幸せ
という言葉がついたものを買いたくなる
そんな時刻夕暮れ
ひとりはほんとにさむい

ネット上の文字が友達
だなんて言わない言えない

でもいいじゃない電車の
窓にうつるひとにつぶ ....
  煮豆を口に運んでいるあなたは
  だれかの真似をしているふうなのだけれど
  わからないし どうでもいい
  椀に添えられた手は
  貧乏臭くひび割れているし
  化粧気のない頬 ....
定価千八百円のはずの詩集が
アマゾンで一円で売られていた

0円では商品として流通されないだろうから
一円にしたまでのことなのか

紙代にも
印刷代にも
ならないはずの
アルミ二ュウ ....
赤いしま

黄色いしましま白のしましましましまるしまる

さかさままーぶる

真ん丸まーぶるろーれんすのまーぶる真っ逆さま

この呪文を三回唱えます。唱え終わると

蜻蛉が飛ん ....
人生の失敗ポイントが千を越えた 【ともし火】

気づけばしんと冷えていく
乗り換え駅も冷えていく
あの子はまだ半袖で
切符がないと泣いている

秋は火を隠している
柔らかな火を 今年もまた
あの子が切符を見つけられ ....
逆流性食道炎なるものになってしまった


ストレスで胃液が大量に発生している模様だ



これは 大切にしてやらねば ならない 権利を もらった 気がして


リラックス させ ....
地階の
寡黙な土踏まずから
4階の
華やかな脾臓まで
動脈としてのエレベーターは
人と花束と高揚を
送り届けた

6階の
冷徹な口角から
1階の
大らかなアキレス腱まで
静 ....
お風呂に入り、
湯ぶねで一日のことや、たあいもないことを考えていると、
いつの間にかうつらうつらしていた。
と、突然ハッとして目を開けた。
お風呂の蓋に唇が触れて、ドキッとして目が覚めたのだ。 ....
歩くたび、足元に広がる波紋。

広がった波紋は波となり

遠い過去へ、遠い未来へと

とめどなく広がっていく。

立ち止まり、その波紋を止めようと

必死に地団太を踏むも

新 ....
僕はなぜ生きる
若いときの問いかけが 浮かぶ
ノートに書かれた無意味な響きは
見えない 心の 落書きだ


僕は思い 旅立つ
伝えるべき思いを伝えようと
だけど その思いは 疲れ果 ....
 見たくもないものが
 見えてしまう時
 人は、目を閉ざす

 そうして
 彼等は裸となり
 波打ち際に寝転がり
 片耳を、砂に押し付けて

 波の轟きに
 聞き入っている

 ....
また冬か、たしかに
冬にはだれかの炬燵の生活(くらし)がある
それでも重心は、大都会のビルディングの隙間から
「6億円、買わなきゃ当たらない」という
電車のキャッチコピーにサラリーマンまみれだ ....
埠頭から一時間船にゆられた
海面に時折大きな背びれが顔を出した
港であんこ椿の扮装をして写真を撮られた
両親と弟、祖母で三原山に向かった
しばらく行くと草も花もなくなった
辺りは黒々とした石 ....
35歳以下で
自衛隊に入隊しない者には
消費税を200倍にするという
兵役拒否税(自衛隊税)法案が
与党日本憂国党の圧倒的賛成多数で成立した
国会周辺では
おそらくこれに反対してるであろう ....
私、色鉛筆で塗られたかったの

街の一角でペンキ塗り立てで真新しく光る少女が歌いだした
歌声は小さく恥ずかしそうで
振り向く私に少女が、そっと微笑む
続けて、そう私は頷きで伝えた
看板のな ....
     交わらない
     レールのようなもので
     いいのです
     どこまでも平行線
           
     おなじ景色を観て
     それぞれの思いがあ ....
秘密基地の秘密がもれている 話の先にいるはずの姉
明るい声はしだい
次第に光を失い

七歳の姉は五歳の自分に向かい
満面の笑みで輝いていた。

今日の現実に
楽しげな昔が
揺らめく会話

苦々しげな現実 ....
火山灰で覆われた現代の都会から皆が脱走した
心の闇を共通の言語として用いて

田舎の畑を引き裂いて昇ってくる太陽に
心の闇を肥料としてくれてやった

錯乱した鋼鉄が動けないでいる
心 ....
ふとした拍子に
古い記憶が鮮明に
浮かび上がってくることがある

その時食べた食事
見ていたテレビなど
まるで昨日の日記を捲るように
音と色と匂いまで伴って
思い出される 瞬間

 ....
夏休みさいごの日

ぼくは飛行機で全寮制の中学校に戻った

いきなり夏休み明けの実力テスト

ぼくは明るい暑さと空虚な開放感をさびしく嗅ぎながら二日間のテストを終えた

それからは普通 ....
雨が降っていた

同じ小学校だった女友達と
ゆうべ電話で話す
今度何十年かぶりにする
同窓会のこと
思い出話なんかも取り混ぜて
時々あったお弁当の日
彼女のお弁当箱には
美味しそうな ....



残暑の厳しい日のこと。古本屋へ行ってきますと断りをいれたら
家の者が、ああ、あの分かれ道だねと言う
不思議なこともあるもの
分かれ道とは曼珠沙華のことではなかったか
伝統工芸品の ....
君の部屋には誰もいない
夢を見たのだ きっと
僕の忘れていた風景の中にあるような
人があふれた 公園は 緑色

僕は何を思いながら空の下 
たどりつくために歩いたのだろう 体は 
忘 ....
まきびしがなくてコンペイトウ撒いている は『 .... 鍋に火をかける。

ことっ。ことっ。ことっ。ことことことっ。

コンソメの香りが溢れ

作り置きのパスタを沈めると

つまみ食いの衝動が止まらない。。

(にんじんと、たまねぎとジ ....
雨が降りそうで 今にも

ヤキソバでも
作るかな

雨が降りそうで
降らない

風が冷たい
夏なのにサムイ

君は出かける
ひとり どこかへ
風に吹かれて チャリこいで

 ....
さみしげなあなたの面影が私の感性と同調する。

あなたは燦々と輝く太陽を信じてはいないのでしょう。
あなたは夜空に瞬く星星の光を吸収して、
数々の詩を編みました。
ボードレールの戦慄の泉を飲 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14283)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕暮れのホーム- 朧月自由詩613-10-27
煮豆を口に運んでいるあなたは- 草野春心自由詩613-10-27
一円- そらの珊 ...自由詩16*13-10-27
音楽- 月形半分 ...自由詩313-10-27
人生の失敗ポイントが千を越えた- 北大路京 ...自由詩613-10-27
秋の待ち伏せ(ツイッター#pw秋組参加作品)- そらの珊 ...自由詩9*13-10-26
うーん- 八男(は ...自由詩313-10-26
エレベーター- nonya自由詩28*13-10-26
キス___(潔しとしない)- hiroto22自由詩4*13-10-26
波紋- 山川いち ...自由詩5*13-10-26
空のむこうへ- 番田 自由詩113-10-26
灰の雨- まーつん自由詩8*13-10-26
ことばの姿(的な)- 乾 加津 ...自由詩12*13-10-26
アイランド- そらの珊 ...自由詩1013-10-26
自衛隊税- 花形新次自由詩113-10-26
画材- 月形半分 ...自由詩513-10-26
レール- 石田とわ自由詩14*13-10-26
秘密基地の秘密がもれている- 北大路京 ...自由詩1113-10-25
電話ー姉弟2- ……とあ ...自由詩11*13-10-25
心の闇- 葉leaf自由詩413-10-25
【_残像_】- 泡沫恋歌自由詩13*13-10-25
いいともの頃- 吉岡ペペ ...自由詩1113-10-25
フレンチトーストとおちょこ傘- そらの珊 ...自由詩1313-10-25
- 月形半分 ...自由詩313-10-25
人のいない写真には- 番田 自由詩313-10-24
まきびしがなくてコンペイトウ撒いている- 北大路京 ...自由詩1013-10-24
ホールデン・コールフィールド- TAT自由詩313-10-24
いえのあかり- 梓ゆい自由詩213-10-24
ヤキソバ- Lucy自由詩10*13-10-24
闇を巣食う- ヒヤシン ...自由詩6*13-10-24

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