前略 わたしはぼちぼちです

あなたはいかがですか 草々

追伸 ぼちぼちだといいな



 
言葉に表せない思いは
ため息で足元に落とせばよい
言葉に表しても伝わらない思いは
自分で口を開けて呑み込めばよい

いつも思いを言葉で包み込もうとした
言葉に包まれた思いは変色してしまい
 ....
秋風のなかに
ほんのわずかに残された
夏の粒子が
午過ぎには
この洗濯物を乾かすだろう

通夜、葬儀の放送が
朝のスピーカーから流れて
犬が遠吠えを繰り返す

香典の額を算段して
 ....
そよ吹く
風は近い
真昼の
日差しを受けて
たおやかに
走れ
夕陽に映える
空の
水草
毎日ターニングポイントで変わらない ふしぎな童話なんか

なかった

うそがめくれる

めくれたうそが風になる


春から夏がやってきた

夏から秋がもどってきた

ぼくは無になる

思い出だらけのぼくは無 ....
森羅万象の奥行きを潜り
泡立つ呼吸音に身を委ねる
壊さなければ訪れない静寂に
あてがった指 時間を悔やんで
包まれた喪服の相容れない微粒の黒
引き千切って 逃げ出すのもいい

やがて更新 ....
ショパンのノクターンを演奏している
サンチョ・パンサ号という
ふたりで名付けた彼女のグランドピアノのことで
彼女は、音が死んでいく、と悩んでいる。
音楽の師匠は、ちょっと綺麗な言葉じゃないけれ ....
川嶋医院の
門柱までの石の階段を
ケンケンしながら昇って行く
昇った先に待っている懐かしい顔
随分と草臥れたセーターを着ている子や
今日おろしたてのジャンパーが
砂や泥で白くなってしまった ....
蝉は生き続ける
孵化を忘れた年月を

ルサンチマンさえ風化して去った
いくつもの夏を

トニオクレーゲルの日々を
隣のねえさんの優しげなまなざしを

不思議の森に生まれ
永らえた歳 ....
まつげ長くして口紅型のピストル 表現し伝達する手や足と震える唇

バンドマン歌ってよこの夜の深さと哀しみを
いくつの星がうまれて流れていったのだろう

音韻学的なぼくらの言葉の航続距離は?

アクセサリーみたいに飾り付 ....
生まれた頃の
記憶
母の語る
真実
学校の先生が話す
口癖
ただそれだけの
時間
初恋が恋とは分からない
感性
誰も知りはしない
秘密

友達と誓う
約束
神を信じること ....
「きのう
お会いしましたね」


見知らぬかげが
暗がりを指さす

「覚えていられないので
さきにいいました」



暮れ方の街
屋根は正しく空を切り取り
はがれた青は道 ....
自らにも問いかけてしまいそうな、
でも 永遠に答えなんて出ないような
不思議な心情のまま 紡いだ言葉を

目玉焼きの中に 閉じこめて
黄味と ふたり ゆら・ゆらら

記憶の海に 沈めたら ....
セピア色の銀板写真に
固定されたあなた
肋骨の浮き出た体で
西瓜を喰っている姿に
戦場の匂いはないとしても

あの夜
炎にあぶられた身体は
反り返り 跳ね返り
決意は ぱちぱち爆 ....
自分で敷いた道がある
凸凹道で思うように進めない
曲がりくねった迷路の道で
迷ってばかりいる

ぬかるんだ道に
足を取られて転んだこともある
途中で立ち止まり
天を仰いで溜息を吐いた
 ....
もう動かない足が歩こうとする 暮れなずむ
誰かの小さな紅葉は
夕焼けに包まれて
橙の肌に
色差す風に
運ばれながら
恋の水面を揺らして

紅葉がはらりと
夜空に舞いながら
寂寞の湖を
くれないに染め
恋は彩 ....
ドラマチックに声をあげながら 静止していくのは
流れるはずの血液 聞こえるはずの心音

足早にそこから立ち去っていきたいのに
抱えた季節を手放せないから 動けない

与えられた名前 ....
ざっくり言えば、海
へ行くつもりはなく
飛び込み
嵐の中で
自己完結する

ざっくり言えば、ビル
から飛び降り海
へ沈む夕日
終わらない創作料理
100人前のデザート
食い散らす ....
下草を踏み 落ち葉を踏み 砂浜を踏み 街路を踏み
怒りをまき散らす
目の前の夾竹桃の葉のふくらみに
髪切虫がとまっている
向こうの山は青空に輪郭ばかり突き出ている
歩けばそこで光は割れて ....
薄明かりの中
今日の一日がはじまる
何のことはない
いつも通りだ
いつも通り目が覚め
いつも通りトイレに行き
いつも通り猫と挨拶をして
いつも通り顔を洗い
いつも通り歯を磨き
いつも ....
生きづらいな
なんて時々生意気にもおもう

ただそれは誰かが対処できていることに
自分なりの対処法をもたないだけだろう

経験値はできれば幅広く多く積みたいものだ
子供達以上にドラクエに ....
雨上がり、

濡れた小草は
雑多な列をなすけれど

それは
だれにも叱られない


わたしは
頭を垂れて

叱られない秩序たちを
踏みつけぬよう
気を配る


雨 ....
十一月六日は
ぼくの革命記念日
書類でできた
書斎の階段状の巣の
撤去を始めたのだ

たちまち
透明な羽根をつけた
兵隊蜂があらわれて
警告を発する

「近づくな」
「何年もこ ....
弄ばれた真黒な林檎を
切り刻んでその口にいれよう
団子虫のように足を包んで眠った夜
夢の胸腔にあなたの手を引き寄せた
不平等さえ飲み込んで
平和の砂漠を幻視する
夏 抜け殻はひとつの印を刻 ....
白い萩の花は 秋雨にうなだれて
庭の隅には 夏蝉の死骸が朽ちて
宛名のない手紙は 燃やされる
薄い紫の煙が 竜胆の花と混ざる


黄金色の思い出に 溺れて沈んだ
綺麗なものしか 見え ....
荘厳な壁
雲間の黒い狭間
轟々とうなる風
体が振動する
ボロボロと
崩れて
灰になり
風に飛ばされて

さよなら右手
さよなら左目
さよなら心臓

木の幹の根元
犬の垂れ下 ....
座礁する音を
わたしはしらない

その
しらずにいる日々が
肯定されうるものか否か
はかり得るすべがない
わたしには


座礁する音を
わたしはしらずにいたい

その ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
前略- 殿上 童自由詩24*14-10-5
言葉と思い- ……とあ ...自由詩8*14-10-4
まえぶれ- そらの珊 ...自由詩2314-10-4
秋桜- アラガイ ...自由詩7*14-10-4
毎日ターニングポイントで変わらない- 北大路京 ...自由詩414-10-4
ふしぎな童話- 吉岡ペペ ...自由詩614-10-4
◎ほうずき- 由木名緒 ...自由詩11*14-10-3
音と言葉について尽きない話- りゅうの ...自由詩10*14-10-3
意識のリセット- ……とあ ...自由詩9*14-10-3
26000日- 梅昆布茶自由詩10*14-10-3
まつげ長くして口紅型のピストル- 北大路京 ...自由詩214-10-3
今日というちっちゃな宇宙へ- 梅昆布茶自由詩814-10-3
刹那の果て- りゅうの ...自由詩6*14-10-2
「呼ぶ」- 小夜自由詩614-10-2
ランチタイム- 藤鈴呼自由詩1*14-10-2
挽歌- イナエ自由詩11*14-10-2
【_紆余曲折_】- 泡沫恋歌自由詩17*14-10-2
もう動かない足が歩こうとする- 北大路京 ...自由詩214-10-2
紅葉みたいに恋舞うときに- りゅうの ...自由詩8*14-10-1
364日- 為平 澪自由詩8*14-10-1
アンチ現代詩- 左屋百色自由詩5*14-10-1
狭道- レシート自由詩114-10-1
あさ- ……とあ ...自由詩10*14-10-1
25年目のおっぱい- 梅昆布茶自由詩15*14-10-1
整然- 千波 一 ...自由詩514-10-1
革命記念日- 殿岡秀秋自由詩314-10-1
◎精神観測- 由木名緒 ...自由詩5*14-10-1
祖母の肖像- 藤原絵理 ...自由詩6*14-9-30
抽象的感応- opus自由詩114-9-30
座礁する音- 千波 一 ...自由詩314-9-30

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