恋すれば
身体に
お互いをむさぼる
欲望が溢れ
こころからからだ
共有できるかもしれない

けれど

ごめん、
わかりあうための
言葉のために
身体をささげる
気にはなれない ....
眠れない夜に 夜中三時に

林檎が届いた

梨の方が好きだけれど

林檎が届いた

品種は普通の赤い林檎 艶もあった

林檎の連想を脳内に犇かす 

眠れない冴えの夜に 夜中三 ....
少女、
月曜日の放課後につくった詩が
火曜日の朝には消えていた
細い指でなぞった物語が
校舎裏で砕けていた中2の夏
西の空がまぶしい
あれは現代詩ですか
いいえ、
夕暮れです
毎日す ....
 
雨は平等に降りしきる

あなたにも、わたしにも、

だけど、わたしには傘がない



 
雨が降り出した
大粒の

雨粒を弾くワイパーの動き
センターラインが見えにくくなる

アクセルを緩める
後部座席に乗る娘はどう感じるだろう

塾の帰途
メールの返信に夢中で

 ....
右向け左の天邪鬼 猜疑心を頼りに唯一を突き抜ける

迂回をへビメタルに足音はウーハー 進んでは振り返る
素直の尻尾は出ていないかと・・

隠れ愛の肩書き 天探女に取り憑かれた 寄り道の小石拾 ....
ネクタイはずして君色に戻る 曇り空 夕方 現在地座標不明

体のどこかに記号番号の焼印があるはずだ

見当たらない 潔癖に皮膚を擦り過ぎたかもしれない 当の昔に

勝手に地球に線を引いた小癪な国々 

痛くも痒く ....
目覚まし時計の呼ぶ声に乳白色の霧をかきわける朝

夢の続きの小路をたどればあの古い石の門がが見えるかもしれない


丘の上の教会には孤児院が併設されていて僕の友達がいた

通りを浜のほう ....
気が付くと私は広大な庭園の前に立っていた。
そこは薔薇の花で埋め尽くされ、屋敷へ続く道は整備されてはいなかった。
庭園の向こう、遥かなる屋敷の全貌は見えない。人間を死の果てに導く薔薇の棘が道を ....
甘いモノばっか口にして
青写真の上で踊らされ
あからさまな嘘に 慣れていく

他人の思惑に乗せられて
自分の声には耳を塞ぐ

そんな生き方が 楽ちんだ
なんて 思っていたけど

ど ....
お前は木の葉のように
大気の騒がしいうねりを巧みに乗り継いで
俺の途上にやって来た
到来はすべて拒絶であるので
お前は遥かな海からはるばる俺のもとへと
拒絶の華々しい毒を優しく手渡した
 ....
ある満月の晩、女友達が私の家にやってきた。シャンパンを片手に。何かのお祝い? と尋ねたら「まあ、そんなようなもの」とほほ笑んだ。酔っぱらうと虚言癖のある彼女は「やっとわかったの。わたしは王女さまだった .... 汲みあげる
言葉になる前の想いが
溶けている井戸水から

丸い壁の井戸の底の水面には
手がとどかない
のぞきこむと
そこには何十年もつきあってきた
おれに似た顔がいる

顔はつぶや ....
熱湯を浴びたあと
綺羅綺羅しくこおりが浮かんだ
キンキンな水に投げ込まれる。
いちばん色鮮やかで、歯ごたえのある状態でとまる。

サッて血が昇って(顔が熱い!)
サッて血が落ちる。
わた ....
したたかに濡れたひな菊のとなりで
腐り果てた一羽の雀
受け止める土は泥のようで
月の光も届かない
空家と廃屋に挟まれた僅かな路地のことだった
塗り潰されたような目
塗り潰された ....
右腕を残像が目で追えるかの如くの動きで上げ 右顔面を覆う
左目はこっちを恭しくも冷たく見る 凝視を 含み笑い隠しながら

艶を消した呂色化の湿度感
首から下は呂色の黒身

 気にも ....
その木の葉が伸び盛り
      いろづき終えたのち
その木の葉は
      いさぎよく散った

ニンゲンも産声を
        四次元に響かせたのち
     その歓声は名残おしく ....
いくつもの交差点を越えて
道はまだ続いている
緩やかに弧を描くカーブの先に
終わりはまだ見えない

進んで 止まって 曲がって 進んで

約束事を守って運転していても
右折してきた ....
細長い廊下の突当り
洗面台で顔を洗う
銀十字の蛇口をひねり
白いしぶきを手ですくい
顔にかける

清潔な白いタオルの
やわらかな糸で水をこすり取る
鏡の向こう
自分と目が合った

 ....
  

その
かんざしから
ふとももから
くしゅから
つけまから

れいざーびーむ


やえば

えくぼ
から

れいざーびーむ



うなじ

けんこ ....
 電子レンジの中で何が起きているのか
 ぼくはよく知らない
 中に入れた物が熱くなって出てくる
 そういうものだということの他は
 操作方法だけ知っていれば困らない

 ターンテーブル ....
深みどりの雷雲が
午後から夜へ沈みゆく
生乾きの蜜の壁
羽を持つ虫に埋もれながら
暗がりの履歴を見つめている


霧の頂点に落ちる光
窓の無い家に映る四角い明かり
壁 ....
誰もいない貧民窟に
火をつけてまわっている
腕に落ちる黒い滴
横顔を映して動かない


棄てられた木製の遊園地で
コースターだけが走りつづけている
午後の灰が
残 ....
死と
チェスをしていた


これが二度めの生だと
負けた後で気が付いた
九月十三日の朝
風のこどもたちは
キッチンの西窓の向こうで
すでに足踏みを繰り返していたとみえ
私が縦長の窓を押し開くと同時に
遠慮なんかこれっぽっちもしないで
じゃれあうように
とびこ ....
お義母さんから昨日メールがあった
ここ2・3日夏が惜しんで最期の力を振り絞っているから体調大丈夫とのこと

 若くして最愛の伴侶を亡くしながら 女手一つであの人を
 逞しくそして優しく育て上げ ....
雨上がりの木立の緑は歓喜に溢れている。
森の音楽隊が優しい音色を響かせる。
今はオルゴールの狂乱も記憶の彼方に薄れゆき、
深い瞑想の時に親しむ。ある厳かな雰囲気を持って。

等身大の天使 ....
宇宙を 黙読しつづけて
何万回死んだかしれない
こむすめコスメ ポーチから
四方八方に轟く その呻き


きょうは
おとなしい おくさま風
おとなしいおくさま
おとなし ....
眼鏡かけても君しか見えない
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ある軌跡- はなもと ...自由詩513-9-16
林檎のキー- 朝焼彩茜 ...自由詩5*13-9-16
中2は今日も- 左屋百色自由詩14*13-9-16
- 殿上 童自由詩33*13-9-16
雨のドライブ- kauz ...自由詩7*13-9-15
天邪鬼迂回- 朝焼彩茜 ...自由詩613-9-15
ネクタイはずして君色に戻る- 北大路京 ...自由詩413-9-15
下書き上書きの線- 朝焼彩茜 ...自由詩4*13-9-15
海流の街- 梅昆布茶自由詩1613-9-15
恥知らず- ヒヤシン ...自由詩9*13-9-15
心の運動不足に関する覚書- まーつん自由詩11*13-9-15
- 葉leaf自由詩513-9-15
王国- そらの珊 ...自由詩11*13-9-15
心の井戸- 殿岡秀秋自由詩913-9-15
色止め- 凍湖(と ...自由詩5*13-9-15
一滴の死- ホロウ・ ...自由詩4*13-9-15
呂色に映える・・・- 朝焼彩茜 ...自由詩6*13-9-14
その花は開いてその花が散った- 信天翁自由詩213-9-14
交差点- nonya自由詩21*13-9-14
小娘_- 木屋 亞 ...自由詩3*13-9-14
小娘- AB(な ...自由詩4*13-9-14
電子レンジ- 青井自由詩713-9-14
ひとつ_流転- 木立 悟自由詩313-9-14
ノート(50Y.9・10)- 木立 悟自由詩313-9-14
ノート(チェス)- 木立 悟自由詩313-9-14
風の通り道- そらの珊 ...自由詩12*13-9-14
お義母さん- 朝焼彩茜 ...自由詩15*13-9-14
時流- ヒヤシン ...自由詩5*13-9-14
小娘- るるりら自由詩17*13-9-14
眼鏡かけても君しか見えない- 北大路京 ...自由詩613-9-13

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