そんなに急いで
降らなくたって
隠したいものなんか
ないよ

ほんとに?
ほんとに?

雪はふる
急いで
急いで

斜めになった
私の目には
昨日があらわれていた
私は冷たくて固い
アスファルトのすき間から
顔を出した花

今日も寒い
暗くなってきた
「こんばんは」って声をかけるのは
私の真上
あのキレイな星

私たちは毎晩
少しの ....
空が飛ぶ
飛んで燃え広がっている

白い夕陽
幾つにも降り積もった雲の波はどこまでも続いている
生き物の影は見えない
分厚いガラス越しに呟きかける
姿の見えぬ渡り鳥にあこがれるように何度 ....
水色の陽射しが降る 浴槽に

14歳の夏の終わりを浸して

青いと 吹き渡る 風の音色

わずかな力で笑っている





白い馬に乗って どこへ行こう
 ....
それは旧いものとは限らない
それは暗いものとは限らない
それは悲しいものとは限らない

初めてのはずなのに どこかで会ったことがあるような
気持ちが晴れ晴れするけど 決してざわめか ....
一体どうしてしまったと言うのだ

ぼくはきっと正直に生きすぎ

疲れきったたましい入りの

肉のかたまりだったのだろう

客席はすでに埋まりはじめていた



観客は老夫婦から ....
冬至に至るのだなあ
ゆずだ かぼちゃだ 

忍耐を希望へ切り替える

あとは冬を乗り切るのみだ
小さな種を埋めておくこと
冬至の後は
明るさが増すのみだから

きのうまでとは大違い ....
青く濁った空が
微睡む午後だ

鈍く光った釘で
突き刺す風景

クダラナイって
投げ出した日々に
浮かんだ心を
忘れたくないのは我が儘?

黒く空いたその穴を
覗き込んで
 ....
  九月の市民球場を
  木枯らしがさらってゆく
  土埃を巻き込んで
  ピッチャーのいないマウンドと
  帰る者のないホームベース
  永遠のような
  0対0
  僕は欠け ....
何の為に生きているのだろう。
人の為?
そんな人いない?
自分の為?
そんなの情けない。

金の為?
みすぼらしい。
愛の為?
愛欲の成す術!

子供の為?
そんなものいない。 ....
特別切れなくてもいいんです
まあまあ切れればいいんです
私にとっての
刃物なんてそんなもんです
特別上等でなくてもいいんです
そこそこ切れればいいんです
それで
用は足りるのですから
 ....
三日月に 梯子をかけて
一緒に 昇っていきましょう

僕の秘蔵のワインボトル マントの裏に忍ばせて
風にあおられるトンガリ帽子を 飛ばされぬようおさえながら

夜遊び仲間の君の肩 しゃべる ....
こわがりさんに教えてあげよう
どんなに強く引っぱったって
うさぎの耳は取れたりしない
お星が空からこぼれぬように

ビニルのかばんにボートを入れて
雲母の国まで遊びに行こう
あんまり笑い ....
ページは真っ白なのに
あたしは自由じゃない
ぎゅって押しつけて
あたしの型をとって

転がっても転がってもなににも
ぶつからない面積が
自由と呼ぶならそれは
孤独の別名だね

赤ん ....
太陽が違うぐるりを回って

ぼくのところへ戻って来る

おはよう

気持ちはおんなじまんまです

月が違うぐるりを照らして

その影の影が光っています

おやすみ

気持ち ....
咲き方がわからなかったので
見渡そうと思った


女はホースで庭に水をまく
小さく集まった緑色はより濃厚になり
葉の先からぽたりと落ちる
はねっかえるのは強すぎる太陽


夏だ。
 ....
朝方の西の空に貴女は浮かんでいた
ほっそりした横顔に憂いを湛えて
あなたは未だ登ってこないの 私は帰ります

だいじょうぶですよ お月さま
お日様は地球の裏側から貴女を見てますからね
安心 ....
譲れる花 ゆとりある胸中
譲れない花 窮屈な嫉妬

晴眼のように 総てが見通せる
不思議な胸中
邪魔な信念が総てを遮る
不可解な嫉妬

譲れる花 お人好しな花
譲れない花 揺るぎ無い ....
君らはまるで幽霊だ

口だけ喚いて

実体は影も形もない

他人を殺して自分の存在を

その自存を図ろうとするが

君等は所詮影の中の影

風がぷうっと一吹きすれば

影形 ....
水際に赤と黒が目立つ
君は慎んで生と死を受け入れた
見事なまでに人間だ
老いた男が手を叩く
皺の隙間を呼吸が縫った


砂埃が舞い上がって
裾を払う絵がいつも描かれた
線路は目と鼻の ....
起きて 動いて 眠る
起きて 動いて ただ眠る
はっと目が醒めれば 
朝なのか 私は誰なのか たじろぐ

ただ淡々と過ごす日々は
だんだん世界が甘く柔らかくなっていき
マショマロのようだ ....
今日は焼肉食べに行こう
ユッケ塩タン上カルビ
にんにくホイルは真ん中に
ハラミ豚トロ上ロース
私はビビンバ
あなたは雑炊
最後はつるんとシャーベット



今週はどこへ行こう
 ....
君は なぜ泣く
いずれ全ては 塵に帰るだろう
その時涙を流すのは たぶん空の雨雲だけ

君は なぜ泣く
瞳の奥に築いてきた{ルビ堰=せき}が 崩れてしまったのかい
人の言葉が 痛ましい眺め ....
落下の形態が腑に落ちず
目下動転のとある夜だ
路地裏のとうに枯れた朝顔の鉢の
蔓の為の竹が歯の癖の様に泣く夜だ


眠る前から目覚まし時計が気になるのは
眠る前 ....
日常に潜む「?」という文字から 
背を向けてないか? 
逃げようとしていないか? 

いつからか、目の前に 
私と等身大の氷塊が、ある。 
足元に一本の斧が、置かれている。 

目を凝 ....
はぶさんは、いつも 
ぺっぺっと唾を吐く 
所構わずトイレになる 
介助しようと抱きかかえれば 
細い手足で、殴る、蹴る 

そんなはぶさんの細枝のような体が 
実は末期癌に蝕まれていな ....
人間が人形にしか見えない

人形が泣いて 笑っているんだ

気味が悪いね

人形が めそめそ げらげら わくわく ぱこぱこ
せかせか ぴこぴこ ぴーぽーぴーぽー 
じゃかじゃか ぞわぞ ....
なんてことない不在の言葉に
愛しさを汚されたその時は
無情の荒野にうずもれて
枯れ草毟ってやり過ごそう

なんてことない不定の言葉に
審美眼を汚されたその時は
悲観の海をたゆたって
船 ....
【わいぱあ】を
最速にしても
効かない
激しい雨が
フロントガラスをたたいていく

きっとこんな風に
前後不覚になるほど
ぐちゃぐちゃに
泣ける人は
幸せなんだろうなあ

思い ....
穏やかな音楽が聞こえる
創造の逢い引き
あなたは梅の香り

土曜の通勤電車
吊革にいにしえの歌をぶら下げる
待ちわびる歌が揺れ
誰もが輪を外さない

子どもの在り方 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
隠す雪- 朧月自由詩411-12-23
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Reborn- こういっ ...自由詩211-12-23
野球場- 草野春心自由詩811-12-22
何の為?- ペポパン ...自由詩4*11-12-22
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三日月に梯子をかけて- まーつん自由詩12*11-12-22
キャヴェンディッシュの子守唄- salco自由詩14*11-12-21
手の中の空- 朧月自由詩511-12-21
おはよう- 吉岡ペペ ...自由詩511-12-21
わたしは咲く- あ。自由詩611-12-21
モーニングムーン- たにい自由詩111-12-21
譲れる花_譲れない花- subaru★自由詩18*11-12-21
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Good_morning- ネハン・ ...自由詩111-12-21
マショマロ- 灰泥軽茶自由詩411-12-21
カニ食べに行こうー- 木屋 亞 ...自由詩3*11-12-20
君はなぜ泣く- まーつん自由詩511-12-20
うわ言のミッド・ナイト- ホロウ・ ...自由詩6*11-12-20
斧と氷塊_- 服部 剛自由詩311-12-20
はぶさん_- 服部 剛自由詩511-12-20
人形のこと- 八男(は ...自由詩211-12-20
相性- faik自由詩16*11-12-20
わいぱあ- そらの珊 ...自由詩4*11-12-20
ラブレター- たちばな ...自由詩13*11-12-20

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