぎだす君へ- Lucy自由詩15*15-3-25
メタリック依存症- 捨我自由詩115-3-25
ヨシノさん- nonya自由詩20*15-3-25
朗らかな人- アラガイ ...自由詩9*15-3-25
淀み- イナエ自由詩7*15-3-25
夕焼け- イナエ自由詩7*15-3-25
卒業- 黒木アン自由詩5*15-3-25
結晶- 葉leaf自由詩315-3-25
わかりやすい詩- 高濱自由詩215-3-25
むつかしい詩- 高濱自由詩215-3-25
運動会の思いで- ああああ自由詩315-3-24
病Ⅰ- 白砂一樹自由詩1*15-3-24
動詞- 為平 澪自由詩9*15-3-24
瓶の行き先- 由木名緒 ...自由詩12*15-3-24
14- きるぷ自由詩315-3-24
コーヒー色の夜- 石田とわ自由詩17*15-3-24
親父八景洋子戯(おやじばっけいようこのたわむれ)- 平瀬たか ...自由詩5*15-3-23
微速前進- 梅昆布茶自由詩8*15-3-23
Fly_high- 渡辺亘自由詩415-3-23
賽の河原- イナエ自由詩6*15-3-23
あわ立つ- はるな自由詩415-3-23
消えてくれない- 殿上 童自由詩13*15-3-23
つばき- 灰泥軽茶自由詩615-3-22
【_バランス_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-3-22

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