神々の祈りに私が微笑む時、ああそれは幻か。
 煙草の煙に佇む旅情、今は健気にその花を咲かせるがよい。
 苦痛にも耐えてきた魂。
 すべてが浄化される時が来たのだ。

 清い水の流れに鴨 ....
 高原に解き放たれた馬は一枚の夢を見る。
 透明のキャンバスに画家は理想を描く。
 山荘に集う人々は各々の事情を隠し笑っている。
 天から降り注ぐ金粉なんてあるわけがない。

 高原に日 ....
 裏通りのささやきがツンと耳に触る夜、
 僕は一篇の詩を描いた。
 ネガティブが開いてゆくような感覚をもって。
 けっしてポジティブにはならないような。
 
 量ることの出来ない悲しみは ....
2011/11/14 23:47
夜道、ひっそりと息吹く新芽のことを思いやる。手のしわから生え出た薄緑の突起が、寒さで枯れてしまわないよう温もってやる。ポケットに突っ込んだ手の握りは優しい。握った手 ....
最近の 日の出時刻を 知らぬから
未だ 明けきらぬ どころか
明ける 気配すらも 見せぬ塩梅の
暗き空を 見つめながら
車 走らせた

タイヤは従順で
もう これ以上ないって程の音量 ....
鰯よ おぬしを 食うてやろう

頭から むしゃ むしゃ むしゃ と  食うてやろう

大海原で 餌を求めて 泳ぎ回った おぬしを

むしゃ むしゃ むしゃ と 食うてやろう

人間様に ....
朝の微睡みの中

腹の上に行儀良く座っている黒猫

薄く開けた眼の先には
彼女の瞳がある。


夢と現(うつつ)を行き来するうち

そのまま抜け出した僕の意識は

彼女 ....
立ったまま
枯れている
あれは
孤高の命

もうおひさまをおいかける元気もないし
だれかをふりむかせるような輝きもない

けれど
おまえがひまわりで
凍えながら
戦い続けているこ ....
どこまでいっても
暗い星空の下
しゃくれた岩肌の
綺麗事で冷え切った
体温に足を投げ出して
ただ
月がかけていく様を
薄ぼんやりとした瞳で
飽きもせずに
見つめている


これ ....
この部屋で
あなたの魂の息に触れる
この部屋で
魂の息に触れられる距離で
この部屋の中で
あなたとあなたの横たわるあなたのあなたの体で
触れられる
この距 ....
終わる今日─

退屈な日でした
蒸れた空ばかりがずっとつづいていて
胸もとをぱたぱたさせながら
ヨーヨーを垂らし
駄菓子屋のアイスボックスの底から
メロン味をたぐり寄せ
南極の怪獣を想 ....
膨らんできた
はくもくれんの
銀にひかる繭のような葉

わたしのはらのなかで
懐かしい男と猫とあのうちは
ことばをうけて赤ん坊になり
ホトホト
うみ落とされてゆく

ていねいにガム ....
男二人抱えて
車に乗せる
一人は助手席でもう一人は後ろに
アタシはマントをドアに挟まないように
素早く手のひらにおさめる
全力アクセルであのいつもの坂をゆく
と同時にドリフトで着地する ....
静かに前髪が降りてくる
羽だけの鳥のように
やわらかな影のかたまり
ひらかれる ひらかれる ひらかれる指


見えない雪
目の痛み
息のはざま 光のはざま
土と風 ....
富士は日本をしたがえて

フルスイングする屹立だ

ぼくは涙をしたがえて

外灯もゴッホの星月夜

富士は地球をしたがえて

フルスイングする精密だ


ぼくらは今夜宇宙の片 ....
風には色がない
想いにはかたちがない

自身のすべてを解ってもいないくせに
何かをひとに伝えようとこころみるも
手応えひとつ得られず

脱け殻となって
風化する前にもうちょっと
生き ....
奇妙な絵だった。

空には赤い月
青いグラディエーションの夜空に星はない。
地平線は白く
大きな駱駝が1頭
太い大きな足は象のようだ。
蹄はなく
指が三本
駱駝の顔は大きい。

 ....
ある日 妻が疲れていたので私が食器を洗った しかし
次の日 録画をして週末にまとめて見るのを控えて
欲しい と言われた 妻にはそんな時間ないとのこと
しかし アメトーークだけは譲れないーー
テ ....
ふくよかな大気あり

清新な波動あり

まじめな車たち

街道の電飾

町には外灯がなかった

ライトを消せば黒

闇ではなくて黒

そこにもふくよかな大気

清新な波 ....
    腕ぐみで 冥想の真似をして
   過ぎた心情を つまんでみても 
 もはや 始まらないが どうしても
のどにつまるのは 青い年に生まれた  
      つぶやきの苦さ ばかり

 ....
冬の群れが私を襲い
迷い込んだ高熱の森で誰かを叫ぶ
私の足腰の筋肉は溶けて
歩く音は電池の切れかけた時計
そして
この時だけは合法と見なされる白い粉を
何度も体内に注入する
四角い部 ....
漢字の使い方が変だった
意図か天然か阿呆か
リズムをつけたいが為の癖
捻り過ぎて胃も捻じれ
ゲップが止まらない
仕事は休めないから
背伸びも止められず
継続が全てだった

そ ....
 消息

闇が待ちわびるのは

ひとすじの
てらされたところから
闇は食べられてしまうけれど
光の中で
いきながらえる
そんな闇があるらしい


 孤食

さみしさと
 ....
 遠く南アルプスを望む高原で私は風に吹かれている。
 風は私に留まり、そして通り過ぎる。
 風は私の人生を肯定する。
 私の生きている意味さえも。

 風を信用していない私は少し戸惑う。 ....
物語を終えて、影ばかりが白く、うつし身より抜けて落ちる。うなだれ歩む私に踏まれ、足跡が明るく、目眩がする。

(あれは何時のこと、砂利の上に転がる私の首が波に洗われている。薄曇りの空には天女様がい ....
 優しい薔薇の面影が宙に浮かんでゆく。
 清らかな朝にひとひら。
 穏やかな午後にひとひら。
 荘厳な夕暮れにひとひら。

 天上を舞う天使のようだ。
 聞こえるのは声・・・歌?
  ....
今はもう、溢れて
零れるだけのボトルは、意味を見失い
積み重ねられた日記帳は
終焉の時まで
ただ、埃をかぶるだけ

西の窓にさす夕焼けが淡く滲みだし
新月の海を羅針盤無しで航海する、無謀 ....
始まりの終わりと
終わりの始まりの
僕は始まりを待てない
君は終わりを待てない

ささくれの
あとさきの
僕は始まりを待てない
君は終わりを待てない

言葉は完全なものではな ....
いつだって
箱の底に
残っている
ひとつ

とろける、喉に絡みつく、朝焼けの甘やかな、桃色
足掻くように過ごす、ふつうのひとができることをわたしはできない、晴れる昼、淡い水色
-雨の日は ....
人の目に映る物の色や形が
見る人によって違う事が不思議だった
見てる物触れる物は同じなのに
互いの価値観が違うのか
それとも僕が歳を取ったからなのか
若い人は希望を知る度に明日が来ると言う
 ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
熱望- ヒヤシン ...自由詩6*17-2-11
真実~信じる事- ヒヤシン ...自由詩2*17-2-11
時の風景- ヒヤシン ...自由詩5*17-2-11
語る死す、語る生まれる- kaz.自由詩317-2-11
キラキラ- 藤鈴呼自由詩1*17-2-11
鰯よ- 星丘涙自由詩7*17-2-10
朝の微睡み- ……とあ ...自由詩4*17-2-10
冬のひまわり- そらの珊 ...自由詩25*17-2-10
行先- 寒雪自由詩217-2-9
this_room- flygande自由詩7*17-2-9
Fw:- 末下りょ ...自由詩10*17-2-9
帽子のほころびるとき- 田中修子自由詩16*17-2-8
男二人抱えて- 朝焼彩茜 ...自由詩717-2-8
ひとつ_視線- 木立 悟自由詩517-2-8
宇宙×フルスイング- 吉岡ペペ ...自由詩517-2-7
風街ろまん- 梅昆布茶自由詩13*17-2-7
月の砂漠- ……とあ ...自由詩5*17-2-6
イクメンには今も届かない- 朝焼彩茜 ...自由詩817-2-6
山口の夜- 吉岡ペペ ...自由詩717-2-5
卒寿のかげ- 信天翁自由詩417-2-5
風邪- 乱太郎自由詩10*17-2-4
朱肉の足跡- 朝焼彩茜 ...自由詩517-2-4
(食べる)トライアングル- そらの珊 ...自由詩7*17-2-4
風に吹かれて- ヒヤシン ...自由詩6*17-2-4
よをまたぐ。- 青木怜二自由詩417-2-4
面影- ヒヤシン ...自由詩5*17-2-4
逆再生- 小林螢太自由詩14*17-2-4
1行足りないソネット- AB(な ...自由詩117-2-3
パンドラ- 田中修子自由詩12*17-2-3
限りなく透明に近い空白- リィ自由詩1*17-2-3

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