雲を取り払った空は青い平面
落ちてはこないアクリル板
そこに涙はなかった
そのさらに上で霞んだ声が聞こえる


降りてくることのできない渡りは
濯がれる術もなく
啼きながらその ....
空は曇ったり晴れたりしている

けれど

心はその奥は

透明で彩って染まって 穏やかに陽だまりが続いている

この世界で小さく大きく

囁いたり 叫んだり

時の流れは愛その ....
長い陣痛から産まれた
奇形の言葉たち
これは

鈍色の羅列
亜麻色のロマンス
可憐な夢夢
愛おしい白痴

醜さを仕事にする詩は
まるで人間のよう

はてどう説明しよう
だれも ....
扉をあけると影が廻る
壁を舐める火が径を揺らす
空が巡り 落ちてゆく場所
行方と行方が重なる場所


冬の帽子
両腕をひろげ
花を呼んだ
名前ではなく
かた ....
どこがゴールかのど飴を噛む もうそろそろ忘れそうだ
ビールみたいな笑いかた
肌をとおして香る骨
影の落ちる鎖骨の深さ
忘れそうだ
わたしが
どうしてあんなにかなしかったか
都会の住宅街の歩道を 年末を迎えようとする空から
心臓に刺さる零度の雨が 濡れ落ち葉にも突き刺さる

若葉だった頃 親木が大切に繁らせた「父」という葉は
厳格ではなく 風が吹けば吹くまま ....
瞳でつかんで
目蓋で嚙み砕く
その咀嚼は
深みにはまる


視覚優位の
神経系統
脳にブレーキ
危うく錯視


煙草のけむりを
くゆらせてると
火で目をつ ....
私の知らないところで
私の吐いた言葉がトゲを持ち
誰かの掌を刺す

私が投げかけた一言が
誰かの心の壁に
釘で打ちつけられたレリーフのように
いつまでも掛っている
私がそれを忘れた後も ....
ぼくの中に少年のぼくがいて
ぼくの中をぼくが歩いている
ぼくの中を少女が歩いていて
ぼくの中を
何人ものぼくが歩いている

ぼくの中をあなたが歩いている
あなたは背を向け
ぼくの中でち ....
  全開にすると全世界が流れだす蛇口を、今日もきみは10%ひねる 青丹色を
した
夜の光
は現在を
めがけて
循環
する
永遠の
薄明るい午後2時の庭を眺めていた

晩秋のつめたい雨にしっとりと濡れた
あの黒い土は
触れたらどんなに気持ちがいいだろうか

熱いスープを口に含みながら
この景色はガラス越しだけれど
 ....
紅葉めいた赤いカーディガンが目に灼き付く
君はおそろいの魔の手にかかつてゐるようで
単純に安心していゐる

これにどんな効力があるだろう
さうしてどんな鎖になると言うのだろう

単純に安 ....
魯山人みたいなメガネ曇らせてチキンラーメンばりぼり 妖精の産卵は瞬きしてる間に済んじゃうから

スミレ

青い花の

雨が産毛を撫でたら

水滴はダイアモンドのよう

文脈はこわいんだ

心象のアルペジオ
街に降り立てばビニール傘が
しろい灯をあびて泡立ってる
一秒迷って そのまま あるいた


いつも他人の水を掬っていた両手に
排気によごれた透明なしずくが寄り添う
僕のからだは重い ....
休みの日
うだうだ家にいる

仕事では夜の首都圏を走る
赤羽 池袋 新宿 渋谷 神田 三田 五反田
駒沢 荻窪 吉祥寺 青梅

池袋や新宿歌舞伎町には
所在なげなあるいは
あきらかに ....
その人は初めに水のこころについてはなした
澄んだ水の中からうまれる
詩について
素早く動く魚影を追って
澄んだ水の中にだけ住む言葉を
手掴みにして詩をすくう 

その人は今日 死者の位置 ....
釣り銭多く貰いすぎ悪夢にうなされる 夜で、道は乾いている。
わたしたちは不足のないつめたさを、それでもまだ足りないと言いながら
物語を探している
足のない椅子とか、
黒鍵だけのピアノとか
白鳥の子でも、アヒルの子でもない、 ....
電気椅子に座らされている

アヒル座りの執行人 、
月は彼女の下


凍る意識のなかで
「冗談だよ」って微笑むのを待っている
あなたは立ち上がりゆっくり近づくと僕の喉に手をつっこんで ....
小さな石段をおりて狭い路地を駅へと向かった

男はシンプルな出で立ちで女は濃い化粧をしていた

あのころ働く女たちは皆そんな化粧をしていた

商店街に入ると両際がプラスチックで出来た季節外 ....
あさ、
トーストを食べて 起きる

ひる、
あくびを食べて 過ごす



よる、
パソコンの電源をこっそりつけて
詩を食べる わたし

お腹はふくらまない
ため息がどんどん流 ....
佇んでいたのだろう
あの時のわたしは

苦手なことを並べた
傷付きたくなかった
それでも出会いを求めて
やって来た

缶ビール片手に
やわらかな言葉で話す
路上に座り込み
生活者 ....
解放区は水の中
三原色 散って

どこへ逃げていく


生まれたグッピー
ちぎれそうなほど 強く
改造された宝石



できるか
世界はちゃんと見えるか

 ....
 
かなってないから 夢

かなえたいから 夢

おいら 夢喰って、生きてます




 
手放しでよろこべない愛情なら
そうめんでもすすってるわ
季節はずれに氷を二つ
喉に落ちてく度に
嘘をつぶやいている
目の前が幻想になって
一度のキスを反芻してる
それはそれ ....
水面に風の足跡
揺れる山々

赤い花白い花

虫に食われ 
風に破れ 
ぼろぼろの葉

あれがぼくだよ

遠い日 
ほど良い大きさの
バスタブに浮かんだ生きもの

池の面 ....
殺した心に感想を尋ねられている
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
連綿_(四行連詩)- 乱太郎自由詩15*14-11-27
陽だまりを仰ぐ- 朝焼彩茜 ...自由詩8*14-11-27
_- やぶうち ...自由詩214-11-27
外へ_夜へ- 木立 悟自由詩4+14-11-26
どこがゴールかのど飴を噛む- 北大路京 ...自由詩214-11-26
ビール- はるな自由詩514-11-26
濡れ落ち葉- 為平 澪自由詩13+*14-11-26
- シホ.N自由詩214-11-26
プレゼント- Lucy自由詩16*14-11-26
心象__- イナエ自由詩18*14-11-26
(【神話の掌】)※一行詩- ハァモニ ...自由詩9*14-11-26
棕櫚- 青土よし自由詩214-11-26
雨の庭- きりはら ...自由詩714-11-26
出逢ふ秋に- 日々野い ...自由詩2*14-11-25
魯山人みたいなメガネ曇らせてチキンラーメンばりぼり- 北大路京 ...自由詩314-11-25
心象のアルペジオ- やぶうち ...自由詩314-11-25
雨音- 吐水とり自由詩6*14-11-25
Holiday- 梅昆布茶自由詩1214-11-25
- 島中 充自由詩7*14-11-24
釣り銭多く貰いすぎ悪夢にうなされる- 北大路京 ...自由詩514-11-24
引力- はるな自由詩514-11-24
月は彼女の下- 吐水とり自由詩3*14-11-24
昭和32年の冬- 吉岡ペペ ...自由詩414-11-24
空っぽの食卓- 吐水とり自由詩2*14-11-24
手をとる- 鵜飼千代 ...自由詩18*14-11-24
水鉢- 吐水とり自由詩2*14-11-24
生きてます- 殿上 童自由詩23*14-11-23
寒い日- かの自由詩2*14-11-23
睡蓮- イナエ自由詩9*14-11-23
殺した心に感想を尋ねられている- 北大路京 ...自由詩214-11-23

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