恋はまぼろしなんじゃないか
だからこんなに美しいのだろう
夢はまぼろしなんじゃないか
だからこんなにはかないのだろう
人生はまぼろしなんじゃないか
だから今一瞬しかないんだろう
現実は現実 ....
耳が痛い

あなたが言うので
のぞきこんだ

産毛に抱かれるように
あなたの
恋人からの言葉がひかっている

それを持ち帰り
窓辺においてやると
いよいよ優しげにひかってい ....
怪しいチップうづめられている 雪女の夏服に納得がいかない 悲しさと寂しさは
似ているようで違う
悲しさには少し
怒りの気配があり
寂しさには少し
温もりの気配がある

楽しさと嬉しさは
似ているようで違う
楽しさには少し
短さを感じ
嬉 ....
雨上がりの朝 音楽会は終わり あたりは拍手のように光っていた

──終演

濡れた落ち葉は閉じられた楽譜 土に還る日を待つのだろう

    ──静謐

鳥は何の疑問もなく冬へと向かう ....
熱せられてどろどろになった
黄色い言葉を型にいれる
冷えてプリンのように固まったのを
皿の上にもる

黄色い言葉は
テーブルの上の静物画だ
触れると聴いたことのある歌声
この中にきみが ....
弟のプリンを冷蔵庫から盗む。鳥の名前にやたら詳しい。血液型が気になる。勉強ができない。{引用=(世界の終わり)}

遅刻する。早退する。ブッチする。君に会いにいく。電車のドアが目の前で閉まる。{引 ....
ここをもう少し南に歩くと大きな柿の木が見えてくる
手入れなんてされていなくてばさばさの大きな木が見えてくる

まだかけ算が苦手な時に、そこの汚い倉庫みたいな家には
ガラクタばっかり集めているお ....
ウツウツしつつ
鬱憤はらし
クヨクヨしながら
苦を昇華する


ビクビクしては
吃驚ぎょうてん
クルクルまわる
狂った脳天


タンタンとして
耽溺する水
モヤモヤして ....
教室から飛行機が見えた
窓の向こうでは轟音が聞えているはずだ
潮のにおいも混じっているはずだ
この町の大人達の自慢は この学校の窓という窓は
二重ガラスで 外の音が 全く聞えないこ ....
寝た子を起こすのは癖などではなく
男の本能なのだ
自分の子も、ひとの子も
猫も鼠もすべからくたたき起こし嫌がられる

朝になれば食卓のししゃもに
やれ早く起きろ、やれおれの相手をしろとわめ ....
口に含んだルビーを
少し、見せて
彼女は深い眠りへと向かった。
天蓋から垂れたベールの外に立ち尽くし、
私は窓から夜を見る。

月はあった。

もはや天体の月までもが、
彼女の言うま ....
虹の始まりが
何処なのか分からない

虹の終わりが
何処なのか分からない

出所もなく 湧きあがる
雨上がりのイリュージョン

七色の光のスペクトルを
キラキラと反射させて

 ....
詩を消した
書かれたノートには 跡が
例えば誰かのために書いた絵のように残っていた
僕には それは 寂しい気がする


例えばそこで言うべきことを話すこともなく別れるように
多くの言 ....
 
あたいの前には、立ち入り禁止

あんたの前には、Uターン禁止

標識、ちゃんと見てよね!



 
朝、職場の一日の初めに同僚たちが
コーヒーを啜っている一角には
充填しそこなった活力が
辺りに漂い出している

それに与りたいと
自分もカップにコーヒーを注ぐ
一日の仕事をやっつけるため ....
いちおう様々な料理らしきものは食べてはいるが
いつも冷蔵庫の残り物から逆算してメニューが決まるような気がする

この前は大根一本が処理しきれずおでん風の鍋
その前は残った豚コマですきやきみたい ....
夜に、バレエのおけいこから帰る道で、
もうすぐ家につくというとき、
住宅街の隅で、若草色のネグリジェを着た女の人が猫と喋っていた。
ふたりは向かい合って楽しそうで、とても、きれいだった。
車の ....
薔薇が青ざめている あなたがいても あなたが淋しいと淋しい 夜汽車の音を聴きにいく
眠れぬ夜のなぐさめに

長く尾をひく汽笛
行く人のさよならのように

旅のゆくえを指し示す
線路のむこうは闇に溶けている

行かない者のさみしさを
私はぼん ....
癒してくれる。
助けてくれる。
理解してくれる。
会ってくれる。

世の中を光り輝くものに
してくれる。
勇気をくれる。
生きる希望を与えてくれる。

自分に自信を与え
その気に ....
私は油性ペンが好きな時もある
泣きながら書いた手紙
泣きながら書いた詩
涙がこぼれ落ちても
にじまないから

私は油性ペンが嫌いな時もある
「これは私のものです」という印に
布に名前を ....
物憂い溜め息は朝を灰色に変え
私の指先をぬらした
冷凍室的空想は
剃刀を尖らせた
息を吸ったしゅんかん
喉に蝶が止まる
棺桶を開けるとそこには見知った筈の大きな顔と、見知らぬ血色があるばかりで、周りには花なんか添えられているし、ついつい「久しぶりだなあ」と場違いな言葉が喉を震わせた。本当はこんなところに来たくなんかなか .... 膝までの深さの
泥水のプールに
君と潜ってはしゃいでいた
君と潜ってはしゃいでいた


僕たちは19歳で
怖いものなんか何もなかった
僕たちは無敵で
青春は永遠だった ....
あたし
知ってる

フォアグラを食べて
脂肪肝になったら

ミイラ取りが
ミイラになったって

あなた嗤うのでしょう?

いいの
それでも
あたし
泣きながら
フォアグラ ....
こちらは大雨です、

ぼくはこころでそうしたためた

未来は今と過去の連続地点にあるのではない

今と過去と未来はパラレルワールドで

そのパラレルワールドには無限の組み合わせがある
 ....
愛していると言うことと
愛していると思うことは
まったくちがうわね

窓際に立ち
君はうたう

愛していると囁かれることと
愛されていると感じることは

日没、空あかく
 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まぼろし- 渡辺亘自由詩212-11-15
- はるな自由詩812-11-15
怪しいチップうづめられている- 北大路京 ...自由詩312-11-15
雪女の夏服に納得がいかない- 北大路京 ...自由詩312-11-15
似ているようで- 小原あき自由詩11*12-11-15
冬鳥- そらの珊 ...自由詩2012-11-15
黄色い言葉- 殿岡秀秋自由詩612-11-15
世界の終わり- コーリャ自由詩612-11-14
タイムマシンおじさん- カマキリ自由詩312-11-14
風来坊- シホ.N自由詩612-11-14
個と場- るるりら自由詩21*12-11-14
寝た子を起こす- かなりや自由詩312-11-14
宝石- 小鳥遊儚自由詩412-11-14
【_夢想家の見る虹_】- 泡沫恋歌自由詩10*12-11-14
ミスタードーナッツで書かれた詩- 番田 自由詩212-11-14
標識- 殿上 童自由詩14*12-11-13
コーヒーによる世界の捕え直しのためのエスキース(習作)- N.K.自由詩8*12-11-13
サラダそば- 梅昆布茶自由詩1412-11-13
きれいなひと- 小鳥遊儚自由詩512-11-13
薔薇が青ざめている- 北大路京 ...自由詩612-11-13
あなたがいても_あなたが淋しいと淋しい- 北大路京 ...自由詩812-11-13
夜汽車- そらの珊 ...自由詩1912-11-13
愛の力- ペポパン ...自由詩10*12-11-13
油性ペン- 小川麻由 ...自由詩9*12-11-13
浮力の実態- 青土よし自由詩3*12-11-13
A- ピッピ自由詩512-11-12
夏の死体に埋もれて- ホロウ・ ...自由詩12*12-11-12
アン肝- 花形新次自由詩312-11-12
ぼくはあなたに- 吉岡ペペ ...自由詩912-11-12
日没- はるな自由詩612-11-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256 257 258 259 260 261 262 263 264 265 266 267 268 269 270 271 272 273 274 275 276 277 278 279 280 281 282 283 284 285 286 287 288 289 290 291 292 293 294 295 296 297 298 299 300 301 302 303 304 305 306 307 308 309 310 311 312 313 314 315 316 317 318 319 320 321 322 323 324 325 326 327 328 329 330 331 332 333 334 335 336 337 338 339 340 341 342 343 344 345 346 347 348 349 350 351 352 353 354 355 356 357 358 359 360 361 362 363 364 365 366 367 368 369 370 371 372 373 374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 415 416 417 418 419 420 421 422 423 424 425 426 427 428 429 430 431 432 433 434 435 436 437 438 439 440 441 442 443 444 445 446 447 448 449 450 451 452 453 454 455 456 457 458 459 460 461 462 463 464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474