どうしても言い出せずに
降り積もってしまった言葉の灰を
掻き出す術もないまま
人気も疎らな遊歩道をそぞろ歩く

いつまでも辿り着けずに
色を失くした街を漂う吐息の白を
飲み込む術もな ....
会えなくなるとはカタチのことだ

カタチにこころが付いて行かない

カタチとこころは全くちがうのだ


ぼくはこころだけを感じてゆこう

こころのことだけを感じてゆこう


会 ....
{画像=121222105919.jpg}


猫よ

我々には降誕祭も

盆暮れ正月だって

自身の誕生日さえ

周囲とは異なり

意味を持たない


然し

猫 ....
  破壊と創造

 あいうえお
 かきくけこ
 さしすせそ
たちつてと
 なに・・・

  切り取られた空白





  綺麗ごとのように桜が咲いた日

・・・て ....
浜の足跡
とうに消え
浜のお城も
とうに無い

あの子も
あの子も
帰っていった
帰るべき胸へ帰っていった

母さんのシチューが
湯気立てる
初冬の台所

覗き込む
その ....
灰色

色の名前として
美しい文字と響きだな、なんて
音も無く降る雨をみる


静かに電線が揺れ
雨のせいなのか風のせいなのか
実りの無い事を考える


すべてがモ ....
季語にうなされる 横になって感じるナンバーは ライオン
野生の猫の たてがみの美しさは 17

おきあがれない日
かなしい日
戦っていない日 
子猫のように爪をといでいる子が大勢いて強さを誇っていても
気 ....
わたしは昔話を聞くように
湖のあなたの前にいざなわれた

しかしもう――
わたしもあなたもすっかり疲れきっていて
遠く近く反響しつづける音を
完璧に研がれた鎮魂歌を
たんなる耳鳴りとして ....
枝毛さがしは
手軽な気分転換だった

枝毛をみつけては
はさみで英語のプリントに
切り落とす

一本の毛が
まるで
仲違いでもするように
なぜ別々の道をいくのか
理由なんて知らな ....
日の出前
生命以前の静寂
ただ刻々
事実だけが降り積もり
上滑りしていく感情
淀んだ意識のまま
時間をやりくりし
このような自分だ
と凝視する朝
いちゃもんを
自分で自分に
つけ ....
一瞬だったような気がした
永い一瞬のはじまりはじまり

{ルビ鳩尾=みぞおち}に酷く重い鉛玉を撃ち込まれて
浅い呼吸で酸素を集め
二酸化炭素を深く吐き出す
この作業をここ数日ずっと ....
大義という主張と主張の狭間で
武器を持たないこどもがその親が
何の躊躇もなく銃弾で殺されていく

そしてその真実を世界に伝えようとする
ジャーナリストも標的にされる
その惨状をソファに座り ....
それは、荒涼とした大地。

枯れ木が数本見える他は

土と岩がどこまでも続いている。



現実がシュールに横たわる。

死が隣合わせだからこそ、生がある。



優しさや ....
メロディーは まばたきに似て

吐く息は 山をさまよう霧に変わり

心のきらめきは 星よりも激しく燃える

遠く町の灯火が やさしい

やがて静かな会話がはじまり

凍りつく 寒気 ....
雨が街を一斉に叩く音で目が覚める

億劫な、暗い灰色の朝に

独り、目をこすりながら時計を見た。

午前5時半。



雨が降ったって

雪が降ったって

強風に煽られて
 ....
気がつくと
このところずっと
背中を
壁につけていた気がする

壁は
崖なのかな
盾を
背負っているのかな
前への注意はしているけど
なんて考えていたら

壁からの
 ....
何かあるはずだ
死角だけが欲しい 学習したものはいらないから

驚かせろ 貴殿の役目だろう
何かあるはずだ

首を傾げる阿呆な振る舞い 呼んでない

もの足りなさの 本当は満足 月に似 ....
海を 静かに 渡ろうとして
やっぱり  怖くて  恥ずかしくて  止めにして


そんなこと 繰り返して
繰り返してはならない 季節になっても 繰り返して、繰り返して

 ....
梳る 黒髪は 細き肩 無でるよに

弱き陽の 冬の朝 逆光に 鮮やかし

過ぎし日よ 今も尚 忘れじの 君が影


流れ行く もの全て 掌に 握りたる

砂のよに 音も無く 喪われ  ....
誰かが
だましているんだなと思う
ぽかぽかとして
冬なのにこんなにあたたかい日は

だから
あたしは
まーだだよと言う
あわてて
かえるが起きてこないように

誰かに
だまされ ....
上空を通過する物音で目覚め カーテンを開ける
暗い夜景が流れ込む窓に 目を見開いた未来が
こちらを見ている

慌ててカーテンを閉じ 再びベッドの倒れ込む

 わたしの見たいものは薄くなった ....
夫婦喧嘩しながら
酒を飲む

楽しい酒ではないけれど
つまみのイクラを
一粒一粒舌で潰しながら
時が過ぎていく

その一瞬にも
互いの言い分が述べられて
これは生きてい ....
「私は小さな一人の国家」

自分にそう言い聞かせよう

大きな力に蔑ろにされ

翻弄されても

心の奥深くにある自分の正義を信じよう

期待しても浮かばれることなく
 ....
その金曜日の午後
いつものように黄色いスクールバスから降りてきた
娘達の笑顔を確認してから
思い切り抱き締める
「ねえ、ねえ、今日学校でこれを描いたんだよ」
私の腕を振り切る勢いで バックパ ....
ひらがな、が落ちてくるように
迷いながら雪が降ってくる
日本にちりぢりになった
あ、い
どれだけのあいの組み合わせが
あるのだろう

やがて
あ、と、い、は
溶け合って境界線をなくす ....
冴え々え光る三日月と
冬の冷たい夜気の風
今一度(ひとたび)正常な神経を戻せるようにと
ただただわたしに降ってくる

(赤子が欲しけりゃ薬など
 飲まん方がいいんだけども)

あれほど ....
なくならない
昨日のむなしさも
紅すぎる夕日の色も
いつかみた映画の感動も
ありがとうっていわれてドキドキした鼓動も
失恋ノナミダも
やさしくしてもらったことも

あのときこうしてれば ....
半熟玉子みたいにさ
ぷるぷるしちゃって

ふれることもできないよ
みつめてるだけ
たべたいけどね
みつめてるだけ

あつかいにくいのに
ちょっとひかれるね
味は知ってる
つもりだ ....
リボンという名の首輪を外し
第一ボタンという名の戒めを解く
スカートを3回折って
わたしは走る
この足2本の赴くままに

どこに行くかなんて
私は知らない 君も知らない

ほんの小さ ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雪になればいいのに- nonya自由詩28*12-12-22
カタチとこころ- 吉岡ペペ ...自由詩312-12-22
おいわい- ドクダミ ...自由詩6*12-12-22
メモ- 空丸ゆら ...自由詩912-12-22
初冬の台所- もっぷ自由詩712-12-22
センチメンタル通り11番地- レイヨウ自由詩5*12-12-22
季語にうなされる- 北大路京 ...自由詩412-12-22
LION- るるりら自由詩17*12-12-22
湖のあなた- 綾野蒼希自由詩3*12-12-22
十三歳のコラージュ- そらの珊 ...自由詩1112-12-22
いちゃもん- 三田九郎自由詩7*12-12-22
溜息- レイヨウ自由詩9*12-12-22
屍体は睨む- HAL自由詩3*12-12-21
そうゆう世界。- 元親 ミ ...自由詩512-12-21
クリスマスツリー- ぎへいじ自由詩14*12-12-21
現場。- 元親 ミ ...自由詩712-12-21
おかえり- 鵜飼千代 ...自由詩14*12-12-21
冬至- 朝焼彩茜 ...自由詩712-12-21
糖分当分ゼロ。- komasen333自由詩4*12-12-21
陽と芥- ドクダミ ...自由詩2*12-12-21
かくれんぼ- そらの珊 ...自由詩19*12-12-21
夢に見るのは過去だけだ- イナエ自由詩3*12-12-21
夫婦喧嘩- 小川 葉自由詩1212-12-20
私は小さな一人の国家- 蒲生万寿自由詩3*12-12-20
アメリカという国の学校という場所- 夏美かを ...自由詩36+*12-12-20
ひらがな- そらの珊 ...自由詩28*12-12-20
月の子- 凪 ちひ ...自由詩10*12-12-19
なくならない。- じじ自由詩2112-12-19
半熟な人- 朧月自由詩312-12-19
反抗予告- 川上凌自由詩10*12-12-19

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