きみの
  美しく長い舌の上
  一面に広がるれんげ畑



  雪どけの淡い水が
  陽を吸ってさざめいている



  僕は、そこで
  幾つかのたいせつな思い ....
一枚一枚
葉っぱをむしりとるように
ひとつひとつ
約束を破った

一本一本
虫の肢を引っこ抜くように
ひとつひとつ
約束を破っていった

それは自らも止めようのない
虐殺であ ....
さわられると
そこからかたちになってゆくような心持ちがしました
口をつけられると
そこから血がめぐるような

はげしさは
はるか向こうでゆれる波でした
ことばは
ばらばらに砕ける音 ....
仕事が終わり

家に帰り

靴下を脱いで

床にほっぽらかし

気持ちよい素足でスタスタ歩いていくと

うしろで靴下タチむくっと起きあがり

ひょいひょいついてきて

プロ ....
震えるほど
嬉しいのです

あなたと出会って
こうして一緒に生きている事

震えるほど
嬉しいのです

優しい母が見守っていてくれる事

震えるほど
嬉しいので ....
日常はいつも
巡回セールスマン問題
とことこ
とことこ
どこから回りますか

詩詞の素因数分解
エラトステネスのふるい
ことこと
ことばたち
何から読みますか

どこかにはあり ....
連休なんかくれなくてよかったんだ


だって『家族や愛するひとの無いひとのための連休の過ごし方』という新書は

 ....
白菊の歌声が
偲ぶあなたの
墓標前にて
一人雨に
濡れながら
西脇の詩集を
繰ってみる

詩のまことが
こぼれますように


紅の傘は
忘れられて
かなしく倒れて
朽ち ....
世界は塵
・・・今日の雪のような
僕は傘を差す
君を待って
傘の上には雪
雪の上には雲
そして雲の上には空が
空の上には宇宙が・・・ある
君は僕に会いに
電車に乗ってやってくる
僕 ....
そして幕が閉じる


舞台化粧を落とすと誰が誰だか分からない

勇敢な騎士は土曜の朝に生ごみを出す係りらしい

美しいお姫様の鼻はとんがっていつも人を見下している


けれど一番分 ....
愛し合う事は海に潜る事と似ている


どこまでもどこまでも深く潜ってゆく


その内上も下も分からなくなる


そして気付けば独りきり


愛に溺れるとはこういう事 ....
ぬくもりが欲しかったから受け入れた

心臓のないブリキ男脳みそのない案山子のような

オズは遥か遠くたどり着けない理想の芝生

優しい嘘に溺れるふりをするくらいには大人 ....
君が手の中に包んで連れてきた
蛍 はかない光

いっぱいいたよと言う
君の顔も輝く

放つ夜の風は
柔らかな色

一緒にとんでいきたいと
密かに心で想った
蒼黒い緞帳が降りた

幽かに

赤みを裾のに遺して

点滅灯を引き描きながら

輸送機らしき飛行体が

重いからだを

じわじわと傾いでいく

その向こうは

 ....
 
 
ウミウシの背丈より 
大きくなった僕の子供が 
草原に立って
外国人になる 

痛みのない蝉が
辞書の中で鳴く
抜け殻でできた橋梁が 
丁寧語で崩落を始める
通訳の人は母 ....
文明の震えを支える地の震え

働き蟻が扇子と携帯、クールビズを
並べて夜店で営業
いつまで開業する

父の暗い眸 母の暗雲
幼児はティンカーベルの羽をして
透明と超越
作り笑いのどこ ....
空におおきな黒い鴉
歌ってもたずねられることなく
招かれることもなく
いつしか
無表情になったまなざしで
人を視ている
飛翔しても舞っている
とは言われない
かなしい翼は
だけど知っ ....
たった一度だけ君の瞳を見つめながら 

この歌を歌いたい 

聞こえなかったふり 

わからなかったふり 

君のそばを吹き抜ける夜風のように感じてもいいから 

この歌を歌いたい ....
そっと風が吹けば

散り散りにこころは飛翔し

うらおもて

うらおもて

ひるがえり

夕暮れ空の向こうで

群れをつくり

大きなさかなが一匹

空をゆっくり泳いで ....
あたらしいものにはまだ名前がない
形もあまり決まっていないしそれはたぶん

人類が歴史のなかへ隠しておいたものを
あきらかにするようなようなかたちではみえててこないのだろう

冷蔵庫のドア ....
思ったよりも
女と呼ばれている
それらの体液は
声が低いものだ

みんながみんな
ソプラノでは
歌わないし
歌えない

だけど
おのおのが
女達の
おのおのが

人生を濾 ....
北の地
風車がまわっている
あなたが待っている
わたしを待っていると言う

東の地
高い人造の樹が一本
よく見えるところ
わたしが一人でいるところ

約束ならば忘れるために
形あ ....
日常が
あまりに慌ただしいと
しずかにしている
しは書かない


こころに
隙間ができると
ことばで埋めようとする
そういうしは
少し語彙がかなしい

こころに
刺激があると ....
{画像=120530012115.jpg}



この世の中には
幕間に控えて居る役者は
いっぱいいて
人が羨む役を貰えるかは
まことに運次第なのだと思う


人は与えられた役の ....
何者にもなりたくない
肩書き
レッテル
社会の仮面を捨て

信じるものはここにない
組織
常識
自意識さえも

何者でもない
歩みは
裸足

信心もない
自由は
困 ....
おいてけぼりにされたんじゃない
あたしが一番なんだ

そんな苦しいいいわけが
あたしを支えていたあの頃

なんであんなに強かったのか
足裏ばかりがふんばっていた

きっといつもはだし ....
無限のループに取り込まれてる

もがくほど足掻くほど足首に絡みついてくるそれは

遠い昔母と潜った海の底の海草たち

母はもう私を分からない

私を虐待していたこと ....
白いテーブルかけはだらりと垂れ下がり 
食卓に転がっている 
無数のりんごとオレンジ達が 
ぴたり、と止まっている。 

それぞれに好きな方を向き 
それぞれの位置におかれ 
それぞれが ....
それは不意打ちのように訪れた
まるで天啓のようだった
世界は美しい
世界は醜い
すべて私の眼の中に堕ちてくる
世界は美しい
世界は醜い
{画像=120529154724.jpg}
気温が一度上がっただけで
庭は目覚め
今夜は舞踏会だと
シロテンハナムグリが伝言する

白薔薇が
今まさにデビュタントに
踊り出そうという心 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
れんげ畑- 草野春心自由詩10+12-6-2
約束- シホ.N自由詩112-6-2
ひたすらに- はるな自由詩512-6-2
靴下タチ- 灰泥軽茶自由詩9*12-6-1
震えるほど- マリエ自由詩412-6-1
手探りの灯り- 海里自由詩212-6-1
河童を買って- TAT自由詩412-6-1
偲ばれる墓標- もっぷ自由詩812-6-1
宇宙を通って- yamadahifumi自由詩312-6-1
舞台- 永乃ゆち自由詩5*12-6-1
溺れる- 永乃ゆち自由詩3*12-6-1
オズの男- 永乃ゆち自由詩4*12-6-1
手の中の蛍- 朧月自由詩412-5-31
日没の空に- takano自由詩1*12-5-31
草刈り- たもつ自由詩712-5-31
文明の震えを- 木原東子自由詩10*12-5-31
- もっぷ自由詩612-5-31
Only_One- 文字綴り ...自由詩1*12-5-30
うろこころ- 灰泥軽茶自由詩13*12-5-30
あたらしいものたち- 梅昆布茶自由詩1112-5-30
濾過- 和田カマ ...自由詩2*12-5-30
文通- もっぷ自由詩612-5-30
しー- かんな自由詩10*12-5-30
地に沁みる影が光を含むまで- beebee自由詩31+12-5-30
自由な困難- シホ.N自由詩112-5-29
いつかの木- 朧月自由詩512-5-29
海草- 永乃ゆち自由詩2*12-5-29
果実の存在論ーセザンヌ展にてー_- 服部 剛自由詩212-5-29
_- 渡辺亘自由詩312-5-29
ワルツ- そらの珊 ...自由詩15+*12-5-29

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