思い出した
私は色のないクレヨンだったのだ
青空とはそんなものではない
情緒とはそんなものではない
破壊とはそんなものではない
批評とはそんなものではない
真心とはそんなものではない
徹夜とはそんなものではない
植物とはそんなもので ....
朝 陽光と爽やかな風に気づいて
眼を醒ます

ふらりと入った喫茶店の
偏屈そうなマスターの淹れる珈琲がすこぶる美味い

擦れ違った女性の残り香は
懐かしい女性のディオリッシモ

他人 ....
連れてってというものたちは
刺をもつ

過ぎ行く時間のすそに
そっと
刺をさす

──エクサンチウム ストルマリウム
野山で遊んだ私たちは
君をくっつき虫と呼んで投げ合った
いつか ....
蛍光灯が明滅している
何度か取り替えても
変わらずちかちかしている

アパートの前にタクシーが止まり
客を降ろして走り去った
と思うと、降りた客が追いかけて
行きかけたタクシーをもう一度 ....
自分の意思で出ていくのだから
淋しさなんて
感じない

懐かしさなんて
かみしめている余裕はない

感傷に浸るかわりに
明日の夢を必死に数える

幸せになるため
一歩前へ進むため ....
私は迷える子羊だ
私を探しに来ておくれ

私は迷える子羊だ
私を掴まえに来ておくれ

私はここにいるよ
早く見つけて連れてって

私の居場所 私の居る場所に
迎えに来ておくれ

 ....
そもそもを喉仏が止めている 雨のてんてん
つなげば文句ばかり

だから言いたくないの
なんて結局言うくせに

女は無口じゃいられない
静かな雨はないように

景気よくうちならせ
壊れたバケツもうたいだせ
お洒落な 満月なんて要らない
雨が降りそうだし ブルームーンなんて お洒落な言葉は要らない 
青い満月をみたら 幸せになれるなんていう 言葉は要らない
要らない言葉は 小鳥にしか読めないほ ....
しぶきをかけぬける
ふくらはぎの
まあるい
着水点

夏の鼓膜に
そっと
折りかさなる
六月の
ふやけた骨格を
並べかえる

君は
雨だれに
擬態したまま
あじさいの葉脈 ....
〜永遠にすれ違う 一番不幸な彼女のお話〜


暮れ入り延びる季節 蒸しの熱を孕んで
日には烏が 夜には虫が
またあなたを具現しようとする

長い月を 糸だけで繋がるは 寂しさ
「本当は ....
遅い帰り道は
雨に濡れててらてら光る
路側の白線に沿って歩くと
導かれているようで
なんだか安心する

怖いものは何もない
たとえば気づかずに
かたつむりを踏みつぶしていた
なんてこ ....
    わたしのなかに
    雨がふる

    あなたのなかに
    雨がふる

     さらさらと
      しとしとと
             

   ....
飛行機雲

空を裁つ間に

霞みゆく 

澄み渡る青は

とめどなく


渦巻貝

海を嚥下し

淀みゆく

溢れ来る波は

とめどなく


夕列 ....
海の真ん中で言葉を捨てる また死んだ人のせいにしてしまった 藪を飛び出て
十字傷
白紙のノートは開けられない
あやしいザリガニ
「水の中の六月」

錆びた鉄の味のする手摺を伝って
空っぽの水槽を満たそうとする早朝
浸水された浴槽の縁を滑らないよう歩く
生まれた時から水に溢れていた




「駆け落ち」

 ....
多くの水が
忘れ去られたままに
打ち寄せる
波打ち際で



なぞり損なった
君たちが
みつめる先で
青草のにおいが凍えてしまう



名前は。名前は ....
中庭の芝生の上に
プリーツスカートを
花のように拡げ
背筋を伸ばし、
聖書の言葉を引用する彼女は
修道女みたいで
美しく聡明なその先輩を
私は崇拝していた
(彼女は廃部が既に決定し ....
妻の誕生日に
新車を買って帰ることにした
プレゼント用ですか
と聞かれたので
綺麗に包装してもらった

走り出して
一つ目の信号にも行かないうちに
タイヤの辺りから
包装 ....
壁にピンナップされた僕らの写真を見ている 時々締め付けられるように過去が蘇るのだが
時間の不可逆性は 僕の味方ではないようだ

一人静かに時を消費することにも慣れてしまった もちろん本意ではない ....
厚い雲は過ぎ去り
青い空が広がっている
それでも私は見えざる恐怖に
震えている
いつ訪れるか分からない暗い日に
死の一文字に飲み込まれそうになりながら
毛布にくるまり目をつむる
どこかに ....
あのひとの笑顔も覚えている
あのひとの号泣も覚えている

あのひとの親切も覚えている
あのひとの冷酷も覚えている

あのひとの口癖も覚えている
あのひとの矜持も覚えている

あのひと ....
やれやれ 膝が痛むねぇ
この頃 ひどい神経痛
ひと言ふた言 つぶやいて
ゆっくり ゆっくり
立ちあがる

泣きじゃくる
みどり児の背中を
二度三度
撫ぜる手のひら
ほんのわずか
 ....
{引用=※この詩は或る詩の朗読会の
 招待状になっております。
 コメント・ポイントをいただいた方へ
 朗読会への企画案内のために私信にて
 お誘いをご送付いたします。
 なお、コメント・ポ ....
紙飛行機雨の中飛んでいる ぷらすちっくの小さな筒型の編み機には
五つの突起がついていて
人造絹糸を星のかたちに結わえたら
それが
りりあんの始まり

食べ散らかした夏蜜柑の皮
白黴の生えた白パン
蟻の住処は大洪 ....
          130618



すべてと問われて
すべてと答える
催眠療法に飽きた人民を引き連れた
悪運強いタイランとはオマエだと
嫌われて縋り付いた後ろ髪ごとハサミで切断す ....
ただのみきやさんのおすすめリスト(14211)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
クレヨン- 有無谷六 ...自由詩1*13-6-21
現代詩___[検索]- 左屋百色自由詩4*13-6-21
ちっこい幸福論- HAL自由詩13*13-6-21
さみしんぼう- そらの珊 ...自由詩1413-6-21
蛍光灯- 春日線香自由詩513-6-21
長年住み慣れた町を出ていく- Lucy自由詩11*13-6-20
迷う人・・・- tamami自由詩313-6-20
そもそもを喉仏が止めている- 北大路京 ...自由詩413-6-20
雨ふり女- 朧月自由詩413-6-20
_お洒落な_言葉なんて要らない- るるりら自由詩12*13-6-20
海の六月- 佐東自由詩8*13-6-20
箱庭_一晩目_〜夏〜- 黒ヱ自由詩213-6-20
気がかりについて- 春日線香自由詩713-6-20
ふる雨に- 石田とわ自由詩12*13-6-19
とめどなく- 中村 く ...自由詩5*13-6-19
海の真ん中で言葉を捨てる- 北大路京 ...自由詩5+13-6-19
また死んだ人のせいにしてしまった- 北大路京 ...自由詩613-6-19
remind_you- 有無谷六 ...自由詩2*13-6-19
六月の朝に寄せて- 佐東自由詩11*13-6-19
- ズー自由詩5*13-6-19
わたしが子羊だった時(詩人サークル「群青」6月の課題「慈」よ ...- Lucy自由詩21*13-6-18
新車- たもつ自由詩1013-6-18
たった一人のこの部屋で- 梅昆布茶自由詩1913-6-18
暑い放射能- within自由詩4*13-6-18
通りすがりのひとたち- HAL自由詩6*13-6-18
雨の日- 佐東自由詩3*13-6-18
浜辺の朗読会への招待状- りゅうの ...自由詩8*13-6-18
紙飛行機雨の中飛んでいる- 北大路京 ...自由詩513-6-18
りりあん- そらの珊 ...自由詩21*13-6-18
恋するキーゼルバッハ- あおば自由詩8*13-6-18

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