おはようございません
ペンは
僕自身より大きい
今日一日でひとつでも
いいのが書けたらおなぐさみ
この世の中の怖いこと
ミサイルや放射能
悪い噂や不意のお別れ
どれを取 ....
(心)はいつも正しかったのに (心)に一番遠いのは私だった
(心)は全てのものを正しい名前で呼べたし書いてみせたのに、
自分の名前は 知らなかった
(心)は正しいことが大好きで(心)の法則 ....
深い眠りに就く前にお前の笑顔をもう一度見たい。
お前の笑顔は私と子供とを優しくさせる。
たった一度の夜に訪れる魔法の力。
さあ、私らに笑顔を見せておくれ。
お前は病床で安らか ....
見知らぬ空が今日もやって来る。
貴方は暖炉の前で歌を唄い、私はキャンバスの前で筆を握っている。
ささやかな想いはカーテンの隙間から顔を覗かせ、
私の下手くそな口笛を笑っている。
....
涙は溢れ、暮色に触れて、花と為す。
鷺は佇み、川面は艶やか、凛と為す。
石は固く、蜉蝣の舞う、誰が聞く。
風が立ち、影は霞、泡沫の夢を見る。
夢亡き後に山は燃え、心に映る。
....
空が空を掻き毟り
空はちぎれ ちぎれちぎれる
爪 柱 軌跡 鐘
傷の音 鳴り止まぬ 傷の音
舌の渦
声の洞
青の青の檻
空の囚人
遠い遠い 雨の色から
....
思い出の公園でブランコが揺れていた。
横浜に降る霧雨は仄かに青色で。
なぜだか僕は独りぼっちで寂しくて。
今在る幸せに気付く事も無かった。
誰もいない公園で僕はブランコに揺ら ....
流された夜に
静かに呻く唄は
仄暗い水路に
ゆるやかに隠され
存在すらも
不確かな 憂鬱
トドメは 鈍色の刃で
煌めく 星の瞬きより
深く 突き刺さるよう
凍る季節を待ち侘び ....
眠っていたのだ
死んでいたのだ
意識のはざまで
行方知れずになっていた
辛うじて煌めく記憶が
呼び戻そうと身を捩る
わたしの裏で
呼ばれているもう一人の
耳は 形を亡くし
....
しかめっつらしてないでさ
むりやりにもわらないでさ
ぽかんと空をみようよ
窓がよごれていて
みがきたくなるかも
ふしぎだね
むかしもいまもこのさきも
どこかではかならず
ひとと ....
夥しい数の言葉が
壁一面に記されて
其処だけ羅列標本
恋愛感情を剥ぎ取って
継ぎ接ぎの怪物が孵化
そんな夜半で御座った
赤い芙蓉が広がり
....
趣味で生きているんです
死ぬこともできるかもしれないが
くだらなくとも
生きてゆくことが
せいいっぱいの趣味なんです
まだまだ生命活動を続けたいと
こころが言っているようなので
....
「えへへ、それでね
「肋骨を開くと、クリスタルドームみたいになってるの
「果てなく消えていくための扉があるというわけ
「この世界は全て心の出口
「なら入り口は
「それは私だけ
「私だけの秘 ....
言葉と言葉を継ぎ合わせる
赤い夜の拒絶の淵
別れの白い花びら
漂う岸辺
波の上に
なぜか海鳥が湧く
船の灯りは夏の夜の饗宴
古から
空に浮かび続ける訳を
尋ねる旅人
満 ....
ふと見上げた夜空に
月が浮かぶ様も
眺められぬ
日常下にて
ツキを探すことばかりに
かまければ
星空と見紛うこと
いと哀し
つきはまるいと
だれが きめた
....
最初は風だ
いつもと違う風が吹く
これから強さを増すと感じさせる
風がブルンと唸る
そして陽光
青い空が翳りを見せる
しばらくの静寂
静かに移動する雲
灰色が浸透し
雨垂 ....
盂蘭盆会
暮れてゆきそうでゆかない
夏の空に
うすももいろに
染まった雲がうかぶ
世界はこんなにも美しかったのですね
なんども見ているはずの景色なのに
まるで初めて見たように思うの ....
雨樋から伝わる 激しい水が
白く染まる
そもそも液体は 透明であるのに
疑問が浮かぶ
しとしとと そんな音など
一度も聞いたことが 無かった
耳を掠めるのは 何時だって
....
わたしのお父さんには ふたつ 顔があります
男と同じだけ働いて 子どもを産んで 社会活動をしなさい
というお父さんの顔は真っ暗闇に覆われて
そばにいるのに目を細めていくら探しても
なんにも ....
夏の夕べ
赤に染めぬいて
剥がれ落ちる太陽
燃えているのですか
綺麗な空の色
堕ちてゆく
ふたり
曖昧にうなずき
グレーを好み
ただ誤魔化しているだけの
わたし
....
降る花だと思ったものは
薄く小さな血の皿だった
数えつづけ 数えつづけ
眠っていた
歪んだ光の水たまり
かけらのかけら
あつまりのあつまり
波と光の 指あ ....
抱えた罪は握り潰して
なにもなかったように
素知らぬ振りをして
涼しい顔をして
通り過ぎる
決して後ろを振り返ることなく
悪びれもせず
嘘に嘘を重ねて
罪悪感の欠片も覚えることなく
....
細い山道を車でずっと行ったところに
美しいたたずまいの
お店はあった
自家栽培の
オーガニック素材を使った
家庭料理を食べさせるという
その界隈で作られている
陶芸作品 ....
微かな風にも
焦がれるように
敏感に
強いうねりにも
折れることなく
身を委ね
ガウラの茎は
細くしなやか
背伸びするように高いところへ
花をつける
蝶々のように
....
夜のテラスに薔薇が咲く。
花びら、それは鮮やかな血の滴り。
消える事の無い悔恨だ。
それは私らの繋がりにも似ている。
夜空に瞬く星々はじっと見つめる目の玉だ。
恐るべき幻 ....
蝶の翅が木漏れ日に輝いて酷く
目を楽しませるので
葉にとまり休む一瞬の隙に捕まえた
手の上で誇らしげに鱗粉を散らす
ひとつひとつ虫ピンに飾られ美しく並べられることは
小さな石の墓標も失い ....
ポップコーンが弾ける音
それが聞こえるだけでも
この耳は楽しいらしい
高層ビルがまた一つ建ち
そのアシンメトリなフォルムは
夜空をいびつに捻じ曲げ
火が花開く空間を奪ってしまった
....
あの日僕らは
夏をいっぱいに浴びながら歩いていた
中空を惑星のようにめぐる虹色の夏の果実を
気ままにもぎとっては
かじりながら歩いていた
ふと蝉の声が途絶えたとき
目の前に幕があらわれた
....
僕たちの友情はいつまでも
変わらない 乾き物なので
宅配に託しました
三百キロ離れた 友人の住むところへ
僕たちの友情は
花に胸をちぎられて歩きました
高い雲の下を
電線がゆるく垂れ ....
しろく燃える膚のぬくみに
なぐさめられる
ほどこしようのない夜も
あかつきには埋もれて
身体で濾過をする
そむいたところから
咲いてゆく
花のにおいは
もう
饐えている
....
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