自分の骨を見た詩人がいた

群れると空気が支配する
集団の最大公約数は愚劣である
集団の最小公倍数はサロンである

詐術をかけて誑かすのは容易
いともたやすく右に倣い左に靡く
風にうね ....
御褒美の、早いひとがいる。
御褒美の、遅いひとがいる。

人生の開花予報はいつなのか?
そんなことは、知ったこっちゃあないのです。

(明日は明日の風が吹く)
と誰かさんが言ったっけ。
 ....
集中力があって熱中症 幸薄そうな女から宝くじ買っている 影は次々と
落ちてきて
重なって
離れて
あおい時間も
ふじいろの空間も
あなたの指で
押し広げられて
そんなふうにして
世界はできあがり
あなたが残した
古い写真の
風景 ....
こんなふうに
穏やかに
労りながら
暮らしていけると思ったやさきに

何の前触れもなく溶岩のように
吹き上がる
怒りを
とどめようもなくぶつけてしまった

慎重に
優しく積み上げ ....
美しき世界



ほたりと雫が落ちて、
地面につく前に消えてしまう。
それはまるで届かなかった対話のよう。
繋がりたくて、それでもぬぐった涙のよう。

私は長く病を患い、  ....
うちには時計が大小20以上はある

掛け時計 置時計 目覚まし時計
腕時計 携帯電話の時計 PCの時計
給湯器の時計 ファックスの時計 
炊飯器にも時計が付いてる

時計が多過ぎてうんざ ....
子どものころから知っていた
その今度は 
生涯 来ないこともあることは

だから
続きは また今度 
と言われたら
諦めるしかない
 
知らないほどに、人は愚かで

知るほどに、人は悪く

けっきょく救われヘンのやなぁ



 
はぐれた蟻はかわいい
バッタの死骸に群がった蟻は
 雑貨屋やすぃーつ店の
 おばさんの大群

それぞれに
 精巧なセンサが装備され
 超高速なCPUが制御している
夢見がちな戯言を ....
午前2時
風にのって同報無線が聞こえてくる

行方不明の方の情報が明かされる

パジャマ姿 86歳のおばあちゃん

念のため外へ出ると
パジャマではとても耐えられない寒さだ

そん ....
うろおぼえの風景の中を
戻って行く
繋いでいく

抜け出したい
と思った時
光が見えた

根毛を伸ばし
水を吸い上げる
双葉を拡げ
光を浴びる

暖かかった
柔らかかった
 ....
  不確かな骨だけを残して
  夕暮れの時間は風に流されていった



  きみの膝の上に載せられた 白いパナマ帽
  それは何の前触れもなく ただそこにあった
  それはまるで ....
夢に疲れて夢で寝る 灯りをつける ままの指影
笑われに 風 戸に止まる

はかれる継ぎ目 キラら酔
のぞく帆三日月 黒河蔵海

折鶴といて 折り痕ぬぐう
灯りを消したままの指守り
こんな日は
決まって風が泣く

弔いはもう済ませたというのに

細い通路に
冬という冬が
我もわれもと押し寄せて
ひゅうう ひゅううと
うなるのだ

夢遊病者のように
あの音を ....
  珊瑚礁がわらっている
  夕方 潮風のかわりに



  わたしは、
  爪を剥がされた猫と 体毛の薄くなった猫とを
  膝のうえに半分ずつ抱いて 雨を受けた、
  あなた ....
夜中の2時に玄関前で
猫がニャーニャー鳴いている
外では雪が降っていて 
染み込んでくる冷気のために
僕は布団にくるまっている
古い時計の秒針だけが
静かにこだまし続ける夜中に
ニャーニ ....
あの子あの子あの子はいまどこ
ああ雪が屋根から落ちる音
二月、東京に降った雪

あの子あの子あの子が泣いてる
行かなくちゃ助けるために
行かなくちゃ早く

遡って行かなくちゃ
靴下を ....
長針が短針を抱くカチリ、という音
瞬間に{ルビ羽包=はぐく}まれる世界の潮騒
すべて洗い落とした裸の鼓膜が
時の生誕に身震いする

今は何も知らなくて良いと
優しく目を覆う慈悲の手は
記 ....
歴史は妄想の彼方にある
現実は忘却の中にある
未来は脳髄の何処かにある
いずれにしても無関心であることが肝要だ

冬の季(とき)、春に焦がれ
春の季(とき)、夏を熱望し
夏の季(とき)、 ....
薄紫色の波紋で充ちる夕暮れ
うつむく甘い風の香り
きらり 遠くに灯り始める 光の粒
あめ玉のように 宝石のように
水の音は縒(よ)り合わされて舞い立ち
鳥は世界をひるがえす

今 胸から ....
綺麗な蝶もきたない蝶もカメレオンにペロリ       おぅい 北極圏よ
    寒気・冷気のかたまり
      いい加減にしろよ
今日でお別れってことにしろよ
     プレゼントの流氷は
      確かにとどいたよ
   返 ....
雪が降り積もる
形の上に
形のままに

雪が降り積もる
同じ重さで
同じ冷たさで

人の想いは
あまねく
くまなく
降り積もることはない

人の想いは
違った重さで
 ....
並んで歩く父と子が夕暮れの街を通り抜ける

父は子を見下ろしながら
子は夕陽を見上げながら

父は子供の頬を撫で
時折優しく指を沈める
その人差し指に伝わる
底がないような柔らかさと、 ....
雪はライトに照らされて

数千万の点の直線になる

雨よりストップモーションで

風より自由はないようで

そんな光景を外に置きながら

ひとり畳のうえでうたた寝をする


 ....
あわただしくなった病室
「…清志郎さんと歌えるかいなあ」
その人はつぶやいた
酸素吸入マスクに遮られた声

古いフォークソングを教えてくれた
知らせたとき 穏やかに遠くを見た
あたし ....
物心まだついていない
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
スミレ- 藤原絵理 ...自由詩7*14-2-11
葡萄酒の晩餐- 服部 剛自由詩7*14-2-10
集中力があって熱中症- 北大路京 ...自由詩414-2-10
幸薄そうな女から宝くじ買っている- 北大路京 ...自由詩714-2-10
地の星- 壮佑自由詩22*14-2-10
溶岩- Lucy自由詩14*14-2-10
美しき世界- 田園自由詩7*14-2-10
【_時計_】- 泡沫恋歌自由詩17*14-2-10
また今度- イナエ自由詩11*14-2-10
けっきょく- 殿上 童自由詩11*14-2-10
休日の仕事- 藤原絵理 ...自由詩3*14-2-9
さまよえる黄昏- ichirou自由詩11*14-2-9
モンタージュ- Lucy自由詩10*14-2-9
白いパナマ帽- 草野春心自由詩514-2-9
夢に疲れて夢で寝る- 北大路京 ...自由詩714-2-9
くくる_宵_- 砂木自由詩9*14-2-9
もがりぶえ- そらの珊 ...自由詩20*14-2-9
珊瑚礁- 草野春心自由詩414-2-9
猫と雪- こいち自由詩414-2-9
ジャー- もっぷ自由詩6*14-2-9
◎繭- 由木名緒 ...自由詩5*14-2-9
近頃- ……とあ ...自由詩9*14-2-8
花と風- aida自由詩4*14-2-8
綺麗な蝶もきたない蝶もカメレオンにペロリ- 北大路京 ...自由詩414-2-8
黄色いcanvas六- 信天翁自由詩314-2-8
降り積もるもの- nonya自由詩21*14-2-8
斜陽- マチネ自由詩714-2-8
雪の光景- 吉岡ペペ ...自由詩814-2-8
夜食- 藤原絵理 ...自由詩5*14-2-7
物心まだついていない- 北大路京 ...自由詩814-2-7

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