きのうつぼみだったあの子が
今日はもう咲いているね
満開になって
散ってゆくね

みおくるかなしさで
こわれてしまわないよう
みんなで別れをおしんでいる
はなやかなお葬式

淡いピ ....
その坂は四季をつうじてみどりにうねっている。
脇のブロックには苔や羊歯がびっしりとはえていて、上にはつねに葉がそよいでいる。
春夏にはきみどりが目にしみて鳥がさえずり、通る風はすっきり澄みきってい ....
4月初旬。
朝早く家を出た私は今日の天気を知る由も無く会社へと出かける。
今日が晴れの日だったと知るのはもう陽が暮れた9時前後の月の形であった。
月は丸々と綺麗な楕円をして空に浮いており、
「 ....
刎ねられた首の、落武者ヘアーの見慣れた顔がそこに在った。
所々に空いた障子の破れから庭の繁みを覗かせた薄暗い茅屋の畳のうえに
斑に変性菌類の付着した身体のない見慣れた鼠色の顔は飄々とした面持ちでご ....
二階の窓からみてる
箱にとらののらねこがうずまってねてる
ちいさい海が砂時計のまんなかみたいにきらきらしてる
沢で茶色いのらいぬがしんだときく
もう少し毎日の学習を解いていたい

晩ごはん ....
相変わらずメリーゴーランドは
無人のまま永遠にまわっている

雨の日とか晴れの日とか関係なく
毎日ひたすらまわり狂っている

モノクロの少女たちが列をなして
空っぽのメリーゴーランドを眺 ....
詩よりも素敵な端正な言葉を
音律にのせて

たとえばジャニスは疎外をブルースにして
もうひとりのジャニスはこころの陰影をうたにする

ジムはロックの神になり
もうひとりのジムは瓶のなかの ....
空を見上げる
雨粒が降りてくる
一直線に堕ちてくる
粒の一つをただ見つめる
目的などない
経過する時間の長さと
静寂を感じられる
この手の平に堕ちてくる
もたらされた潤いを
握りしめ ....
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>  .... チーターを貸して居たら
焼き立てパンが
食べ放題の倭人の集落
チゲをタダで食べられる
子を待ちながら
詩作した
骨がツアーを企画したので
サンダースと旅立つ
江戸時代へのタイムトラベル ....
どしゃぶりのように一日がはじけ、次の一日へと突き当てる船首を送り出している。葬られた市街地にはダンプの轟音が反転し、除染作業員は冷たい海を交換し始める。この一年間はいずれ無限に回帰し、そのたびごと .... ある冬の朝、飼っていた鸚哥が死んだ。



ちいさな黄色の、頬がほのかにあかい鸚哥。どのように出会ったのか思いだせない、な
ぜ、いつからここにいるのかさえわからない、物心ついたときには当たり ....
井戸に落ちた少女が助け出される時間まで働いて得たお金の10倍パチンコにつぎ込んで
翌日には北朝鮮製のミサイル資金になって美しい日本海に落ちるのだろう。
今日もGODはいなかった。
夜飯は無く、
 ....
儚いのは
花ではなく

人なのです

この
美しい花は
誰のためでもなく
悠久の時を生きている

その木の下に
人が様々な人生を当てはめ

懐かしんだり
見上げて泣くのを
 ....
冬のあいだに育った
ふわふわの毛に包まれてみる夢は
ねじ巻き振り子のようにかなしかった
(なんでアンゴラ山羊になどうまれついちまったのか)
けれど
春のひざしに
あたためられて
気化して ....
 散りゆく桜に想いを寄せて書き下す一編の詩。
 夢に刻まれる走馬燈。
 愛をそれと気付かずに駆け抜けた青春。
 後悔の後の懺悔を心はどう捕らえようか。

 恍惚と愉楽の両翼にまやかしの日 ....
高層ビルの展望室が好きなのは
地上に降り立ち
展望室を見上げ
あんなにも高い所にいたのだと
あそこから美しい景色を眺めたのだと
余韻に浸ることができるからで
高い場所に居続けること自体は
 ....
水に嫌われ
水で追われる
隠れることもできず
すぎてゆく日々


飛ばされそうになりながら
どこへ帰るともなく進みゆく
すれちがう花も
すれちがう蝶もわからない

 ....

からだじゅうのあなたを摘みとりながら
指はあおく湿っている
記憶はうすくひきのばされて
ところどころやぶけながら
いつまでも種を蒔きつづける

おもたい夢を湯舟に投げこんで ....
あなたは針で
わたしを刺していった
はたちきっかりでいったあなたの
のこしたことば
いくど読み返したことだろう

「あなたにわたしを息づかせるよ」

あなたを愛で殺してしまっただれか
 ....
失われた回帰線(そこは闇となって届かず
赤ん坊の泣き声だけが今でも響き
菜の花が一面に咲いて揺れる高原の陽炎
詩となる前の無数の言葉の散らばりがあって
繋げることがままならない僕がいる ....
桃をおろし金に擦りつけ
埃をかぶって臭うストローを水で洗った
プラコップの水面は穏やか
遠い南国の、夏の海の、奥の奥

レンジから元気のない食パンを取り出して
固いバターをスプーンで擦り落 ....
かれは、いま 叫んでいる
遠くを見ている人々にむかって
かつては 矢じりを誓う猿だった人々にむかって
現代という うつつに居る私にむかって

かれは ごみ捨て場で 半透明の袋にいれられたまま ....
ひとかじりしたリンゴは
あんまりにも酸っぱくて
思わず涙を流してしまった

大きくもうひとかじりしたのは
そうしないと
大きな声で泣き喚いてしまいそうだから

酸っぱいだなんて
ただ ....
大型の薬を飲むように
少しコツがいる
今日のような夜は
落ちないように過ごそう

ちょっと得意になったんだよ
誤字らないように詩をかくときみたいに
慎重に歩けばいいの
ほんとだよ

 ....
都会の中で泳いでいる
君たちと呼んでいいか は
多分睨むに違いない ひとたち
紅い鱗がまた一欠けら剥がされて沈む

ムラの中で流されたままで
僕ですよと発言してみる が
関係ない ....
記憶の焼土に
茫漠とひろがっている
透明を佇む石が
ひととき凪いでいる

点滅にさそわれて
浜まで来ると
むせ返るほどの潮の匂いが
過去を引き連れて
私を攫った

夏が焼けつく部 ....
 白樺の林を抜けるととても小さな家がある。
 初めて出会った僕らはそこで小さな約束をした。
 暖かくなったらまた会おう。
 毎年初夏になったらまた会おう。

 三度目の初夏僕は彼女にプロ ....
なんて晴れてるんだろ今日
なんで忘れてんだろ約束
灯台目指して歩くはずだったのに
こんなとこで死にかけてるなんて

太陽よりもっと赤いものは
たぶんトマトだ
月をみながらつぶやく
 ....
私は誰に会いに行くのだろう
誰もいない夜 
街を知らない月のように
ただのみきやさんのおすすめリスト(14280)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
桜の死んでいくとき- 田中修子自由詩6*17-4-11
へび坂- 田中修子散文(批評 ...8*17-4-11
夜桜- 鷲田自由詩117-4-10
見なれた顔_★- atsuchan69自由詩5*17-4-10
釧路- ともちゃ ...自由詩10*17-4-10
遊苑地- wakaba自由詩217-4-9
日曜日の詩- 梅昆布茶自由詩1417-4-9
雨粒ひとつ- 坂本瞳子自由詩3*17-4-9
水の詩- 5or6自由詩2*17-4-9
チーター- 間村長自由詩3*17-4-9
年度の終わり- 葉leaf自由詩217-4-9
______- 紅月自由詩1017-4-9
シリアル- 5or6自由詩2*17-4-8
さくら- ガト自由詩4*17-4-8
アンゴラ山羊のみる夢は- そらの珊 ...自由詩14*17-4-8
- ヒヤシン ...自由詩3*17-4-8
高層ビルの展望室- 坂本瞳子自由詩1*17-4-7
夜に至る夜- 木立 悟自由詩817-4-6
- はるな自由詩1217-4-5
花の針- 田中修子自由詩1017-4-4
失われた回帰線- 乱太郎自由詩6*17-4-4
いただきます- 印あかり自由詩14*17-4-4
黒曜日に- るるりら自由詩10*17-4-3
リンゴなみだ- 坂本瞳子自由詩2*17-4-3
透明なふたり- 朧月自由詩417-4-2
俎板の鯉- 乱太郎自由詩7*17-4-1
記憶の焼土- 伊藤 大 ...自由詩1*17-4-1
大きな幸せ- ヒヤシン ...自由詩2*17-4-1
シューティング・スピーカー- 竜門勇気自由詩217-3-31
探索- 番田 自由詩317-3-30

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