征服欲だろうね

従順を好むのだろうね

常に尻尾を振るわけじゃ無いね

群れるを本分するけどね


一匹狼が狼と呼ばれるね

イヌ科だよね

こいつも好きかい?


 ....
幼い日 砂の上で感じた
うろおぼえの 愛の記憶が
繰り返される

青い青い
水平線の上

どこまで行ったら 追いつくの
あの日見た まぶしい
光の海の果てに
裏のほうの園庭は
どくだみまみれでだれも近づかなかった
しめったようなぶあつい葉と
こなこなした細ながいおしべ
どくだみはえらい植物なんだよと
先生は教えたけどもだれも近づかなかった
 ....
ちょき ちょき ちょっきん

ハサミはただ一生懸命 紙を切っていた
紙を切ることが 目的なのだ

ハサミは紙を切りやすい形につくられていた
紙を切ってさえいれば ご主人は大切にしてくれた
 ....
 苦しかったら
 ここにおいでと
 空が囁いてくれた

 でも私には
 翼がなかった

 辛くなったら
 ここにおいでと
 海が囁いてくれた

 でも私には
 鰓がなかった
 ....
【カロート】

骨を収めるところだ

簡単じゃないよ

市民の骨を有料で収めるうつわだからね

俺はそんな仕事は嫌だったが

青焼きを渡されちゃ嫌とも言えず

自ら重機の操りも ....
1.虹

紐といた

気の遠くなるひだまりの路線で
彼のもつれた襟足に
昼の星は木漏れて消えた



2.スターバックスラテの矛盾

おびただしい反則が
やがてあらしを連 ....
 「明日」

ATMから引き出そうとしたら
お客様の明日は残高不足です とアナウンス
借金ばかりの恋で底を着いたのか
利子もあの子ももう赤字になって去っていく
振り返るのは嫌いだが
この ....
生きる意味をもうこれ以上考えずに 生きていたい

荒野に佇む私でいたい 大自然の一部を身に染み込ませたい

文明の方向を確かめたのか 進化を時間任せにしていないか
電波たちが各々の魂を操ろう ....
放浪

電車賃

五百円

それを残して


あてどなく


恨み辛みは

背中に


とぼとぼと

まちを彷徨う

銭を奴にと

思った事もある

 ....
 駅裏路地の喫茶店 
 奥の席でわたしが
 そっと開く小さなノート

 八月昼下り
 お店の外、炎天下
 陽炎がゆら、ゆらり
 でもここは
 寒すぎない冷房
 照明は月明かりの夜みた ....
重苦しさは蒸発しない空気のせいだろう
冷めた首筋の脈を促す気配に、昼と夜の違いなんて在りもしない
「凶器を手にしたまま祈る人間は信じない」
彼は地と空へ向けて強く言い放った
引力から ....
 毛が濃い

け‐がこい[怪囲い] 北陸地方に伝わる、悪霊や妖怪のたぐいを封じるまじない。{ルビ紙垂=しで}を連ねたものや消石灰、小麦粉、片栗粉、米粉または春雨、
ビーフンなど、とにかく白っぽい ....
本日をもって閉店させていただきます

うちから徒歩一分の
スーパーマーケットが何十年かの幕を閉じた

棚はがらがら
生鮮食品とお惣菜ぐらいがあるだけなのに
人が溢れてうねりうねって彷徨っ ....
 
知らん間にこわがりになってもうてたわ


しゃぁないやんって、言うてぇや

なぁ、なぁ、言うてぇや



 
担がれる縁起の身にもなってみろ

夏のはじまりの声に
奪われた鼓膜は
透明の
セロファンに覆われた
巻貝の中で浮遊する



白い花びらの波に
さらわれた遠い渚で
掠めとられたくるぶし は
薄暑の縁ど ....
ほとり 泉に 群れ 飛ぶ月の 彼方
行方 揺れる しぶき ふける 風に

釣り込まれる 草葉 影音 臥せ 夜
咲いて 咲いて 残す ひき むろ

小石に かせ 花に かせぬ 夢土


 ....
窓の外の遠くには 
丘に建つ一軒の家があり 
四つの窓が
目鼻のように開いている 


   □ 
     □ □ 
   □ 


あ、窓から子供が顔を出して緑の風に{ルビ靡 ....
ぱたぱたとひるがえるちいさな二足のズック靴
幼稚園への近道で
つないでいた手を離し
走ってもいいよというと
かならず笑い声をあげながら
細い坂道を駆け下りていった
その弾む後ろ姿を
おぼ ....
弟は
私よりも二十センチ身長が高い
弟は
私よりも力持ちで
世の中の大多数の弟のように
すこしばかりデリカシーが足りない

運動はそれなりに
勉強はからっきし

好きなものは漫画
 ....
LEDがかなしい
白熱球がなつかしい
かつては手許の60Wが
わたしの世界の太陽だった

壊れて久しいエスプレッソマシン
夜にはしらふで眠らなくっちゃ
憧れていたジッポーは
あまりに手 ....
思われニシキヘビ 白いアスファルトの上を
やわらかい風が渡り
ときおり小鳥の影がすべる
小川の水がきらきらと光る
草が光を透かしながら揺れ
はだかのどろの木も白く芽吹き
細い枝々が一心に空に手をのばす
私 ....
 運んだ翼の遠く消えゆくを

 ポケットの小銭は知らせる

 後戻りなんかできゃしないぜ

 情けなく雨は降るんだ

 ここが自由の国だと

 降り立ったのだけれど

 雨は冷 ....
新緑
けやきの葉は太陽の陽をとらえきれず あたりを染める
ゆっくりと濃くなり
また 薄く変わって

芽吹きの痛みは 遠い記憶

君よ
新緑の明日を 君の森を走って行け

踏み出した ....
かちかちと歯を鳴らす音で目が覚める

なにか美味しいものを食べていた

食べても食べても太らない

溢れる色の塊

輪郭はおぼろげだが

齧ると硬くて脆いその不思議な感覚が

 ....
なにも 間違えじゃあなかった
自転車とは 自分で ころぶから自転車
自転車の練習をして みごとに こけたのは わざと だよ
わざと 痛い目にあってみただけさ
新しく自転車を買って その ....
バベルの塔の話ばかり考えていた
  {引用=「さあ、天まで届く塔のある町を建て、有名になろう。そして、全地に散らされないようにしよう」}

いまでもバベルの塔の話を考える
  {引用=こういう ....
やっと気づいたか
俺の肥満が
そんじょそこいらの
肥満とは
違うってこと
ガチガチの
反戦思想が
生んだ賜物なのよ
デブ&ピースよ
ピースっ!
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
犬が好きだと言う人は- ドクダミ ...自由詩2*13-5-8
- 莉音自由詩2*13-5-8
どくだみ- はるな自由詩713-5-7
ちょっきん- 佑木自由詩1*13-5-7
たったひとり- まーつん自由詩19*13-5-7
墓を作る- ドクダミ ...自由詩5*13-5-7
ピア- 平井容子自由詩613-5-7
「明日」ほか二篇- 乱太郎自由詩19*13-5-7
患う電波- 朝焼彩茜 ...自由詩613-5-7
放浪- ドクダミ ...自由詩113-5-7
殺意の夏- 平瀬たか ...自由詩4*13-5-7
- アラガイ ...自由詩2*13-5-7
毛が濃い・村上春樹- salco自由詩7*13-5-6
さよならスーパーマーケットさん- 灰泥軽茶自由詩10*13-5-6
言うてぇや- 殿上 童自由詩20*13-5-6
担がれる縁起の身にもなってみろ- 北大路京 ...自由詩713-5-6
潮音、遥か- 佐東自由詩6*13-5-6
古土- 砂木自由詩14*13-5-6
家の顔_- 服部 剛自由詩7*13-5-6
坂道をのぼると- Lucy自由詩28*13-5-6
弟は- 若林自由詩413-5-5
みんな夜空の遠いとこ- もっぷ自由詩813-5-5
思われニシキヘビ- 北大路京 ...自由詩513-5-5
晴れの日- Lucy自由詩11*13-5-5
朝の雨- ドクダミ ...自由詩313-5-5
新緑- ぎへいじ自由詩21*13-5-5
かちかち咀嚼- 灰泥軽茶自由詩5*13-5-4
【始】転んだ日__- るるりら自由詩22*13-5-4
純粋言語- N.K.自由詩2*13-5-4
徴兵逃れのために太る- 花形新次自由詩213-5-4

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