{引用= (fall)

  秋
  娘の胸に
  はじめての乳が溜まり
  銀杏の香り実る頃に
  心は夢と出会う  



 (shape)

  「長い廊下の向う ....
詩人だから汚れ仕事は
しなくていい
美しいものを
美しいと言えばいい
醜いものを
醜いと言えばいい
それをどうすればいいかなど
考えなくてもいい
詩人は花のようなものだ
ただ咲いてい ....
この曲は アフロ・キューバンのリズムで
と 演奏の方の解説を聞き 苦笑

アフロ・キューバと 聞き間違えて
詩にまでしてしまった 
でもアフリカのリズムである事はあっている
いや別に 勝気 ....
おそらく僕の知らない
無数のははがいたのだろうと思う

まあ今も昔も聞いたってこたえないだろうが

母の遺品を整理している

書道用具

浦和のなんとか堂とかいうところで購入した
 ....
一人狼 眼に湛えたパソコンに雲
はしゃぎまわるこえ 横書きに生える花
色のついた画面とあと色のついた地面 

空白にいきるほど食い 溝に落ち着くほどにくい
あなたのはどこへいった

ほの ....
沈黙の惑星は
能弁なのかもしれない

その星の水際にはとりどりの
言葉の端くれが堆積しているという

それを採集することが
盲目の考古学者たちの日々の務めなのだという

中央の大陸に ....
はざかいの風が
わたしの季節を
灯し忘れて経ってしまった
とりのこされて

きょうも
おとなりの芝は
あおく
まばゆく

中途半端な雨降りばかり
こんな夜にも
手ばかり冷える
 ....
朝露に繋いだ透明な嘘が
霧に包まれ隠されて
始まった世界が僕を呑み込んで
君の姿も朧気だった

今日もまた産まれては
夕べのオレンジに抱かれて
懐かしさに似た悲劇さ

哀しさに包まれ ....
 
 アコースティックな歌はちぢれて
 猿の毛玉とブランチの海

 金切り声をあげる痴呆のポセイドン
 人魚は女を捨ててしまった
 オスは泣いて子を孕み
 産み 育て
 嘲われ
(オ ....
海岸近くの
生い茂った草むらで
カモメがうずくまっている
瞳は僕を写しだし
僕はその瞳を見ている

その先には海があり、
僕の知らない世界がある
数多くの仲間たちと
世界を徘徊し、
 ....
足を軸にして回れば、みたことのある夜が必ずくる
ついさっきのように俯けば 目の前に電灯が飛び込んでくる
歩いた先がどれだけ先でも 走った先がどれだけ流れても
晴れる日が いつも夜が打ち消していく ....
  画板のうえに
  赤と
  青を置く



  青のための赤と
  赤のための青



  意味
  固い殻を剥かれた
  何者かの咳
紅葉のこぼれ落ちた

駅前帰路の並木道

車の往来は失われ

したたか飲んで帰る夜更け

等間隔の街灯の

ぼんやりした厳冬の下

黄色い色した清掃車は白煙を上げ

箒を手 ....
銀のジュラルミンケースに
細く口を開けて待ち構えるなにか

 じゃあ あたしから
 若いころのあの人と撮った写真
 大事にとっといたんだけど
 ね 白黒の いいでしょ 気に入ってんだ
  ....
        流れ星をみつけては
        「る」とちいさく声にする
        さむさにふるえ
        さいごの一文字ばかり
        くりかえし、 ....
詩は傷みです
あなたとわたしの間で
血が流れるように
空白を引き裂いた文字です

詩は苦しみです
あなたとわたしが共に
吐き続けたように
空白に汚れたままに散らかした ....
1.ゆきんこちゃん


段ボールに書かれた 真っ赤に書かれたクレヨンの暖炉の炎には 
ぱちぱちと
もえる友情が燃えていた
おともだちの ゆきんこちゃんは 五年生で
なふだにも  ....
靴底を裏返してみる
均等に減っている
癖のない人が
うらやましい
愛用すればするほど
そこに紛れもない自分の足跡が刻まれる

靴底なんてどうでもいいぢぁありませぬか
それでもうらやんで ....
シュウシュウとやさしげな音がして
白い息
スチームアイロンにしわをのばされて
白いシャツ
出来立てみたいに ほんのりあたたかい

いくども
生まれ変われる
そんなことが幻想だと
わか ....
ドウダン ツツジの森は小春日和が好き
根元にからみつく風が友達

山ひとつ越えた里はすでに埋もれ

西の山にかかる雪雲
低くはぐれて ひとつ ふたつ


森の中を散策するには

 ....
今宵は 天空の星々の祭典
光年の彼方で 流星たちは 
煌く矢となり 地上に降り注ぐ

宇宙は あまりにも無限で 
人類の知己では 推し量れない
その神秘を 解き明かしたい

いつかあ ....
「吐きたかったら 吐いちゃった方がいいよ。
その方が気分が良くなるからね。
吐くと 体の中の悪いものが一緒に出るんだよ。
だから吐いた方がいいんだよ。

そう、上手に吐けたね!
偉い、偉い ....
優しくできないことを辛く思わないんで欲しいんだ
どうせ人間はいつかは干物だ
乾いた挙句火に焼かれるのだ

誰も僕の替わりをしてくれないことってあたりまえのこと
いつか誰かに会えるってのも素敵 ....
金もナク仕事もナク
展望も若さもナク
妻子には捨てラレ
責も任も負ハズ
誰にも期待さレズ
東にも西にも行カズ
誰を労ふ用もナク
暮しの足は大丈ブ
家計一人このオカズ
雨にも当たラズ
 ....
名前のない草むらで腐肉をわずかに残した崩れた骨格になった
もとは誰かの所有物だったシェットランドシープドッグの
土塊に染み込んでいったバクテリヤと同数の言葉たち
一二月に梅雨 ....
わたしはねこ
あなたの脇のした 或いは
ストーブと向きあって 眠りたい

わたしは陽だまり
あなたが苦しくなったとき
そっと寄り添わせてほしい

わたしは鳩
平和なん ....
世の中ザラザラしている
そうは思いませんか

{ルビ肌理=きめ}が粗くなった
そうは思いませんか

優しい親は珍しく
子供は大抵怯えてる

賢い教師も見当たらず
子供は大抵迷ってる ....
ふいに足を止めた、夕暮れの帰り道。 

畑の道の傍らに、夕陽のあかねに染まる 
とうもろこしの草々は、きれいに整列して 
緑の背筋をまっすぐ伸ばし 
両腕の葉をひろげながら 
顔を揃えてに ....
人生は夢と覚醒の繰り返し
夢は無価値、
覚醒時こそ人生だ
等と大人の戯言
誰が決められる?

人生
夢と覚醒の繰り返し
同等同価
なにを言いたい?

夢は狂いのさなか

 ....
風よ語れ
私たちの行く先を
森のざわめきを
獣たちの雄たけびを
一陣の突風に
舞い上がる塵芥を
最大のものから
極小の存在までを
すべての生命航路を
風よ語れ
神の御言葉を…そして ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14283)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
色彩へのコラージュ- 草野春心自由詩512-12-16
詩人だから汚れ仕事はしない- 紀ノ川つ ...自由詩12+*12-12-16
演奏会の夜- 砂木自由詩12*12-12-16
母の行方- 梅昆布茶自由詩2312-12-16
じぐざぐざ- 十二支蝶自由詩212-12-16
ファンタスマゴリア(たむらしげるの絵本)によせて- 梅昆布茶自由詩1012-12-16
暖冬未満- もっぷ自由詩612-12-16
僕は灰色- 智鶴自由詩312-12-15
たとえば、電灯の宵柳- ゆべし自由詩112-12-15
- opus自由詩112-12-15
こぶし- 十二支蝶自由詩212-12-15
画板のうえに- 草野春心自由詩612-12-15
落葉回収車- 三田九郎自由詩312-12-15
美しき投票- オイタル自由詩5*12-12-15
るの想い- 石田とわ自由詩10*12-12-15
- 乱太郎自由詩29*12-12-14
幸せのゲーム_二編- るるりら自由詩16*12-12-14
靴底- そらの珊 ...自由詩24*12-12-14
スチームアイロン- そらの珊 ...自由詩19*12-12-14
散歩道- ぎへいじ自由詩19*12-12-14
【_流星群_】- 泡沫恋歌自由詩11*12-12-14
吐く- 夏美かを ...自由詩24*12-12-14
槇原みたいには歌えないが- 梅昆布茶自由詩15*12-12-14
文句しか垂レヌ- salco自由詩8*12-12-14
静寂は長い叫びと似ている- ホロウ・ ...自由詩5*12-12-14
さみしい関係- 川上凌自由詩12*12-12-13
ざらざら- まーつん自由詩9*12-12-13
あかね色の畑_- 服部 剛自由詩312-12-13
シュルレアリスムのきっかけ- ……とあ ...自由詩7*12-12-13
風に問う- 人間その ...自由詩212-12-13

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