もうしんでしまっていいです
今夜でおわります
そうおもって眠った夕べ
今朝もいかされた


再生するためにあたしは
こんな儀式を必要とします

ねむることって不思議で
今日と一緒に ....
わたしの中に 
ひとりの処女がいる 

わたしが生まれる前の 
まっさらな記憶の目が 
前を見る 

そうして素朴な場面は 
いくつもの不思議を
身ごもるだろう 

生まれる前と ....
夢みるために生きている
ひとは

かないそうもないといいながら
かなえたくてたまらない

うたうためにうまれたひとと
きくことにすぐれたひとは
空間をうまくシェアできる
かげをつれた ....
地面に捨てられた
おもちゃ花火の燃えがらは思い出となり

やがて

夏の命も尽きて 
土に帰っていく

雑草に埋もれかけながら
雨の無い長い夜をすごした日々は終わり

一つ二つ  ....
のどかな黄色いひかりに

白い雲がぱっぱっぱっと

目印のように浮かんでいます

ひかりの圧が緩んでいます

ぼくは指を震わせながら

考えたことを打っています


夏が逝き ....
夏 木陰からの風がほしいのに
    木漏れ日だけで充分なのに

冬 すきま風でも厭なのに
    日向ぼっこだけで満足なのに

どうして あまのじゃくなんだろう
    コスモスの花芯 ....
小僧


一張羅

小僧はそんなものを着て

わくわくと
わくわくと

かあさまから褒められるのを待っている

かあさまはミシン工場でつつましく

漁でいない旦那の分も
 ....
意識の深く
奥深く
自覚しない
暗闇がある

神経の根っこが
闇を吸い上げ
心ならずも
顕在させる

それが
芽を吹き実となるか
狂気となるかは
風向き次第

意識の ....
オレンジの月を見ました。
「月が綺麗ですね」
そうあなたに言いました。

真っ青な太陽を見ました。
「とても素敵ですね」
そうあなたに言いました。

いつまでもいつまでも
隣にい ....
乞食

たった一杯のコーヒーを飲めずにのたうち回っている老人
その瞳の中には険しい眼差しとオドオドした炎のちらつき
言葉を無くした老人は襤褸を纏って道を彷徨う
ぶつぶつ世間への呪詛なのか
 ....
冬の朝
ランドセルを背負う前に
背中にしんぶんしをおふくろが入れてくれた
と夫が言う
ホカロンなどなかった時代

結構あったかかったんだな、これが

しんぶんしはあったかいのか

 ....
足踏みをして
空気を送り込んで下さい
それが
おとになるのです
白い鍵盤の上でこどもが遊び
黒い鍵盤の上でスキップをする
電気もいらない単純でのどかな楽器
足と手さえあればあとはなんにも ....
いつから声を出さずに
泣くようになったのか
赤ん坊の私は
なににも遠慮せずに泣いただろうか

夜だけが変わらず
くらいままにそこにある
明るい朝を
体内に隠しながら
すべてを覆って
 ....
{画像=120827231158.jpg}


BF1に深く息するぼくら
階段を降りて行くと
下界は白く霧が架かって
謎の大陸に降りて行くみたい

色々な生き物が
棲息する謎の大陸で ....
  あいするひとよ、
  ほんとうの
  きみのその気持ちは
  とうめいな廊下になって



  蜘蛛の巣がからまったような
  きょうの丸い月にむかって
  ひたむきに伸 ....
遊覧船は雨もよう

縫い針さながら森はしずかで

昼間の月は紙片を降らせる

絵になれない陰はどこにもないから

わたしはひそかに呼吸する
あなたのなかでは身を飾り付けるあまい誘惑
誰も彼もが意識させられる
対面なわたし
うしろ向きの自分
化粧は何かを伝えるために
あるいは 用いるために
汗を色に変えるマスカラの薄ら ....
二十五年前のある日
おとうとの幼稚園の授業参観に行った母が
苦笑いしながら帰ってきたことがあった
なんでも恥をかかされたらしい
その日のテーマは
「お友達に手紙を書く」というものだったのだけ ....
ヨシキリザメが泳ぐ
ちいさな町の
ちいさな家の二階に
海はひそんでいる。

右手で白い幅広の帽子をおさえ
車椅子にのったおんなが
吹き荒れる海をみつめて
V字に固まった左腕と
尖った ....
  苔色の水のうえに
  釘が一本刺さっているのを
  みとめて、きみは
  小さく立ち止まった



  むし暑い夏の午後の風は
  邪悪な商人のように
  きみのポケットには ....
重ね合わせた掌に のせる想いは煙り
ろうそくと線香の火に 日常が遮断される

目を閉じ 心の奥に目を落とすと
闇の中にかすかに
小さな子が 手を合わせている
幾人いるかは 暗くてみえない
 ....
何だか
疲れたから
働くのはやめにしようと思う
その方が 良い


詩を書いて
誰かに見せびらかして
生きていこう
新宿で


そしてまた
夜が明ける
僕は インドへの ....
想いに
順番をつけようとして
どれも自分のわがままだから
いちばんでないと怒りだす

やさしさも
おもいやりも
あたたかさも
受取るときにはあんなに
うれしいのに
どうして一番に届 ....
水と油は
反発し合う
反発するから
互いが成り立つ

水と油は
こばみ合う
こばみ合いつつ
となり合う

水と油は
よごれ合う
よごれ合うから
澄み分けてゆく

 ....
僕らは終わりゆく夏の片隅に凭れている
空中に半透明の骨がいくつか漂っている
(時々うっすらと虹色を帯びて見えたりする)
何が朽ちたあとに残った骨なのか などと
僕らはもう考えることもな ....
生きているって
気持ち悪いものだよ
気持ちがいいのは
自分だけだよ

うねうね
くよくよ
気持ち悪いまま
進むのさ

あしたも
あさっても
自分のなかじゃ
気持ちはいいの
 ....
夢のきざはしから空に向かって自由落下してゆく赤い魂

魚の子は寝相が悪い

鱗が見せる遊色効果で

虹がちらつく

昇っているのか  降っているのか

それすらわからずに

霧 ....
セラファン と言う言葉を眺めると
セラミック・ファンヒーターなんて言葉が 浮かんでくる

そんなもの 本当に 有るのか無いのかも 分からないけれど
ずっと 悩んでる

悩み過ぎても 脳みそ ....
逃げていくキラキラ
水際から雲の先っちょまで
白い捕虫網をもって追いかけた
ぼくの夏やすみ
めくるめく透きとおった羽から羽
声から声の甲高い呪文に
ぼくは敗けてばかり


シュクダイ ....
夏、それは
裏とおもてのある季節
裏道はどこへも
繋がってはいない

向日葵、それは
追いかけていた肩甲骨の高さで咲いて
自転車で踏んでしまった蝉の音で枯れた

波、それは
壊れた ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ぼくらはみんな- 朧月自由詩312-8-29
無題- 服部 剛自由詩212-8-28
いい夜の空- 朧月自由詩1712-8-28
コスモス- ぎへいじ自由詩5*12-8-28
八月の秋のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩912-8-28
・・・なのに- 信天翁自由詩612-8-28
小僧- 田園自由詩212-8-28
意識の奥- シホ.N自由詩212-8-28
- きみのて ...自由詩3*12-8-28
不安不安- ……とあ ...自由詩12*12-8-28
しんぶんし- そらの珊 ...自由詩16*12-8-28
おるがん- そらの珊 ...自由詩12*12-8-28
ねむりの粉- 朧月自由詩512-8-28
地下帝国の住人_/_いつものスターバックスは暗い洞窟に続いて ...- beebee自由詩21*12-8-27
あいするひとよ- 草野春心自由詩812-8-27
に、じ、む、- 千波 一 ...自由詩4*12-8-27
この頃の独白- アラガイ ...自由詩5*12-8-27
おとうと- 夏美かを ...自由詩26+*12-8-27
くじら帽子のおんな- 草野大悟自由詩4*12-8-26
水のうえの釘- 草野春心自由詩312-8-26
うたかた- 砂木自由詩17*12-8-26
僕は課長を殴った- 番田 自由詩312-8-26
わがまま順位- 朧月自由詩212-8-25
水と油- 千波 一 ...自由詩5*12-8-25
晩_夏- 塔野夏子自由詩9*12-8-25
あははと生きる- 朧月自由詩212-8-25
くりかえし何度も何度も- 高原漣自由詩2*12-8-25
セロファン- 藤鈴呼自由詩9*12-8-25
つくつくぼうし- yo-yo自由詩512-8-25
夏に濡れている- Rin.自由詩14*12-8-25

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