ある冬の朝、飼っていた鸚哥が死んだ。



ちいさな黄色の、頬がほのかにあかい鸚哥。どのように出会ったのか思いだせない、な
ぜ、いつからここにいるのかさえわからない、物心ついたときには当たり ....
井戸に落ちた少女が助け出される時間まで働いて得たお金の10倍パチンコにつぎ込んで
翌日には北朝鮮製のミサイル資金になって美しい日本海に落ちるのだろう。
今日もGODはいなかった。
夜飯は無く、
 ....
儚いのは
花ではなく

人なのです

この
美しい花は
誰のためでもなく
悠久の時を生きている

その木の下に
人が様々な人生を当てはめ

懐かしんだり
見上げて泣くのを
 ....
冬のあいだに育った
ふわふわの毛に包まれてみる夢は
ねじ巻き振り子のようにかなしかった
(なんでアンゴラ山羊になどうまれついちまったのか)
けれど
春のひざしに
あたためられて
気化して ....
 散りゆく桜に想いを寄せて書き下す一編の詩。
 夢に刻まれる走馬燈。
 愛をそれと気付かずに駆け抜けた青春。
 後悔の後の懺悔を心はどう捕らえようか。

 恍惚と愉楽の両翼にまやかしの日 ....
高層ビルの展望室が好きなのは
地上に降り立ち
展望室を見上げ
あんなにも高い所にいたのだと
あそこから美しい景色を眺めたのだと
余韻に浸ることができるからで
高い場所に居続けること自体は
 ....
水に嫌われ
水で追われる
隠れることもできず
すぎてゆく日々


飛ばされそうになりながら
どこへ帰るともなく進みゆく
すれちがう花も
すれちがう蝶もわからない

 ....

からだじゅうのあなたを摘みとりながら
指はあおく湿っている
記憶はうすくひきのばされて
ところどころやぶけながら
いつまでも種を蒔きつづける

おもたい夢を湯舟に投げこんで ....
あなたは針で
わたしを刺していった
はたちきっかりでいったあなたの
のこしたことば
いくど読み返したことだろう

「あなたにわたしを息づかせるよ」

あなたを愛で殺してしまっただれか
 ....
失われた回帰線(そこは闇となって届かず
赤ん坊の泣き声だけが今でも響き
菜の花が一面に咲いて揺れる高原の陽炎
詩となる前の無数の言葉の散らばりがあって
繋げることがままならない僕がいる ....
桃をおろし金に擦りつけ
埃をかぶって臭うストローを水で洗った
プラコップの水面は穏やか
遠い南国の、夏の海の、奥の奥

レンジから元気のない食パンを取り出して
固いバターをスプーンで擦り落 ....
かれは、いま 叫んでいる
遠くを見ている人々にむかって
かつては 矢じりを誓う猿だった人々にむかって
現代という うつつに居る私にむかって

かれは ごみ捨て場で 半透明の袋にいれられたまま ....
ひとかじりしたリンゴは
あんまりにも酸っぱくて
思わず涙を流してしまった

大きくもうひとかじりしたのは
そうしないと
大きな声で泣き喚いてしまいそうだから

酸っぱいだなんて
ただ ....
大型の薬を飲むように
少しコツがいる
今日のような夜は
落ちないように過ごそう

ちょっと得意になったんだよ
誤字らないように詩をかくときみたいに
慎重に歩けばいいの
ほんとだよ

 ....
都会の中で泳いでいる
君たちと呼んでいいか は
多分睨むに違いない ひとたち
紅い鱗がまた一欠けら剥がされて沈む

ムラの中で流されたままで
僕ですよと発言してみる が
関係ない ....
記憶の焼土に
茫漠とひろがっている
透明を佇む石が
ひととき凪いでいる

点滅にさそわれて
浜まで来ると
むせ返るほどの潮の匂いが
過去を引き連れて
私を攫った

夏が焼けつく部 ....
 白樺の林を抜けるととても小さな家がある。
 初めて出会った僕らはそこで小さな約束をした。
 暖かくなったらまた会おう。
 毎年初夏になったらまた会おう。

 三度目の初夏僕は彼女にプロ ....
なんて晴れてるんだろ今日
なんで忘れてんだろ約束
灯台目指して歩くはずだったのに
こんなとこで死にかけてるなんて

太陽よりもっと赤いものは
たぶんトマトだ
月をみながらつぶやく
 ....
私は誰に会いに行くのだろう
誰もいない夜 
街を知らない月のように
雪の冷たさの青の空
桜のつぼみに咲くなとわめいてる
私を殺していたあのころ

なんで

好きな人は働かなかった 家事もしなかった 絵だけ描いてた
絵は息をのむようなやさしさだったのに
 ....
ひなげし 石ころ 傷んだ人参
これがちかごろのわたしだ
とにかくこのゆがんだ町から出るには
靴をはかなければならない
戻ろうとふりむけば世界じゅうの鈴がなるし、
出したはずの手紙で抽斗が ....
久しく遠ざけていた言葉

自分と他者を比べてしまった時
根底を揺さぶられ
成す術もなく
流れるがままの涙に身を委ね
平常に成るのを待つしかない

素晴らしいものに出会ってしまった

 ....
復活した生命の息吹
秘密の花園で花を摘む乙女たち

老人は詩人を気取って歌を詠み
女は恋に焦がれて気がふれる

青に透ける瑞々しい世界
春とは若さの象徴だ

まるで天国の門前で
佇 ....
針穴に糸が通った遠い日から
ずいぶんいろんなものを縫ってきた
時には
縫われることを嫌って
ぴちぴち跳ねて
てんでに海へかえってしまう布もいたけれど

人の営みのかたわらに
一枚のぞう ....
生まれてきてからこれまでの
血の成長を袋に詰める
明日には収集車が焼却場に運んでいく
つい最近知り合ったばかりの
知遇を本棚にきれいに並べる
いつの間にか本棚はいっぱいになった
拠 ....
瞬きしない癇癪持ちの貴女が遅れて笑ららう
瞬きしない癇癪持ちの貴女が遅れて笑ららう

瞬きしない癇癪持ちの貴女が白く透き通る卵を一粒一粒数えて笑うように洗ららう

氷山の如く切り立つブラウス ....
東の果てから顔を出す太陽があなたの眼の色と同じでよかった
まるくて熟れたあんずの実をとなりに並べたら、あなたとあたしは似たもの同士
果汁の一滴も、種まで残さず食べ尽くしてくれませんか
大丈夫です ....
旅がもし日常の中に潜んでいるとすれば
僕達は何処にもとびたてない愚かな鳥にすぎないのかもしれない

月の満ち欠けにいのちをふきこむものが風だとしたらならば
僕達の望楼は遥かな砂漠の果て ....
潮風を浴びている
白い丘
黒い岩肌、
なめらかな、
すべるように飛ぶ鳥の
くすんだ青の骨
、風に中指をのばす
調律師はもうなにも
弾かなくても、それが見えた

やさしい音楽 ....
波によって作られた影のようなものだけがそこに
子供の手を引いた人 そして
オークションで落札したコートを
私は着て歩く 他の誰に見せるというわけでもなく 


老人の目をして 行く宛をなく ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
______- 紅月自由詩1017-4-9
シリアル- 5or6自由詩2*17-4-8
さくら- ガト自由詩4*17-4-8
アンゴラ山羊のみる夢は- そらの珊 ...自由詩14*17-4-8
- ヒヤシン ...自由詩3*17-4-8
高層ビルの展望室- 坂本瞳子自由詩1*17-4-7
夜に至る夜- 木立 悟自由詩817-4-6
- はるな自由詩1217-4-5
花の針- 田中修子自由詩1017-4-4
失われた回帰線- 乱太郎自由詩6*17-4-4
いただきます- 印あかり自由詩14*17-4-4
黒曜日に- るるりら自由詩10*17-4-3
リンゴなみだ- 坂本瞳子自由詩2*17-4-3
透明なふたり- 朧月自由詩417-4-2
俎板の鯉- 乱太郎自由詩7*17-4-1
記憶の焼土- 伊藤 大 ...自由詩1*17-4-1
大きな幸せ- ヒヤシン ...自由詩2*17-4-1
シューティング・スピーカー- 竜門勇気自由詩217-3-31
探索- 番田 自由詩317-3-30
なんで- 田中修子自由詩11*17-3-29
となりまち- はるな自由詩617-3-29
自己嫌悪- 小川麻由 ...自由詩1*17-3-29
菜の花畑- 星丘涙自由詩3*17-3-29
虹色のさかな- そらの珊 ...自由詩14*17-3-29
掃除- 葉leaf自由詩317-3-29
柊の実- 末下りょ ...自由詩7*17-3-29
あんずと朝- 自由詩517-3-29
旅について- 梅昆布茶自由詩617-3-28
風の腕力- flygande自由詩917-3-27
道を行く日- 番田 自由詩217-3-26

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