昨日のわたしを丁寧に埋葬する
それはやはりひとつの儀式として

今のわたしの内側には
そうやって埋葬されたいくつもの棺が
記憶と名付けられて並べられているのだ

さようなら、昨日や、あの ....
偶然のすれちがい

微笑み挨拶するけれど

何かを伝えたくて

何も伝えられなくて

優しい風が吹くだけで

明日の気配に

ふわりと衣が

背筋を撫でる
その塔は永遠に近い高度だった

人々は街を作り
補給点をつなぎながら
天を目指した
何世代も
何世代も
いつしか
塔外部の螺旋階段から
地上は見えなくなっていた
足もとに広がる空を ....
机の上のオレンジ達は 
傾いた皿に身を寄せあい 
なんだかとても、楽しそう 

(日常が、ちょっとずらした視野になる 
 そんな軽みに、立ってみたい    )

いくつもの小さい太陽達は ....
 
 
テーブルの下に
豆腐が落ちていた 
原形がわからないくらいに 
ぐちゃぐちゃに崩れていた 
世を儚んで
飛び降りたのだ
窓を開ける
初夏の風が吹いて
部屋の中を涼しくする
 ....
太陽と目が合った
あなたの心の中に ただひとつ光る
まるで象徴のように神々しい輝き

太陽とキスをする
時が止まり 嗅いだことのない風の匂いが
愛の印のように 全身に纏わりつく午後

 ....
窓辺に置かれた
一輪ざしの切子硝子
複雑な光のプリズム
瞳の中の幾何学模様
ああ なんて楽園

だってわたしは
凡庸な人でしかない

透明の硝子は見る角度で
その色や輝きも違ってく ....
ミストのなかを
ゆくえをなくした幽霊のように
さまよっている

虹色のわたしたちの夢が
血のいろにそまって
やせ細る

初夏

ひまわりは
かがやくことを忘れ
ベットのうえに
 ....
感動を止めさせる事はできない
いかに美学者や歴史学者が口酸っぱく
その作品について力説したところで
感動を止めさせる事はできない
為政者がピストルを突きつけて
「それを止めろ」と言ったところ ....
今、世界は一つの夜
言葉はただの剃刀
今、世界は一つの真昼
驟雨すらも我々を怖れる
今、世界は一つの戦争状態
嬰児の髪の毛すら武器になる
今、世界は俺の庭
俺の足跡すら一つの音楽となる
 ....
 
真っ白な紙をひろげて 地図を書き込んでください

夢を失くしたなら 素直になってください

さまようのなら 立ち止まってください

誰かが泣きたいなら 私は真っ白な紙になりますか ....
空っぽの缶空をふると

からから

空が揺れる

空っぽの私が頭をふると

からから

空が揺れる

なにかしら

からから

空が揺れて

不意に音が止んだ
   
『役人が机を叩いて叫んだ
 「お前達はパスポートがなければ死んでるも同然だ」
 だけど俺達はまだ生きている そう、生きているんだ』


これが僕達、詩人というものだ
土くれ一つ持 ....
草は
樹は
雨に打たれ

人は
言葉に打たれる

響かせたいものです
あなたのこころに
わたしの言葉を


眠れずに過ぎる
この
60Wが照らす
ちいさな時間を

持 ....
僕の愛したその窪みは
どこにも通じることはなく

僕の愛したその丘は
なにを眺めることもなく

ただ僕だけを映し返して
それでもいいよと微笑んだ

僕の愛したその風は
なにに阻 ....
主張は残虐だ

妄想は救済だ

自虐は城壁だ

虚勢は生く術だ

陶酔は気晴らしだ

感傷は嗜みだ

憂鬱は居場所だ

孤独は飾りだ

表現は受け売りだ

 ....
我慢して頂戴
未だ早いってものよ
焦らしているつもりは
無いのだけれど
素知らぬ振りをしている
余裕ぶった女が私
一つの傘の下
肩だけが触れている
本当は鼓動に
眩暈を覚えている ....
どうせこんなもんだろ?  
なんて姿勢はしてこなかった
我武者羅に
ただひたすらに
目の前の一つ一つと向き合ってきた

どうせこんなもんだろ?  
なんて台詞は発してこなかった
無我夢 ....
台所の窓から見える
枝を切り落とされツタだらけになった
古く太い木に 小鳥が住み着いた
ツタのカーテンは巣穴を塞いで
子を守りやすいのか
ツタの中に入ってゆく
朝ご飯の支度をしながら ちら ....
かろやかな韻を踏んで彼女はやって来る
きせつのすべてを引き連れて
草原や潅木の露をあつめたりミツバチたちと
あかしやのはちみつをつくるんだとか

神殿の壁はまだひんやりとして小さな蛇がやすん ....
冷たい月に
雨がふる
とても静かな
音をかなでて

さびしいうさぎは
ぬれてゆく
赤い雫がこぼれて落ちて
時間がゆっくりと
満ちてゆく

そよぐような
何かに揺れる
宇宙のす ....
もう慰めはいらない
さようなら
また一人の時間
こんにちは

君は言いたい事だけ言って
私の話を無視してしまう
強い時に優しく
弱い時に冷たい

偉い人の話しは聞くけど
私の話し ....
{引用=
雨がね
未来を運んでくるの



まあるい街路樹や
がらんとした
わたし
の家
すべていまは
透明な線が
つつんでくれて


ふるえるわたしの舌が
線をう ....
何を
描いてきたのか
いつまで
描き続けるのか


分からない


生き様を
刻もうとしているのか
ただの
石ころ遊びなのか


分からない


突き動かされた ....
犬の眼をじっと見つめていると
黒々としたその瞳から
哀しみだけが
滲んでくる

犬は
なぜ自分が犬であるかを
きっと知っている
遠い昔
野生を
人間の為に捨てた存在
自由よりも不 ....
野菜を摘む 初夏の晴天の下

彼らは逃げる術を持たない

私の命という荷車に揺られ

何処へ 何処へ

センティメンタルに指が聞く

葉の嘆きの歌を

根の引き抜かれの絶叫を
 ....
  四月、僕は
  川のある町に
  あたらしく暮らし始めた
  水をふくんだ日の光を
  吸いこむと、眼には涙が滲んで



  黄色い床に積まれたままの
  段ボールをつ ....
宇宙空間に漂い
思うことは
生きている
時だけが徒に過ぎる

ゆっくりと動き
頭もゆっくり動く
母の胎内にいる感じだ
何も見えない聞こえない

心と心で感じ合うものを
大切にした ....
たくさんのバナナ一キロ

ふさふさのバナナ一キロ

食べても食べても減らない

いや増えているような気がする

もうちょうど食べごろで

蜜のような味がする

強烈な南国の香り ....
かつて

南ヨーロッパのとある

国の丘陵地帯に

歩く丘がいた

褐色の肌を晒し

雨期には溢れんばかりの

涙を海まで流し


風期には

丘に寄生した樹木が
 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「埋葬」- ベンジャ ...自由詩812-5-29
明日の気配- 灰泥軽茶自由詩7*12-5-28
迷宮- mizunomadoka自由詩312-5-28
太陽のうたーセザンヌ展にてー_- 服部 剛自由詩512-5-28
厚揚げ- たもつ自由詩1212-5-28
Chaos- 南 さや ...自由詩1*12-5-28
【_切子硝子_】- 泡沫恋歌自由詩21*12-5-28
夢のいろ- 草野大悟自由詩3*12-5-28
感動を止めさせる事はできない- yamadahifumi自由詩312-5-28
一本のスミレ- yamadahifumi自由詩312-5-28
道しるべ- 自由詩412-5-28
からっぽからから- 灰泥軽茶自由詩9*12-5-27
W・H・オーデンに- yamadahifumi自由詩112-5-27
すみれ- もっぷ自由詩412-5-27
愛していない- euyih自由詩312-5-27
あさきゆめみし_えいもせすん- faik自由詩9*12-5-27
眩暈と純情- 青井とり自由詩212-5-27
ピラミッドの落書き- komasen333自由詩3*12-5-27
ナギの唄- 砂木自由詩13*12-5-27
彼女- 梅昆布茶自由詩1212-5-27
さよならうさぎ- 村上 和自由詩712-5-26
無視- ペポパン ...自由詩5*12-5-26
- 青色銀河 ...自由詩512-5-26
地上絵- nonya自由詩16*12-5-26
MY_LIFE_AS_A_DOG- そらの珊 ...自由詩23*12-5-26
ドナドナを聞きながら- ドクダミ ...自由詩112-5-26
沙弥子- 草野春心自由詩1012-5-26
宇宙空間- ペポパン ...自由詩6*12-5-26
特売バナナ- 灰泥軽茶自由詩10*12-5-25
伝説の丘- takano自由詩412-5-25

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