毎朝冷たい風に吹かれながら
      洗濯物を干すその手は
      ひどくかさつき荒れていた
      誰よりも早く起き
      米を研ぎ、味噌汁をつく ....
僕の目の前には因果の絶壁が見える
聖宇宙の切れ端で出来上がった都市よ、走り出せ!
無を創造する無を道祖神として祭っている
屹立するブラックホール
僕はたった一つの悪に取り残された
 ....
     家が死んだ
     広い庭に大きな木のある
     昔ながらの家だった
     縁側のあった家は壊され
     大きな木はどこかへ運ばれた
     乾かす洗濯物も ....
骨だけになった 樹の群れは
古い写真の中で 諦めている時計に似て
遅れていく時刻 ついさっきまで耀いていた
枝の露は 跡形もなく消えた


誰かからの便りを 待っている
いつか訪れる ....
烏龍茶あたためますか
あた貯めますか、そうですか
ただ今あたが四つであたシになります
あた詩に交換するなら受付はあチラです
こチラの用紙に青年月日をどうぞ
ピーターのご友人なら空欄でも((チ ....
浴室に伏せて、日常という連続を流す
選べない明日になれないもの
排水溝手探りに口へ
盲目、目を剥いたら蟻が群がる黒い塊
窓の外には誰に泣くわけでなく呻く風
取り繕いか浴槽のシミに似た愛
 ....
 
羽根がはえたかと思ったんだ

ダウンジャケットのだったんだけどさ

けどね、ちょっと、ちょっとだけだけど空を飛ぼうなんて思ったんだ



 
ウイルスのせいだ支配者が宿題を忘れている   うつくしさだけを愛するわけにいかず
  わたしたちは雪をみている
  さくらいろの子供たちがはしり、
  ほほえみと陽の光がまじりあうのを
  胸にふるえを覚えながら わたしたちは ....
わたしたちは折れた木
生長はもうしない

わたしたちは老いた者
遅いが近くで遠くにむかう

暗闇の合間に
消えゆくものを作る

未来に共感しながら
先制攻撃に頼る

最後の敗北 ....
雨に濡れた砂浜にビニール袋を敷いて

途切れなく続く紫の波濤を眺めていると

運動場の端にある雲梯の下で出会った

一匹のコガネムシのことを思い出した

あの頃の私は手に取るように虫の ....
日本には妖怪がいて
いろいろと仕掛けてくる
問題は妖怪がおこしていると
マンガを見て子どもが言った

日本には町内会があって
いろいろと投げかけてくる
問題は町内会が起こしていると
回 ....
通り過ぎた時間の中に
少女という群があったことを
思い出す

離れたところで 嬌声を聞き

恐れて 憧れて
そして 離れて

近づくことが怖くて
その正体を知ることもできずに
今 ....
◯ 梅ヶ枝餅→花餅→(雪見だいふく→さくらんぼ餅→安倍川餅)→玉椿→花びら餅


枝垂れ梅の下
並んで歩く
梅のかむざし染まるほほ

(初恋は梅ヶ枝餅の味がしたような、
しなかったよ ....
公園に若いお母さんと小さな女の子がいた
お母さんはベンチに座ってスマホをいじっている
女の子は傍をちょこまか歩きまわる

女の子がお母さんに話しかけても
お母さんはスマホに夢中で返事をしない ....
灯火管制の都会の底では
光を漁って深海魚が徘徊している

魚卵たちの夢は皆カーキ色をおびて
時折光る虹色の粒は
懐疑が延ばす触手に喰われ
光彩を失う
幼魚は皆同じ方向を見てかたまり
群 ....
あなたのみらいのために祈らせてください

そう語りかける女の瞳は
目の前の現実であるわたくしではなく
どこか遠い国を見ているようでした

ミライは
いつの間にか
ミイラにすり変わってい ....
群れからはずれた ひつじがいっぴき
光に打たれて たっている
かなしいでも
誇らしいでもなく
ひつじがひとり たっている
まるく くらい 影をおとして
ひかりがひつじを 打っている
 ....
道路わきで見かけるほとんどの獣は
車に引かれてしまった獣
口をぽかんと開けて
横たわっている
腹が裂けたり
頭が割れたりしているものもあるが
たいていの獣は毛むくじゃらで
 ....
塒と書いて「ねぐら」とよむ
人には塒が必要だろう
その場所で朝と夜を重ねるうち
いつしかそこが自分にとっての塒になる


住めば都というけれど
いろんなものがなじんで
しっくりとくるに ....
毎晩この時間になると
小さな星のうかぶ
銀河を注ぐ奴がいる
注がれる女は
眠りのなかで
星の声を聴いている

星の声は
色をかえ
姿をかえて
女の胃袋に吸い込まれてゆく

毎晩 ....
いつかは捨てなければならないものたち
おもいではすでにどの街にも
棲みついてはいないのだろう
もう昔々あるところにはだれもいない

ものの変化を過去というならば
いいかげんな記憶のなかから ....
お母さんは学生時代の友達の家に遊びにいくと必ず寝込んでしまった。
それはいつも二、三週間続いた。
そうなると私が弟の面倒をみて夕飯や朝ごはんを作るのだった。
私がそれを受け入れればお父さんとその ....
積もる雪が暫しの暇を
流れる雨が暫しの癒しを
与えてくれている間に
答えを探して
這いまわる
けものの
みち、

愛を験す事はしてはけないと
高尚な教えに諭されて見えなくなってい ....
床に置かれた柱時計を

笑っておられるのですね


もっともなお話でございます


天板の埃がくすぐるのでしょう

お心のイタイトコロヲ


少しも異論はありません ....
眼を
口を
戸を
窓を
蓋を
缶を
鍵を
扉を
店を
シャッターを
開けまして

部屋が
体が
スケジュールが
空きまして

仕事に
テレビに
恋に
ゲームに
 ....
      折り紙を折るその指先は
      あどけなく、いつも湿っている
      クレヨンを持つその指先は
      つよさを隠しもっている   
      あした晴れたなら手をつ ....
 雪 ひとひら 舞い落ちる
 静かな 夜に
 雪 ひとひら 舞い落ちる
 涙にも 似て

 雪 さらさらと 風に舞う
 冷たい 夜に
 雪 さらさらと 風に舞う
 血液にも 似て
 ....
朝には鳥で
夜には魚
難しい少女のように
表情が変わるのだ

泣き顔は泣き笑いに
 (そこから歴史)
笑顔は笑い泣きに
 (そこから歌詞)
可能性は不可能性に
 (そこから川が)
 ....
小林、と書き
こばやし、と読む
こりん、と呼ばれた可愛い昔
しょうりん、だけは辞めておけ
寺を足したら御法度だ

言ったが最後
寒空の下、原付に乗せられ
安酒を買わされる

彼は、 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
紡ぐ日々- 石田とわ自由詩17*15-1-20
- 葉leaf自由詩115-1-20
ひとり陽だまり- 石田とわ自由詩10*15-1-20
囲炉裏の上- 藤原絵理 ...自由詩715-1-19
hot_oolong_tea/即興ゴルコンダ(仮)投稿.6- こうだた ...自由詩5*15-1-19
朦朧詩- 北井戸 ...自由詩215-1-19
空を- 殿上 童自由詩16*15-1-19
ウイルスのせいだ支配者が宿題を忘れている- 北大路京 ...自由詩415-1-19
窓辺- 草野春心自由詩515-1-18
one_of_us- mizunomadoka自由詩215-1-18
コガネムシ- mizunomadoka自由詩915-1-18
町内会ウォッチ- イオン自由詩2*15-1-18
少女- はて自由詩3+*15-1-18
お餅バリエを盛り込みながらの_餅→宇宙_スペクタクル連詩風味- とよよん自由詩8*15-1-18
【_スマホと女の子_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-1-17
暗い虹- イナエ自由詩13*15-1-17
巴里、骸骨寺で- そらの珊 ...自由詩17+*15-1-17
群れからはずれた羊が一匹- はるな自由詩1115-1-17
口をぽかんと開けて- クローバ ...自由詩3+*15-1-16
- シャドウ ...自由詩5*15-1-16
星を注ぐ- 草野大悟 ...自由詩12*15-1-16
あしたの風- 梅昆布茶自由詩1815-1-16
帰り道- 吉岡ペペ ...自由詩1415-1-16
けものみち- 衣 ミコ自由詩5*15-1-16
のぞきあな- 芦沢 恵自由詩18*15-1-16
あけまして- Lucy自由詩13*15-1-15
ふしぎがいっぱい- 石田とわ自由詩14*15-1-15
雪ひとひら- ヒヤシン ...自由詩16*15-1-15
街は生きている- やまうち ...自由詩8*15-1-15
小林- 北井戸 ...自由詩615-1-15

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