デブ猫びっこひいて誰もいない海 崖から転げ落ちる
ペンギン
飛べないから
翼は広げたまま
水かきが空を切る

岩に頭をぶつけて
気が遠くなる
エメラルドの目に映る
真っ青な海
あと少し…

さっきまで
空を ....
生と死、幸と不幸を分ける境界線の
なんと曖昧なことか
一体彼らが何をしたというのだ?
彼らと私の違いなど何もないではないか

奪われた二万千五百十名もの尊い命
決して癒えきれぬ悲しみを不意 ....
いつ
スイッチが入るのか
分からない

それが
ONなのかOFFなのか
分からない

そもそも
何処にスイッチがあるのか
分からない

行方不明のUSBメモリを探そうと
 ....
庭木の梢がはしゃぎまくっている
声もださずに
何がそんなに楽しいのだろう
 
それにしても
聾唖になったのか
近頃の雀は・・・・・

だまったまま裸木につかまり
首の屈伸ばかり見せて ....
何事もなかったように光る海
廃線路の先には菜の花が咲く
網棚に取り残された箱を開ける勇気もなく
揺れる電車
ねむりを誘う振動
座ったままのうたたね
かしげてゆく首
透明な重力に引かれる右 ....
夜の蜘蛛を生かして
償われた指腹のよどみに
吹き溜まる星々は研削され
なめらかな肩口を晒し合いながら
目まぐるしい渦中からの
放逐を同意してゆく

霧散する、フラグメント
融点の狭間で ....
不協和音の刻まれた頬
顔皮一枚外隔てた胸裏で美言を弄する君
聴診器を押し当てるよう、その薄い胸板に耳をつけて
くぐもった真意を推し量る私は
酔いの千鳥足で不慣れなステップに追いすがる為
君の ....
畳の下の
床下の
深い土に掘る穴の底
沈めた箱に
堅く蓋をして
重しを載せる

あの人の上に
土をかけ

床板を
畳を
元通りに載せて
二度と
覗いたりしない

その上 ....
ふたりの名を入れたジョッキに生ぬるいビール注がれている 揺れる心地よさに
居眠りしていたわけではないが
通過してしまった駅があったという
ぼくを待っていた人に気付かず
遠ざかった町

乗車駅の ....
君の言葉が泳ぐのは
淀みのない海流

北上しながら溺れるのは
空と
水平線とのあり得ない接点

君が脱ぎ捨てたいのは
どこまでも纏いつく
垢じみた毛皮
切り捨てたいのは
画布に滲 ....
<怖い人>
急によそよそしくしてごめんなさい
とても不安になってのではありませんか
何かしたっけと悲しそうな顔をさせて
とてもひどい人だと思われてはいませんか

私はあなたが怖い
あなた ....
缶を一つ 割りました
あなたが うふふと 笑いました

笑顔の空気が 広がったので
缶は パンパンに 膨れました

もっと増えて 欲しいので
踏み潰して 切り離して バラバラ ....
自由気ままでさ
陽気で乱視なナンシーはさ
なにもかもうまく掴めないからさ
大好きな街角を印象派みたいにさ
淡く滲んで歩いてさ
知ってる人や知らない人にさ
軽やかに挨拶してさ
スキップ ....
工場のことを 正しくは季節のない畑と言います 社会のことを 正しくは愛のない家族と言います 法律のことを 正しくは形のない縄と言います 経済のことを 正しくは摂理のない海流と言います 詩のことを 正し .... 海のない手のひらの庭
土を踏む三脚の椅子
雪、重なる雪、そのあいだに
燃えるものがあるなら

空白を焚きつける
指先の罪悪を冷たい鍵にする
小さな灯りに目を細める
たったふたつの隠微な ....
有名になりたい人が
有名になるために
嘘をつく
嘘のお陰で
有名になる
やがて嘘はバレるけれど
バレたお陰で
もっと有名になる
本人は二度おいしい
と思っている
再利用できない屑になる ひとりじゃないから
かなたからきこえる
りんとしたうたごえ
あしたのなかまたち
れつをなしてまつよ

新しい扉を開けて
今!
十分に
勤めを果たした風よ

わたしのなかから
出ていきなさい

真直ぐ、迷わず、信ずるままに

うつくしい音を
連れて

うつくしい
音色となって

あたらしい風 ....
 
それは地球環境と生命保存の本能の間で 気の遠くなうような長い年月をかけて作り上げられた習性。長い飛行距離とエネルギー消費の少ない飛行のできる翼と飛び方は 遙かな祖先からの経験の継承と あまたの選 ....
あめふって
あたまが重い

しんぶんにもぐりこむ
しゃかいっていろいろあるなあ
昨日もいろいろ起きたんだなあ

やる気のひもを
そおっとひっぱる
きれないように
そおっと

ぴ ....
カレーライスは悲しんでいる。
君はそのことを知っているか。
玉葱のせいなんかじゃないし
自分が辛すぎるからでもない。

ラッキョに嫌われたわけでも
ラッシーに悟られたわけでも
スパイス疲 ....
夜になると眠くなる
おばあちゃんは言う
ちょっとうらやましいと思う

詩にくいつく
がっつりとだきつく
心の中で顆粒みたいにとけた

わかったような気持ちで
ほろほろと指を動かす
 ....
重力に逆らって回遊魚の花火 七夕の短冊に
「世界平和」って
平気な顔して書くようなやつ
嫌いだわ

ほしいものがたくさんあるんでしょう?

前は
「世界征服」って
書いてたの、知ってるよ

わからないでもな ....
沈黙の扉を閉じて
飛翔を願う鳥を幽閉したまま
坂道を登ってきた
目の前の足元だけ見つめて

振り返れば
私の後ろに従うはずの
長いようで短かった上り坂は
春霧に沈んで消えていた

 ....
通り雨を待つバス停にて

柔らかい壁に話しかける人形
玄関から一歩目で影を忘れたこどもたち
あなたが孤独に慣れてしまって
叫び声まで記号に見えてしまう前に

思い出の形に引っかかった雲を ....
三月の外気は
まだまだ零下だから
白くけむるよ
吐息はみんな白くけむるよ
こちら北海道の三月は
まだまだ桜と無縁だからね
凍えるよ
着のみ着のまま出てきたのでは
凍えるよ
ひ ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
デブ猫びっこひいて誰もいない海- 北大路京 ...自由詩414-3-15
ペンギン- 藤原絵理 ...自由詩214-3-15
二千十四年三月十一日に- 夏美かを ...自由詩24*14-3-15
スイッチ- nonya自由詩16*14-3-15
白いサウンド(九)- 信天翁自由詩2*14-3-15
- そらの珊 ...自由詩17+*14-3-15
害虫- sample自由詩414-3-15
夜鳴り- 由木名緒 ...自由詩3*14-3-14
カナリア_ー私が殺したあのひとー- Lucy自由詩11*14-3-14
ふたりの名を入れたジョッキに生ぬるいビール注がれている- 北大路京 ...自由詩914-3-14
通過駅- イナエ自由詩18*14-3-14
もぐら叩き- Lucy自由詩12*14-3-14
最高の人_など四編- クナリ自由詩7*14-3-14
わりかん- 藤鈴呼自由詩4*14-3-14
乱視なナンシー- 末下りょ ...自由詩4*14-3-14
twitter- 葉leaf自由詩514-3-14
星座的布置- sample自由詩514-3-14
有名になりたい症候群- 花形新次自由詩614-3-13
再利用できない屑になる- 北大路京 ...自由詩514-3-13
ひかりあれ- 森川美咲自由詩3*14-3-13
アコーディオン- 千波 一 ...自由詩514-3-13
二十一世紀を燕が思う- イナエ自由詩8*14-3-13
あめのあさに- 朧月自由詩414-3-13
カレーライスは悲しんでいる- ブルース ...自由詩14*14-3-12
ねむり薬- 朧月自由詩314-3-12
重力に逆らって回遊魚の花火- 北大路京 ...自由詩114-3-12
願いを叶えてあげましょう- ユッカ自由詩314-3-12
春の坂道- 山部 佳自由詩1014-3-12
旅するカゲロウ- カマキリ自由詩314-3-12
白いけむり- 千波 一 ...自由詩714-3-12

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