冷たい風が鼻を折る
国道を挟んで対面から歩いてくる
久しぶりに見た欅の少年
あれはいつか晴れた日の青空に
いつも手を引かれた二人連れ
くねくねと大きな身振りと直角に折り返す手足
何かを ....
私の雀を買ってください
5羽で2アサリオン
珍しい声で鳴きます
夜は静かに眠ります
寝言は言いません
寝返りも打ちません
夢はよく見ます
汗びっしょりで
目が覚めることもあります
け ....
けだるい朝
仕事に行くのもおっくうで
とりあえずコーヒーでも飲んでみる
そういえば
全てのものには重さがあった
部屋のサッシのガラスにも重さがあるし
この蛍光灯にも重さがある
 ....
眠れない夜が不気味に笑っている 雪を含んだ荒れ狂った風がふくとき
懺悔をすることにしている

だれにも聞こえない声で
してしまった罪を告白する

あしはますます重くなり
背中は痛いほど冷たくなるのに
心だけがぽっかり ....
ぎぼうしゅの咲く頃
おばあちゃんを 思い出す

上の橋の欄干には
玉のような 不思議なソフトクリームが
乗っかっちょん

舐めても 冷たくない
それは 真夏の安らぎ

せせ ....
鋳掛屋は大阪付近では昭和40年代まで見かけたのだとネットには書いてある。西暦に直せば1965年から70年くらいの期間、日本国が美しい国から、あまり美しくない、やけに忙しく伝統を捨てて、国土開発の名の破 .... ぬるいまどろみのなかでみた
せつなの夢の裾の感触が、
この指に絡みついてはなれない。
けれど、
ひとつの、
拭いきれない痛みがある。
痛みはこの胸を貫こうとするが、
せりあがる熱に溶かさ ....
ようふくをたたむ
しょっきをかたづける
とうふをましかくにきる
みずをのむ
おりがみをおる
よみかけのほんをおく
べらんだにでる
ほしがでている
いまをととのえる
くつしたをはく
 ....
吹雪いていたその日
子供のころは犬になって走り回ってた
溶けかけた雪膝が骨を出しては
小さく苦笑い
だんだんと汗を拭い
だるまもう少し頑張れ
頑張れと強く息を吐き
雪が降る雨になる ....
誰一人隣に立たないホームで
北風に吹かれていた 骨の体
私は屍 どんなときでも
死の言葉が不意に口をついた
電線にとまるカラス
黒い数珠のように
とおくで丸く連なる

夕暮れの黒に
まぎれようともせず
ひとりがすきなくせに群れている

だれかが羽ばたけば
みんなとんでゆく
その連なる黒い ....
誰だプールにピラニア放ったの

俺の金魚が喰われちまってる

金魚のハナコが喰われちまってる
風を読もうとして
青空の中に人差指を立てた
風上から風下へ
紙飛行機は滑っていった

時を堰き止めたくて
夕焼けの中で小指を絡めた
川上から川下へ
笹舟は忘れ去られた

水面に ....
          【燃える一週間】

          大切な行事のための火は尊いけれど
          大事に至ってしまった火もまた うるわしい
          漆黒の空に 炎の ....
まんげつがほほえむから
とてもはずかしくなった
ほしくずがまたたくから
もっとくずになった
したにはしたがいるとおもい
ちじようをみわたしたら
いがいとこのまちはきれいで
はずかしくては ....
しんしんと しんしんと雪
しんしんとしんしんしんしんと雪
しんしんとしんしんしんしんと雪
さわったらじんじんとじんじんと
じんじんとひやい雪 しんしんと雪 しんしんと雪
おりじなりてぃに ....
動かなくなった電車
赤羽のマックでコーヒーを飲んだ 私
寒空の下を歩く女子高生 今日も 赤羽の
窓の向こうで 素足を 跳ね上げて
どこからか声がする
赤ん坊の笑い声のような、泣き声のような
どこかの空の下、割れんばかりの歓声が包む
海を越え、人種を越え、国境を越えて

地平を朱に照らす夕日は、どこかへ受け継がれて
今 ....
午前中まで鬱病だった空が
     芥子色の北風に
  引導をわたされたのか
     裏庭のこずえを
        誘拐して
     近くで 戸惑う
     人影をひきつれ
   ....
桜の木が並んでいる
一月なので花びらはない
部屋に花火がある
一月なので使う気はない

刺身や納豆が美味しい季節
殆ど部屋にいる僕は寒くない
君のことはもう思わなくなった
君のことはも ....
まばたきが
夜を夜に迎え入れる
十二月が
十二月の指をすり抜けてゆく


遠く青空は鳴りわたり
音の紋は燃えひろがる
水を駆る光
光をついばむ無数のくちばし


 ....
しんと凍る大気の中
思わず足を止めた

鮮やかな赤い実は
雪ウサギの目

誰が作ったのだろう
儚げで美しいものだな

いつか溶けることも知らずに
可愛らしく私を見つめている 
世界を締め出して
 かすかに囁く予感に 集中する

繰り返し 自分の正気を痛めつけながら 時間を飛ぶ 
自分だけが熱くこげる

それでも行き着くことができないゴール
ギャンブルの底の底で ....
朝にはりついた夜はかわいて
とかげみたいにちいさく息をしていた
バターひとかけら食べさせてやる
もうおそいのだ、 外は朝で
朝がきたからにはまた夜まで待たなければならないし
夜がきてしま ....
あなたが描いた絵を見た瞬間私は気がついた。
私は確かに、
あなたの側にいると。
緑や黄や、青や白で描かれた、
あなたの景色は、
私をいつかいた懐かしいあの場所に
連れていってくれる。
 ....
覚えている。
私がまだ幼かった頃の、
あなたはいつも、
降り続く雨と闘っていた。
雨は黒い石を含みながら、
あなたの肩を濡らした。
まだ幼かった私はただ、
呆然とその姿を眺 ....
霧雨が煙っている
暗雲が太陽を遠ざけ、私と世界を切り離す

森は静かに私を見下ろす
まるで抱くように、閉じ込めるように

黒と緑が湿り気を帯びて、色はますます深く
五月の寒々とした雨が、 ....
心は裏の裏のウラ
ロココ調の歌
寒い冬

ウラを隠す
恋風が胸を貫く
恋を乞い
凍ひ風が肺を梳く
焦がれ木枯らし
故意に隠して
裏を掻く
透けるような
「好き」を隠す
 ....
ある人が森の傍らに住んでいた
森は言葉を持っていなくて
淀んで鬱蒼としていた
ある日、森から
はじき出されたものがある
小さくてやわらかく
まだ何とも呼ばれていないものだった
その人は思 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ピノキオ(欅の少年)- アラガイ ...自由詩7*16-1-23
わたしのすずめ- やまうち ...自由詩416-1-22
重さ- 葉leaf自由詩416-1-22
眠れない夜が不気味に笑っている- 北大路京 ...自由詩716-1-21
白の世界- 朧月自由詩216-1-21
小葉擬宝珠__コバギボウシ- 藤鈴呼自由詩2*16-1-21
鋳掛屋- あおば自由詩8*16-1-20
ねがいごと- あおい満 ...自由詩516-1-20
いまをととのえる- やまうち ...自由詩2*16-1-20
だるま寒い中ごくろうさま- アラガイ ...自由詩9*16-1-20
白い日- 番田 自由詩216-1-19
夜のカラス- 朧月自由詩416-1-19
※誰だプールにピラニア放ったの- 北大路京 ...自由詩8+16-1-19
- nonya自由詩18*16-1-19
永久凍土が燃えている- るるりら自由詩616-1-19
そんなこころでいっぱいだ- 颯太@自由詩3*16-1-19
- もり自由詩4*16-1-19
マックの窓- 番田 自由詩116-1-18
echo- 八雲みつ ...自由詩216-1-18
芥子色の北風_十- 信天翁自由詩416-1-18
一月の心- 陽向∮自由詩7*16-1-18
降る日_降る日- 木立 悟自由詩516-1-18
雪うさぎ- ガト自由詩5*16-1-18
俺のゴール- いねむり ...自由詩3*16-1-17
バター- はるな自由詩916-1-17
巡礼- あおい満 ...自由詩916-1-17
- あおい満 ...自由詩6+*16-1-17
icene- 八雲みつ ...自由詩516-1-16
コヒカゼ- 凍月自由詩7*16-1-16
キラキラ- やまうち ...自由詩316-1-16

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