朝は鞄の金具ががちゃがちゃ鳴ってやってくる
冬眠したい放し飼いの蝶蝶

いつのまにか朝をしなくてもよくなった
ただ露をながめ
ひやりを舐める
ついきのうまで往来を洗う私だったのが
い ....
もう
たぶん来ないと思うんだ
あれほど

不安だった喪失も
なんだか
親友めいていて

あなたがいない

けれど
私は生きていて
おはよう、って挨拶をして
手にしたカバン
 ....
私のなかにある悪は
時おり人に石を投げつける
それはどんな惨さか
それはいったいなんの憎悪か
私のなかの悪は
時おり両手に盗みをそそのかす
それはどんな貧しさか
それはいったいなんの ....
ほんとうをひとつ石のしたに埋めた
約束をひとつ鏡の裏にかくした

退屈がちょっと窓からのぞいた
懸命がぼくのしりをたたいた

月は宙ぶらりんで柳のしたを通りがかった
杜甫と李白がちいさな ....
時を経て散り行く枯れ葉

地に落ちろうとする姿は

その間際まで心奪う様に

我を忘れる程の美しさを

見せ付けては舞い落ちる

少しの風にひらひら落ち

強い風にも優雅に落ち ....
放射冷却の始まらないうちに

まだ暗いうちに出発しようか

太陽ののぼるまえ暖かいから

澄み沈んだ空気きれいだから


高速を西に走る

お月様が山の端だ

ビルのあいだだ ....
鏡の前でポーズする


胸をはり

お腹をへこませ

はしっこが切れた唇を突き出して

つま先でツンと立ちながら

髪をかきあげ誘ってみる



私が二人いるこの脱衣 ....
もういちど夢へ会いに行く 誰もいない真夜中に追い込まれている 壊れた羅針盤で
/これがこの詩の一行目ではない
壊れた羅針盤で一針一針丁寧に縫い付け
詩人の口を塞ぐ
孤独を売りさばき建てられた黒い城
その地下室で真昼に暗殺された
一羽の青い鳥に対し何を ....
時空のゆらぎを感じて漂う心情。
ある時は旅情となり、またある時は慕情となる。
孤独に縁どられた私の過去の墓標の前には、
今はもう懐かしさを感じさせるものばかりが並んでいる。

私が嫉妬を ....
箸が並んでいます
きれいに連なって並んでいます
じいっと
待っているのです

箸が並んでいます
もう
ここには帰ってこないのです
        かなしみが
        かなしみが
        ふってくる
        
        おともなく
        
        しずけさに
 ....
白い珊瑚礁から 若い泡が立ち上り
陽を拝む前に 歳老いて消えるのを
何十何万と見てきた

覚束無い身体を揺すって
光の涙をゆうらりと
遊び心を腐らせた碧瑠璃を
黒ずんだまなこで愛している ....
 
もうちょっと、ちょっとだけ飲ましてな

そしたら

添い寝してあげるね、お月さま



 
 
生き恥を晒し合って空が青い ペットボトルのごみの日
中身(心)はもうとうになくて
キャップ(顔)やら
包装(洋服)やらを
捨て去ったら
みな
潔い裸になった
とても清々しいごみの日には
カラスさえも
素通りする ....
柔軟剤のたおやかな香りに

青く火照った朴の空に

曇りガラスに散る光の粒に

惜しみなく降る情の雨に

萎れた紙に乗った言の葉に

甘い満足をくれたカップラーメンに

ビニー ....
幸せの余韻は漂っていた
静かに訪れる至福の時は
穏やかな心を呼び覚まし
淡い透明の色彩が流れる

珈琲は如何それとも紅茶
ココアに致しましょうか
湯気の立ち込めるカップ
まろやかな香り ....
夜、檸檬は乾いた
ソーダはふにゃふにゃにすきとおって
青ごしに見た君は
僕のかたちにくり抜かれている
夜が
街のかたちに染まるように

いったいどれくらいのなみだが流れたろう
街角 ....
知らないうちに仇とられていた 仕事休む気で夢のつづき見ようとして寝る むしり取られ山積みされた路傍の名も無き草
人は一括りに雑草と呼ぶ けれど 
一本一本取りだし丹念に調べればたいそうな名が有って
いや 持たされて 力芝 車前草 藪枯らし 葛
ああくず 葛餅 葛 ....
俺さびしいか

いかさまか

俺さびしいか

さかさまか

渋滞ゆっくり

ながれてく

光をともして

ながれてく

俺さびしいか

いかさまか

俺さびしい ....
我家の軒下にやってきた 
つがいのツバメ

気がつくと
いつの間にか
1羽だけになっていた

それから
ずっと
一羽のツバメは
巣の中で
じっと外を見つめていた

あたりを警 ....
等圧線の険しい尾根道を
一気に駆け下りた寒気の精鋭に
容赦なく身体を押えつけられて
また2センチ青空が遠のいた

街路樹の痩せた指先から
次々に零れ落ちた枯葉の巡礼を
容赦なく運動靴 ....
痛む腹 痛む足 痛む思い
痛む腹は可哀相だねぇ
痛むほど無理させられてたってのに
今の今までだぁれにもわかって貰えないで
今しきりにキリキリ悲鳴あげてるんだから
あらあら、悲鳴をあげてい ....
宛名のない手紙を
淋しさと名付けたのは
冬をむかえようとしている
壊れかけた燕の巣でした


遠くで微かに鳴っているピアノを
愛の囁きと名付けたのは
閉じられたばかりの本の静寂でした
 ....
MRIに写った骨に
ほんの少しの ヒビ在り
しばし見入る

ヒビは歌わない
ましてや笑わない
責めたりしないし
冗談も言わない
財布の心配もしない
後悔もしない
原因があって
結 ....
女子大のトイレの
便座になりたい
手でわっかを作って
その上に
まだちょっとだけ青い
お尻を載せたい
体温で温めてあげたい
舌をウォシュレットみたいに
ウィーーンて出したい

万が ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝の金具- はるな自由詩613-11-19
バジル- umineko自由詩12*13-11-19
- 月形半分 ...自由詩413-11-19
そんな花見- 梅昆布茶自由詩1813-11-18
落葉・・・- tamami自由詩913-11-18
まんまるお月様- 吉岡ペペ ...自由詩513-11-18
へやにふたり。- 時子自由詩313-11-18
もういちど夢へ会いに行く- 北大路京 ...自由詩713-11-18
誰もいない真夜中に追い込まれている- 北大路京 ...自由詩313-11-18
くちばしに- 左屋百色自由詩10*13-11-18
幸福のゆらぎ- ヒヤシン ...自由詩9*13-11-18
- 乱太郎自由詩2213-11-18
おとのないよるに- 石田とわ自由詩14*13-11-18
海月のまなこ- 雨慈ムシ自由詩6*13-11-18
そしたら- 殿上 童自由詩14*13-11-17
生き恥を晒し合って空が青い- 北大路京 ...自由詩1913-11-17
とうめいな容れ物が収集を待っている- そらの珊 ...自由詩2613-11-17
生きの音- 雨慈ムシ自由詩313-11-17
至福の余韻・・・- tamami自由詩13+13-11-17
二酸化炭素- はるな自由詩1113-11-17
知らないうちに仇とられていた- 北大路京 ...自由詩413-11-16
仕事休む気で夢のつづき見ようとして寝る- 北大路京 ...自由詩713-11-16
名も無き人- イナエ自由詩8*13-11-16
俺さびしいか- 吉岡ペペ ...自由詩1013-11-16
震えが止まらない- ichirou自由詩613-11-16
子供は風の子_大人は火の子- nonya自由詩25*13-11-16
痛む腹- 月形半分 ...自由詩513-11-16
散歩人- 月形半分 ...自由詩413-11-16
ヒビいった- そらの珊 ...自由詩15*13-11-15
便座になりたい- 花形新次自由詩513-11-15

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